北へ進む・・極地好き開花　③北へ北へ・・Eqi Camp

2012/07/20 - 2012/07/29

前年に行ったアイスランドにすっかり魅了されてしまった。
旅行した土地には最低でも2回は行きたい・・を実行すべく、今回の旅では前年には見られなかったパフィンを見ること、そして現地日帰りツアーで気になっていたグリーンランドへ的を絞った…はずが、寄り道旅となってしまった。

今回の旅行を計画しているうちに日帰りでは満足できなくなってしまった結果、3泊することに。

3日目 : 5時間ボートに乗ってEqi Campへ

エリア グリーンランド

• 旅行の満足度: 5.0

今回の旅で一番楽しみにしていた氷河キャンプへ。

朝6時45分にツアー会社に集合します。
バスはないし、早朝といっても白夜のためありがたいことに何時でも明るい。
なので6時にホテルを出て歩いていきます。

EqiCampはそこに泊まる人だけ降りることができます。
イルリサットからはおおよそ80km。
ボートでは6時間ほどかかります。

7時過ぎには出発。
イルリサットの街が遠ざかるとともに、氷山が見えてきます。

船が出て早速2階の甲板へ。
みな我先に・・とくるかと思いきや、
年配層中心のためか甲板に出ていたのは私とドイツ人夫婦のみ。

いろいろな形、色をした氷山が次々と現れます。

こんな風に座ってみるのも優雅ですが…しっかり着込んでいても、風が冷たい。

ボートでは途中、お菓子（派手な色のマフィン…これが意外とおいしかった）や昼食がふるまわれます。

コーヒー、紅茶はセルフでいつでも飲めます。

んーきれい。

望遠レンズで撮っているため近く見えますが、遠くに氷河が見えてきます。
ここら辺になるとみなさんぞろぞろと甲板へ。

うおぉぉ・・・っ、すっげー

心の中で叫びます。

Eqi氷河に近づきます。

氷河が崩落して大きな波が来ても大丈夫（逃げられる？）距離をとってボートが止まります。

大きな音を出していたエンジンが切られると、一瞬にして夜のように静かになります。

船内でくつろいでいたみなさんも一斉に2階へきます。
こういうときの割り込み魂は万国共通（笑）

あっという間にいい場所を取られます。

写真に写っている右の黄色いエンジン（なのかな？）のところが唯一温かいので、
甲板に出ているときは、背中をここにくっつけて景色を見ていました。

みなさんが今か今かと崩落の瞬間を待っている間に、私は船の周りに浮かんでいる氷山を。

透けて見えるブルーの色合いにうっとり。

崩落は突然に…というわけではないのですが、
あたりが白いため、目を凝らしていても気づきにくいのが正直なところ。

崩れる時には遠くで雷が鳴っているような音がします。
息をのんでみんな目を見張りますが、この氷河の裏側で起こっていたりで、
見られないこともあるとのこと。

私たちの場合は、小〜中程度の崩落を何回か見ることができました。

ここに約1時間弱。

崩落を待つ間に氷河の説明を受けます。

そしてこの間、船員たちは何をしているかというと…船の周りに浮いている氷山の欠片を網ですくいます。

魚捕ってる？というような網。
この氷、Camp地での飲み水に変わったりします。
不純物が入っていないのでおいしいんだそう。

海面からの高さは200m以上。
この突きだした氷河部分をぐるっと回りこみボートは進んでいきます。

めったにお目にかかれない景色に心は躍ります。

「ボート進めるの？」
はい。がりがり音を鳴らしながら、時にはでかい氷が「ゴーン」とぶつかりながらも氷を押しのけて進んでいきます。

こんな景色が続きます。

ボートは進みます。
今まで船内にいっぱなしのみなさんも頑張って甲板にいます。

氷はどんどん厚くなり、隙間がなくなってきます。

ボートが進んだ跡。

あたり真っ白ですが、これ止まっていません。
これでも進んでいます。

真っ白。

ボートから見た海。

海面に気を取られていると、周りがそわそわしてきました。
あ、前方に見えるはEqiCamp。

このボートに乗って今度はイルリサットへ戻る人たちが待っています。
ちなみにここに宿泊しな人たちは、当然、ここに足を踏み入れることなく、
ボートでまた6時間かけ帰ります。

急な斜面を登り、まずは食堂兼事務所になっているところで説明をうけます。
各部屋には環境に配慮して、トイレやシャワーがないため、どのようにするか…
またカメラの充電もあまりしないでねといったことや、夕食の時間、アクティビティに申し込んでいる人たちへの集合時間などが伝えられます。

部屋番号を教えてもらい、簡単なマップでここらへんねと確認がありますが、
お姉さん、鍵は？
聞けば「泊まっている人間は私たちしかいないから、必要ないのよ」と笑いながら伝えられます。

そ、そんなもんなんですか！？
郷に入れば郷に従え…でもなー、気になるよ。

で、私の部屋。豪華ですよね。。。
そう、大ポカをしてしまったのです。

オンライン予約する際、通常ホテルは値段の安い部屋から表示されるので、
何も考えず一番上の（安い）部屋をクリックしたつもりだったのですが、
それはこのEQIキャンプにまだ４棟しかないシャワー完備の部屋でした。

気づいたのは出発前。
「あぁ…馬鹿」と思いながらも仕方ありません。

でも高い分景色は最高です。（当たり前か）
しかも他の部屋（Hutと呼ばれるロッジ）では使用できない水洗トイレ、シャワーがあります。

目の前に氷河が広がっており、崩落を何度も見ることができます。
バルコニーもあるため、椅子に座りながら景色を眺めたり、
氷河から聞こえてくる音をきいたりしながらゆっくりとすごしました。

余談話…
ボートで仲良くなったドイツ人ご夫婦は、急きょ宿泊を決め通常のHutに宿泊。
翌日話したら、やはりトイレがね・・とのこと。

さぁ、簡単に準備をして氷河まで歩きます。
夕食までの時間には戻ってこれるはず。

同じボートできた他の人たちも、同じくらいのタイミングで部屋から出てきました。

「後ろ付いていけば大丈夫か」

氷河を見ながら歩きます。すでに前方に見えていたみなさんの姿は見えなくなりながらも…

斜面を下りて、寄り道しながら写真撮ったり…

花を撮ったり、

そして花を撮ったり…

「えー何これ」など一人つぶやきながら、

また写真を撮ったり、

余裕こいてたら、

すっかり迷子。
結局、途中で諦めて、まだ戻れそうなところでリターン。

部屋でゆっくりすることにしました。
写真を見たりしていると、
今まで聞こえていた崩落前の雷の音とは明らかに違った「ゴゴゴォォ」という音。
何だろうと外の景色を見ると、かなり距離のある部屋からでも肉眼で確認できるほどの大崩落。

あっという間に津波のように波が押し寄せます。
高台にあるため大丈夫でしたが、
降り立ったあの船着き場は完全に波にのまれていました

その後もひいては押し寄せての繰り返し。あまりの光景に「明日のボートは出ない？」
アイスランドに戻れるの？など心配は尽きません。

すっかり写真を撮ることも忘れていたため、これは就寝前に捕った氷河。
左手前のあたりがぽっかり白く削られています。
もう落ち着いたから大丈夫なのかな…

大崩落のあと、夕食。
一番上にあるロッジへ向かいます。

みんなさっきの話題でいっぱいだろうな。。。
なんてことはなく、にぎやかに談笑。。

みんな見てないのかな？
夕食後、ロッジを出ると北極きつね？

かわいいので何枚も撮ってしまいます

私が見たのはこの子ともう一匹。
この子の顔がかわいかったので、こちらの子ばかり。

動物界でも外見って得するのね。

食堂のおばちゃんが餌をやります。
もう何年も毎日こうやって餌を与えているそうですがなつかないそう。
かなりおっかなびっくりで餌を奪います。

このおばさまはタイから来ているそうで、彼女の作る食事は絶品。
種類も豊富で本当においしかった♪

散歩に行くけど行く？と誘われましたが、指差した方向は先ほど迷った道のほう。
丁重にお断りし、本日終了。

部屋からの景色を思う存分楽しみました。

この旅行記へのコメント （2）

• にこさん 2014/07/29 22:29:12

  氷の色が美しすぎる…！

  グリーンランド美しいですね！氷河の美しさに画面ごしですが感動します。
  次回はグリーンランドにも足を延ばそう…と読みながら（まだアイスランドにいってもいないのに）思っていました。
  
  続きも楽しみにしています。

  pinocoさん からの返信 2014/08/09 00:16:37

  RE: 氷の色が美しすぎる…！

  お久しぶりです。
  
  ちょうどにこさんから書き込みがあった日から昨日までスバールバル諸島というところへ行っていました。
  
  緯度はスバールバルのほうがたかいものの、氷山はグリーンランドには勝りませんでした。
  またグリーンランドへ行きたいと改めて思った次第です。
  
  
  > グリーンランド美しいですね！氷河の美しさに画面ごしですが感動します。
  > 次回はグリーンランドにも足を延ばそう…と読みながら（まだアイスランドにいってもいないのに）思っていました。
  >
  > 続きも楽しみにしています。