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円通寺は、瑞巌寺に隣接した臨済宗のお寺で、伊達政宗の嫡孫・伊達光宗の霊廟として1647年に開基しています。光宗の霊廟は、円通院の1番奥にあり「三慧殿」といいます。光宗は、伊達家第2代藩主忠宗と徳川家第2代藩主秀忠の娘・振姫との間に生まれています。幼少の頃より文武に優れ、その才智は徳川幕府にとって恐るべき逸材であったといいます。光宗は、江戸城内において19才という若さで亡くなり、その死因に関しては毒殺説と病死説が伝えられています。<br /><br />霊廟は、伊達家第2代藩主忠宗によって建立されたもので、宮殿型の厨子の中には、白馬に跨る衣冠束帯の光宗の像と殉死した七人の像が祀られています。宮殿型の厨子の扉の中も見どころで、支倉六右衛門常長が西欧より持ち帰った文化を模様として描き、当時鎖国制度を行った徳川幕府に対して、伊達家の霊廟と申し立て、その厨子の扉を開けることはなかったといいます。「三慧殿」は国の重要文化財に指定されています。<br /><br />円通院の庭も見どころです。山門を入ってすぐ左手に、「枯山水の庭」があり、本堂正面には江戸屋敷より移設した「小堀遠州作の庭」が、その奥にはローマを象徴する花にちなんで「バラの庭」が、そして杉林の中には美しい自然庭園になっている「禅林瞑想の庭」が続きます。特に「枯山水の庭」はじっくり見学したい。この庭は、石庭「天の庭」と「地の庭」で構成されており、「天の庭」は須弥山を中心に松島湾に実在する七福神の島を表しています。松島湾を白砂、白砂の中に岩(七福神の島)、周囲の山々はコケで表しています。「地の庭」は人生を表しています。石で、生まれたままの割り肌から叩かれ、磨かれ成長する様を三種類の仕上げで表しています。

岩手宮城追悼・復興祈願・・松島町の松島海岸と円通院をめぐります。

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2014/07/23 - 2014/07/23

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YAMAJI

YAMAJIさん

円通寺は、瑞巌寺に隣接した臨済宗のお寺で、伊達政宗の嫡孫・伊達光宗の霊廟として1647年に開基しています。光宗の霊廟は、円通院の1番奥にあり「三慧殿」といいます。光宗は、伊達家第2代藩主忠宗と徳川家第2代藩主秀忠の娘・振姫との間に生まれています。幼少の頃より文武に優れ、その才智は徳川幕府にとって恐るべき逸材であったといいます。光宗は、江戸城内において19才という若さで亡くなり、その死因に関しては毒殺説と病死説が伝えられています。

霊廟は、伊達家第2代藩主忠宗によって建立されたもので、宮殿型の厨子の中には、白馬に跨る衣冠束帯の光宗の像と殉死した七人の像が祀られています。宮殿型の厨子の扉の中も見どころで、支倉六右衛門常長が西欧より持ち帰った文化を模様として描き、当時鎖国制度を行った徳川幕府に対して、伊達家の霊廟と申し立て、その厨子の扉を開けることはなかったといいます。「三慧殿」は国の重要文化財に指定されています。

円通院の庭も見どころです。山門を入ってすぐ左手に、「枯山水の庭」があり、本堂正面には江戸屋敷より移設した「小堀遠州作の庭」が、その奥にはローマを象徴する花にちなんで「バラの庭」が、そして杉林の中には美しい自然庭園になっている「禅林瞑想の庭」が続きます。特に「枯山水の庭」はじっくり見学したい。この庭は、石庭「天の庭」と「地の庭」で構成されており、「天の庭」は須弥山を中心に松島湾に実在する七福神の島を表しています。松島湾を白砂、白砂の中に岩(七福神の島)、周囲の山々はコケで表しています。「地の庭」は人生を表しています。石で、生まれたままの割り肌から叩かれ、磨かれ成長する様を三種類の仕上げで表しています。

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  • 松島町の観光案内図です。<br />

    松島町の観光案内図です。

  • 定期観光船発着場です。<br />三陸リアス式海岸の海の綺麗さに比べ、この桟橋の海の汚さにびっくり・がっかりです。

    定期観光船発着場です。
    三陸リアス式海岸の海の綺麗さに比べ、この桟橋の海の汚さにびっくり・がっかりです。

  • 松島湾一周観光船「仁王丸」、定員300名、97トンです。

    松島湾一周観光船「仁王丸」、定員300名、97トンです。

  • 五大堂です。<br />807年に、坂上田村麻呂が奥州遠征の際に、毘沙門堂を建立したのが始まりとされています。堂内には、五大明王像を祀っています。現在の建物は1604年に、伊達政宗が再建したものです。

    五大堂です。
    807年に、坂上田村麻呂が奥州遠征の際に、毘沙門堂を建立したのが始まりとされています。堂内には、五大明王像を祀っています。現在の建物は1604年に、伊達政宗が再建したものです。

  • 陸と全長252mの朱塗の橋で結ばれる福浦島です。

    陸と全長252mの朱塗の橋で結ばれる福浦島です。

  • 松島遊覧観光船「しらたか」、定員86名、19トンです。

    松島遊覧観光船「しらたか」、定員86名、19トンです。

  • 松島湾です。

    松島湾です。

  • 経ケ島です。

    経ケ島です。

  • 双子島です。

    双子島です。

  • 瑞巌寺の山門です。

    瑞巌寺の山門です。

  • 瑞巌寺の説明版です。<br />828年に天台宗のお寺として創建しています。現在の建物は1609年に、伊達政宗により桃山時代の粋をつくして、5年の歳月をかけて完成しています。伊達家の菩提寺で、本堂・庫裡などが国宝に指定されています。

    瑞巌寺の説明版です。
    828年に天台宗のお寺として創建しています。現在の建物は1609年に、伊達政宗により桃山時代の粋をつくして、5年の歳月をかけて完成しています。伊達家の菩提寺で、本堂・庫裡などが国宝に指定されています。

  • 瑞巌寺洞窟群です。<br />鎌倉時代から江戸時代に掘られた、納骨や供養の為の施設でした。

    瑞巌寺洞窟群です。
    鎌倉時代から江戸時代に掘られた、納骨や供養の為の施設でした。

  • 西国三十三観音巡礼所にもなっています。

    西国三十三観音巡礼所にもなっています。

  • 東日本大震災の津波到達地点の標識です。

    東日本大震災の津波到達地点の標識です。

  • 瑞巌寺の拝観者受付所です。<br />ここまでが無料です。今日は円通院をじっくり見学します。

    瑞巌寺の拝観者受付所です。
    ここまでが無料です。今日は円通院をじっくり見学します。

  • 延命地蔵です。

    延命地蔵です。

  • 円通院の山門です。

    円通院の山門です。

  • 円通院山門の説明版です。

    円通院山門の説明版です。

  • 参道です。

    参道です。

  • 石庭「天の庭」です。<br />白砂(海)と岩(島)そして周囲にコケ(山々)を配し、松島湾を表しています。

    石庭「天の庭」です。
    白砂(海)と岩(島)そして周囲にコケ(山々)を配し、松島湾を表しています。

  • 「天の庭」には、松島湾内に実在する、七福神の島を仏の庭に表現しています。

    「天の庭」には、松島湾内に実在する、七福神の島を仏の庭に表現しています。

  • 石庭「天の庭」です。

    石庭「天の庭」です。

  • 石庭「天の庭」です。

    石庭「天の庭」です。

  • 石庭「地の庭」です。<br />三種類の石で人生を表しています。

    石庭「地の庭」です。
    三種類の石で人生を表しています。

  • 石庭「地の庭」には、生まれたままの割り肌から叩かれ、磨かれて成長する様を、三種類の仕上げで表現しています。

    石庭「地の庭」には、生まれたままの割り肌から叩かれ、磨かれて成長する様を、三種類の仕上げで表現しています。

  • 小堀遠州の庭です。

    小堀遠州の庭です。

  • 円通院三慧殿です。<br />伊達政宗の摘孫、伊達光宗の霊廟です。<br />

    円通院三慧殿です。
    伊達政宗の摘孫、伊達光宗の霊廟です。

  • 円通院三慧殿です。

    円通院三慧殿です。

  • 三慧殿内宮殿型厨子です。

    三慧殿内宮殿型厨子です。

  • 馬上束帯光宗像です。

    馬上束帯光宗像です。

  • 円通院にも洞窟群があります。

    円通院にも洞窟群があります。

  • 禅林瞑想の庭です。

    禅林瞑想の庭です。

  • バラの庭です。

    バラの庭です。

  • 満開のバラです。

    満開のバラです。

  • 円通院本堂「大悲亭」です。<br />伊達家の江戸屋敷から移築した建物です。

    円通院本堂「大悲亭」です。
    伊達家の江戸屋敷から移築した建物です。

  • 円通院本堂の説明版です。

    円通院本堂の説明版です。

  • 本堂の観音様です。

    本堂の観音様です。

  • 本尊聖観世音菩薩坐像です。

    本尊聖観世音菩薩坐像です。

  • 本堂で数珠作りの体験ができます。

    本堂で数珠作りの体験ができます。

  • 数珠の材料が並びます。

    数珠の材料が並びます。

  • 天然石の数珠はちょっと高めです。

    天然石の数珠はちょっと高めです。

  • 本堂前に咲く、キキョウです。

    本堂前に咲く、キキョウです。

  • 双観山の展望台に立ち寄りました。

    双観山の展望台に立ち寄りました。

  • 双観山からの眺望です。

    双観山からの眺望です。

  • 双観山からの眺望です。<br />東屋下の展望スペースからの眺めです。

    双観山からの眺望です。
    東屋下の展望スペースからの眺めです。

  • 双観山からの眺望です。<br />東屋からは松越しの眺めになります。

    双観山からの眺望です。
    東屋からは松越しの眺めになります。

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