2014/07/12 - 2014/07/12
108位(同エリア306件中)
naoさん
兵庫県中東部の山間にある丹波市青垣町佐治は、京都丹波口から亀岡を経て篠山城下や但馬国へ至る丹波街道(旧山陰道)の要衝に位置し、かつて生野銀山からの年貢上納銀を大坂へ運ぶ経路になっていたこともあり、古くから宿場町が開けていました。
また、播磨と但馬を結ぶ播磨往還の要地でもあった佐治では、江戸時代、毎月2と9のつく日に和紙、佐治つむぎ、丹波布などの「市」が開かれ、多くの人出で賑わったことから、街道沿いに商家が軒を連ねる、市場町としても発展します。
明治時代に入ると、鉄道や道路網の整備の進展と相反するように、かつて旧街道が果たしてきた役割が徐々に終焉を迎えることとなり、佐治の繁栄にも翳りが見え始めます。
しかし、江戸後期(1795年)に刊行された「丹波志」に、「佐治村は蚕を多くし、糸多く出す」と記されているように、元々京都西陣織や丹後ちりめんの原料供給地として養蚕業が盛んな土地で、明治15年には、村の有志が発起人となり設立した氷上郡繭糸改良会社が機械製糸に着手したのを皮切りに、製糸工場は11を数えるまでに成長を遂げ、製糸業の隆盛地として、かつての活況を取り戻します。
現在、佐治に残る町並みはこの製糸業全盛時代に形成されたもので、中2階建てに漆喰塗り込めの虫籠窓を備えた重厚な佇まいの町家が連なり、往時の活況を彷彿とさせる町並みが広がっています。
なお、昨今多くの空き家を抱える佐治では、丹波市と関西大学が連携して空き家の活用を図る活動を展開しており、交流拠点施設「佐治来楽館」やゲストハウスの整備、木材などの地域資源の利用、再生した空き家の有効活用など、地域住民と学生が手を携えてまちの再生に取り組んでおられます。
この一環として、「佐治を故郷として大切に想い、暮らしや景観を大切にしたい人」という主旨に賛同できる方を対象にした「佐治倶楽部」が設立され、佐治住民のみならず、多くの方の入会を募っておられます。
では、「佐治来楽館」の駐車場に車を停めさせてもらって、町歩きを始めます。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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町歩きの前に昼食にお邪魔したのは、築185年の茅葺きの古民家「蘆田家住宅」を再生したカフェ「genten(げんてん)」さんです。
genten グルメ・レストラン
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このカフェが誕生したきっかけは、叔父さんの持ち家だった「蘆田家住宅」の取り壊し話を聞いた「genten」のオーナーさんが、「築185年もの“文化財”を失くしたくない」との思いから再生に向けた行動を起こしたからで・・・
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これに賛同した地元の方々の協力もあって、カフェとして甦らせることが出来たそうです。
現在、この「蘆田家住宅」を中心に、地域の活性化を目指した村おこし事業が、地元自治会の有志によって始められています。 -
玄関で靴を脱いで席に案内されると、キャンドルの灯りが揺らめいています。
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簾の下では、夏の花ギボウシが咲いています。
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この日は、オリーブと生ハムのぺペロンチーノをいただきました。
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食後、お庭に出て「genten」さんの建物を見ていると・・・
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とてもかわいい猫ちゃんがすり寄ってきて離れません。
人が近づけば逃げるのが普通なのに、とても人なつこい猫ちゃんです。 -
山間なので、朝晩涼しいからなんでしょうか、7月のこの時期なのに、お庭にはもう萩の花が咲いています。
では、空腹も満たされたので佐治へ向かいます。 -
駐車場へ行くと、大きな鳥が翼を広げて悠々と飛んでいます。
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「佐治来楽館」の駐車場に車を停めさせてもらって、佐治の西の方から町歩きを始めます。
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佐治の一般的な町家は、妻入りが特徴となっています。
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面白いデザインの窓格子です。
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この町家も妻入りではありますが・・・
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壁にはグレーの漆喰が塗られています。
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この辺りが町の中心部のようで、大規模な町家が軒を連ねています。
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切妻屋根の内側に入母屋造りの屋根が入り込んだ大きな町家と・・・
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長〜い築地塀のある大きな町家の間に・・・
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魅力的な路地が隠れています。
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魅力的なのは路地だけではなく、一歩路地に入って、振り返った眺めも申し分ありません。
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先ほどの長〜い築地塀のある大きな町家は・・・
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酒屋さんを営んでおられます。
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西側の取り付く位置の高さが異なる窓が気になります。
たぶん、低い方は土間になっているんだとは思いますが・・・。 -
普通の2階建てなのに大きな虫籠窓がついています。
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町の中心部を過ぎて、南北の通りを南に曲がった町並みの景観です。
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この町を通る交通機関として、バスが走っています。
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しばらく進むと、本当に小さな鳥居と祠がありました。
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この辺りの町家はほとんどが妻入りです。
奥に見えている鉄筋コンクリートの建物は、丹波市立佐治小学校です。 -
小学校を過ぎてしばらく歩いてきましたが、町並みがほぼ途切れてきたので、この辺りで引き返します。
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町並みと小高い山とが一体となった、良い景観ですね。
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この町家は、2階の庇に面白い持ち送りが付いています。
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持ち送りが黒く塗られているので、アクセントとしてよく目立ちます。
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積み上げられた木の切り口が面白い表情を見せています。
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この町家は、大屋根の棟が段違いになっているうえに、煙出しの越し屋根まで付いています。
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立派な築地塀のある大きな町家です。
主屋の窓から、深窓の令嬢が顔を覗かせてくれるかも知れません。 -
この町並みにしては、開放的で大きな2階の窓は珍しいですね。
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1階と2階の窓の桟のデザインが統一されています。
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深窓の令嬢が居そうな、築地塀のある大きな町家を路地から眺めてみました。
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長〜い築地塀のある酒屋さんまで戻ってきました。
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カタカナで店名が書かれたこの看板は、お店の歴史を物語っています。
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看板とともにお店の歴史を物語っている格子窓。
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1階の下屋と入母屋造りの大屋根が折り重なるように・・・
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この町家に重厚な表情を与えています。
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では、佐治の町はこれくらいにしてそろそろ次の目的地に向かいます。
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移動途中で訪れた岩瀧寺の渓谷で水の流れを写ってみました。
岩瀧寺 寺・神社・教会
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三脚のない状態で長時間露光撮影するので・・・
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岩の上にカメラを押さえつけて写りました。
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