藤沢・江ノ島旅行記(ブログ) 一覧に戻る
 藤沢宿にある常光寺の西側に八王子社跡があり、そこが弁慶塚である。石段を上ると旧字で書かれた「弁慶塚」の看板があり、並木がある。この並木の手前のイチョウの大木は幹がイチョウ2つに割れている。寺の前の道路を掃いていたお婆さんが言っていた雷が落ちて焼けた大木であろう。<br /> 並木のある段は広場のようになっており、奥にはさらに石段があり、もう1段高い場所に庚申塔などが並んでいる。この石段の上にも石段の石を飲み込むようにタブノキの古木が立っている。しかし、上から見ると、幹の中はなく、半分だけの木の皮が辛うじて残っているだけである。このタブノキの木の中心部分には何か石が置いてあるが、明日から始まる「藤沢今昔まちなかアートめぐり 2014」のイベントで使用する物であろうか?<br /> この痛々しいイチョウの木とタブノキの2本の古木が藤沢市指定天然記念物「常光寺の樹林」になっている。こんな状態にも関わらず、枯れてしまったり、倒れてしまったりせずに、空に向かっている姿は古木の生命力を感じさせてくれる。<br /> 「白幡神社誌」によれば、奥州平泉から自害した源義経の首と一緒に武蔵坊弁慶の首も鎌倉の在の腰越に送られ、首実検がなされ、夜の間に2つの首は寒川神社に飛んで来たという。このことを鎌倉殿(頼朝)に伝えると、白幡神社としてこの神社に祀るようにと下知され、義経を御祭神として白幡神社となった。弁慶の首は八王子社として祀られた。<br /> 義経に関しては「吾妻鑑」に記載されており、弁慶については伝承である。それでも、伝源義経首洗井戸に立てられた「九郎判官源義経公之首塚」碑の右には「武蔵坊弁慶公之霊」と刻まれている。弁慶にも公が付いているのは初めて目にした。一方、左には「亀井坊 伊勢坊 片岡坊 駿河坊 各霊」と刻まれており、これらの4坊(主)には公は付いてはいない。これら4坊の首をわざわざ鎌倉在まで運んでまで首実検などする必要もなく、弁慶とて同じであろう。この伝承部分は義経主従を離れ離れにしたくないということで、後世に語られたことであろう。現実に、後世に弁慶を祀る際に、白幡神社ではなく、離れた八王子社を創建したのであろう。そのため、主従が離れ離れになってしまったのだろう。<br />(表紙写真は常光寺の八王子社跡にある「弁慶塚」碑)

常光寺の八王子社跡・弁慶塚(藤沢宿)

4いいね!

2014/10/03 - 2014/10/03

1126位(同エリア1648件中)

0

17

ドクターキムル

ドクターキムルさん

 藤沢宿にある常光寺の西側に八王子社跡があり、そこが弁慶塚である。石段を上ると旧字で書かれた「弁慶塚」の看板があり、並木がある。この並木の手前のイチョウの大木は幹がイチョウ2つに割れている。寺の前の道路を掃いていたお婆さんが言っていた雷が落ちて焼けた大木であろう。
 並木のある段は広場のようになっており、奥にはさらに石段があり、もう1段高い場所に庚申塔などが並んでいる。この石段の上にも石段の石を飲み込むようにタブノキの古木が立っている。しかし、上から見ると、幹の中はなく、半分だけの木の皮が辛うじて残っているだけである。このタブノキの木の中心部分には何か石が置いてあるが、明日から始まる「藤沢今昔まちなかアートめぐり 2014」のイベントで使用する物であろうか?
 この痛々しいイチョウの木とタブノキの2本の古木が藤沢市指定天然記念物「常光寺の樹林」になっている。こんな状態にも関わらず、枯れてしまったり、倒れてしまったりせずに、空に向かっている姿は古木の生命力を感じさせてくれる。
 「白幡神社誌」によれば、奥州平泉から自害した源義経の首と一緒に武蔵坊弁慶の首も鎌倉の在の腰越に送られ、首実検がなされ、夜の間に2つの首は寒川神社に飛んで来たという。このことを鎌倉殿(頼朝)に伝えると、白幡神社としてこの神社に祀るようにと下知され、義経を御祭神として白幡神社となった。弁慶の首は八王子社として祀られた。
 義経に関しては「吾妻鑑」に記載されており、弁慶については伝承である。それでも、伝源義経首洗井戸に立てられた「九郎判官源義経公之首塚」碑の右には「武蔵坊弁慶公之霊」と刻まれている。弁慶にも公が付いているのは初めて目にした。一方、左には「亀井坊 伊勢坊 片岡坊 駿河坊 各霊」と刻まれており、これらの4坊(主)には公は付いてはいない。これら4坊の首をわざわざ鎌倉在まで運んでまで首実検などする必要もなく、弁慶とて同じであろう。この伝承部分は義経主従を離れ離れにしたくないということで、後世に語られたことであろう。現実に、後世に弁慶を祀る際に、白幡神社ではなく、離れた八王子社を創建したのであろう。そのため、主従が離れ離れになってしまったのだろう。
(表紙写真は常光寺の八王子社跡にある「弁慶塚」碑)

  • 常光寺の八王子社跡。石段を上った右に「弁慶塚」の看板。

    常光寺の八王子社跡。石段を上った右に「弁慶塚」の看板。

  • 常光寺の八王子社跡の石段を上った右の並木にあるイチョウの木。落雷に遭い幹が2つに割れている。

    常光寺の八王子社跡の石段を上った右の並木にあるイチョウの木。落雷に遭い幹が2つに割れている。

  • 落雷に遭って幹が2つに割れてしまっているイチョウの木でも枝には葉が茂っている。

    落雷に遭って幹が2つに割れてしまっているイチョウの木でも枝には葉が茂っている。

  • 明日から始まる「藤沢今昔まちなかアートめぐり 2014」のポスター。

    明日から始まる「藤沢今昔まちなかアートめぐり 2014」のポスター。

  • 明日のイベントに使う物であろう。

    明日のイベントに使う物であろう。

  • 常光寺の八王子社跡は広場のようになっており、奥にさらに石段があり、その上の右にもタブノキの古木がある。

    常光寺の八王子社跡は広場のようになっており、奥にさらに石段があり、その上の右にもタブノキの古木がある。

  • タブノキの裏はご覧の通り。幹の中心に石が置かれている。これも明日からのイベントで使うものか?

    タブノキの裏はご覧の通り。幹の中心に石が置かれている。これも明日からのイベントで使うものか?

  • タブノキの幹の中心。

    タブノキの幹の中心。

  • お地蔵さま(寛延3年(1750年)銘)。

    お地蔵さま(寛延3年(1750年)銘)。

  • 八王子社跡。「庚申尊」碑と弁慶塚、庚申塔がずらりと並ぶ庚申塚だ。

    八王子社跡。「庚申尊」碑と弁慶塚、庚申塔がずらりと並ぶ庚申塚だ。

  • 弁慶塚のお堂。

    弁慶塚のお堂。

  • 「弁慶塚」と刻まれた石碑。

    「弁慶塚」と刻まれた石碑。

  • 庚申塚。

    庚申塚。

  • 庚申塚。

    庚申塚。

  • 庚申塚には石祠も祀られている。

    庚申塚には石祠も祀られている。

  • 庚申供養塔。

    庚申供養塔。

  • 八王子社跡・弁慶塚の前に荘厳寺本堂。荘厳寺は源義経を祀る白幡神社の別当寺であった。別当寺の直ぐ近くであるとは言え、常光寺のなかの八王子社に弁慶が祀られているのは不思議な気がする。

    八王子社跡・弁慶塚の前に荘厳寺本堂。荘厳寺は源義経を祀る白幡神社の別当寺であった。別当寺の直ぐ近くであるとは言え、常光寺のなかの八王子社に弁慶が祀られているのは不思議な気がする。

この旅行記のタグ

関連タグ

4いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

タグから国内旅行記(ブログ)を探す

価格.com旅行・トラベルホテル・旅館を比較

PAGE TOP