2014/09/06 - 2014/09/08
54位(同エリア1805件中)
TKさん
ロシア、ロマノフ王朝の華やかさが極まる、サンクトペテルブルグへ行ってきました。時代の皇帝が率先して築いた豪華絢爛な世界文化遺産の街で、見所満載である。
世界文化遺産は大変素晴らしい。
その中には、万里の長城や西安の兵馬俑抗のように、とてつもなく強大な権力によって、構築されたものも多い。サンクトペテルブルグもそうである。
現代では、その素晴らしさを称賛されている。しかし、建築に駆り出された当時の庶民にとっては、たまったものではないはずだ。
フランスのベルサイユ宮殿のその荘厳さ・華麗の裏には、多くの庶民の犠牲の上になっている。それはフランス革命の原因の一つになっている。
今回、想像を絶するほどの派手さ・華麗さを極めた、サンクトペテルブルグの王宮群を目前にして、これじゃあ、ロシア革命が起きるのも必然の結果と妙なところで納得してしまった。
でも、苦労した庶民の子孫たちは、先祖が残した文化遺産で多くの観光客が来て、経済効果を享受している。
永い眼で見ると、ちゃんと庶民のためになっているのですね。しかもこんなにも多くの世界中の人たちに感動を与え続けているのです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 1.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
サンクトペテルブルグの郊外には多くの豪華な宮殿が点在する。
まず、はじめにご紹介するのは、エカテリーナ宮殿。
見た瞬間、はっとするほどの豪華さに、驚かされます。 -
屋根の上には、なんだこれ。キンキラキンの大きな王冠が。
眩しすぎて、めまいが。思わず、サングラスを付けてしまいました。(冗談) -
ご覧ください。
館内を汚さないよう、入る前に、靴の周りに紙のカバーを付けて見学します。
これは、大変いい考えだと思う。 -
エントランスも素晴らしい美しさです。
美しい彫刻の白壁に、赤い上品なカーテン。いいコントラストです。 -
見てください。
壁の装飾品も、豪華な陶器。その一つ一つがピカピカの一級の美術品ですよ。 -
ここは、大広間。ベルサイユ宮殿を意識して創ったのでしょう。金色の彫刻、磨かれた大きな鏡、大きな窓から差し込む光が縦横に反射して、豪華絢爛です。
ここは、昔「大黒屋光太夫」がエカテリーナ二世に拝謁して帰国許可を得たところでもあります。望郷の念で、はるばる、こんな遠いところまで来たとは!
想像するだけで胸が詰まります。 -
この豪華さ! 室内にいるにもかかわらず、サングラスが必要かと。
勿論冗談です。 -
ヨーロッパに負けないと、必死に、頑張っていたんですね。
個人的な印象としては、ベルサイユ宮殿よりこっちのほうが、僅かにリードしているような気がします。キンキラキンさが半端ではない。
感動ものです。 -
これでもか!これでもか!と金色ビームの波状攻撃を受けた感じで、
部屋にいるだけで、なんかくらくら興奮してしまいます。 -
華やかです。
なお、この宮殿には、このほかにも、壁一面が琥珀で装飾された、琥珀の間があります。一個1万円くらい(こんなことを書くこと自体小市民的?)の琥珀が壁中全面に貼ってあります。
いろいろな色の琥珀を芸術的に組み合わせて貼り付けてあり、それは、それは、美しいの一言(はあ〜:ため息)
残念ながら、写真撮影禁止なので、紹介できません。是非来て見てください。 -
この宮殿の主人、エカテリーナ2世の肖像画。
ふくよかなお顔。気品の中に芯の強さがありますね。 -
宮殿での朝食の様子を再現。
優雅です。 -
部屋の中からの写真。
光の感じが和らかくて、優雅な感じ。 -
外に出てみましょう。ここは、小さなほうの池のほとりの豪華な休憩所。
ここで、お茶を楽しんだことでしょう。
優雅ですね。 -
次に紹介するのは、「夏の宮殿」。ここも華麗である。
エカテリーナ宮殿をさらに5KMほど西に行くと、有名なペテルゴーフ(ピュ―トル大帝の夏の宮殿)がある。
ここもすごい。特に「下の公園」の大噴水が感動ものである。 -
写真のとおり、当時の最先端技術を総動員して、美しい噴水のある庭園です。
このシステム凄い!ポンプのない時代にこんな立派な噴水システムを構築したのですよ〜〜〜! -
各段にある金の彫刻群もすごいけど、私が興味を持ったのは、この噴水の水の到達点の高さがそろっている点です。写真をもう一度じっと見てください。
なぜでしょう???
(ちなみに、現代のポンプを使った噴水システムだと、噴出口からの高さが均一になります。)
答えは、上の公園の先にある池からの水を、自然の高低差だけを使って噴水を創っているからです。
思わず高校時代に習った「水の位置エネルギーと運動エネルギーの関係」を思い出したのは、私だけでしょうか?素晴らしい高校の物理学の壮大な実験室です、ここは! -
すいません。横道にそれました。
硬いこと考えずに、この美しい噴水公園をお楽しみください! -
中央にある大きな噴水は、サムソン像の噴水。なんとライオンの口を強引に開いて、そこから高々と噴水が上昇しています。
なお、ライオンはロシアの宿敵スウェーデン王室の象徴です。よほど憎かったのですね。 -
噴水の先には、運河があり、その先の船着場からエルミタージュ美術館行きの高速ボートが出ています。
-
運河の途中は公園になっており、木漏れ陽が美しかったので写真を撮りました。
柔らかな陽だまりの、暖かさの感じが出ているでしょうか? -
これが、高速船です。
さあ〜乗っていきましょう! -
約30分くらいで、エルミタージュ美術館の近くの船着場に到着しました。
写真の奥のほうに、塔が見えますか?これは、ペテロパブロフスク要塞にあるペテロパブロフスク聖堂です。
これから、エルミタージュ美術館へ行く前に、そこへいってみましょう。 -
サンクトペテロブルグの歴史は、この要塞建築から始まった。当時の強国スウェーデンに備えて、ピョートル大帝が、ペテロパブロフスク要塞を構築したのです。
でも実際は、一度も戦場にはならず、現在に至っています。
これは、ペテロパブロフスク聖堂で、内部は豪華絢爛なロマノフ王朝の歴代の皇帝が埋葬されています。 -
凄いでしょう!
この豪華さ、荘厳さ!
また、思わずサングラスを掛けてしまいそうです。 -
豪華な天井。これでもかと、豪華なシャンデリア。
お墓まで、こんなにキンキラキンにしたいのですね。
なんと強欲で自己顕示欲が強いのでしょう!権力欲とは! -
でも、率直に美しい内装です。
-
中央にある豪華な祭壇。
-
その右側に、ピョートル大帝が埋葬されている棺桶があります。
-
その隣にある、これまた豪華絢爛な墓石。
本当、金によほどの執着があるのですね。 -
エカテリーナ2世の写真と、重厚な美しさのある棺桶。
-
入ってすぐ右側には、帝政ロシアの最後の皇帝、ニコライ2世とその家族が葬られている。
ニコライ2世は、ロシア革命によってシベリアへ流され殺されたのだが、その後、近年になって歴代の皇帝たちと同じように、ペテロパブロフスク聖堂に埋葬されました。良かったですね。 -
さて、これはペテロパブロフスク聖堂の出口にいた番犬ならぬ番猫。有名らしい。
みんなのペットになっています。ご苦労様。 -
これはペテロパブロフスク要塞の対岸にある、エルミタージュ美術館。
サンクトペテルブルグ観光の、ハイライトです。
行ってみましょう! -
ご存知世界3大美術館のひとつ、エルミタージュ美術館の入口。
あまりにも有名な大使の階段。 -
多くの外国から来た要人は、あまりの絢爛さに、ここでため息をついたことでしょう。
私も思わず、「ふ〜〜〜う。すご〜〜い」とため息をつきました。 -
階段の上のほうも豪華です。
ここから奥へ入ってみましょう。 -
入ってすぐの部屋の天井には、なんと金ぴかのキンキンのとっても大きな(直径2メートルくらい)のシャンデリア。
ここでもため息が出てしまいます。
昔は、夜になると、天井から召使いがこの重たいシャンデリアを持ち上げて、ろうそくを燈したとのこと。ご苦労様です。 -
私が、エルミタージュ美術館で、一番感動したのは、1,5メートルくらいある、この金のクジャク時計。
何が凄いかって、このクジャク、時間が来ると翼を広げて時を告げるのです。
金ピカの羽が広がると、もう眩しくて、眩しくて、またサングラスを付けてしまいました。 -
ちゃんと大きな鳥かごに入っています。
逃げないように!ではなく、人に触られないようにするためでしょうね。 -
金色のクジャクの前は、解放感のある中庭が広がっています。
いまは、庭には出ず、クジャクの部屋の先に行きましょう。 -
そこは、レオナルド ダヴィンチの部屋です。
彼の傑作、「リッタの聖母」です。キリストをいとおしそうに見つめる母親を描き切っています! -
その奥には、同じくレオナルド ダヴィンチの「聖母ブノア」が。
元気なキリストの赤ちゃんの顔を見て喜ぶマリアの幸せそうな顔を描き切っています。
2つも同時にダビンチの傑作が見られるなんて、なんて幸せなことか。
やはり、エルミタージュ美術館は、すごい! -
おっと、これはエルグレコの「 使徒ペトロとパウロ 」
気品があります。
マドリッドのプラド美術館を思い出しました。 -
次は、イタリアバロック絵画の巨匠カラバッジョの「リュートを弾く若者」
まるで、生きているように写実的な彼の絵の向こうには、いつも、本当に実在の人物がいるような迫力が伝わってきます。
素晴らしいの一言。 -
これも、カラバッジョの「聖ペテロの磔刑」(ペテロは逆さに磔されました)かと思いましたが、違います。
作者を確認し忘れました。誰か知っている方いますか?
でも、いい作品ですね。 -
孔雀石(マラカイト)でできた大きな壺。
高さ1.5Mほどある、豪華なものです。素晴らしい美術品です。 -
世界の一流品の美術を集めた素晴らしい展示部屋。
全部で300万点もあるそうなので、是非皆さまも現地へ行って、
実物をご堪能ください。
(この素晴らしさを旅行記で紹介するのは無理) -
カノーヴァ『アムールとプシュケ(エロスの接吻で目覚めるプシュケ)』です。
いつも感動するのは、硬い大理石なのに、この人体の柔らかさを描き切っているのがすごい! -
1812年のナポレオン戦争に勝った時を記念した部屋。
奥の壁に、大きなアレクサンドル1世の肖像画がかけられています。 -
この部屋の側面の壁には、ナポレオン戦争での名誉をたてた将軍たちの肖像画が、300以上もかけられていて、記念ギャラリーとなっています。
-
誇らしげな将軍たちのお顔をご覧ください。
特に、髪形に注目!
皆さん髪を前のほうにそっと流しています。当時これが、流行していて、かっこよかったのですね。な〜るほど。カッコイイ。 -
これは、血の上の救世主教会。1881年に時の皇帝アレクサンドル2世が暗殺された場所に建っています。
上のほうにあるネギ坊主は、ローソクを象徴しています。
丁度、太陽が当たっていて、ローソクが点灯しているように撮ろうと苦労しましたが、うまくいきませんね。
なに、逆光でよく見えない? -
はい、露光調整して、もう一度取り直しました。
細部見えましたか? -
おしまいの一枚はこれ。
路面電車です。たいへん旧型の電車が、まだ頑張って活躍しています。
現代のヨーロッパでは快適なトランスポーテーションが活躍しているのに、
ロシアの一般庶民は、まだ、これに乗って頑張っています。
キンキラキンもいいけど、それより前にやることがいっぱいあると思います。
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この旅行記へのコメント (5)
-
- harurunさん 2019/12/10 07:13:17
- 参考にさせていただきます!
- TKさま
はじめまして。
harurunと申します、
naraさんの旅行記のフォロワーでお名前を拝見し、お邪魔させていただきました。
そしたら、そしたら…
ご夫婦でなんて素敵なご旅行を。
見ることのできない世界を垣間見せて
いただきました。
naraさん、ありがとーです。
また、訪れられている国々、それぞれの旅行記も読みごたえがあり、こちらの旅行記は、年末のロシア旅行の参考とさせていただきたくお邪魔したのですが、おかげで訪れるのがとても楽しみになりました。
TKさまの、優雅なご旅行を、まだまだ拝読させていただきたく、フォローさせていただきました。
よろしくお願いいたします。
- TKさん からの返信 2019/12/11 20:06:23
- RE: 参考にさせていただきます!
- harurunさん
こんばんは
コメントありがとうございます。
大変身に余る光栄なメッセージ、もともと狭い肩身がさらに狭くなる思いです。
ロシアへ行くのですね。これからだと、大変寒い季節になりますが、
どうぞ、お身体にお気を付けていってらっしゃいませ。
世界三大美術館ですので見ごたえ抜群ですよ。
感動の旅になります。楽しみですね。
私達は、クルーズでサンクトペテルスブルグへ行っただけですが、
大変インパクトのある大都会でした。
harurunさんお旅行記楽しみにしています!
TK
- harurunさん からの返信 2019/12/12 08:27:01
- RE: RE: 参考にさせていただきます!
- TKさま
おはようございます。
あたたかいご返信をいただいた上に、
フォローまでしていただき、
ありがとうございました。
私も今からTKさまのご旅行の続きが
待ち遠しい思いです。
どうぞ、これからもよろしくお願いいたします。
harurun
-
- 白い華さん 2017/12/03 15:12:21
- 「サンクトペテルブルク。 そして、ロシア国」は、 想像以上・・・の 装飾美!に 溢れていましたね。
- こんにちは、
「サンクトペテルブルク」を 先日、旅してきた・・・ばかり。なので、
とても、楽しく、旅行記・・・拝見しました。
ほんと、「きんきら金!の 度合い」が スゴかった~」って 思いますよね~。
「ヨーロッパに 追いつこう」の 気概が、 より・・・ 華やか!な モノ。を 求めちゃったんでしょうね~。
ほんと、「こうゆう、 世界でも 見事な 文化遺産」は、
「現代・・・の 平民ばかり!の 時代」では 絶対に 出来無い! 「王様だけ!が いい~ 想い。を した・・・ 素晴らしい~ 遺産」ですからねぇ~。
これからの 時代!にも、「こうゆう 文化遺産!って ありえないだろう」って 云われていますよね。 納得デス。
私も、「ベルサイユ。 シェーンぶるん宮殿・・・を 超えた! スゴさ」に ビックリ・・・の ロシア国。
改めて、「TKさん」の 旅行記。を 拝見して、
『 魅力が いっぱい!の ロシア旅行 』を 楽しく、振り返させてもらいました。
いつも、 素晴らしい~! 世界旅行・・・を ご夫婦で 旅されてて、いい~!ですね~。
世界各地!の 旅行記。 ワクワクしながら、素敵な お写真・・・を 拝見しました。
これからもよろしくお願いします。
- TKさん からの返信 2017/12/05 23:16:34
- RE: 「サンクトペテルブルク。 そして、ロシア国」は、 想像以上・・・の 装飾美!に 溢れていましたね。
- 白い華さん
こんばんは!コメントありがとうございます。
サンクトペテルブルクを素晴らしい裏技で楽しまれた様子、何よりです。
ツアーで行って、離団して、用意周到で自由自在・変幻自在な、
旅の楽しみ方、普通の初心者にはできません。
さすが、白い華さんです。
新しい発見がいっぱいで楽しませていただきましたありがとうございます。
今日は、四国松山へ来ています。
日本最古の温泉、道後温泉、司馬遼太郎の「坂の上の雲ミュージアム」、松山城、
など、見どころいっぱいです。
司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」は、
サンクトペテルブルクにも関係するロシアの最後の王朝、ロマノフ王朝の崩壊を早めた、日本海海戦が一つのテーマになっています。
日本海海戦の海軍参謀の沖山真之の生まれた町が松山なんです。
「坂の上の雲」ファンなら、涙が出るほど度うれしい場所でした。
世界って意外なところで繋がっているのですね。
これからもよろしくお願いします。
by TK
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