ジジ・ババ　チロルの旅ーケーニヒス湖・東山魁夷の世界へー

2014/06/07 - 2014/06/10

６/７
昨年すぐそばまで来ていながら時間切れで諦めた「ケーニヒス湖」です。
画集で目にした東山魁夷の作品「緑深き湖」「明けゆく山湖」に惹かれてとうとうここまでやってきました。積年の思いが実現するかも。１９７０年の作品ですから、４０年以上の年月を経ているわけで、ケーニヒ湖は人気の観光地でもあり俗化は否めないことでしょうし、その風景に出会うことは半ばあきらめておりました。しかしショコラさんのところでその風景を目にして火が付きました。いつか行ってみたい。
Zell am seeからのルートを検索すると所要時間１時間１２分と出ます。
これなら１０時にアパートを出発しても１２：００にはどんなに遅くてもベルヒテスガーデンに到着。この調子ならゆっくりケーニヒス湖を散策できる！！と確信したoneonekukikoでした。それでもさらに余裕をもって９：３０にアパートを出発。
しかし、すぐそばまで来て、迷いに迷ってホテル着は１３：００を回っておりました。「車での観光地でのホテル探しは難しい」を実感しました。
無事荷を下ろし、５ユーロのデポジットを払って割引のカードを手にしました。
ホテルは駅からほんの５分に位置するHotel Grunbergerで、ハーフボードで一人１泊６５ユーロとリーズナブルです。
諸事情からoneonekukikoたちは後半の２泊はHotel Bavaria泊となるのでした。
ランチを摂ったら１４：００過ぎ。「もう難しいかな」とあきらめかけたのですが、陽はまだ高いし、まずは出発！

エリア ベルヒテスガーデン(ドイツ)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 船 レンタカー 徒歩
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

走ること１０分余り。
駐車場に車を入れた時には、あまりの人の多さと、お土産物屋さんの氾濫にこれまでの、のどかなチロルの風景が恋しくなりました。
それでも、無事ケーニヒス湖のボート乗り場に到着。１５：３０
スマートなドライバー（船頭さん）にウットリしながら乗船です。
一番奥のSalet Oberseeまで往復１６．９ユーロ。往復約２時間の船旅です。
Saletからの最終便はこの時期１７：３０でした。
カードの割引はありません。

人気の観光地のようでなんと日本語のパンフレットがありました。
舟では、ドイツ語と時々英語で右に左にガイドがあるのですが、その概要はほとんどパンフレットで確認できます。
しばらく進むと「ホルンを吹くから静かにしてくださいね。チップもよろしくね」みたいなガイドがあって、皆さん納得したのかしら？

エンジンを止めてホルンが鳴り響きます。
びっくり
まるで輪唱のように、こだまがいくつも返ってきます。
しかし、皆さんがコメントしているようにあまり上手じゃなかった。
でも、あんなに響き渡るエコーは聞いたことがありません。
そして、湖に迫ってくる山々と静寂はどんなに観光客がいても、やっぱり東山魁夷の世界そのものでした。

日本語のパンフレットがあるものの、横着なoneonekukikoはメガネをかけるのが面倒で、ただただ風景を楽しんだのでした。
それでよかったのかな。
自分なりの湖を堪能しました。

山あいの湖の景観を楽しんでいると、特徴のある教会が見えてきます。
聖バルトロメーです。
ここで下船。ここまで、約４０分の船旅でした。
今日６月７日。
姪の結婚式です。内々の親族だけでの心温まる結婚式が行われているこの時間、この教会を訪れるチャンスを得たことに感謝して姪の幸せを祈りろうそくを灯しました。
おめでとう

透明度の高い山の湖です

ここ、St.BartholomaからSaletまで遊歩道があるようなのですが、今回は断念。
もし、再度訪れるチャンスに恵まれたら挑戦します。

次の舟でSaletを目指します。約２０分で到着予定です。

Saletに着きました

１５分も歩くとオーバー湖。
ザレートで下船した人の波が続きます

対岸に見えるアルムに違いない。そう確信したoneonekukikoです。
違っていても、そう信じましょう。

「山湖の緑深い岸辺に牛飼いの小屋がある。中を覗くと炉には大きな鍋。壁に掛けた飾り皿に、『安息は人間にとって神聖なもの　ただ狂人だけが急ぐ』とかかれていた」　　東山魁夷

積年の思いを果たして向かう帰路。
夕日が追いかけてきます。

この旅行記へのコメント （6）

• ショコラさん 2014/12/15 18:08:49

  ついに！

  oneonekukikoさん、こんにちは。
  
  お話されていたオーバー湖についに行かれたのですね！
  旅行記を拝見して、あのときの風景がよみがえってきました。やはり美しいですね〜。オーバー湖の東山魁夷の風景、いかがでしたか？
  
  それにしても素晴らしいお天気だったんですね。
  最高のお天気の中でドイツアルプスの風景がご覧になれてよかったですね♪♪
  
  またお邪魔させていただきます(^.^)
  
  ショコラ
  

  oneonekukikoさん からの返信 2014/12/15 21:39:40

  RE: ついに！

  ショコラさん
  書き込み、投票ありがとうございます。
  覚えていていただいて感激です。
  
  ショコラさんのところで、オーバー湖の風景を目にした時は
  心底驚きました。
  まさに画集で見た風景が広がっていたのですから。
  
  そんなオーバー湖にたどり着けて幸せでした。
  オーバー湖に限らず、
  ヒンター湖、ラムザウ村、インスブルックハイキング・・・・
  今回の旅行ではずいぶんショコラさんのところで事前準備させていただきました。
  
  いつも素敵な風景の紹介ありがとうございます。
  
  oneonekukiko
  

• フルリーナさん 2014/07/27 23:06:27

  やっぱり

  もう２０年近く前になりますが、やっぱりトランペット上手ではなかったです（笑）。
  ず〜っと同じ方なのでしょうか。
  それとも、伝統的に？（＾＾；）
  
  湖の水が、毎日汲み替えてる？って思ううほどきれいだったのを思いだします（＾＾）

  oneonekukikoさん からの返信 2014/07/28 11:02:34

  RE: やっぱり

  > もう２０年近く前になりますが、やっぱりトランペット上手ではなかったです（笑）。
  > ず〜っと同じ方なのでしょうか。
  > それとも、伝統的に？（＾＾；）
  >トランペットの音色を楽しむと言うより
  エコーを楽しむのが目的みたいですからね。
  でも、次々と響いてくる木霊には心底驚きました。
  たくさんの観光客が押し寄せているのに
  湖は深く静寂そのもでした。
  
  > 湖の水が、毎日汲み替えてる？って思ううほどきれいだったのを思いだします（＾＾）
  飲料にできるほどの水質だそうです。
  お日様の加減で湖の色は変化するけど
  今だにびっくりするほどの透明度でした。
  
  環境に配慮した努力がなされているみたいです。
  やっぱりドイツですね。
  
  oneonekukiko

• hatiさん 2014/07/22 21:14:56

  懐かしく読ませていただきました

  訪問ありがとうございました。
  
  私たちの約１か月後にケーニヒス湖へ行かれたんですね。
  私の泊まった宿では、デポジットもなく無料券を貸してもらえました。
  チェックアウトの後も、荷物を預かってもらい、まだ観光しますと言って、
  無料券を利用させてもらいました。
  
  湖は最初は行くつもりはなかったのですが、行って本当に良かったです。

  oneonekukikoさん からの返信 2014/07/22 22:36:54

  RE: 懐かしく読ませていただきました

  hatiさん
  こんばんは
  
  こちらこそ訪問・書き込みありがとうございました。
  
  4トラは知らないところを楽しめますし、
  行ったところを再び皆さんの旅行記を拝見して
  新しい発見をするのも楽しみの一つです。
  これからもどうぞよろしくお願いいたします。
  
  ビジターカードは地域によってもサービスに差異があり
  その前に訪れた、フルプメスとツェルアムゼーと比べてしまいましたが
  公共バスが無料になるだけでも感謝しなければいけませんね。
  
  だんだん欲深になってきてしまったようです。（笑）
  
  oneonekukiko