
2014/06/24 - 2014/06/28
7位(同エリア2116件中)
norisaさん
- norisaさんTOP
- 旅行記430冊
- クチコミ884件
- Q&A回答14件
- 1,415,400アクセス
- フォロワー641人
西表島は石垣島からフェリーで渡る以外には行くことができません。
そして、この島の最高のビーチは西表島にありながら車はもちろん徒歩でさえたどり着くのが至難です。
唯一の交通手段は日に数往復の小舟に揺られ、さらに船着き場から歩くしかありません。
その、あくまで人を拒絶する浜、それがイダの浜でしたーーー。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 船 JALグループ 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
今朝も晴れです。
ホテルで朝食を頂き港に急ぎます。
石垣島の離島桟橋はロケーションが移動され、その名も離島ターミナルとなりました。
ここから西表島はじめ小浜島、黒島などの離島をつなぐ船が出ています。
(石垣島も十分離島じゃん!?などと非難されぬようお願いします(笑)) -
確かに十年前とは違い、随分明るくそして広くなっています。
-
この港からの海も十分石垣ブルー。
-
お店も随分増えたように感じます。
恐らく離島を訪れる観光客もかなり増加したのでしょうーー。 -
往復の乗船券を購入していざ、出発。
(ちなみにJAF会員証でお安くなります。高い船賃ですから是非利用しましょう!)
一路西表島を目指します。 -
石垣港周辺もビルや施設が増えたように感じます。
-
船は港内では速度を落として航行します。
-
港を出たとたん、船は猛烈にスピードをあげます。
水しぶきがすさまじい勢いで後方に流れていきます。
それだけならいいのですが、大きな波のうねりに襲われると、そう大きな船でないこともあり木の葉のように舞います。
北斎の名画、神奈川沖浪裏の乗客のような恐怖感!
(ちょっと大げさでした(苦笑)) -
しかし、目的地に広がる真夏の空に期待も膨らみます。
一体、西表島の中に存在し陸続きでありながら車ではたどり着けない浜。
それは一体どんなところなのでしょう!?? -
その名はイダの浜。
-
そこに行くためには西表島の大原港、あるいは上原港まで船で行き、そこからレンタカーで白浜港まで車で移動。
さらに白浜港から一日5便しかない小型船で船浮港という極小の港まで行きます。
(陸続きですが道がないためーー)
さらにそこから徒歩で辿りつけるとのこと。 -
期待も大きいのですが不安もありますーー。
やっと西表島が見えてきます。 -
そうこうしているうちに大原港に到着します。
-
小一時間のかなり揺れた船旅の後、西表島の大原港に着きます。
-
ここ大原港でレンタカーを借り、一度北西に向かいます。
お借りしたのはオリックスレンタカーです。
石垣島でもオリックスでお借りしましたが、この西表の店は店員さんが皆若くて明るかったですね。
(石垣が年寄りだらけで暗かったわけではありません(爆))
ところで八重山諸島のふたつの大きな島である石垣島と西表島。
これは実は全く生成も性質も違います。 -
石垣島の地質は古く約一億年前頃の中生代にさかのぼる古成層が中心となりますが、西表島の地質は、中新世(2400万年)のころの大陸からの堆積物である八重山層群という砂岩や泥岩が堆積してできたと言われています。
(この歴史ですと西表島も中国固有の領土だと主張されそうですので、ヒミツです(笑))
それが国内最大のマングローブを育んだ原因のようです。 -
そして西表島は見渡す限り樹木です。
この島の90%が山林ですが、その土地は実は樹木の根によって守られているそうです。
従って大規模な観光開発すれば台風・豪雨で島の存続が危ぶまれる可能性もあるそうです。
西表島にはいくつか大規模な宿泊施設がありますが、いずれも住民が反対するのぼりや看板が立っているのはこういう理由のようです。 -
大原港から2時間弱で白浜港に到着します。
しかし、ここは売店ひとつ食堂ひとつありません。
船の出る13:20まで一時間以上待つしかありません。
ここで持参の軽食を頂きます。 -
そのためか待合施設は立派で新しいものです。
-
とはいえエアコンも自動販売機もありません。
あるのはトイレのみ。
喉が乾いたらトイレの水道の水を飲め!とは書いてありませんが、そういう雰囲気。
秘境に行くのは大変ですが、ここで逃げ帰ったら卑怯(ヒドイ洒落ーー) -
しかし、港自体はのんびりして美しいものです。
漁船ではなくプレジャーボートが一艘ありました。 -
やがて13:20発の船が13:00くらいに入港します。
-
船内に航路図がありますが、字は全て退色して全く読めません(苦笑)
-
すごく心細い船ですが、これが白浜港と船浮港を一日五回往復しています。
どうみても船一艘、従業員1名で全部をカバーしています(笑) -
しかし、内海のため揺れは全くありません。
-
そして速度も意外と速いようです。
-
ものの10分程度で船浮港に到着します。
なにせ道路がないところですから物資も全て船頼みのようです。船浮 名所・史跡
-
これが港の全体像なのですが、どうみても人口は数十人レベルでしょう。
観光シーズンしか住んでいない建て屋もありそうですーーー。 -
そこにイダの浜の地図がありました。
右中央に船浮港があり、そこから徒歩で左側の浜にたどり着きます。
(辿りつけるハズです!??) -
この場所は西表島の西の中央付近だと示されています。
もちろん道路はありません。 -
イダの浜への看板を目印に歩き始めます。
水分不足を避けるために貴重な自動販売機でスポーツ飲料を補給してーー。 -
しばらくは開けた未舗装道路です。
-
やがて薄暗い山道に入ります。
落石注意の看板。 -
垂直に切り立つ大岩。
-
湧水もありそうです。
-
左手が絶壁、右手も崖の道を歩いて行きます。
落石注意もうなずけます。
暗く、しかも蒸し暑い空間ーー。 -
やがて絶壁をクリアしてほっとします。
-
この後は両側の熱帯性植物の隙間を歩いて行きます。
恐らく10分から15分程度でしょうがシュノーケル機材や飲料、食料を持つ身には長い時間です。
しかしーーー! -
やがて眼前に広がる海に出会えます!
疲れは体外に弾け、潮風となって吹き飛びましたーー。 -
この浜の左がシュノーケルポイントということです。
さすがに絶海の浜。
人の姿は殆どありません。
(でも、少しですがいるんですね!−−日本人恐るべし!?) -
殆ど人が荒らしていないためサンゴは傷つけられていません。
色とりどりのサンゴがお出迎え! -
枝サンゴに隠れるのはニセネッタイスズメダイでしょうか?
-
臆病そうなアナタは誰?
たぶんホシゴンベですねーー。 -
青い枝サンゴもこれほど青いのはなかなかお目にかかれません。
部分的な画像で良くわかりませんがメギスかな? -
これはフウライチョウチョウウオです。
といっても他のチョウチョウウオよりも神出鬼没というわけでもないのですが。 -
これも滅多にお目にかかれないクサビベラ。
堂々としていますが服装のセンスはちょっとーー(笑) -
アナタ、クマドリですね!
良い海にお住まいですこと!♪
しかし、あまりのんびりとはしていられません。
最終の船がでるのは17:10。
これに乗り遅れるとホテルに行けないばかりか野宿になります!
16:30までには撤収して港近くのお店でシャワーを借りました。 -
やがて秘境の海ともお別れです。
ここで最終の17:10の船に乗り遅れると野宿する羽目になります! -
ほとんど手つかずの美しい海は羽田から何時間かかることでしょう?
乗り換えを入れて10時間くらいでは来れるかもしれませんが自宅からですと、最低6回の乗り継ぎと徒歩。
もちろんその日のうちには戻れませんーー。
そうまでしても来たい海。
それがイダの浜でしょうーー。 -
白浜港に到着し、レンタカーを反転させて宿に向かいます。
-
今晩の宿はイルマーレウナリザキ。
-
イルマーレウナリザキは、2007年4月にオープンした新しいダイバー用ホテルです。
全室オーシャンビューの客室40ルーム(シングル22ルーム・ツイン18ルーム)とレストラン棟を配したリゾート施設です。
インターネット環境はラウンジで無線LANに接続可能です。 -
部屋はメチャといっていいほどシンプル。
しかし、ダイバー御用達としては十分です。 -
確かにオーシャンビュー。
石灰岩の崖が西表の海にそびえます。 -
静かな夕暮れ。
今晩はホテルのレストランがお休みとのことで徒歩5分以内にある食堂4つのなかから良さそうな居酒屋さん「がじゅまる」で食事とアルコールを頂きます。
カメラを忘れ内部もお料理も画像がありませんが小上がりのある古めのお店。
ソーミンチャンプルーや酢豚、チャーハンがおいしかったです。 -
ホテルに戻ると日は完全に落ちてダークブルーの夜空になっています。
今日一日かけて楽しんだ秘境の海。
その穏やかさ、サンゴの豊富さ、生物の可愛さは一生の思い出になることでしょうーーー。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
26
56