2014/05/23 - 2014/05/23
5007位(同エリア17017件中)
エムさん
ロンドン線の特典Fクラスのチケットをプレゼントされ、ロンドン・パリを旅行しました。
今回は姉と二人旅なので、ロンドンのプランは姉が、パリは私が担当しました。
セント・パンクラス駅からパリ北駅までユーロスターに乗ります。
ホテルから駅までは徒歩5分、30分前に行けば余裕だと思っていたら、金曜日だからか?長蛇の列!「これは間に合わない。」と直感。
おまけに荷物検査で、私のスーツケースが引っかかり、中身を検査されるという事態になった。間に合わなかったらどうなるの?冷や汗が・・・
「hurry、hurry!」とせかされて何とかセーフ。
北駅到着後は、タクシーでホテルに直行し、その後サンドニ大聖堂へ。
金曜日はルーヴル美術館が遅くまで開いているので、閉館まで絵の鑑賞・・・
と、盛り沢山のプランです。
- 旅行の満足度
- 5.0
-
ホテル・チェックアウトの時に、朝食(パン、ジュース、ヨーグルト、バナナなど)を受取り駅へ向いました。
写真はセント・パンクラス国際駅
ユーロスターのチケットは日本で手配済みだし、乗場は下見をしておいたので、ここまでは順調。
LONDON ST.PANCRAS 07:55発→PARIS NORD 11:17着 -
7:20 ユーロスターの乗り場は「絶対に間に合わない。」と直感したほど長蛇の列。
係り員に尋ねると、私達は一等のチケットだったので、一等のレーンに案内された。それでもずい分並んでいる。二等は駅構内の端まで長い列が続き、さらに荷物検査の前はビッシリ埋まっていた。一等にして大正解だったが、格安チケットなので、乗り遅れると無効になる。思い出しても恐ろしい。
さらに、ハプニングはここから・・・
私のスーツケースには旅の七つ道具のポーチに果物ナイフが入っている。旅先で買った果物を切るために。そんなことはすっかり忘れて「ナイフがあるはずだ!」と言われても「nothing、nothing・・・」と繰り返しながら、ハタと思い出して取り出すと、安心したように見ただけで返してくれた。取り上げないのね?開けたスーツケースを、また閉めなきゃいけない。仕分けケースを使っていなかったら悲惨なことになったはず。胸を撫で下ろし、スーツケースを転がしてダッシュでホームに!
7号車はまだ先「hurry、hurry!」と、せかされて発車4分前に滑り込みで乗車!
ハプニングは、これで終わらないのが私達姉妹。今度は姉が荷物騒動のどさくさで、手提げを忘れたという。「4分あれば取りに行けるんじゃない?」と言ってみたものの、危険過ぎる。潔く諦めて、スーツケースを荷物置き場に置くことにしたが、既に一杯。子供のバギーが場所を取って上の段に上げなければならない。バギーの持主が手伝ってくれて何とか納まりました。若いパパさんに感謝! -
一等の座席は通路を挟んで、2席と1席でゆったりしています。
かつて旅行中に、こんなにハラハラしたことがあったでしょうか?悪夢のようなナイフ騒動でしたが、列車は何事もなく普通に発車しました。
手提げの中に何が入っていたのか、冷静に考えると、傘、帽子、パリの資料、ホテルで受取った朝食だという。
途中、通りかかった車掌さんに手荷物を忘れた事を伝え、問い合わせて欲しいと、お願いをした姉。
座席番号をメモして帰り、忘れ物として届いていると報告に来てくれました。連絡先を教えてもらい、とても親切に対応して下さって嬉しかったです。
一等車両で優雅にパリ入りするはずが、二人ともハプニングにドッと疲れました。
いつの間にか窓の外が真っ暗で、ドーバー海峡に入ったと気付き、感動する余裕すらなかったのです。 -
ロンドン発 7:55〜パリ北駅 11:17(フランス時間)
色々あったけど、無事パリに到着。
パリは時差があるため、時計を1時間進めます。
北駅からタクシーでホテルへ直行。代金はチップを入れて15ユーロだったか?
ロンドンを出る時にユーロの準備をしたのに、間違ってポンド札を出してしまって・・・
朝から失敗のオンパレード、気持ちを切り変えましょう!パリ北駅 駅
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12:20 Saint James Albany Hotel-Spa(サン ジェームズ アルバニー ホテル スパ )にチェックイン。
チュイルリー公園に面して、ルーブル美術館、オルセー美術館、オランジュリー美術館は全て徒歩10分以内にあり、美術館巡りには立地が良い。
本来は午後3時からチェックインですが、12時でもお部屋に入れました。
レセプションでTwin bed にして欲しいと、お願いして出かけました。
ピラミッドの観光案内所でミュージアムパスの4日券を購入して、ホテルの前にあるメトロ1号線(テュイルリー駅)に乗車、シャンゼリゼ・クレモンソーで13号線に乗り換え、バジリック・ドゥ・サン・ドニ駅まで行きます。美術館巡りに便利なホテル by エムさんサン ジェームズ アルバニー パリ オテル スパ ホテル
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15:00 サン・ドニ大聖堂
(メトロ13号線のBasilique de Saint-denis駅から歩いてすぐ)
駅前はグーグルで予習した景色と違っており、地元のマダムに尋ねた。
フランス語で内容は分からなかったけれど、手で方向を指して右に曲がれと、教えてもらい、迷わずに行けました。
言葉が分からなくても何とかなるものです。
歴代フランス王家の墓所であり、パリ・ノートルダム大聖堂より4半世紀前に竣工したゴシック様式の代表的建造物です。サン ドニ バジリカ大聖堂 寺院・教会
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パリ・ノートルダム大聖堂は、ここを参考にしたとのことで、バラ窓が似ています。
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2つのバラ窓を含むステンドは19世紀の作品です。
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お墓はフェンスで仕切られており、一度外に出ると、右側に入口があります。
有料(ミュージアムパス可)
案内図
1、1263年頃の横臥像16体のうち14体が現存 2、ヴァロワ王朝時代の横臥像
3、フランソワ1世の墓 10、ルイ12世の王妃の墓
11、アンリ2世と王妃カトリーヌ・ド・メディシスの墓
12、ダゴベルト王の墓 18、ルイ16世とマリ―アントワネットの記念碑 -
フランソワ1世と王妃クロード・ド・フランス及び3人の子供の墓碑
クロードはルイ12世の娘であり、フランソワ1世の王妃になった頃の侍女が、イングランドのアン・ブーリン(後のヘンリー8世の王妃)でした。 -
ルイ16世と王妃マリー・アントワネットの祈りの像
処刑後は、一般人と同様にマドレーヌ墓地に葬られた二人だが、王政復古により遺骸の一部が帰還した際、ルイ18世が注文して1830年頃完成した。 -
フランソワ1世の二男、アンリ2世とカトリーヌ・ド・メディシスの墓
フランス王家の紋章である百合の花が描かれ、豪華な横臥像です。
アンリ2世には、20歳も年上の愛妾ディアヌ・ド・ポワチエがいたのは周知の事実ですが、冷めた夫婦仲だった王妃カトリーヌと並んで眠っています。 -
アンリ2世とカトリーヌ・ド・メディシスの墓碑
イタリアの風習に影響を受け、1560〜1573年に造られた。 -
アンリ2世とカトリーヌをズームで写す。
アンリ2世は裸に近いし、カトリーヌの艶めかしい足のポーズは意図的なのか?
墓碑には相応しくないと、思うのですが。 -
上から見た横臥像
目を開いた状態で彫られ、女性の足元には忠誠を表わす犬が、男性は復活の象徴であるライオンが置かれています。 -
ルイ12世と王妃アンヌ・ド・ブルターニュの墓碑
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午後の日が差し込んでステンドが美しい。
あのグループが、なかなか動かなくて、きっと重要人物なのでしょう。 -
ダゴベルト1世王の墓
ダゴベルト1世はサン・ドニ修道院の創立者で、639年に王が埋葬された場所。
聖ドニの聖遺物の右側に配置され、この聖堂に埋葬された第一人者でした。
ナポレオン1世は、この地を皇帝墓所に希望しますが、フランス国王の特権的な墓所となり、受け入れられませんでした。 -
ブルボン家の地下納骨所
アンリ4世以降、王達の棺は地下のクリプトに置かれた。
ルイ16世とマリー・アントワネットのお墓(案内図7)
右下はルイ18世(ルイ16世の弟)のお墓。
1814年の王政復古後、ルイ18世は遺骨探しを命じ、亡骸はごく一部であったが、ここに改装された。
ルイ18世は1824年に亡くなり、この地に埋葬された最後の国王となった。 -
ルイ・シャルル(ルイ17世)の墓標と心臓(案内図4)
ルイ16世とマリ−・アントワネットの次男で、7歳の時、両親と共にタンプルの牢獄に幽閉、その後10歳で死亡。解剖により死因が精神的虐待であったとされ、解剖の際に、心臓の一部を持ち去ったとされる。
因みに心臓はDNA検査により、ルイ17世の物と確認された。 -
ルイ14世の墓標
ベルサイユ宮殿と同じレリーフでなの、すぐに分かりました。 -
大王と呼ばれ、国民の人気が高かったアンリ4世の墓標
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考古学的納骨堂(案内図6)
サン・ドニの墓所 -
サン・ドニはパリ初の司教で、モンマルトルで斬首されるが、自分の首を持って歩き、この地で息絶えた。
それ以来、サン・ドニと呼ばれ墓所に大聖堂が建てられました。
サンドニ大聖堂は以前から来たいと思っていたので、とても満足です。
15:50 これから地下鉄で、ホテルに戻ります。 -
18:35 ルーヴル美術館、ピラミッドから入場
金曜日は夜の9時45分まで開いているので、ホテルで休憩後ゆっくり出かけました。
ホテルからルーヴルまで歩いて10分弱、今日はドノン翼を中心に鑑賞します。
去年は無駄な歩きが多かったし、あの広いルーブルで迷子にならないように、見取り図に部屋番号と作品リストを作って来ました。 -
フランソワ1世とモナリザ
晩年のダ・ヴィンチを庇護し、父のように慕っていたフランソワ1世とツーショットで!
※モナリザへの近道
ドノン翼の入口を進み、階段の両側にあるエレベーターで1階(日本式2階)へ行くと、モナリザのある7番の部屋がすぐ近くにあります。モナリザの案内通りに階段を上がると結構歩かされるので、足が痛い方はエレベーターを使いましょう。 -
ルーヴルで最も長い廊下、グランドギャラリーのイタリア絵画を鑑賞します。
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レオナルド・ダ・ヴィンチ
【岩窟の聖母】 【聖母子と聖アンナ】
【洗礼者ヨハネ】 -
ラファエロ
【聖母子と幼児聖ヨハネ】1507-1508年【カスティリオーネの肖像】1514-1515年
カスティリオーネの肖像は男のモナリザと称賛され、ルーベンスやレンブラントが模写をしています。 -
【老人と少年の肖像】ドメニコ・ギルランダイオ(1449年 - 1494年)
ギルランダイオはミケランジェロの師匠であり、バチカンのシスティーナ礼拝堂の壁画にも携わった画家。
鼻瘤で顔が変形した老人の、孫に向けられた視線が優しく、ほのぼのと温かい。 -
カラヴァッジョ
【女占い師】1596年頃 【聖母の死】1601年に注文、1605〜1606年頃完成
聖母の死は、マリアが赤い衣服を着ただけの姿で横たわり、亡骸が生々しく描かれた。聖母の周りに集った使徒たちは、識別が非常に困難である。
という理由で、注文主であるローマの教会から受取りを拒否されます。
カラヴァッジョは人々の真の姿と、悲しむ感情を表現することに専心し、17世紀の絵画観の流れが変わる重要な絵です。 -
アルテミスと雌鹿の像
イタリア絵画のある長い廊下の次にスペイン絵画の間があって、ベラスケスの「王女マルガリータの肖像」に一目会いたいと、疲れた足を引きずって行くと閉鎖中。
ああーー、残念! -
一階に下りて古代ギリシャのエリアへ行きます。
途中の廊下から見たピラミッド。 -
20:00 ミロのヴィーナス
ここも空いていたので、ぐるっと一周して何枚か写した中で、この横顔が一番美しく感じた一枚。 -
マルケルスの全身像?
自作の鑑賞リストのポーズと違うので、マルケルスかどうか不明。 -
【アテナ】紀元前2世紀
紀元前4世紀のオリジナル作品の複製品。
ローマで発見され、1821年ルイ18世が購入。女神は頭髪の上に持ち上げられたコリント型の冑をかぶり、その胸には父ゼウスより送られたアマルテイアのヤギの皮でできた神盾をたすき掛けにしている。
【アテネ、通称:アングルのミネルヴァ】紀元前5〜4世紀
アテナイのパルテノン神殿にあるアテナ像を手本にして制作された。
アングルがローマのフランス・アカデミー院長を勤めていた頃、ローマのメディチ家のヴィラの庭にあった彫像を持ち帰った。
パリの国立美術学校に数十年保管された後、1913年ルーヴル美術館に収集された。 -
眠れるヘルマフロディトス
17世紀ベルニーニにより制作されたマットレスの上で扇情的に眠っている。ニンフ、サルマキスの申し入れを断り、彼女の体と一体になったヘルメスとアフロディーテの息子は、両性具有の生き物のように表現されている。 -
拷問されるマルシュアス
アポロンに音楽の競演会で挑戦したため、松の木に吊るされ、生きたまま皮を剥がれるのを待っているところ。
この像は、十字架に架けられたキリストの像に影響を与えることになった。
有り得ない残酷な彫像にビックリ。 -
アルテミスと雌鹿
アルテミスはギリシャの狩の女神で大変気が強く、アポロンと双子の兄弟。
1556年、教皇パウロ4世がアンリ2世に寄贈した彫像で、フォンテーヌブロー城の王妃の庭に置かれた。アンリ4世の時代にルーヴル宮殿に移し、カリュアティドの間に展示された。ルイ14世の統治下では、ヴェルサイユ宮殿に送られ、大回廊に展示された。1798年に再びルーブルに戻ったのです。
複製され、鋳造された像は多く、ここグランドギャラリーにもありました。 -
うずくまるアフロディティ
しゃがんだ日常的な入浴の場面の女神で、背中にある小さい手は、失われた子供の姿のエロス像の手だとか。 -
カリアティード(女像柱)の間
アンリ2世は祝賀の間を壮麗にしたいと、4体の女像柱で支えられた楽師席を設け、この広間で豪華な宴を開いた。
モリエールが初めて芝居を上演した広間でもある。 -
アンリ2世の階段
カリアティードの間の女像柱を通り過ぎると、アンリ2世の階段があります。
アンリ2世の間のブラックの天井画が見たかったのに、閉鎖されて先に進めず・・・。
せっかくここまで来たのに残念!
キリがないので、今日はこの辺で切り上げます。 -
【ジョルジュ・ブラックの天井画】
2015年5月に写したアンリ2世の部屋の天井
金箔が貼られた豪華な天井に、何故キュビズム画家の絵があるのか不思議。
「時を経て痛んだかつての装飾に代わって、1953年画家ジョルジュ・ブラックによって描かれた。」
これを素晴らしいとは思えない私、どうもしっくりこない・・・ -
21:08
そろそろ閉館の準備に入った模様。
ガラスのピラミッドに西日が降り注いで美しい。 -
21:40
30分前は西日が眩しかったのに、外は霧雨が降っています。 -
21:55 コンコルド広場
ホテルへ真っ直ぐ帰るつもりが、エッフェル塔のシャンパンフラッシュが見えると思ってコンコルド広場にやって来ました。コンコルド広場 広場・公園
-
22:02 コンコルド広場にて
雨じゃなければ、もう少しベストポジションを選べたのに、傘をさしながら建物の軒下から写したのでこれが限界。
時差があるのでイギリス時間だと、まだ9時!
ホテルが近いので、こんな寄り道も苦ではありません。
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