2014/09/25 - 2014/09/26
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miracleさん
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法事で京都へ行って来ました。
無類の旅好きだった故人をしのんで(残った家族も旅好き、ということもありますが)、紅葉が色づきだした嵐山・嵯峨野へ足を伸ばし、法事料理の代わりにと、京グルメを堪能してきました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- タクシー 新幹線 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
浄土宗総本山、知恩院さんへ。
*国宝の御影堂は大修理中です。 -
お彼岸の特別法要は50人近くものお坊さんのお経によってしめやかに行われました。
その後、お抹茶をいただいたり、方丈庭園を眺めたり、静かな知恩院さんの中で、ゆるりと過ごしました。 -
夕食は、以前から訪れてみたかった、
水だき懐石「鳥彌三(とりやさ)」さんへ。
創業は天明八年。
町屋造りの建物は有形文化財として指定されています。 -
趣のある、急な階段を昇ります。
-
坂本龍馬が愛用したという個室で、水炊きコースをいただきます。
歴史を感じさせるお部屋です。
ここでしたら、有事の際、障子の向こうへ逃げられそうです。
(龍馬さんもそのように思いながら、この部屋で過ごしたのでしょうか〜)
*テーブル&いすでしたので、母も私も(笑)足元がラクでした。 -
風情があります。
-
こちらは先付けです。
奥は、鶏肝炊きです。
臭みが全くなく、内臓系全般が苦手な方でも美味しく頂けると思います。 -
鶏の水炊きをポン酢でいただきます。
3日間煮込むという乳白色の秘伝のスープは、最初〜最後まで、3杯に分けて頂きます。
具材を煮るごとに濃度が出てきますので、それぞれ異なった味わいになり、滋味深いです。 -
煮るのも、取り分けるのも、仲居さんがお世話してくれます。
このほか、鶏の皮をパリパリに焼き上げた「鶏せんべい」も頂きました。 -
〆は、鶏ぞうすい。
おしんこを添えて、頂きます。 -
「デザートは、よろしかったら川床でどうぞ〜」の八代目のお言葉に甘えて、
鴨川をのぞむ、納涼床へ。
暑くもなく寒くもなく、夜風がちょうどよい時期に、鴨川を眺めながら、デザートを楽しめました。 -
デザートは、グレープフルーツのゼリーでした。
さっぱりとしたお味で、美味しかったです。
*こちらのお店はメニューがないのですが、「なんでも聞いて下さい」と八代目。
とても感じのよい方でした。
「名代 鶏の水炊きコース」は12000円(税別)です。 -
翌日は、嵯峨嵐山。
臨済宗天龍寺派の大本山、天龍寺へ。 -
天を仰ぐように咲くお花。
-
大方丈と青空。
-
天龍寺と言えば、法堂の天井に描かれた、八方にらみの「雲龍図」が有名ですが、撮影禁止ですので、こちらを…。
-
夢窓国師作庭の曹源池庭園。
世界遺産です。
龍になぞらえた石の配置。
空、山、池と調和し、この風景全体が一つの作品となっています。
・・・明鏡止水・・・
そうありたいものです。 -
清涼寺さんへ。
嵯峨釈迦堂とも呼ばれています。 -
国宝、生身の釈迦如来さまがご本尊です。
微笑んでいらっしゃるようなお釈迦さまでした。
「生身の」というのは、お釈迦様37歳の生き姿を刻んだことから、そう呼ばれています。
普段は秘仏とされている釈迦如来さまを偶然にも拝むことができました。
幸運でした。
*お経をあげますと、拝見することが可能だそうです(この日は特別な方がお見えになった直後ゆえ、オープンにされているとのことでした。御縁に感謝です)。 -
本堂の裏、弁天堂のほうは、紅葉が色づき始めていました。
-
タクシーで「鮎の茶屋 平野屋」さんへ。
ランチはこちらで頂きます。
400年ほど前から、愛宕神社「一の鳥居」のお茶屋さんとして親しまれてきました。鮎問屋もされていたことから、鮎料理の料亭としても愛されています。 -
風情のある、こちらの個室で寛ぎます。
-
愛宕山は京都で一番高い山で、火の神を御祭りし、民衆に愛され続けている山だそうです。
古より、「お伊勢七たび熊野え三たび愛宕山えは月参り」とうたわれ、このお店がある愛宕街道は、多くの参拝客でにぎわっていたといいます。
ふすまには、愛宕のことが書かれていました。 -
イチオシ
お部屋からは、竹林と青々とした池を眺められます。
清々しい気持ちで、御食事を楽しめます。 -
まず、愛宕山名物の志んこ(お団子)を頂きます。
米の粉で手作りしたお団子を、ひねりねじりしています。
白はそのまま、茶色はニッキ、緑はお茶を混ぜてあり、昔ながらに、手作りのきなこと黒砂糖をまぶします。 -
先付けのあと、鮎のお刺身が登場しました。
鮎をお刺身で頂くのは、初めてでした。
身が引き締まっていて、プリプリの歯ごたえ。
ほのかに甘味もあって、美味しいです。 -
鮎の塩焼きです。
姿が美しいです。
たで酢でさっぱりと頂きます。 -
鮎がゆです。
鮎の旨みがじんわりと溶け込んでいました。 -
鮎の真丈(しんじょう)です。
ぷっくりとした口当たり、中からジュワッと鮎の旨みがこぼれ出てきます。 -
鮎丸ごとの天ぷらです。
カラッと揚がっているので、頭も骨もパリパリと美味しく頂けます。
添えられていた栗の素揚げは、初めて頂く美味しさでした。
油でギュッと封じ込められた、素朴な栗の味といいましょうか。 -
ごはんと赤だし、お漬物も頂き、最後に、フルーツで〆られました。
14代目の女将さん、15代目の息子さん、とても感じのよい方でした。
伝統が脈々と受け継がれる、なんと素敵なことでしょうか。
こちらは鮎料理を軸に、春夏秋冬に合わせてお料理の内容を表現されます。
またいつか、今回とは異なる季節に訪れてみたいと思いました。 -
昔ながらの旬の美味しいお料理尽くしで、お腹い〜っぱいになりました。
毎日こんな贅沢に頂いていたら、お財布にも体にもキビシイですが……
親が喜ぶ顔を見たい、私も食べてみたい(笑)、それが叶いましたことに感謝いたします。
食べながら、風流な景色も眺められ、素晴らしい時を過ごせました。
こんな風景を眺め、四季の美しさを愛でながら過ごせたら、いつも心平安でいられそうに思います。 -
そして、とても行きたかった「二尊院」さんへ。
百人一首で名高い小倉山の東麓にあり、ご本尊が釈迦如来と阿弥陀如来の二尊であるためそう呼ばれますが、正式には「小倉山二尊教院華台寺」という名称です。
こちらのお坊さんによる、
「きはながく こころはまるく はらたてず くちつつしめば いのちながかれ」でしめられる、「幸福の道」の書が欲しかったのでした。
3枚で100円でした。 -
すっかり、秋めいてきました。
心晴れやかに、日々を過ごしたいものです。 -
野宮神社へと続く、竹林の道を通って、帰路に着きました。
********************
心静かに、穏やかになるような旅でした。
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