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室町期から戦国期に「馬室郷」と称されていた滝馬室(たきまむろ)に所在する氷川神社(ひかわじんじゃ、埼玉県鴻巣市滝馬室)は荒川低地に臨む台地上に鎮座しており、社殿脇にの御由緒説明によれば老樹に囲まれた境内の一角から清水が湧き出し「御手洗の地(みたらしのち)」となっており、更に滝となって水路に注ぎ、当地一帯の耕地を潤していると記載あります。<br /><br />次に由緒ではこの滝が村名の由来になったと言われており、古くから当地の重要な水源であったことが推測され、恐らくいつのころか当地に住み着いた人々が、湧き出る水の恵みを称えてその傍らに神社を祀ったものであろうと記載されています。<br /><br />また由緒では伝承として「延暦年間(782~805)、坂上田村麻呂(さかのうえ・たむらまろ、758~811)が東征の途次、農作物を荒らす大蛇を退治して、頭を当社に、胴体を地内の常勝寺に、尾は吉見町の岩殿観音に埋めた」とあって、当神社と常勝寺(じょうしょうじ)の関わりをうかがわせています。<br /><br /><br />上記氷川神社に隣接する龍蔵山・常勝寺(じょうしょうじ、埼玉県鴻巣市滝馬室)は開山開基とも不詳ですが、境内には文永7年(1270)「為種法入道也」などの古碑が残されており、古い時期の草創と思われると記されています。<br /><br /><br /><br />2022年12月6日追記<br /><br />境内設置の説明板には下記の通り紹介されています。<br /><br />『 氷 川 神 社  御 由 緒<br />                 鴻巣市滝馬堂1150-2 <br /><br />御縁起(歴史)<br />滝馬室は、隣の原馬堂と共に、室町期・戦国期に見える「馬室郷」の遺称地 で、その郷名は「埼玉県地名誌」によれば、古墳の石室を示す「むろ」から生じたという。元禄年間(1688~1704)まで分村したらしく、「元禄郷帳」に滝馬室村と見える。<br /><br />当社は荒川低地を望む台地上に鎮座している。老樹に囲まれた境内の一角から清水が湧き出し「御手洗の地」となっており、更に滝となって水路に注ぎ、当地一帯の耕地を潤している。この滝が村名の由来になったといわれており、古くから当地の重要な水源であったことが推測される。恐らく、いつのころか当地に住み着いた人々が、湧き出る水の恵みを称えてその傍らに当社を祀ったものと思われる。また伝説によれば「延暦年間(782~805)坂上田村麻呂が東征の途次、農作物を荒らす大蛇クォ退治して、頭を当社に、胴体を地内の常勝寺に、尾は吉見町の岩殿観音に埋めた」とあり、当社と常勝寺とのかかわりもうかがわせる。常勝寺は開山開基ともに不詳であるが、境内には文永7年(1270)「為種法入道也」などの古碑が残されており、古い時期の草創と思われる。<br /><br />往時の別当は、当社隣地にあった真言宗吉祥寺で、常勝寺の末寺で竜泉山と号し、開山光?が天正11年(1749)に神祇管領卜部兼雄から幣帛を受けた。<br /><br /><br />御祭神と御人徳<br />素戔嗚尊・・・・災難除け、安産、家内安全<br /><br />御祭日<br />・元旦祭(1月1日)・的祭り(1月12日)・風祭り(4月1日)<br />・祈年祭(5月5日)・天王様(7月14日・15日)・夏越大祓(7月<br /> 28日)・新嘗祭(11月23日)・越年大祓(12月28日)』<br />

武蔵鴻巣 延暦年間(782~805)坂上田村麻呂が東征途次に退治した大蛇の頭と胴体をそれぞれ埋めたと伝わる『氷川神社・常勝寺』散歩

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2014/09/28 - 2014/09/28

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滝山氏照

滝山氏照さん

室町期から戦国期に「馬室郷」と称されていた滝馬室(たきまむろ)に所在する氷川神社(ひかわじんじゃ、埼玉県鴻巣市滝馬室)は荒川低地に臨む台地上に鎮座しており、社殿脇にの御由緒説明によれば老樹に囲まれた境内の一角から清水が湧き出し「御手洗の地(みたらしのち)」となっており、更に滝となって水路に注ぎ、当地一帯の耕地を潤していると記載あります。

次に由緒ではこの滝が村名の由来になったと言われており、古くから当地の重要な水源であったことが推測され、恐らくいつのころか当地に住み着いた人々が、湧き出る水の恵みを称えてその傍らに神社を祀ったものであろうと記載されています。

また由緒では伝承として「延暦年間(782~805)、坂上田村麻呂(さかのうえ・たむらまろ、758~811)が東征の途次、農作物を荒らす大蛇を退治して、頭を当社に、胴体を地内の常勝寺に、尾は吉見町の岩殿観音に埋めた」とあって、当神社と常勝寺(じょうしょうじ)の関わりをうかがわせています。


上記氷川神社に隣接する龍蔵山・常勝寺(じょうしょうじ、埼玉県鴻巣市滝馬室)は開山開基とも不詳ですが、境内には文永7年(1270)「為種法入道也」などの古碑が残されており、古い時期の草創と思われると記されています。



2022年12月6日追記

境内設置の説明板には下記の通り紹介されています。

『 氷 川 神 社  御 由 緒
                 鴻巣市滝馬堂1150-2 

御縁起(歴史)
滝馬室は、隣の原馬堂と共に、室町期・戦国期に見える「馬室郷」の遺称地 で、その郷名は「埼玉県地名誌」によれば、古墳の石室を示す「むろ」から生じたという。元禄年間(1688~1704)まで分村したらしく、「元禄郷帳」に滝馬室村と見える。

当社は荒川低地を望む台地上に鎮座している。老樹に囲まれた境内の一角から清水が湧き出し「御手洗の地」となっており、更に滝となって水路に注ぎ、当地一帯の耕地を潤している。この滝が村名の由来になったといわれており、古くから当地の重要な水源であったことが推測される。恐らく、いつのころか当地に住み着いた人々が、湧き出る水の恵みを称えてその傍らに当社を祀ったものと思われる。また伝説によれば「延暦年間(782~805)坂上田村麻呂が東征の途次、農作物を荒らす大蛇クォ退治して、頭を当社に、胴体を地内の常勝寺に、尾は吉見町の岩殿観音に埋めた」とあり、当社と常勝寺とのかかわりもうかがわせる。常勝寺は開山開基ともに不詳であるが、境内には文永7年(1270)「為種法入道也」などの古碑が残されており、古い時期の草創と思われる。

往時の別当は、当社隣地にあった真言宗吉祥寺で、常勝寺の末寺で竜泉山と号し、開山光?が天正11年(1749)に神祇管領卜部兼雄から幣帛を受けた。


御祭神と御人徳
素戔嗚尊・・・・災難除け、安産、家内安全

御祭日
・元旦祭(1月1日)・的祭り(1月12日)・風祭り(4月1日)
・祈年祭(5月5日)・天王様(7月14日・15日)・夏越大祓(7月
 28日)・新嘗祭(11月23日)・越年大祓(12月28日)』

旅行の満足度
3.0
交通手段
JRローカル 徒歩
  • 氷川神社・社殿

    氷川神社・社殿

  • 氷川神社・境内

    氷川神社・境内

  • 氷川神社・境内

    氷川神社・境内

  • 氷川神社・境内<br /><br />拝殿の右側に個性的な狛犬、そして向うには氷川神社修業記念碑が見えます。

    氷川神社・境内

    拝殿の右側に個性的な狛犬、そして向うには氷川神社修業記念碑が見えます。

  • 氷川神社・鳥居<br /><br />荒川河川敷方向には鳥居が見えます。神社社殿は河岸段丘に配置されていることが判ります。

    氷川神社・鳥居

    荒川河川敷方向には鳥居が見えます。神社社殿は河岸段丘に配置されていることが判ります。

  • 滝馬室祭り・説明板

    滝馬室祭り・説明板

  • 氷川神社由緒・説明板<br /><br />境内の隅には氷川神社由緒が描かれた説明板が立っています。

    氷川神社由緒・説明板

    境内の隅には氷川神社由緒が描かれた説明板が立っています。

  • 氷川神社由緒・説明板

    氷川神社由緒・説明板

  • 氷川神社内・祠堂<br /><br />氷川神社境内に建てられた祠堂が見えます。

    氷川神社内・祠堂

    氷川神社境内に建てられた祠堂が見えます。

  • 氷川神社・境内

    氷川神社・境内

  • 常勝寺・正門<br /><br />氷川神社から御成橋側には真言宗智山派寺院である常勝寺があり、参道の左側には荒川の河川敷が見えます。

    常勝寺・正門

    氷川神社から御成橋側には真言宗智山派寺院である常勝寺があり、参道の左側には荒川の河川敷が見えます。

  • あゆみ観音<br /><br />参道の右側には大きい石にあゆみ観音像が立っており、その右には軍馬塚として戦争に駆り出された馬の供養塔が設けられています。

    あゆみ観音

    参道の右側には大きい石にあゆみ観音像が立っており、その右には軍馬塚として戦争に駆り出された馬の供養塔が設けられています。

  • 常勝寺・山門

    常勝寺・山門

  • 常勝寺新本堂・建立記念碑

    常勝寺新本堂・建立記念碑

  • 常勝寺・本堂<br /><br />創建は不詳、本尊は大日如来像となっています。

    常勝寺・本堂

    創建は不詳、本尊は大日如来像となっています。

  • 常勝寺本堂・扁額<br /><br />寺号である「常勝寺」と揮毫された扁額が掲載されています。

    常勝寺本堂・扁額

    寺号である「常勝寺」と揮毫された扁額が掲載されています。

  • 常勝寺・境内<br /><br />本堂下から山門方向を捉えます。

    常勝寺・境内

    本堂下から山門方向を捉えます。

  • 常勝寺・宝篋印塔<br /><br />所属が判りませんが立派な宝筐院塔が境内に配置されています。

    常勝寺・宝篋印塔

    所属が判りませんが立派な宝筐院塔が境内に配置されています。

  • 常勝寺・六角堂

    常勝寺・六角堂

  • 常勝寺・境内<br /><br />

    常勝寺・境内

  • 荒川河川敷展望<br /><br />境内境界は樹木で仕切られていますがほぼフリーなので眺めは抜群です。

    荒川河川敷展望

    境内境界は樹木で仕切られていますがほぼフリーなので眺めは抜群です。

  • 供養塔群

    供養塔群

  • 常勝寺・鐘楼堂

    常勝寺・鐘楼堂

  • 歴代和尚の墓地

    歴代和尚の墓地

  • 加藤政之助頌徳碑<br /><br />滝馬室生まれの政治家・実業家でかつ教育家として活躍、村立滝馬室中学校設立の功徳を記念して石碑が建てられます。

    加藤政之助頌徳碑

    滝馬室生まれの政治家・実業家でかつ教育家として活躍、村立滝馬室中学校設立の功徳を記念して石碑が建てられます。

  • 加藤政之助頌徳碑説明板

    加藤政之助頌徳碑説明板

  • 荒川河川敷展望

    荒川河川敷展望

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