2014/05/01 - 2014/05/06
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gyachung kangさん
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6年振りのヨーロッパ。ここ数年はアジアの魅力を再発見しちょっと忘れかけていたユーロ圏。円安ユーロ高基調も手伝って、またそのうちに〜なあんてほったらかしにしておいたのだが旅の機会は何の前触れもなくやってきた。ある日アルプスの神様が降臨し、私に囁いたのである。
「あの山に会いたくないか?」
早速チケットを確保した私はスイスへ飛んだ。あの山とはもちろん、マッターホルン。そう、旅はある日突然やって来る。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 3.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩 飛行機
- 航空会社
- フィンランド航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
スイス旅行は私のような給与所得者にとってはハードルが高い。世界で1、2を争う物価に加えて渡航時期によっては航空券代もバカ高くつく。
スイスへの旅は夏の季節がハイシーズンだが、検索するとゴールデンウィークも手ごわい価格ばかり。なかなか決めかねていた中、チューリヒインではなくジュネーブインに注目してみる。結果、この時期としては95点くらいの割安感のあるチケットをフィンエアーで発見。旅を重ねるとアイデアも浮かぶようになる。
成田発ヘルシンキ乗り継ぎで、ジュネーブに向かう。左右二列二列の小さな機材だ。タラップ使用は乗り継ぎのスパイスとして大歓迎! -
空港から直結のSBBでジュネーブ駅着。たった8分。素晴らし過ぎる。駅とレマン湖のあいだにあるロケーション抜群のホテルを覗く。小さな部屋だが今夜は泊まるだけ、迷わずチェックイン。レセプションの男性の対応が実に落ち着いている。うーん、これがジュネーブクオリティか?
といきなり感心。 -
20時はまだ明るい。荷物を部屋に下ろしてレマン湖へ夕べの散策。どんな旅でも着いてすぐ初めての街に歩き出す瞬間の楽しさ感がたまらない。最高。
ジュネーブの人の少なさ、通りの静けさ、そしてゴミ一つ浮いていない透明感抜群のレマン湖。これはいいね。 -
暮れなずむジュネーブ。橋の欄干にはさまざまな国の国旗が旗めいている。
これぞ世界屈指の国際都市の香り。 -
レマン湖のほとりで夕食を取り今夜の我が家へ戻る。ベッドで明日のプランニングを練る時間がまた楽しい。
-
翌朝。目的地ツェルマットへ。
時間ギリギリに飛び乗った電車の車中で検札に来た車掌からチケットを買いたいと言ったところ、車内でチケットは買えず、罰則として10スイスフラン支払うよう言われるが、ゴメンなさい、日本では問題なく買えるのでつい、と主張するとOKとなり発券してくれた。日本勝利。笑
ところで今日のスイス、肝心のお天気はどうだろう?乗車券問題が解決した次はお天気問題が浮上。 -
電車はレマン湖の湖畔をひた走る。
ローザンヌ、モントルー、時間がタップリあれば途中下車したくなる街を次々あとにして乗り換え駅のフィスプへ。
ここからいよいよ登山鉄道に。 -
こんな電車。車体にはマッターホルンの文字。ここからゆっくりゆっくり高度をあげて1時間の鉄道旅。ツェルマットへ。
-
ジュネーブを出発して4時間弱、11時15分ツェルマットに到着。スイスで一番有名なアルプスの懐の街である。
が、が、が。
なんと雪が散らついているではないか?さあ、これからどうなるのよ? -
とは言え焦ってもどうなることでもない。
こんな時は休憩。ランチタイムに。
で、やっぱコレでしょ!雪を眺めながらチーズフォンデュを味わってみる。 -
どうやら今日天気が回復する気配は皆無っぽい。ならばとツェルマット探索を開始。
街の中をグルグルと歩いてまわり、マッターホルンミュージアムを発見。過去のアタックの歴史やら山小屋の再現やら登山具の展示やら見応えあり。いつも思うがヨーロッパの国はこういう展示演出のセンス、ホント上手い。 -
ツェルマットでの宿。チェサバリーズ。私にしては珍しく日本で予約をしていたホテルである。
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部屋数が少なく豪華じゃないけれど、シャレている。部屋はルーフテラス付き。オフシーズンで2泊220フランは大当たりである。
因みにレセプションの脇にはマッターホルンモニターがあり、マッターホルンの24時間テレビ状態。
ママが「あしたは間違いなく晴れるわよ〜うふふ」と満面の笑みでお天気予報。サービストークも手慣れた感じでさすがなモンです。 -
翌朝。
マッターホルングレッシャーパラダイスに。このツェルマットでは幾つかの場所からマッターホルンを拝めるが、最も高度がある展望スポットがここ。
ホテルから徒歩で20分、ロープウェイ乗り場に。この時まだ空にはかなりの雲がかかっている。果たしてママの予報は当たるのか? -
途中駅フーリ。
ここでいったんゴンドラを降り、トロッケナーシュテークに行くゴンドラに乗り換える。 -
おおお。
だんだん見えて来る景色が変わってくる。そして、青い空が広がってくる。 -
ジャジャーン。
ゴンドラの外側に、姿が見えた!
遂に登場マッターホルン。
乗車ゲストが1人残らず一斉にカメラを取り出す。 -
トロッケナーシュテーク下車。
駅に繋がるカフェテラスから見るマッターホルン。
とにかく近く見えるポイントがここになる。シルエットも独特の角度。
雲が離れたり近づいたり。そう簡単には全てを見せてはくれないところがまた惹きつけられる所以。 -
最終ゴンドラに乗り変え最高地点のグレッシャーパラダイスに。
ここはスイスとフランス、さらには
イタリアとも接する国境ポイントでもある。もっともどこまでがスイスでどこからがイタリアかは判別不明。雪だらけだもん笑! -
ゴンドラがまさに到着しようとする高度で窓からの眺め。目の前に迫る岩の迫力に圧倒される。
-
高度3820メートル。
てっぺんに着くとそこにはこれだけのスキーヤー達。 -
ここから行っちゃうわけです。
こんな感じで。
マッターホルンに見守られながらの
ダウンヒルコースがあるとはちょっと
想像だにしなかった。
いや〜このスキーヤーのみなさん、やってることが幸せ過ぎです。 -
そしてここには氷河洞窟も。
テーマパークか?と錯覚しそうになる
本物の氷河内部を歩いて楽しめる。 -
さてマッターホルンのご機嫌は?
というと再びこの通り。
ちょっと目を離すといつの間にか表情が移ろいでいる。そう簡単に100パーセントのスマイルを見せてはくれない、ということらしい。いや、だからこそ人は魅力されるのだろう。 -
さっきまで見えていた山々が消えたり。突然真っ青な空が一面に現れたり。
高度3820mの景色は一瞬たりとも気が抜けない。 -
この季節、まだ雪をたっぷり残すアルプスの大斜面を見下ろしながらゴンドラはゆっくりと降りて行く。
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帰りは途中駅フーリで下車。ここからアルプスの山道を歩いてツェルマットまで戻ることにする。こんな贅沢が気軽にできてしまうところが、スイスアルプスの人気の秘密。
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道中マリア様に会う。登山者やハイカーの守り神だ。
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こんな絵も。人間もたやすく分けいることができないツェルマットの自然は動物たちにとってはまさにパラダイス。
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1時間半ほど歩くとツェルマットの人里の景色になって来る。
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小高い丘から見たツェルマット。
本当に小さい街。ともすればよそ者に冷たい印象を与えることもあるヨーロッパの旅だが、ツェルマットにはそれが全くない。世界から区別なくゲストを迎え入れる空気がある。 -
戻ってきたツェルマットの街中で出会った犬。バーニーズマウンテンドッグ?スイスは人も落ち着いているが、犬も同じくらい落ち着いている。いや落ち着きはらっていると言ったほうがぴったりだ。なぜ?笑
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マッターフィスパ川から見る夕暮れのマッターホルン。
滞在者は一日に何度も何度もここからマッターホルンの様子を眺める。そんな場所である。いつの間にか空は青い。明日への予感。 -
翌日。
ツェルマット3日目。いよいよスイスで一番有名な展望台ゴルナーグラートへ行く。
専用の登山鉄道があり朝8:24の第2便に乗り込む。車内はご覧のとおり。オフシーズンって素晴らしい! -
乗車すること10分。
カラマツの森に隠れて見えなかったあの方が姿を現す。
この角度から見るマッターホルンはまるでエジプトのスフィンクス。これまた新鮮。
それにしてもこんな車窓の景色があっていいのだろうか?というくらいの豪華な車窓シーン。 -
ゴルナーグラート駅に着きました。
さあて、スイス一と謳われる展望台の見晴らしを初体験。
そして、あのお方はどちらに? -
ご登場!
この日を待った甲斐がありました。
一糸まとわぬ姿で目の前に現れてくれたマッターホルン。本日のご機嫌はこの上ないようである。
4478メートル。
高さもさることながらこの稜線の美しさと人を寄せつけようとしない壁面のスケール。単独峰の魅力が凝縮されている。これぞアルプスの王者の風格。 -
ではゴルナーグラートを彩るメンバー達を一気にご紹介〜!
-
これはドム。
領内に全山体がある山としてはスイス最高峰である。4545m。もちろんマッターホルンの上を行く。ゴルナーグラートからは東の方向になる。 -
モンテローザ。
あまりにも有名。
全アルプスでモンブランに次ぐ第二の高峰。こうして雪を纏っていると名前の通り薔薇の花が開いているような山容。確かミラノを訪れた時、ドゥオモのテッペンからモンテローザの峰がわずか〜に見えたと記憶しているが、まあそれほどの巨大な山。が、近過ぎてその大きさが掴めない笑! -
ヴァイスホルン。
左右対象の扇型の山。4505m。
誰にでも一目でわかるので人気が高いと聞いていたが、実際その通り。間違いなくゴルナーグラートの主役級のポジション。 -
ブライトホルン。
4164m。
茫洋とした頂が異彩を放つ。見ていると自分でも登頂できそうに見えてくる唯一の山だ。現にブライトホルンには登頂ツアーが用意されていて天候に恵まれれば、登頂できる。もちろんガイドと歩行ロープ付きだが。時間を作って是非挑戦してみたいと思う。人生に一度ブライトホルン登頂を。悪くないと思う。 -
右側の山がダンブランシュ。
マッターホルンとのツーショット。
この山も位置がわかりやすくのけぞるように裾野を広げた南壁がなんとなく穏やかな印象。でも高さは堂々4357m。雪がない季節でもブランシュかどうかはわからない。 -
モンテローザとリスカムのあいだを流れるグレンツ氷河。氷河は荒々しいイメージがあるがグレンツ氷河はゆったりして優雅だ。
-
5月にまだこれだけ雪を残しているとは嬉しい想定外。まるでシーズン始りの新雪を歩いている気分。本当にラッキーだ。旅の神様はやっぱりいますね。
-
さて。
このパノラマ感がお伝えできるかどうか。これがゴルナーグラート展望台のオールスターズである。
この空の蒼さ。夏の訪れでは絶対にお目にかかれない空だろう。 -
モンテローザとリスカムを背景にして記念撮影。言葉で表わしようがない、いい気分。
まるで舞台のセットのように近くに見えるこの距離感がゴルナーグラートの素晴らしさ。 -
このままずうっと眺めていたい。
そんな気分に浸りきる。
実際、この日一番長い時間展望台にいたのは私だったに違いない。
とは言え、次なる目的地へ。
お別れの時がやって来る。 -
ホテルのママに今日の天気を伝えないとね。
登山電車は赤い車体をくねらせながらゆっくりゆっくりツェルマットの麓に降りて行く。 -
旅はこの後フランス領内へ。
最高の景色を瞼に焼き付けてツェルマットを後にする。
See you! マッターホルン!
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