2014/05/23 - 2014/05/23
440位(同エリア8863件中)
さんしぇさん
今日も、やっぱり小雨。
でも昨日のオルセーで元気頂き、予定のポントワーズへ出掛けます。
この分ならどこかで雨も上がるかもしれないしね。
・今日はオワーズ川へ
・観光局やぁい
・オワーズ河畔はピサロ出没
・絵画板めっけ、1枚2枚、そして・・。
・容易に見えて・・。
・ピサロ美術館、その前に。
・お城公園ぶらぶら
・ピサロ美術館には珠玉のあれこれ
・再びオワーズ河畔
・山あいのエルミタージュはこちら
・瑞々しい川辺の道
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
-
今日も今日とてサンドイッチ。
そういえば妹が帰国した後、一度も外食してないなぁ。 -
サン=ラザール駅からも行けるけれど、今日は北駅発着を選択。
メトロで行くのがいつもだけれど、こちらも趣向変えましてRER高速近郊線を使おうかな。
バスで3停、リュクサンブール公園お膝元のリュクサンブール駅にやって来ました。 -
お向かいのホーム、あれって日本のアニメ?
-
「ジョヴァンニの島」
何でも銀河鉄道の夜がモチーフで、色丹島を舞台に戦争末期から戦後を描いた作品だとか。 -
さて、とっととパリ北駅。
長距離便コンコースの、開放的で旅立ちの高揚感満々な趣とは異なり、ここにあるのは
日常感。
北駅の外れに位置するのか、なんだか暗い。パリ北駅 駅
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10h41Pontoise、これですね。
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34番線、ポントワーズは終点です。
サンラザール駅のように、番線が電車毎に異なるのとは違って、この34番線が
ポントワーズ行きの定番ホームのようですね。 -
しずしずとやって来た電車が、これが美しくてびっくり。
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こうして見るとなかなかに蠱惑的な赤い色。
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天井にはお星様?
ふふ、わくわくして来ましたよ。 -
向こうにはお馴染みのイル=ド=フランス線の車体。
まだ外は雨。 -
かくて、40分ほどでしょうか、ポントワーズ駅到着、部屋から1時間と10分。
ちなみに街の名前は、Pont(橋)oise(オワーズ)で“オワーズ(川)の橋”、の意味です。
雨、上がりました!あの、向こうに見える塔、あそこまで行きます。 -
後少し。
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振り返ってパチリ。
実は、ここ教会の近くに観光局があると事前サーチしたのでしたが・・。
在る筈が、・・ない。
街行くマダムにお尋ねするも、どうやら橋のたもとに移転したそうなのです。 -
せっかくの教会そっちのけで探す事10分、ありました教えて頂いた通り鉄道橋の北側に。
つまり、よいしょよいしょ上った坂をまた下りて更に川まで行く。
やれやれ。
しかし、広々してしかも新しい。
駅からですと、駅前通りを右(東)へ真っ直ぐ、やがて川に出ればそこにあります。
この間、ものの200m位でしょうか。 -
頂いたのは、オワーズ流域の絵画コースの地図。
ここポントワーズは、ピサロが17年間住んだ土地、やがて彼を慕ったセザンヌが住み着いたり。 -
この水辺のコースは、多くの印象派画家がそうだったように、ピサロもまた印象派的表現を
カンバスに留めようと、あちこちにその足跡が残っています。
今日これから向うのが、そのピサロの制作の現場。 -
オワーズ川を左に見ながらにコース内、第1の絵画へまっすぐ向ってみます。
道そのものは、先年歩いた“モネの道”と似た感じ。
しかし、 -
川はと見れば、これがかれこれ人の手が入り、しかも広々開放的な空間です。
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ここにも、セーヌ川のように、ぺニッシュと言われる水上生活船が繋留されています。
-
こんなラブラドールが船から出て来ました。
尻尾振りふり懐こいったら。^^ -
雨上がりの草いきれに包まれて深呼吸しながら足を進めます。
やがて、思わぬ近さにNo.1発見。 -
①「ポントワーズのオワーズ河畔」1872
ここがコースの最西端、後は東へ向けてどんどん行きます。 -
②「ポントワーズ、鉄道橋」1873
二作とも、ピサロならではの静かな佇まい。 -
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さっきの観光局まで戻って、振り返れば小高い上には、かつてピサロが住まい、今や
ピサロの名を冠した美術館。
ここは、14hからの開館なので、この後向おうと思います。
もう少し河畔で絵画探し続けます。
が・・。 -
名所案内板の立つここは、ポントワーズの名前そのもの、オワーズ川に掛かる橋。
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何でも最も初めに架けられた橋で、2つの塔と2つの水車があったのだとか。
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「フォンテーヌ川岸のポントワーズ橋」1878
ここにはこのNo.3の絵画板がある筈なのですが、どういう訳やら見つからず。
これで見ると、ピサロが描いた当時には既に塔は無くなっていたようですね。
橋のたもとに公園があって、絵画板はこの公園内だろうと見当つけて随分探したんですが残念・・。 -
さて、頃合の13h30、川岸からは一旦離れてピサロ美術館に向って高台を上がって
行きます。 -
城砦の一部、くり抜かれて民家として使われてるみたいです。
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まっすぐ美術館に行く前に、そう言えばさっきどさくさに紛れてご無礼したこちら。
サン・マクルー聖堂にお参り。 -
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葬儀でしょうか、お花屋さんが支度しておられました。
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続いて、ノートルダム教会。
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ん?聖父子像?珍しい。
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コンサートのお知らせ、バッハのヨハネ受難曲、ん〜明日かぁ。
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味のある、歩いてみたい路地があちこちでおいでおいでするのを、我慢。
何しろ、これからまだまだ歩かなくっちゃなので。 -
誘うわぁ。
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カルメル修道院。
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ここの名所銘盤に拠れば。
カルメル会は、もともとは12世紀パレスチナが起源だそうで、この地で亡くなったバルブ・
アカリーによって1600代にフランスに導入、まずはパリ、続いてこの地と建てられて、
現在はこちらが仏内最古、今も修道女が修道生活を送っているのだそうです。 -
教会の類にお別れして、ピサロ美術館に向います。
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緩々坂を上って行く。
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あそこかな。
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お城公園。
そして、 -
カミーユ・ピサロ美術館。
公園の中にありました。
この今は美術館となった旧城にピサロは17年間住まったと聞きます。 -
「小ジュヌヴィリエのセーヌ」カイユボット (アルジャントゥイユ美術館からの委託)
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「メリー・シュル・オワーズ地区、ボンヌヴィルの眺め」1873 ドービニー
もう一つ、ドービニー。 -
「ヴァルモンドワの森で」
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緑の濃淡の中に女性たちの僅かな白が効いて。
来歴が判りませんが、お嬢さんのセシルや奥さんかしら、オワーズ川の支流なのか
細い川が奥へと誘うようで、絵の中、二人を追って私までしばらく遊びました。 -
「セーヌの雪」1902 ジョルジュ・ピサロ
ピサロとは言っても、Georges PISSARRO 5人いる息子(いずれも画家)の内の次男さん。
セーヌのどこなのか気になります。 -
「パンの森」1892 リュシアン・ピサロ
こちらは長男ピサロ、父上に良く似てますし、どこか日本の風情も。
さて次の静物画、描いたのはだぁれだ? -
「Nature Morte aux Livres 本の自然死(意訳です)」1890 アンリ・マティス
誰しも初期には静物画を描きますが、この1890年はマティス31歳の年。
それだけなら、意外に遅い・・、でしょうが、この年それまでの法律家の志から一転、
絵画を学び始めたのですから、ギュスターヴ・モローに師事したとは言え、初年にして
この作品を描き出せる力量は素晴らしいんじゃないでしょうか。
因みに他にも同じタイトルの作品があって、こちらが二作目のようです。 -
そして、当地ポントワーズを描いたLudovic PIETTEの作品数点。
「ポントワーズ、ノートルダム広場」1874
先ほど見てきたこの広場、150年近く経てもなお、さほど変化を感じさせないのが
フランスでしょうか。 -
「城通りの高みからの眺め」1875
-
お城に向けて今しがた上ってきた通りです。
-
「ポントワーズ、プチ・マルトロワ広場の野菜市場」1876
丁寧に描きこまれた、不思議に静かな市場の喧騒、これがとても良かった。
舞台がさっき見てきた旧跡でもあって、ピエットの作品はどれも印象的でした。 -
「エルブレのセーヌ」1892 シニャック
半円形のキャンバスは、珍しくも白い絹地。
セーヌに映える尖塔のある風景そのものはよくある構図かと思いますが、絹地の上で
滲む様な発色が、シニャックの硬質さに和らぎを添えてとっても美しいと思いました。 -
エルブレ Herblay、ポントワーズの南東4kmほど、思わぬ近さにセーヌが流れていました。
-
「ラ・フレット La Fretto」 1863 Lucien PISSARRO
-
そう言えば肝心なパパ・ピサロは?
ここは名前を冠している割にはピサロはただの1枚だけ、とは聞いてました。
なのに、その1枚すらただ今出張中ですと。
その分、リュシアンとジョルジュ、2人の息子たちが慰めてくれましたよ。 -
美術館を後に、公園を散策します。
さっき、絵画板をさがしてうろうろした川岸が眼下です。 -
川岸の案内板にもあったポントワーズ橋、19世紀の頃の図。
-
ぺニッシュと呼ばれる平底船や洗濯船が係留されている図、20世紀。
このぺニッシュが今や住居としてオワーズ川に浮かんでいます。 -
図に描かれていた中洲のポテュイ島、川は奥に向かって遡上して行きます。
私もこの後、川に沿って遡って歩く予定です。 -
この鉄道橋を渡って、ポントワーズにやって来ました。
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一方、内陸方面にカメラを向けますと。
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高い塔は、サン・マクルー大聖堂。
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ここには、5つの趣旨による庭園と言うのがあるとか、この生垣の中かしら。
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再びオワーズ川へ降りて来ました。
振り返れば、さっきの高み。
ここまで10分ほどでしょうか。
ここに在る筈のNo.3の絵はやっぱり見つかりませず。
やむなくNo.4の現場へ向けて河畔を行きます。 -
「Vue du quai Pothuis ポテュイ川岸(通り)の眺め」1868
注:タイトルは意訳、特に記載が無ければピサロの作品です。 -
もっと、ポントワーズ橋に近い地点ですね。
自然を映す川と共に、人工物の最たる工場群を描きこむピサロの構図がここでも。
前面の当時の風俗が目を惹きます。
パリからさほど遠くないにも関わらず、道行く人が少ないのは何処もおんなじ、人口密度で
言えば日本のざっと1/3と思えば納得とは言え、むしろこの絵の頃の方が人が居るような。 -
まもなく現れた道しるべには、ピサロが多くを描いたエルミタージュL'Helmitageを示していて、
しばし佇みました。
今立っているバス通りから奥の丘陵へと、長い距離を占めるエルミタージュ通り。
川辺もいいけれど、緩い高台を描いたピサロもこれもいい、又の日にこの道を行きましょう。 -
川辺は自然を壊さぬ護岸がされて、歩くにとても心地いい。
-
「Quai du Pothuis,soleil d'hiver Pontoise ポテュイ川岸、ポントワーズの冬の陽」1882
-
振り返れば、ポテュイの中洲はいつの間にか後ろに。
-
N0.5のこちらも、依然橋が見えていて、人の往来も盛ん。
高台には、描かれた当時既にピサロが住まっていただろうさっきの美術館も。
乏しい陽の許、長く尾を曳くような影など無彩色の世界が広がります。 -
「L'Oise aux environs de Pontoise ポントワーズあたりのオワーズ川」1873
タイトルちょっと判らない、描いてるのは手前のポントワーズよりもむしろ対岸ですよね。 -
対岸のサントゥーアン・オーモンヌの林立する煙突と川の対比。
-
-
おあつらえにバス停、川に並走するこの道は幹線バス通りなので、いざとなればバスに
飛び乗れる安心感があります。
どれ、ちょっと確認。 -
この時間帯でおよそ1本/30分、あと4停で隣町のオーヴェルに入ります。
グーグルで確認したところこの辺りで丁度、No.1の起点からこれから乗って帰りたい
シャポンヴァル鉄道駅までの行程の半分位でしょうか。 -
河畔にはそこここに揺れるコクリコ、和みます。
-
まもなく前方にゲートのようなものが見えて来ました。
-
ん〜、これって私有地?とっても良さげなんですけど。
標識には自転車不可とはあれど、れっきとした公道のもよう。 -
-
で、入ってみるとこれがとっても素敵な逍遥道。
ただ、この間に車道側のどこかに絵画板があるとちょっと困るけど、ま、戻ればいいしね〜。 -
-
あらら、レストランの真ん中・・、を突っ切って道は更に先へ。
-
川行く船は観光船?そう言えばこの日見るのは、最初で最後。
セーヌは輸送路として現役だけど、オワーズ川はその手のお役はもともと無いのかしら。 -
と思ってる間に見えました、探し物。
まだまだ続く逍遥道とも川とも、残念ながらこれでお別れです。 -
「Paysagaes pres de Pontoise,la route de'Auvers-sur-Oise オーヴェル道、
ポントワーズ近くの風景」1879 -
丘陵地は木が鬱蒼として、この絵の広々した雰囲気を感じるのは難しいですね。
さて、このNo.7で以って絵画板探しのポントワーズ編はお終いです。 -
ポントワーズにさようなら。
この先はオーヴェル・シュル・オワーズ(オワーズ河畔オーヴェル市)です。
まだまだ、絵画板探しは続きます。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- pedaruさん 2015/12/10 05:43:47
- どの景色も・・・
- さんしぇさん お早うございます。
ピサロを追っかけ・・・pedaruはさんしぇ旅行記を追っかけてます。
たくさんのpedaruの好きな絵を見せて頂きました。嬉しくなります。どの景色も絵になるような所ですね。
その土地、その土地に絵画板を設置してその画家を偲ばせる・・行政も粋なことをやりますね〜
ピサロと言えば上野の西洋美術館に緑の中で婦人がお喋りに時を忘れているような絵がありますが、これを髣髴とさせるような場所ですね。
暫くは目が離せません。
pedaru
- さんしぇさん からの返信 2015/12/11 06:49:05
- RE: どの景色も・・・
- pedaruさん、おはようございます。
コメントをありがたく拝見しました。
> たくさんのpedaruの好きな絵を見せて頂きました。嬉しくなります。どの景色も絵になるような所ですね。
ピサロも泉下でお喜びなのではないでしょうか。^^
pedaruさんが描く眼で当地をご覧になったら、如何表現されるんでしょう。
> その土地、その土地に絵画板を設置してその画家を偲ばせる・・行政も粋なことをやりますね〜
そうなんです、そして絵画板をよすがに、描かれた往時と今との相違点を見つけては喜び、同じなればなお驚いたりですね。
それにしても、ピサロは煙突や工場など近代化する事象をあえて描き出しこそすれ、色や形にいささかの誇張も無くて、物足りないほどの自然体ですね。
敢えて自分風を押し出さないのか、目前の事象に対する敬いか、などなど考えても詮無い事を思いながら歩きました。
> ピサロと言えば上野の西洋美術館に緑の中で婦人がお喋りに時を忘れているような絵がありますが、これを髣髴とさせるような場所ですね。
仰るとおりですね、描かれたのはポントワーズ近郊だそうですが、現在でも違和感無く、今しも農婦のお二人が垣間見えそうですね。
さんしぇ
-
- wiz さん 2014/10/17 20:32:04
- 地方の美術館は
- さんしぇさん、Bonsoir!
ピサロ追っかけ編、拝見していま〜す。
地方の(地元の)美術館は、その地方の景色を描いた絵があったりして、
特に、あちこち歩いたところの景色を見るとより印象深いですよね。
ルーアンの美術館に行った時も、あまりよく知らない画家さんの
ルーアンを描いた絵があったりしたのを思い出しました。
ピサロ追っかけポントワーズの機会があれば、
もう1度さんしぇさんの旅行記を予習しなければ!
マルリーやルーヴシエンヌあたりもそうですが、
ここのインフォも絵画案内板のパンフみたいなものがあるんですね!
是非、インフォも寄らなければいけませんね〜。
wiz
- さんしぇさん からの返信 2014/10/18 17:53:29
- 土地を愛して止まぬ画家諸氏御座し
- wizさん、こんにちは。
ご評価頂いた上にコメントまでありがとうございます。
美術館、土地への愛に溢れた画家諸氏、特にピエットの数点を、しげしげと
拝見して来ました。
ピサロ縁で踏み込んだポントワーズでしたが、街歩きも殊の外楽しくて、
随分の距離が苦になりませんでした。
エルミタージュ地区が宿題に残ってますので、またいつか向おうと思います。
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