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◇5月16日(金)<br />                                                     <br /><br /> 午前2時ごろ、連れ合いが、月夜のようだ、外が明るい、と言って、カーテンを引いた。窓を開けてベランダに出る。うん、月の姿は満月、焼岳より左、西にある。穂高連峰を見る。夜空にくっきりと、真っ白な山々の威容がある。星も見える。すごい存在感だ。美しい。カメラを出したが、もちろんシャッターはおりない。開放にして時間をかければいいのだが、寝巻きのまま外に出ているのは寒い。ベランダの正面に星が瞬いている。北斗七星の柄杓の部分だ。<br />                                              <br /><br />

穂高よ、さよなら

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2014/05/14 - 2014/05/16

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buchijoyce

buchijoyceさん

◇5月16日(金)
                                                     

 午前2時ごろ、連れ合いが、月夜のようだ、外が明るい、と言って、カーテンを引いた。窓を開けてベランダに出る。うん、月の姿は満月、焼岳より左、西にある。穂高連峰を見る。夜空にくっきりと、真っ白な山々の威容がある。星も見える。すごい存在感だ。美しい。カメラを出したが、もちろんシャッターはおりない。開放にして時間をかければいいのだが、寝巻きのまま外に出ているのは寒い。ベランダの正面に星が瞬いている。北斗七星の柄杓の部分だ。
                                              

  •  ベッドに戻って、うつらうつらしながら夜明けを待つ。モルゲンロートを期待したのだ。薄明、着替えをし、ベランダに出る。この地は東が山なので、朝日は見られない。穂高連峰の向こうが明るんでいる。<br /><br />                                                                                                                          <br />

     ベッドに戻って、うつらうつらしながら夜明けを待つ。モルゲンロートを期待したのだ。薄明、着替えをし、ベランダに出る。この地は東が山なので、朝日は見られない。穂高連峰の向こうが明るんでいる。


  • <br /> お茶の支度をして、ベランダに出ると、しまった!、焼岳がもう朝焼けに赤く染まっている。穂高連峰の上には雲が流れ、その雲を朝日が茜色に染めている。きれいだ。<br /><br />                                                 <br /><br />


     お茶の支度をして、ベランダに出ると、しまった!、焼岳がもう朝焼けに赤く染まっている。穂高連峰の上には雲が流れ、その雲を朝日が茜色に染めている。きれいだ。

                                                     

  • つり尾根の向こうに茜色に染まる雲

    つり尾根の向こうに茜色に染まる雲

  • 焼岳の朝焼けが消えた。

    焼岳の朝焼けが消えた。

  •  朝食をすませ、もう要らないとスウェーターなども全部バッグにつめて、フロントで自宅への配送を頼んだ。8時にチェックアウト。フロントで「はるかな昔のことだけど、私はアルピニストでね、上高地はよく来たんですよ。いつも帝国ホテルの前をバスで通り過ぎながら、いつか泊まりたいと思っていたんですよ」というと、「それはそれは。ご満足いただけましたか」「ええ、とても満足しましたよ」<br /><br />                <br /><br /> もう歩くのいやだといわれてしまったので、タクシーを頼んで大正池まで行ってもらった。光があるうちに写真を撮りたかったのだ。上高地には何度も来ていても、バスから見るくらいで、大正池に行ったことはなかったのだ。焼岳の噴火で出来た池も、土砂の堆積でずいぶんと狭くなって、大正池のイメージを代表する立ち木も、少なくなってしまったそうだ。光はあるが、穂高の山には雲がかかり、湖面に姿をうつすことはない。望遠で立ち木のイメージを探して写真を撮っている。山の天気は変わりやすい。穂高の全体に雲がかかり始めた。「あの雲が移動するまで待つ?」と連れ合い。「山の雲ってなかなか移動しないものですよ」と運転手さん。「少しでも写真がとれてよかった。バスターミナルに戻ってください」と私。<br />                                                   <br /> 車をおりると冷たい風が吹き荒れている。帽子が飛ばされそうだ。手袋をはめた。木立の中をビジターセンターまで行った。そして受付の女性に、Ipadに撮ってきた木の写真を見せて、「ホテルの庭にあった木ですがなんていう木でしょう」とたずねた。「どこのホテルですか」「帝国ホテルです。同じ木がたくさんありましたから、珍しい木ではないと思うんですが、ホテルのスタッフに聞いても分からなかったので、ビジターセンターまで来たのです」「せっかく来てくださったのに、分からなくてすみません」<br /><br /> 男性が写真を見て、「芽吹きまえだからはっきりと断定できないけど幹の感じからハルニレだと思います」と言った。予想通りだ、これでいいとしよう。<br /><br />                                                  <br /><br />

     朝食をすませ、もう要らないとスウェーターなども全部バッグにつめて、フロントで自宅への配送を頼んだ。8時にチェックアウト。フロントで「はるかな昔のことだけど、私はアルピニストでね、上高地はよく来たんですよ。いつも帝国ホテルの前をバスで通り過ぎながら、いつか泊まりたいと思っていたんですよ」というと、「それはそれは。ご満足いただけましたか」「ええ、とても満足しましたよ」

                    

     もう歩くのいやだといわれてしまったので、タクシーを頼んで大正池まで行ってもらった。光があるうちに写真を撮りたかったのだ。上高地には何度も来ていても、バスから見るくらいで、大正池に行ったことはなかったのだ。焼岳の噴火で出来た池も、土砂の堆積でずいぶんと狭くなって、大正池のイメージを代表する立ち木も、少なくなってしまったそうだ。光はあるが、穂高の山には雲がかかり、湖面に姿をうつすことはない。望遠で立ち木のイメージを探して写真を撮っている。山の天気は変わりやすい。穂高の全体に雲がかかり始めた。「あの雲が移動するまで待つ?」と連れ合い。「山の雲ってなかなか移動しないものですよ」と運転手さん。「少しでも写真がとれてよかった。バスターミナルに戻ってください」と私。
                                                       
     車をおりると冷たい風が吹き荒れている。帽子が飛ばされそうだ。手袋をはめた。木立の中をビジターセンターまで行った。そして受付の女性に、Ipadに撮ってきた木の写真を見せて、「ホテルの庭にあった木ですがなんていう木でしょう」とたずねた。「どこのホテルですか」「帝国ホテルです。同じ木がたくさんありましたから、珍しい木ではないと思うんですが、ホテルのスタッフに聞いても分からなかったので、ビジターセンターまで来たのです」「せっかく来てくださったのに、分からなくてすみません」

     男性が写真を見て、「芽吹きまえだからはっきりと断定できないけど幹の感じからハルニレだと思います」と言った。予想通りだ、これでいいとしよう。

                                                      

  •  連れ合いはスーツにコート、それにひきかえ私はブラウスにベスト、ジャンパーという軽装。寒い、寒い。穂高は相変わらず渋い顔。あきらめて早めに山を下りよう。河童橋のそばで連れ合いが「ライブカメラに手を振らなくてもいいの?」と言った。「こんな時間に、見ていないからいいよ」と言ってバス停に向かった。とはいえ、名残惜しげに、何度も、何度もふり返り、さよなら、穂高、もう来ないよ〜、と何度も何度も叫んだ。きっと山も別れが悲しいんだと勝手なことを言いながら。まぁ、思い入れが違うからね。<br />                                                     <br /><br /> 9時半のバスがあったので、乗車の整理券をもらった。沢渡近くでIpadを出すとインターネットが使えた。電車の時刻表を出し、帰りのあずさを調べた。ついでライブカメラをあけると穂高は相変わらず渋い顔だった。あきらめてよかった。<br />バスが新島々に着くと、松本行きの電車が入ってきた。来るときは気がつかなかったが、女の子の絵がついた可愛い車両だった。<br /><br />駅近くのほっかほっか亭でお弁当を作ってもらい、熱いお茶を買って、12:00の特急あずさに乗った。新宿で湘南新宿ライン 小田原行きに乗った。初めての路線、新宿、渋谷、大崎、その次がなんと武蔵小杉、どうどこを走っているのか理解できないでいる。そして横浜、ここからは東海道線だ。<br /><br /><br />                                                    <br /><br />ただいま〜と家に入ると、声を聞きつけて、猫のベリーズが飛び出してきた。「お留守番、ご苦労さん!」                                             <br /><br />                                                 <br /><br />

     連れ合いはスーツにコート、それにひきかえ私はブラウスにベスト、ジャンパーという軽装。寒い、寒い。穂高は相変わらず渋い顔。あきらめて早めに山を下りよう。河童橋のそばで連れ合いが「ライブカメラに手を振らなくてもいいの?」と言った。「こんな時間に、見ていないからいいよ」と言ってバス停に向かった。とはいえ、名残惜しげに、何度も、何度もふり返り、さよなら、穂高、もう来ないよ〜、と何度も何度も叫んだ。きっと山も別れが悲しいんだと勝手なことを言いながら。まぁ、思い入れが違うからね。
                                                         

     9時半のバスがあったので、乗車の整理券をもらった。沢渡近くでIpadを出すとインターネットが使えた。電車の時刻表を出し、帰りのあずさを調べた。ついでライブカメラをあけると穂高は相変わらず渋い顔だった。あきらめてよかった。
    バスが新島々に着くと、松本行きの電車が入ってきた。来るときは気がつかなかったが、女の子の絵がついた可愛い車両だった。

    駅近くのほっかほっか亭でお弁当を作ってもらい、熱いお茶を買って、12:00の特急あずさに乗った。新宿で湘南新宿ライン 小田原行きに乗った。初めての路線、新宿、渋谷、大崎、その次がなんと武蔵小杉、どうどこを走っているのか理解できないでいる。そして横浜、ここからは東海道線だ。


                                                        

    ただいま〜と家に入ると、声を聞きつけて、猫のベリーズが飛び出してきた。「お留守番、ご苦労さん!」                                             

                                                     

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