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 西日本タンポポ調査2010でキバナシロタンポポが見付かったと報告され、近年、急速にキバナシロタンポポへの関心が高まってきているようだ。しかし、西日本タンポポ調査2010を実施している大阪自然環境保全協会内でもキバナシロタンポポについては混乱しているようだ。「白花と黄花が同じ個体に生じたり、同じ株が毎年黄花を咲かせることもあると聞く。シロバナタンポポと区別すべきか今後の検討課題である。」(http://www.museum.tokushima-ec.ed.jp/ogawa/tanpopo/taxon/shirobana.html)とか、坂本彰氏が高知県香美市土佐山田町のキバナシロタンポポの集団ではないかと紹介し、博士たちがコメントしている。森田竜義氏は4倍体(2n=32)のケイリンシロタンポポではないかとし、5倍体のシロバナタンポポから派生したキバナシロタンポポではないことを調べるようにと指示しているが、それから2年半経っても結果は報告されていない。タンポポ調査に関わる博士たちさえもキバナシロタンポポがどういうものかを考えあぐねている。芝池 博幸さん(農業環境技術研究所)は「どのような遺伝子の働きによって、また、どの程度の頻度で、シロバナタンポポからキバナシロタンポポが発生するのかについて、詳しいことはわかりません。ただし、突然変異による花の色変わりについては、園芸品種で遺伝的な解析が進んでいる可能性があります。」と言っている。博士たちの声を代表していようか。<br /> いわんや、特別に訓練はされていなくロジックに弱い(博士ではない)一般の人にはより分かり難いであろう。特に、“花*花・flora” 掲示板のなかなかさんには全くのところこうしたロジックが通じなかった(http://8790.progoo.com/rental/img_bbs2/bbs.php?pid=8790&amp;mode=pr&amp;parent_id=6186&amp;mode2=topic)。こうしたブログを見る人もいるであろうから、一応、解説しておきたい。<br /><br />「1.文献はシロバナタンポポの黄色いものと書いてあるだけです、その解釈はちがいます。」→1934年に小泉はシロバナタンポポの硫黄色花として、キバナシロタンポポと命名している。<br />「2.学術的に貴重というよりシロバナタンポポでは黄色が稀に出現するいうことですね。」→「栽培中のシロバナタンポポの中から、頭花の色が黄色い個体が得られたという報告は皆無だと思います。」(芝池 博幸さん)。したがって、そうした報告自体が貴重であるが、それ以上に、そのシーズン中に開花した全ての黄色い頭花が写真で記録されている(http://4travel.jp/travelogue/10913557)ために非常に貴重である。特に、咲き始めから咲き終わりへと色が薄くなっていくようにも見える。何輪目の花かで色合いが違って見えるということである。<br />「3.西日本タンポポ調査2010のフィールド調査のことは、そちらに書いて下さい。」→そうですね。メールして質問していますが、未だ返事がありません。云いたいのはキバナシロタンポポのフィールドでの同定は精度が低いのではと感じていることです。「正しい同定はできないのではないか?」などと遠まわしに表現しないで、はっきりとそのように明記すべきでした。<br /><br /> 西日本タンポポ調査2010のフィールド調査では在来種と外来種の雑種と分類されてDNA分析に回すとサンプル数よりも20%多い雑種があると報告されている。そのことから類推すれば、キバナシロタンポポとして分類されているサンプルをDNA分析に回したとしたら、5倍体であるキバナシロタンポポは何割(2割)かは減ることが想定されようか。フィールドでの同定では80%の精度はないという結果だ。しかし、硫黄色のキバナシロタンポポを見たことがないのであれば、その同定は相当に難しいであろう。せいぜいシロバナタンポポかどうかを判別する程度であろうか。<br /> 逆にキバナがシロバナに変化するのであれば、そのフィールドでの同定の精度は高くでも不思議はない。しかし、フィールドにはキバナが多くあり、それらの雑種も多い。フィールドでのキバナのタンポポの同定は困難を極め、雑種と思われるものはDNA分析に回しているのが実情のようだ。しかし、キバナシロタンポポの同定は5倍体のタンポポであることを確認されずになされているようだ。芝池さんは「あるキバナシロタンポポとシロバナタンポポの遺伝的組成を比較すれば、前者が後者に由来することを示すことはできそうですが、これまでにこのような相談を受けたことはありません。」という。<br /> 80年前に小泉秀雄博士が命名したシロバナタンポポの硫黄色花のキバナシロタンポポを明らかにしないといつまでも決着しそうにない。キバナシロタンポポとシロバナタンポポとのDNA解析から始めるべきことである。<br />(表紙写真は栽培中のシロバナタンポポの中から得られた、頭花の色が黄色い個体(キバナシロタンポポ))

キバナシロタンポポへの誤解

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2014/08/06 - 2014/08/06

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     西日本タンポポ調査2010でキバナシロタンポポが見付かったと報告され、近年、急速にキバナシロタンポポへの関心が高まってきているようだ。しかし、西日本タンポポ調査2010を実施している大阪自然環境保全協会内でもキバナシロタンポポについては混乱しているようだ。「白花と黄花が同じ個体に生じたり、同じ株が毎年黄花を咲かせることもあると聞く。シロバナタンポポと区別すべきか今後の検討課題である。」(http://www.museum.tokushima-ec.ed.jp/ogawa/tanpopo/taxon/shirobana.html)とか、坂本彰氏が高知県香美市土佐山田町のキバナシロタンポポの集団ではないかと紹介し、博士たちがコメントしている。森田竜義氏は4倍体(2n=32)のケイリンシロタンポポではないかとし、5倍体のシロバナタンポポから派生したキバナシロタンポポではないことを調べるようにと指示しているが、それから2年半経っても結果は報告されていない。タンポポ調査に関わる博士たちさえもキバナシロタンポポがどういうものかを考えあぐねている。芝池 博幸さん(農業環境技術研究所)は「どのような遺伝子の働きによって、また、どの程度の頻度で、シロバナタンポポからキバナシロタンポポが発生するのかについて、詳しいことはわかりません。ただし、突然変異による花の色変わりについては、園芸品種で遺伝的な解析が進んでいる可能性があります。」と言っている。博士たちの声を代表していようか。
     いわんや、特別に訓練はされていなくロジックに弱い(博士ではない)一般の人にはより分かり難いであろう。特に、“花*花・flora” 掲示板のなかなかさんには全くのところこうしたロジックが通じなかった(http://8790.progoo.com/rental/img_bbs2/bbs.php?pid=8790&mode=pr&parent_id=6186&mode2=topic)。こうしたブログを見る人もいるであろうから、一応、解説しておきたい。

    「1.文献はシロバナタンポポの黄色いものと書いてあるだけです、その解釈はちがいます。」→1934年に小泉はシロバナタンポポの硫黄色花として、キバナシロタンポポと命名している。
    「2.学術的に貴重というよりシロバナタンポポでは黄色が稀に出現するいうことですね。」→「栽培中のシロバナタンポポの中から、頭花の色が黄色い個体が得られたという報告は皆無だと思います。」(芝池 博幸さん)。したがって、そうした報告自体が貴重であるが、それ以上に、そのシーズン中に開花した全ての黄色い頭花が写真で記録されている(http://4travel.jp/travelogue/10913557)ために非常に貴重である。特に、咲き始めから咲き終わりへと色が薄くなっていくようにも見える。何輪目の花かで色合いが違って見えるということである。
    「3.西日本タンポポ調査2010のフィールド調査のことは、そちらに書いて下さい。」→そうですね。メールして質問していますが、未だ返事がありません。云いたいのはキバナシロタンポポのフィールドでの同定は精度が低いのではと感じていることです。「正しい同定はできないのではないか?」などと遠まわしに表現しないで、はっきりとそのように明記すべきでした。

     西日本タンポポ調査2010のフィールド調査では在来種と外来種の雑種と分類されてDNA分析に回すとサンプル数よりも20%多い雑種があると報告されている。そのことから類推すれば、キバナシロタンポポとして分類されているサンプルをDNA分析に回したとしたら、5倍体であるキバナシロタンポポは何割(2割)かは減ることが想定されようか。フィールドでの同定では80%の精度はないという結果だ。しかし、硫黄色のキバナシロタンポポを見たことがないのであれば、その同定は相当に難しいであろう。せいぜいシロバナタンポポかどうかを判別する程度であろうか。
     逆にキバナがシロバナに変化するのであれば、そのフィールドでの同定の精度は高くでも不思議はない。しかし、フィールドにはキバナが多くあり、それらの雑種も多い。フィールドでのキバナのタンポポの同定は困難を極め、雑種と思われるものはDNA分析に回しているのが実情のようだ。しかし、キバナシロタンポポの同定は5倍体のタンポポであることを確認されずになされているようだ。芝池さんは「あるキバナシロタンポポとシロバナタンポポの遺伝的組成を比較すれば、前者が後者に由来することを示すことはできそうですが、これまでにこのような相談を受けたことはありません。」という。
     80年前に小泉秀雄博士が命名したシロバナタンポポの硫黄色花のキバナシロタンポポを明らかにしないといつまでも決着しそうにない。キバナシロタンポポとシロバナタンポポとのDNA解析から始めるべきことである。
    (表紙写真は栽培中のシロバナタンポポの中から得られた、頭花の色が黄色い個体(キバナシロタンポポ))

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    • 1輪目のキバナシロタンポポ(2014/3/28)。

      1輪目のキバナシロタンポポ(2014/3/28)。

    • 1輪目のキバナシロタンポポ(2014/3/28)。

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