音楽礼拝なら、ロンドンの日曜朝はウェストミンスター大聖堂へ（プラス、ウィーンの日曜朝）

2014/03/05 - 2014/03/29

１９８０年代から数え切れないほど、顔を出したところ。クリスチャンではないが、日曜の朝、時間があるとロンドン滞在中はここに行く。オルガンの響きも素晴らしいが、聖歌隊の実力が圧倒的なのだ。聖堂内の音響効果もすばらしいうえに、パイプオルガンンの響きもすばらしい。ここで録音されたCDも少なからず持っている。どれも心を洗われる名演奏だ。説教も英語なので耳を傾ける。他のヨーロッパの国で、これほどの高い水準で安定した聖歌隊は滅多に聞いたことがない。

なお、観光客が行きたがるウェストミンスター・アビーのほうは、英国国教会で、王室とのかかわり深く、ちょっと、敷居も高いから、日曜日も一般客は気軽に入りにくい。ウェストミンスター・キャシードラル（大聖堂）のほうは、英国では少数のカトリックの総本山らしいが、規模は、勿論、有名なウェストミンスター・アビーほどではない。しかし、その規模の適切さが、ミサの音楽的なすばらしさを保障している。

実は、最近、ウィーンにも繰り返し行っているが、ウィーンでも有名な聖シュテファン大聖堂よりも、アウグスティナー教会のほうが、日曜朝のミサの音楽を聞くには、はるかに素晴らしいことを再認識している。規模が適切であるうえに、音楽的にもはるかに充実した内容なのだ。アウグスティナー教会の復活祭ミサは、パイプ・オルガンと合唱のみでなく、独唱とオーケストラまでついて、本格的編成で、モーツァルトやシューベルトのミサを聞いたばかりだ。だから、音楽体験上のことからだけ言えば、このアウグスティナー教会は私のしる最高の場所だが、ただ、いつもオーケストラがいるかどうかは確認していない。しかし日曜に行ったときは、過去に３度とも、オーケストラつきで、ミサを実施していた。

しかし、ロンドンのこのウェストミンスター・キャシードラルは、繰り返し言うが、私のしるもっとも素晴らしい日曜ミサを毎週実施しているようだから、日曜の朝、時間があれば、今までも何度となく、ここに通ったのだ。その透明なハーモニーの合唱は、レパートリーも広く、中世の宗教曲から現代ものまで、次々と取り上げてきたようだ。その証拠に大聖堂内の売店にいくと、彼らの演奏したＣＤが販売されているが、そのレパートリーを見れば、一目瞭然だ。ここでの演奏を録音すれば、自然にすばらしいＣＤが次々できると思う。

以上、ロンドンとウィーンの２箇所のすばらしい日曜朝の音楽礼拝の場所を紹介した。写真は両方の場所を並べたい。撮影時期は複数年にまたがっている。聞きにいくのが目的で、毎回、写真は撮影していないからだ。この３月、４月ははどちらにも参加したもので、比較して、同時にとりあげたくなったのだ。

エリア ロンドン(イギリス)

• 旅行の満足度: 5.0

ロンドンのウェストミンスター・キャシードラル。ヴィクトリア駅から歩いて数分。国会議事堂の近くのウェストミンスター・アビーではない。なお、このあたりの写真は昨年のもの。

ウェストミンスター・キャシードラルの内部。これは２００９年の撮影。見るだけの観光向きではない。

同聖壇。同じく２００９年の撮影。

ウィーンのアウグスティナー教会内部。これは、この３月の撮影。

アウグスティナー教会のミサのポスター。５月のミサは、メストが指揮するとあった！残念ながら、行けない。

以上の両方を同時に紹介したかった。私にとって、最高の宗教音楽の体験の場所なのだ。

モーツァルトの戴冠ミサを指揮した方。

オーケストラのメンバーが一部見える。パイプオルガン奏者もすばらしい方で、自作の演奏や即興演奏もあった。かつて、ウィーンにはプラニアフスキーというパイプ・オルガンの名手がいたが、彼の演奏はウィーンでも東京でも聞いたことがあるが、あの即興演奏を思い出した。同門かも知れない。非常にモダンなスタイルの即興演奏だ。これを聴くだけでも、ここにくる価値はあるが、それにくわえて、モーツァルトの戴冠ミサは感動的であった！１９７４年のクリスマスにもここで、この曲を聴いたことがあるが、きっと、ここでは、よく取り上げているのだろう。今度、１２月のクリスマス前後もまたウィーンにくるので、また、聞けるかもしれない。

今度の５月４日のミサではメストがベートーヴェンのミサ曲を指揮するとある！無料なのだ。ここは！