2014/11/13 - 2014/11/16
1273位(同エリア5124件中)
ゆうさん
遂に何の準備もなく迎えてしまったラスベガス・ロックンロールマラソン当日。
果たして結末は!?
では、行ってみようか!レッツ、ランニング!!
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
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ラスベガス・ロックンロールマラソンのスタート方式は、与えられたゼッケンから48のグループに分けられて、そのグーループ毎にスタートする方式だ。
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俺のゼッケンは47753。上二桁が1コラール(グループの意味)となるので、俺のグループは47。グループは1〜48まであった。
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ハラーズホテルから、モノレールでMGMへ行き、歩いてNYNYを回ってエクスカリバーのトラム乗り場へ、そしてマラソンスタート地点に一番近いマンダレイベイに到着。
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もの凄い人!およそ2万人以上が路上に並んでるから当たり前だ
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自分のコラールグループのあたりに適当に並ぶ。俺は列の一番最後尾あたりにいればいいだけなので簡単だ。
周りには、コスプレしてる人や光るブレスレットやらメガネやら色々装着してる人も多い。 -
ラスベガスロックンロールマラソンの大会名の通り、路上では大音量でロックが流れている。ここで聞こえてるのはスタート地点でのLIVE演奏を近くのスピーカーから流しているのだ。
そして、スタート後にも数キロ毎に生演奏ステージがありランナー達にロックを歌いかける!? -
スタート地点は、まだまだ遙か彼方!遠くに見える光がそうらしい。響き渡るロックに合わせてMCの女性がスタートを待つランナーを煽り、スタートを待つランナーはどんどんアドレナリンが高まっていく。
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「みんな用意はいい?コラール20はエキサイトしてる?!カメラに向かってジャンプよ!ジャンプ!ジャンプ!!行くわよ!コラール20スタート10秒前!9・8・7・6・5・4・3・2・1・Go!!!!HuHu!!!GoGoGo!コーラル20Go!!」
スタート地点は遠いが、その声に回りもどんどんエキサイトしていく。 -
こうして長い長い順番を待っているとやっとコラール47の順番に(ここまでで1時間近く待っていた)気分は最高!!アドレナリンも最高!目の前でライブ演奏され腹に響く氷川きよしもびっくりなズンドコ重低音が俺の心臓の鼓動さえ高鳴らせる!!
そして その瞬間は来た -
レッツゴー!GoGoGoGoGo!!!!!
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一斉に走り出すランナー達・・・・あれ?走らない。全然走らないぞ。コラール47の多くは皆歩いている。やはり、最後尾にエントリーする人達だから、多くは俺と同じ「歩く作戦」なのだな。
俺は走り始めてすぐに理解した。俺も含めこの人達、このマラソンに出場している全ての人のこれは「お祭り」なんだと。走っても歩いても完走しても出来なくても、これは一人一人のお祭り。当たり前の事だが「楽しんじゃえばそれでいい!!!」と言う昔のフジテレビ脳みたいなものだ! -
コースはまずはスタート地点からストリップ大通りを南下する。
写真は最近出来た、巨大なハーレーダビッドソンのショップ。 -
その後、有名なラスベガスネオンサインを通り過ぎてタウンスクエアよりは手前のあたりでUターンする。さぁ、ここからが長いダウンタウンまでストリップを北上だ!
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再びマンダレイベイ前を通過。まだまだ全然余裕!俺の周りは全員歩いているが、さすがに早めのペースが必要だと皆わかっているようで、早歩きだ。
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お隣はLUXOR。日本人がよくこのホテルの呼び方を、ルクソールだのラクソーだのと言う話しがあるのだが、英語の出来ない俺には「どうでもいい」話しだ。それよりも毎晩宇宙に向けて放つビームの電気代が「もったいない」と感じるのが日本人ってもんだ。
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お隣エクスカリバー。やっとニューフォーコーナーまで来ました。ここまででも結構な距離を歩いているが、写真を撮りつつホテルを見ながらなので、全く疲れ知らず!いや、疲れを感じる暇が無い!
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向かい側にはトロピカーナ!今年は出来なかったが、一度 夏にここのプールで水中ブラックジャックをやってみたい!
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交差点のど真ん中から撮るMGM!
今、思ったんだがどうせ交差点のど真ん中で撮るならパノラマ撮ってみたらよかった -
NYNYの自由の女神も交差点ど真ん中から!疲れどころか楽しくて仕方が無い俺。
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ストリップを完全封鎖って凄いよね!!さすがアメリカ!!さすがラスベガス!!レインボーブリッジ一つ封鎖出来ない青島には絶対無理。
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NYNYに新しく出来たハーシーズ!
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その前にはコーラのデカボトルと、M&M
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はい、お隣モンテカルロ!!あの最上階がHOTEL32だ!
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さすが外観だけでも、この近未来感!!!Aria!!
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Ariaもう一丁!!完全に未来都市だな!
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プラネットハリウッド!!!
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コスモポリタン!!ここ泊まったこと無いから一度泊まってみたいな。
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よし、南国からエジプト、ニューヨーク、モナコ、ハリウッドを通り過ぎて、たどり着いたパリ!!エッフェル塔!
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パリスもう一丁!!
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ランナーに向けてのライブが数km毎にある。この前を通るときは拳を振り上げて「フォー」と叫ぶのだ(レイザーラモンじゃないよ)
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ベラージオ!!噴水のタイミングじゃ無かったのが残念!
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現在改装中のバリーズ!
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まだまだ新しいクロムウェル!
走っていると観光客からも数々の声援が聞こえる。沿道側に近寄って「さんきゅー!さんきゅー!」とバシバシとハイタッチ! -
フラミンゴ!!
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もう一丁フラミンゴ!
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シーザースパレス!!反対側に見える人達は、なんと既にゴールした人達!!!俺はまだ4分の1も走ってないと思われるのに!
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こちらも新しく生まれ変わったLINQ
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帰ってきた俺の宿泊ホテルハラーズ!!!「ただいま」
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フォーラムショップス!!!お台場ヴィーナスフォートのモデルなのは有名な話しだね
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ミラージュ!!!・・・・・・・ここまで順調に歩いてきた俺だが、ここで突然、左膝に違和感を感じる。あれ?
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忘れていた。俺、昔左膝を怪我したんだっった
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左膝の違和感は、あっけないほど早く痛みに変わった。ヤバイなぁ
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痛みと言っても、アドレナリンが高まっているので それほどでもなく感じる。但し、歩くフォームは明らかに左足を軽く引きずって歩いている
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左膝が気にはなるものの、それでも進んでいるとパラッツォに到着
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横を向けばトレジャーアイランド。レンタカーはここで借りる事が多い。
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ウィンとアンコール。大型のホテルは一旦この辺りで途絶える。
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大型ホテルが途絶えると、途端に寂しい感じがする。と、同時に左膝の痛みを思い出す。
ここは、地元ファミレス ペッパーミル。中はもの凄いローカルファミレス感たっぷりでおすすめ -
リビエラが見えてきた。はっきりと左膝が痛い。ちょっと休みたいけど、足を止めてはいけない予感がしたのでペースをかなり落として進んだ。
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リビエラに到着
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そして、サーカスサーカス
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ここでは、5・6人で和太鼓の演奏をやっていた。日本人が叩いてるのかと思って見てみると、どう見ても違う。でも、ここで俺は元気を貰った。お礼に「和太鼓サイコー!!!フォー!!」と叫ぶと和太鼓奏者も叩きながら声援を返してくれた。
まだ進める! -
ストラトスフィアタワーが遠い。折り返しはダウンタウンのはずだから、あれよりまだまだ先と思うと心が折れそうになる。
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少し近づく
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かなり近くにきた
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真下まで来た!!!
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初めてのkm表示!!見た瞬間びっくりした。「え?10km?じゃぁ半分は走ったの?」
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浜崎あゆみファンもこの旅行記の読者に取り込むために一応、あゆの結婚した教会を撮っておこう。
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あゆより、もっとファンが少ないと思うが、アメリカお宝鑑定団 ポーンスターズのお店も撮っておこう。
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ついにダウンタウンまで来た。左膝は相変わらず痛い。
ちょうどダウンタウンを歩いてる当たりから、「アラスカ(英語で)」と書いた黄色いシャツの兄さんと歩きながら抜きつ抜かれつ無言のデッドヒートを繰り広げいた。 -
左膝をかばい少しペースを落とすとアラスカ兄さんが先に行く。少し痛みが和らいでペースを上げるとアラスカ兄さんに追いつき追い越す。そんな事を何度となく繰り返していた。お互い無言だが、同じペースのペースメーカーがいるのはとてもありがたい。
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そうこうしているうちに、15kmの看板が出てきた。まさにフリーモントストリートの角だった。
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行ける、あと5kmなら行ける!!!そう思った瞬間、悲劇が俺を襲った。
いきなり足つった!!!メチャメチャ痛い!!!沿道の壁に手をつき足を止め、苦痛に顔をゆがめる俺、痛い上に息があがってる。なまら苦しい。辛抱だ、この痛みが引くまで辛抱だ。 -
それはいきなりのことだった。俺の足が誰かに引っ張られてバランスを崩しそうになる。一体何が起こったのか?振り向くとそこにはアラスカ兄さんがいた。
つった足を逆に反らせようとしている!!
「おい、お前大丈夫か?足つったのか?」
「あいたたたたた、いや、俺はその直し方じゃ無くて自然治癒派なんだ!」
「何言ってんだ?日本人か?」
「あいたたたたた。いや、大丈夫、もう大丈夫!!」
「大丈夫か?」
「大丈夫、ありがとうアラスカ兄さん。ペースが落ちちゃうから行って行って!!」
「じゃぁ、先に行くぞ?ここであきらめるなよ?」
「もちろん!!あきらめない!!絶対ゴールするよ!!」
的な会話をしたつもりだが、アラスカ兄さんは遅れた分を取り戻すかのように少し駆け足で去って行った。まじ、ありがとうアラスカ兄さん。 -
少しだけ休憩して、俺はまた歩き出した。かなりゆっくりペースで様子を見ながら。
さっきまで自分では良いペースだと思っていたけど、なんだか折り返し後のストラトスフィアタワーがとても遠くに感じる。 -
しかし、あきらめない。もう15kmは完全に過ぎてるのだ!
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近づいてきた!!!ペースを上げる!!!イケル!俺は行ける!!
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20km看板だ!!!!もぅ気力だけ!でも、絶対に行ける!!
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沿道がかなり騒がしくなってきた。帰ってきたストリップに帰ってきた!
気持ちが高揚して足の痛みを感じなくなった俺は、小走りだが走り出した。 -
見えた!!!ゴールだ!!!ゴールだ!!ゴールインッ!!!
超気持ちいい!!!最高!!! -
ゴール後歩いていくと、スタッフが口々に「コングラッチレーション」「グッジョブ」と声をかけてくる。メダルやら水やらお菓子やら色々渡される。「サンキュー、サンキュー、サンキュー」俺も、連呼しながら歩いていると・・・
あああああああああああああああああぁ -
人の流れを逆行して近づいてきたそいつの黄色いシャツには紛れもなく「アラスカ」と書かれている!アラスカ兄さん!!!
「ハイ!!コングラッチレーション!!!グッジョブ!お互い走りきったな!あの後心配だったから、先にゴールして待ってたよ!!足大丈夫か?」
ヤバイ・・・頭の中のプレイボタンが押されて突然曲が流れた。
しょげないでよBaby 眠ればなおる
ママのわがままは心配するなよ
しょげないでよBaby ・・・・・
だめだって、はじめてでもなければ、おつかいでもない。
この曲泣きそうになるからやめてくれ(本当はちょっぴし泣けた)
「ありがとう、わざわざ待っててくれたの?足は大丈夫。ゴール出来て良かった」
「そっか、それじゃぁ俺は仲間が待ってるから行くわ。また会おうぜ」
「おう!コングラッチレーション!!!」
アラスカ兄さんかっこよすぎ! -
こうして俺のラスベガスロックンロールマラソンは幕を閉じた。
完走時間 3:25:08
25168人中 22926位という成績だった。
ゴールしたランナー達はその夜、どこで会ってもお互いをたたえ合い、ハイタッチをかわした。 -
俺はへとへとな体でハラーズホテルまで帰り、部屋で食事をして寝るためにテイクアウトで麺とチャーハンを持ち帰った。
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満身創痍ではあるが気持ちが高ぶっている俺は思いきって嫁にメールをしてみた。
「マラソン、完走したよ!!たった今、完走したよ!来年は一緒に走りたいな!」
意外な事にメールはすぐに「既読」になった。
既読にはなったけど、24時間以上経った今も返事はない・・・・
俺に幸あれ。
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この旅行記へのコメント (6)
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- ポンタさん 2015/01/09 20:14:15
- 完走お疲れさまです。
- 旅行記を楽しく読ませて頂きました。ゆうさんに質問なんですけど、3月にラスベガス旅行を計画しています。『ポーンスターズ』のお店の場所って分かりやすいですか??
大好きなんで、是非行ってみたいんですけど、ツアーだと高くて…。
- ゆうさん からの返信 2015/01/09 22:55:48
- RE: 完走お疲れさまです。
- かなりわかりやすい場所だと思いますよ。
レンタカーかタクシーで行くのがいいと思います。
- ポンタさん からの返信 2015/01/10 07:50:16
- RE: RE:
- 返信ありがとうございます。街中の運転が不安なんでタクシーで行ってみようと思います!!マラソン大会の部分だけ読んで質問させて頂いたんですけど、他の記事も読ませて頂きました。面白い過ぎるし参考になることがいっぱいで、とてもありがたいです。まだ、読んで無い記事いっぱいあるんで、楽しみです笑
- ポンタさん からの返信 2015/01/10 07:50:34
- RE: RE:
- 返信ありがとうございます。街中の運転が不安なんでタクシーで行ってみようと思います!!マラソン大会の部分だけ読んで質問させて頂いたんですけど、他の記事も読ませて頂きました。面白い過ぎるし参考になることがいっぱいで、とてもありがたいです。まだ、読んで無い記事いっぱいあるんで、楽しみです笑
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- kazuさん 2014/11/18 20:21:34
- 完歩おめ!
- #4は特に良かった!来年俺も出たいかも!
車の走ってないストリップの写真なんて新鮮すぎる(笑)
コンテナパークのカマキリ可愛いいし。
てか、俺のNYNY100ドルまだ?w
- ゆうさん からの返信 2014/11/18 20:58:15
- RE: 完歩おめ!
- > てか、俺のNYNY100ドルまだ?w
ああ、忘れてた。
いつか・・・・きっと・・・そんな日も来るかも。
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