
2014/06/09 - 2014/06/09
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norisaさん
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梅雨入りしましたが、花々によってはむしろ元気なものもあります。
その代表格がアジサイとハナショウブ。
小田原城で開催中の「小田原城あじさい花菖蒲まつり」に出かけました。
梅雨とはいえ晴れ間もあったこの日、初夏の花々を楽しみました。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
車を小田原城の南にある藤棚そばの市営駐車場に停めます。
当然ながら藤は完全に終わって、藤の葉のつわものどもが夢の跡ーー。小田原城 名所・史跡
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そこから城内に入ると咲き始めのピンクのアジサイがお出迎え。
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銅門をバックにアジサイが咲き誇りつつあります。
-
さらに北に歩くと花菖蒲園があります。
といってもアヤメ、カキツバタ、ハナショウブの違いは良くわかりません。
それは後ほどとして、とりあえず見学します。 -
柔らかな色あいがステキです。
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こちらは一見似ていますが形状が異なります。
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それらの周りをアジサイが取り巻いています。
白も清楚ですーー。 -
このお城の問題点、それはーー。
-
これらのハナショウブ類の名前が書かれていないことです。
それぞれ個性的な姿態を見せてくれるのにーー。 -
いや、あるいは個別の名称がないのでしょうか?
バラなら「情熱」とか「プリンスオブウェールズ」とかいった名前が乱舞しているのですがーー。 -
あるいはバラのように人工交配ではなく自然交配で多彩な種類ができるのでしょうか?
この疑問、まさしくシロートの愚問です。
実はハナショウブは江戸時代後期を中心に好事家たちのてによってさまざまな品種改良がおこなわれてきました。
その数、何と5000種類以上!
元々の野生種は紫色だったそうですが、長い間をかけて様々な新品種がうみだされました。
西洋のバラの品種改良に負けない多彩な技。
江戸時代の文化レベルは西洋にも負けない多彩で繊細なものだったようですねーーー。 -
さて、こちらは深い海のような花弁。
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天守閣に通じる橋をくぐってさらなる花壇にと向かいます。
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まずはアジサイがお出迎え。
淡いコバルトブルーが落ち着いた個性をにじませていますーー。 -
こちらは今まで見たことがない形。
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紫と白のツートンカラーアジサイ。
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ブルー一色のガクアジサイです。
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こちらは良く見かけるガクアジサイです。
-
これはーーー。
あなた、アジサイの一種ですか?
それともーー? -
おりからの陽光に淡いピンクのアジサイが輝きます。
アジサイだから雨が好きかと思ったら大間違いです(笑) -
こちらはやや派手めなアジサイ。
-
ここからまたハナショウブのほうを振り返ります。
アジサイとハナショウブが両側に咲いているので観察するのが忙しいです。
(さらに言うと観光客が多く(って自分も!)彼らの妨害?をかいくぐって撮影するのは運動神経の勝負です(爆)) -
こちらはラベンダー色と白がやわらかな曲線を作ります。
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多様な種類が一堂に会しています。
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その背後にはガクアジサイ。
贅沢な空間です。
どちらも高級園芸品種というわけではないのですが、だからといって品性は気高そうですーー。 -
特に、この純白にわずかに淡紅色を浮かべたアジサイ。
気高さが漂います。 -
その姉妹がこちらに微笑みかけてくれています。
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この淡いピンクも印象的です。
多くの観光客がカメラを向けています。 -
これも変わった形ーーー。
-
そしてーーー。
この紅色からブルーへとゆるやかに変化する色。
自然の美しさの極致がここにはあります。
アジサイの魅力はなんといっても七色に変化する色彩です。
。
この微妙な色あいは花(正確にはガクですね)アジサイの主たる色素であるアントシアニンとその発色に影響する補助色素(助色素)や、土壌の pH 、アルミニウムイオン量、そして開花からの日数によって様々に変化するそうです。
土壌のpHは決定要因のひとつではありますが、同じ敷地、それも隣り合った株がかなり違う色合いであるのはその他の要因の寄与もかなり高いことを明示しています。 -
それは、その傍に花を付けていたこのガクアジサイにも共通しています。
反対色である赤と青。
かくも自然に交わり、しかも相補的な関係があるのでしょうか?
その色彩の変化に違和感は全くありません。 -
そして、自然の造形美はこんな繊細かつ複雑な文様も浮かび上がらせます。
尾形光琳でも狩野派でもこの描写は難しいでしょうねーーー。 -
さてアヤメ、カキツバタ、ハナショウブの違いです。
自生の土質でいうとアヤメのみは乾燥地を好みますが、ハナショウブ、特に
カキツバタは湿地を好みます。 -
第二の違いは花期の違いです。
アヤメは5月上旬、カキツバタは5月中下旬、ハナショウブは5月下旬から6月上旬ということです。
(これは看板にあった小田原地区ので標準花期ですが、もちろん地方によって異なります。とまれアイウエオ順に、アヤメ、カキツバタ、ハナショウブと咲くようです)
そしてハナショウブなどは花はわずか三日しか咲きません。
蝉の命よりも短いわけですーーー。 -
第三の違いは花の模様です。
アヤメは花弁の元が網目模様になっています。
カキツバタはその部分が黄色く、ハナショウブは白い筋ということです。 -
つまり君はハナショウブ。
-
あなたはカキツバタということでしょうか?
-
ですね!
そして、そのうちその区別がどうでもいいことのように思えてきます。
美しければーー。 -
だんだん日が傾いてきました。
城のくずれた石垣跡に咲くアジサイ。 -
何株あるのか想像もつきませんーー。
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美しいバレリーナと妖精に別れを告げて古城を後にします。
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樹齢数百年の大木がさきほどから観光客とそのお目当ての花々を見下ろしています。
自分には誰も関心を払ってくれないことを恨むでもなくーー。 -
大木が四方にそびえ、静かに我々を見下しています。
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戦火に苦しみぬいたねじれたイヌマキとアジサイ。
美しくも可愛い孫を見守る爺のようですーー(笑) -
藤棚の手前の堀には蓮が陽光を少しでも多く取り入れようと競争していました。
初夏の、梅雨の合間のひと時ーー。
その貴重なタイミングの心を和ませてくれる空間を後にしましたーーー。
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