2014/04/26 - 2014/04/26
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たびたびさん
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置賜さくら回廊は、東京でも、JRが盛んに宣伝していて、弘前や角館とは違う雰囲気がありそうだなと気になっていました。
今回初めて訪ねたのですが、赤湯温泉から白鷹町荒砥までをつなぐフラワー長井線沿いの約43Kmの桜の観光ルートには、「烏帽子山千本桜」「伊佐沢の久保桜」「草岡の大明神桜」「薬師桜」などの樹齢1200年、800年といった古木がいくつもあって、確かに見応えがあります。
今回、私は山交バスのさくら回廊号で回りましたが、調べるとコース以外にもけっこう桜はあって、20か所ほども点在しているようですね。雪の多い地区で、桜が育つ環境としては決してよくないのではないかと思いますが、大切に守ってこられた地元の方に改めて敬意を表したいと思います。
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東京から、朝一番の新幹線で赤湯に到着。今日は、ここから、置賜さくら回廊号で、一日をかけて名桜を回ります。
南陽市観光案内所は、JR赤湯駅の改札を出てすぐ。桜見の後のこともあるので、ここで赤湯温泉の情報を入手します。
共同浴場の情報をいただきましたが、4か所くらいあって、一枚のパンフレットにまとめられていました。 -
赤湯温泉駅前にある和菓子屋さんの杵屋。看板には杵屋支店と大書してあって、本店はどこか違う場所にあるんでしょうが、しかし、立派な店構えのお菓子屋さんです。
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みそまんじゅうをいただきました。餡子に味噌が入っているのかなあと思ったのですが、皮にもしっかり入っていて、味噌の香りが印象的。餡子の甘さとよくマッチしています。
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山交バスの置賜さくら回廊号のコースは、赤湯駅東口を9:10に出て、烏帽子山千本桜、伊佐沢の久保桜、道の駅白鷹ヤナ公園、やまり菓子舗、十二の桜、薬師ザクラ・釜ノ越サクラ、白兎のしだれ桜、草岡の大明神桜。料金は3,600円だし、コースに無駄がないようにも思います。
土曜日でしたが、満員。早めの予約が安心だと思います。 -
最初の烏帽子山公園は、赤湯温泉の市街に離接する公園。遠くには、残雪の山並みが見えています。
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これが「日本さくら名所100選」にも選ばれた烏帽子山千本桜なんですね。
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さすがに、桜の密度がとても濃いです。
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こちらの烏帽子山八幡宮は、桜の名所として知られる烏帽子山の中心。
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創建は、寛治7年(1093年)。源義家の弟、加茂義綱が祠を建立したのが始まりです。
境内の烏帽子石のほか、参道にある石造大鳥居が見どころ。 -
イチオシ
継ぎ目がない1つの石から切り出されたものでは日本一の大きさ。また、周囲には、今を盛りに桜が咲き誇って、見事な景観となっていました。
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ここを上がると、正面に本殿。
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境内隅には、烏帽子石です。
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それにしても、公園を歩くと
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山全体が
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桜のネットで
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覆われたような感じ。
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なので、
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イチオシ
外側から見た方が
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たぶん桜の密集度はよく分かるような気もしますが、
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そんなことを想像しながら歩くのが、
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この公園のいいところなのかもしれません。
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バスの時間は気になるのですが、
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時間ぎりぎりまであちこち歩きます。
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最後に、外側からも確認しようと思って、離れてみましたが、どうでしょう。桜の様子はこっちの方が分かるのですが、ネットの中の方が雰囲気はありますね。
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次に向かったのは伊佐沢の久保桜。
地元のボランティアガイドさんがちょっとした説明をしてくれます。ただ、これは二世の桜です。 -
小学校の敷地にあって、
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先に進むと、
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こちらが久保桜。
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この桜は、長井市にあって、
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樹齢約1200年と伝わるエドヒガン。
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イチオシ
国の天然記念物に指定されていて、
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置賜さくら回廊では、たぶん、
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ここが一番のハイライトかも。
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イチオシ
樹高13.85m、根周10.8m、幹周8.1m。
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昔は枝が張って「四反桜(よんたんざくら)」とも呼ばれたほど。
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征夷大将軍坂上田村麻呂と豪族久保氏の娘、お玉の悲恋の物語も伝わっています。
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長井駅は、山形鉄道フラワー長井線の駅。山形鉄道は、山形県も出資する第三セクターの鉄道。
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長井市は、最上川舟運の港町であり、日本海から米沢に至る商業集散地として栄えた街。
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長井駅は、大正3年に建てられたもので、
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この駅舎自体も観光資源となっています。
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ここから、バスではなく、鉄道で荒砥へ向かいます。
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ホームで待つと、
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ほどなく、列車がやって来ました。
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沿線の景色がいいと言われていましたが、これは最上川。新緑がきれいですね。
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荒砥駅に到着。
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ひな祭人形が飾られていました。
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駅からは、再びバスで。
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お昼に向かったのは、白鷹ヤナ公園。国道287号にある道の駅です。
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白鷹町は、かつては最上川の川湊だったということですが、
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イチオシ
ここには、日本一といわれるヤナがあります。
訪ねた日は、明日がヤナ開きの日ということで惜しいことをしましたが、それでも鮎を手づかみできるというヤナがダイナミックな川の流れの中にあって、白いしぶきをあげている、かなり迫力のある光景です。やはり、一見の価値はある場所でしょう。 -
川に張られたワイヤーは、こいのぼりも揺れています。
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さて、あゆ茶屋は、道の駅ヤナ公園の中にあるレストラン。名前の通り、鮎が名物で、
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甘露煮や鮎を輪切りにした鮎チップスなどが人気商品のよう。
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私は鮎そばをいただきました。暖かいそばに焼いた鮎がまるごと入っていて、でもなんか別々に食べる方がいいのではないかと思いましたが、まあ、微妙にそう悪くもない。固めのそばと濃いめの出汁で、何とかバランスが取れているかなあと思いました。
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バスで移動して、近くのやまり菓子舗です。ここの名物は、やまり饅頭。全国菓子博覧会で、金賞を受賞したという逸品。黒餡、白餡、味噌餡の三種類があって、試食させてもらいましたが、それぞれにはっきりした特徴があって、甲乙つけがたいうまさです。
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ただ、それ以上に気になったのはずんだ大福で、これを買いました。
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真っ白なお餅はふっかふか。ずんだ餡の程よい甘さもたまりません。やまり饅頭だけではない。幅のあるお店です。
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置賜さくら回廊のさくらまつりでは、それぞれの名桜ではボランティアの方がいて、桜のいわれなどを説明してくれます。現地で聞くとやはりそれなりに感慨深いものがありますね。
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その中で、けっこう有名なのは十二の桜の夜中のかいもち。
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この時期だけに食べることができる超レアな食べ物。
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そばがきにクルミの餡や納豆などを掛けていただくのですが、
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イチオシ
滑らかで癖のないそばがきが見事なスイーツになっていまして、繊細で不思議な味わいです。
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こちらが十二の桜の桜の方。
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通称「種まき桜」とも呼ばれるエドヒガンザクラです。
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イチオシ
樹齢400年ほどの老木の古株が残っていて、
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現在はその3代目だとか。
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「十二」の名前は、薬師如来の守護神が十二神あって、「十二神将と薬師如来のお堂があった地」という意味からだということです。
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次の桜は薬師桜。小さなお堂の脇に並んで立つ樹齢1200年の古木です。その昔、坂上田村麻呂の笛の調べに引き寄せられた大蛇が美しい娘に姿を変え、やがて子を宿すのですが、田村麻呂は誤って大蛇を殺してしまう。その娘を哀れんだ田村麻呂により植えられた桜であると伝わります。とぐろを巻いた蛇を想像するような樹形から作られたお話でしょう。
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で、そこから歩いて釜の越桜へ。
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釜の越桜は、置賜さくら回廊の白鷹町にある樹齢約800年のエドヒガンザクラ。
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「釜の越」はこの辺りの古い地名で、
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桜の前にある3個の巨石には、八幡太郎義家の伝説があって、義家が西方の三面峰に居陣したとき、この石でかまどを築き兵糧を炊いたというのです。
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イチオシ
それにしても、よく見ると、けっこうくたびれた様子。
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先端に細い枝があるのですが、今年は花が付いていない。もう枯れたのならこれも切らないといけないなあとか心配されていました。
北側、奥にある紅色の濃い桜は、釜の越桜の子供だそうです。 -
周囲は、こんな具合。
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どこがベストポイントなのか、
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探してみますけど、
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これといったポイントは
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ないような。
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そして、どっちかといえば、周囲の桜の勢いのよさの方が目立ちます。
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次に訪ねたのは、白兎のしだれ桜。
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さくら回廊だと樹齢800年とか1200年の古木があるのですが、
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その中にあって、このさくらは樹齢約150年。
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ただ、シダレザクラとしては、「日本三十三枝垂桜」のひとつだそうで。
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江戸時代末期、現在の葉山神社の敷地内に白兎地区の全神社を合祀した際に記念に植えられたということです。
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そして、最後は、草岡大名神桜。
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置賜さくら回廊にあって、伊佐沢の久保桜と並んで、国の天然記念物に指定されている桜です。
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伊達政宗が鮎貝の初陣の際に戦いに敗れた際、
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イチオシ
この桜の洞に隠れ難を逃れ、後に家臣を遣わして保護にあたらせたという言い伝えが知られていましたが、
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最近、その証拠となる文書が発見されたということ。
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その文書の発見で、
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俄かに天然記念物の指定がかなったということでした。
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現在の桜の所有者は個人。その家臣の子孫だということです。
さて、これで予定のコースは終了。バスは、赤湯温泉経由で、山形市まで向かいますが、私は赤湯温泉で下車します。 -
赤湯温泉で、まず訪ねたのは、ゆーなび からころ館。観光案内所にちょっとしたお土産物コーナーを併設する施設なんですが、特徴的なのは、奥に日本間の座敷が二つあって、ここでゆっくり休憩できること。この日も何人かが座敷に上がって寛いでいましたが、温泉街であってもこんな施設はちょっとないと思います。
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赤湯には、公衆浴場がいくつかあるのですが、赤湯元湯は、からころ館の隣り。赤湯のメインストリートに建つからころ館の裏側です。風呂は二つあって、熱い湯とぬるい湯。ぬるい湯は長湯するのにちょうどいいので、こちらが人気です。赤湯という名前から、泥混じりの湯みたいなのを想像していましたが、基本は無色透明。少し濁った感じもありますが、特に匂いも感じませんでした。
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では、これで、赤湯駅に戻ります。これは、途中にあったあんびんのお店。あんびんというのは、山形では餡子の入ったお餅のこと。薄目の皮なので大福にも似ていると思いますが、赤湯温泉の目抜き通りにももあんびんのお店があるではありませんか。田中屋さんです。しかし、お昼過ぎで、完売していまして。どうして、あんびんのお店はどうしてこうも早く売り切れてしまうのか。作り置きが出来ないということなんでしょうかねえ。不思議です。
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今日は、山形市内の宿なんですが、せっかくなので、ここで晩飯を食べましょう。
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大通り沿いの食楽亭旭屋へ。ここでは、米沢牛のステーキ重をいただきました。
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厚めにスライスした米沢牛がレアに焼かれて、見た瞬間からたまりません。
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イチオシ
薄めのタレが掛けてあって、米沢牛の芳醇な味わいを引き立てます。カウンターに座って、まさに至福の時間を過ごしました。
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では、食後は、例によってスイーツですよね。じんだん本舗大江の「じんだん」は、仙台なら「ずんだ」のことです。旅行時期2014年04月 利用した際の同行者
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なんにでもこのじんだんが使われていて、いただいたどら焼きにもじんだんの餡子。そのまま使うと青臭いのだと思いますが、違和感は全くなし。ちょっと優しいヘルシーな味わいの餡子とカステラ生地がよく合っていました。これだけ完成度が高いと、あとでシュークリームの方も気になりました。
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もう一軒の菓子工房白いくもは、バイパス沿い。赤湯では人気の洋菓子屋さんです。
本当はシュークリームが食べたかったのですが、夕方でもう売り切れ。 -
仕方ないので、もう一つの看板商品「一掴み」というお菓子をいただきました。小さな包みに入った、これはチーズケーキですね。包みのビニールが固いのとお菓子が軟らかいのとで開けるのにちょっと苦労しましたが、チーズの香りがかなり濃厚。正統派のチーズケーキだと思いますが、何でこうした小さな包みにしたのかは不明です。
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赤湯から山形市内に移動して、今晩はホテルおかざわ。
以上、一日目終了です。
なお、明日は、レンタカーで回る予定だし、早めに休みます。
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