2014/09/19 - 2014/09/21
61位(同エリア225件中)
wataさん
前の週にちょっと思いついて、ひとりで尾瀬に行ってみました。そしてまたひとつ大好きな場所ができてしまいました。尾瀬さいこー!!
草紅葉というのがあんなにキレイなものだとは!山小屋に泊るのも初でしたが相部屋でも快適でしたし、泊まらなくては見ることのできない風景や星空にも感動しました。
せっかくなので尾瀬沼も尾瀬ヶ原にも行ってみたいけど、ハードなルートは自信がないので、福島県側の沼山峠から尾瀬入り、ほぼ中間地点の見晴に宿泊、群馬県側の鳩待峠から抜ける、というルートをとりました。歩くのも楽でのんびり広く楽しめるので、私のような初心者向きですよ☆
【交通】
往路:夜行列車(浅草〜会津高原尾瀬口)+連絡バス(〜沼山峠)
復路:バス(鳩待峠〜尾瀬戸倉)+高速バス(〜新宿)
【宿泊】
弥四郎小屋(見晴)
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
PR
-
公共交通機関を使って福島側から入るには電車+バスになりますが、夜行列車の場合は旅行商品になるので、東武鉄道ではなく東武トラベルで。面倒なので宿泊などもまるっとインターネットで申込み、宅配便で乗車券などを受け取りました。
ちなみにトータル20,900円。個別手配と比べてお得かどうかはわかりませんが、楽ちんです。
ちょっとしたメールのやり取りだけですぐに送ってくださったので、平日の宅配便とか絶対ムリ!という私でも、前週の申込で間に合いました。ありがたや〜 -
尾瀬夜行は金曜(と月曜祝日のときは日曜)のみの運行です。急いで仕事を終わらせ、いったん家に帰ってバタバタとシャワーを浴び準備しておいた荷物を持ち、浅草23:55発の尾瀬夜行へ乗り込みます。
ほかに新宿から群馬側に行く夜行バスもありましたが、22時発と早く平日の私にはちょっと難しいので、遅めの出発がありがたい。 -
じゃーん。これが尾瀬夜行の車内です。膝かけサイズのブランケットと、使い捨てスリッパ付き。
事前にネットでちょっと調べたら「なかなかいい座席だが、なんとリクライニングがない」「でも結構空いてるのでなんとかなる」というようなことが書いてありました。リクライニングできないのはそのとおり、でも人気の時期なのか、私の乗った女性専用車両はそこそこの乗車率。ひとり旅の私は隣が空席でしたので横になれましたが、二人で着席してそのままの方々もいました。 -
乗車して一時間弱で最終乗車駅の春日部を過ぎると、車内は暗くなり、ときどき目が覚めつつも眠ることができました。
3:18会津高原尾瀬口駅に到着。4時近くまではそのまま暗い車内で過ごすことができ、改札のところで朝食のおにぎり弁当をいただいて、4:20発の連絡バスに乗り換えます。 -
バスに乗ること1時間50分、6:10終点の沼山バス停に到着〜。会津駒ヶ岳の登山口や、御池で降りる方もいましたが、大部分の方はここまで乗ってきた模様。
さすが高度1700m、朝はかなり寒いです!ちなみに、ここは食堂はありませんが売店はやっているので、ストーブ持参でなくともコーヒーやインスタントのお味噌汁くらいの温かいものは買うことができます。 -
今日は尾瀬沼あたりを楽しみながら、コースマップで4時間ほどの見晴まで向うだけの予定です。時間にかなり余裕があるので、ここで顔を洗ったり朝食を食べたりしつつ、のんびり体を慣らしてから、7時近くに出発しました。
-
沼山バス停から尾瀬沼のほうへ向かう道は、ほとんどが緩やかな下りで楽ですし、ちゃんと整備されています。
-
木の紅葉にはちょっと早いのですが、秋の気配を感じつつ、山道をのんびり行きます。私が見ていたコースマップによると、沼山バス停から尾瀬沼手前の湿原までは、50分ほど。
-
あ。シラタマノキかな?あまりいい写真ではないですが、丸いポンポンがたくさんついていて可愛かったのです。
-
のんびり歩いてきたつもりでしたがコースタイムよりはだいぶ早く、30分ほどで大江湿原にでました。わーーー!きれいだなぁ。
大江湿原 自然・景勝地
-
思っていたより、ずっとカラフルな景色です。ウキウキしながら木道をいきます。
-
草紅葉というのがこんなにキレイなものだとは思っていませんでした。もっと枯葉っぽいのかと思っていましたが、ぜんぜん違う色合いです。もしかしたらもっと紅くなるのかもしれません。
-
正面にちいさーく見えてきたのが、日本百名山のひとつ、燧ケ岳ですね。東北一の高さとか。私はヘタレなので登りませんけれど、あそこに登るために尾瀬を訪れる方も多いらしい。
-
エゾリンドウがたくさん花をつけています。あとでなんとなく分かったのですが、日光がさすとこの花は少し開くんですね。尾瀬では最後に咲く花なんですって。きゅーん。
-
もうひとつ、たくさん咲いていた紫色の花。この写真の右手にたくさん咲いていたのですが、写真ではあんまりわからなかったですね。そのお花は・・・
-
ヤマトリカブトです。
近くを歩いていたマダムが「へぇ、これがあの、猛毒の。いつ役に立つかわからないから覚えておかなくちゃ」とニヤリとしていました。旦那さま気をつけてー! -
私の適当な写真ではぜんぜんお伝えできていないと思いますが、
-
黄金色に輝く湿原は、ちょっと心が震えるような美しさです。もうほんと来て良かった!!
-
このいい感じの黄金色に一役かっているのは、この花が終わったキンコウカとみた。
-
今日は尾瀬沼の手前(北側)を歩いていく予定ですが、時間もあるのでちょっとだけ東岸にも寄り道していくことにします。
-
東岸にある尾瀬沼ビジターセンター。その左側の建物は、長蔵小屋の売店です。チップ式できれいなトイレもあるし、ここで朝ごはんの方も多いようです。
-
私はビジターセンターは必ず見ちゃうのです。ふむふむ、今日歩くルートではクマに遭遇することはあまりなさそうだ。より多くの人が利用する群馬県側で目撃されることが多いようですね。
-
ビジターセンターを見たあとは、尾瀬の小屋といえば、の長蔵小屋をぐるりとしてみました。写真右奥が長蔵小屋で、左手の食堂・売店はやってないみたい。
もうひとつ、この左手に旧長蔵小屋があり、沼に面したベンチがあったので、私はそこで休憩することにしました。 -
だってそこ、この景色なんですよ!燧ケ岳が尾瀬沼に映っていい感じ。しかもなぜか誰もいないので独占状態。うふふ。
尾瀬沼 自然・景勝地
-
さらに右手はこんな景色ですよ!このまま一日ここにいてもいいくらいだ・・・
おにぎり食べてから2時間もたってないけど、オヤツを食べて珈琲を飲みまーす。 -
あら。サギ?
-
さきほど歩いてきた大江湿原、ここから見ると外国の絵本みたいな景色。やさしくて、すばらしい色彩です。
-
しばし東岸を散策したのち、ちょっと戻ってルートを進むことにします。
沼から流れる川を覗いてみたら、 -
魚がたくさんいる〜。
-
大江湿原を横切って、
-
ちょっとだけ上ると、
-
また湿原が。ここは浅湖湿原というみたいです。
浅湖湿原 自然・景勝地
-
夏ほど多彩ではないですが、それでもいろんなお花が咲いています。これはイワショウブかな?
-
ちょっと木の根を上るような道もありますが、ほぼ平坦な木道。
-
こんなふうに、尾瀬沼は横目に少し見える感じで進みます。
-
階段をあがったところから30分ほど歩くと、沼尻休憩所が見えてきました。
-
ここも長蔵小屋でやっているようで、さっきのぞいた売店と品揃えはほぼ同じ。軽食も、ビールもありますよ。
ここから先は見晴まで休憩所やトイレはないので、ここでまた尾瀬沼を眺めながら長めに休憩していきます。またオヤツも食べちゃいますよ。なんだか食べてばっかりですけれど。だって素敵な景色を見ながらなにか食べるのって最高じゃないですか? -
ここから先はもう少し湿原が続いて池塘もありますが、その後は山道になるとのことでしたので人が少なめになるかなと、念のため熊鈴をつけました。
そうしたら、熊鈴持ってないから近くを歩くよ、というおじさま二人組が。よーし!おばちゃんについてきな!(でもこのへんは熊はでないらしいですよ) -
沼尻から見晴へは、こんな感じの山道です。尾瀬のイメージとはちょっと違うかもしれないけど、ゆるやかな下りだし、ちゃんとした靴を履いて足元に気をつけて歩けば大変ではありません。
-
鳥の声を聞きながら、小さな沢をいくつか渡ったりしつつ、気持ちよく森の中を抜けていきます。楽しい♪ついてくると言ったおじさま達が離れてしまうので、ところどころ立ち止まって写真を撮って時間調整してみたり。
-
息をきらせたおじさまたちに「早いねー!」と言われて、そうかな?と思っていたのですが、たしかに写真の時間を見ると、コースタイム2時間のところを1時間ほどで来たようです。
これでものんびりしてるつもりだったんですけど・・・普段ハイヒールで鍛えている脚力をなめてもらっちゃ困るぜ。 -
11時ちょっと前に、小屋がたくさんある見晴(下田代十字路)に到着しました。写真右手は第二長蔵小屋、左が尾瀬小屋です。
尾瀬はどこの小屋も石鹸がつかえないだけでほぼ民宿という快適さだと聞きますが、先ほどのおじさまいわく「ご飯はちょっと差があるよ」と。東電小屋がおいしくて長蔵小屋はいまいち、とのこと。下田代 自然・景勝地
-
私は山小屋経験がまったくないので、興味深々でいろんな小屋の売店などを覗きました♪どの小屋でも食事がとれるようでしたが、たまたま誰もいなかったこちらの檜枝岐小屋で昼食をとることに。
-
わりに新しい小屋のようですね、きれいです。
-
黒板におすすめと書いてあったカレーうどん(900円)にしました。カト○チ冷凍うどんのようなモチモチ麺で、おいしかったですよ〜。なんといっても背負って徒歩かヘリで投下するしか物を運べない場所で、持参せずともおいしいものが食べられるのはありがたい!
-
そして私が宿泊するのはここ、弥四郎小屋です。はじめての山小屋なので、山人たちの過ごし方を学んじゃおうと思ってますよー。
-
小屋の前には湧水があり、飲むことができます。ストーブ持参の方はここでお水を汲みながら、前のベンチで楽しそうに調理してました。食事がとれる小屋も多いうえ、水場が多く自炊も楽となると、食事の選択肢が広がりますね。
-
私はストーブ持参ではないので、弥四郎小屋のカフェ「コーヒースポット」で食後の珈琲(400円)をいただきました。ちゃんといい豆の味がする本気の珈琲です!そしてケーキなどもあるのです。どの入山口から入っても3時間はかかる場所なのに、すごいなぁ。
-
小屋の受付は13時からなので、まだ時間があり。ザックをベンチに置いて、身軽になって周辺を散策します。
-
見晴休憩所。なかには写真マニアの皆さんのすてきな尾瀬写真が展示されていました。水場もあり、向かいにはチップ式の公衆トイレもあって、キャンプ場が併設されてました。
-
明日予定のルートではありますが、尾瀬ヶ原も少し歩いてみます。燧ケ岳を背負って、正面にあるのが弥四郎小屋です。
-
この週末は雨予報だったのが嘘のように、さらにお天気がよくなってきて、エゾリンドウの花がちょっと開いてきました。
そして日が当たるところは暑い!シャツ一枚でも汗ばむほどです。朝はフリースと薄手のダウンを着ても震えていたのに。 -
弥四郎小屋の前あたりには、白いお花がたくさん。写真でわかりますか?
-
ウメバチソウです。きれいなお花ですねー。
てっきり尾瀬ヶ原全体にたくさん咲いているのかと思ったのですが、翌日に鳩待峠まで歩いた範囲では、このあたりが一番の群生でした。 -
これはオゼミズギクかな?
-
受付時間になりましたので、イチ早く小屋へ。私はひとりなので相部屋ですが、10畳の部屋に5名ですので快適です。かつて観光客が押し寄せて環境悪化したこともあり、山小屋も完全予約制をとっているので、ぎゅうぎゅうに詰め込まれることはないんですって。2名以上なら個室も可能らしいです。
-
共有スペースは改修されているのか、洗面はこんなにピカピカです。ありがたいことにお湯もでますよ。部屋にあった説明に書いてあったのですが、衛生上ここでのハンドソープ使用は認めているようです。使ってる人は見なかったですけれど、洗わざるをえないときもあるでしょうからね。
-
トイレもピカピカ〜。尾瀬は水がたくさんあるので、山小屋といえども水洗で特別な浄化槽を使ってるそうです。
なお、写真はないですがお風呂も立派で、湯船が2つにシャワーも4-5ヶ所ありました。もちろん石鹸は使えないしシャワーは水のみでしたが、温かいお湯につかってキレイなお水で体をふけるのは嬉しいものです。 -
この週末は混んでいるようで、食事は二部制で①夕食17:00・朝食5:30、②夕食17:40・朝食6:00のどちらかを受付時に選ぶことになっていました。私は早いほうの①。準備ができると館内放送してくれるので、わらわらと写真右手の食堂に向かいます。
-
夕食。山小屋なのに豪華です!生野菜や、杏仁豆腐のデザートまでついています(ちなみに朝食にも餡つきの抹茶プリンが)。同席の皆さんとおしゃべりしながら、ありがたく美味しくいただきました。
私は下戸なので飲みませんが、なんと生ビールも買えるんですよー。 -
夕食のあとはまったり、夕暮れのなかを散歩して、ぴょんぴょん跳ねるウサギを発見したり。20時まではカフェもやっているので、また珈琲を飲んだり。
そして完全に日が落ちると、一面の星空!!それはもうすごい星で、同室の子は「こんな星空はじめて見ました!」と興奮していました。私は流れ星も見ちゃいましたよ。
21時の消灯前に気持ちよくお布団に入りました。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- 旅猫さん 2014/09/24 22:39:07
- 行かなくちゃ
- wataさん、こんばんは。
尾瀬、いいですね〜
2度ほど訪れましたが、最近はずっと行かずじまいです。
そろそろ行かなくちゃと思いました。
秋色の尾瀬も静かそうでいい感じ。
小屋もトイレや洗面台が綺麗でいいですね!
尾瀬夜行で行くというのが、旅猫好み。
参考にさせていただきます!
旅猫
- wataさん からの返信 2014/09/26 20:35:52
- Re: 行かなくちゃ
- 旅猫さま
こんばんは。コメントありがとうございます!
旅猫さんは2度も尾瀬にいらっしゃってるんですね。先輩だわ☆
夜行列車って、旅情があっていいですよね。
バスだと移動だけれど、電車だと旅路な気がしてしまうのはなぜでしょう。
私はすでに、来シーズンの尾瀬に想いをはせております!
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
-
弥四郎小屋
3.26
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
61