2014/04/01 - 2014/04/01
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Weiwojingさん
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数年前、新聞で文京区にある「 銅御殿 ( あかがねごてん )」という古いお屋敷が隣にマンション計画が持ち上がり、そのため景観が損なわれるとのニュースを読んだことがありました。それ以来そのことが気になっていましたが、これまで実際に訪れたことはなく、一体どんなところなのか大いに興味がありました。
1カ月ほど前にあるつてで見学が出来るとことを知り、今回初めて見学させていただきました。「銅御殿」というのはこの屋敷の周りの人々が呼んでいた通称で、本来は「旧磯野邸」という名前です。母屋の屋根が銅板葺きで、また外壁にも銅板を張り廻した外観から通称「銅御殿」として知られています。
旧磯野邸は明治時代、千葉県の「山林王」と言われた実業家・磯野敬によって建てられた近代和風建築で、現在国の重要文化財として 2005年( 平成17 )に指定されています。
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東京メトロ茗荷谷駅を降りて春日通りを渡りしばらく歩くと、「湯立坂」のある坂道に出ます。
この坂は第7回( 平成19年度 )「 文の京 都市景観賞 」を受賞したり、タモリの『TOKYO坂道美学入門』で紹介されたり、あるいは雑誌 『東京人』 ( 2007年4月号 )で紹介されたりと、大変情緒のある坂道です。 -
湯立坂は緩やかな坂道で、道の両側は公園や大きな樹木が生い茂る家々ばかりで、歩いていても気持ちがいいです。坂の右側にはかって東京教育大学があったところです。
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湯立坂を進むとすぐ銅御殿があります。ここが銅御殿の入り口です。しかし、最初気が付かずに通りすぎてしまい、なかなか分からなかったですが、元のところに戻ってきて、やっと気が付きました。
この門が湯立坂に面した正面入り口「大門」です。 -
この大門は「四脚門」と言われ、扉には1枚板の楠、太柱には尾州檜が使われています。
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大門の屋根にはこのようなものが飾られています。
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入り口の左側に大きな石が置かれています。
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正面入り口の左側にはもう一つの入り口「くぐり戸」があり、こちらは家族や使用人用の出入り口です。小生もこちらの門から入りました。
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正面入り口の裏側です。
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門を入り、屋敷のある方へ歩いて行くと、足元の道が小さな石に覆われて、まるで磯をイメージしたようなアプローチです。
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3階建ての建物が見えてきました。これが銅御殿です。主屋は1909年( 明治42 )に着工し、1912年( 大正元年 )に竣工しました。
銅御殿は木造3階建てで、地震に強く、火事に燃えにくい建物として計画され、そのために屋根と建物の側面は銅張り仕上げとなったそうです。 -
再度、建物の写真です。
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まるで寺院建築をイメージしたような玄関ですね。
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これは玄関の柱ですが、四方柾目で、中央部が太くなったエンタシスの形をしていて、ギリシャ建築を思わせます。
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玄関車寄せの天井部分ですが、手の込んだ折り上げ天井となっています。
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車寄せの天井部分の周囲の装飾です。扇状の垂木や精巧な欄間の造りは驚くような精巧さを感じます。
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3階応接間の正面にこのような幾何学模様の組子の明り取りの窓があります。
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こちらには内玄関があります。
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庭園内には大きな石が何個も置かれています。これは持ち主が金に糸目をつけず購入し、運んできたものです。
案内してくださった方がぜひご紹介したいと、岩の上にジョーロの水を掛け、「こんなに色が変わるのですよ」と示してくれました。 -
石の上に水をかけると、本当にこのようにすぐ赤い色に変わるのには驚きました。この石は佐渡から取り寄せた「赤石」です。
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庭には1本の大きな唐カエデが葉を伸ばしています。
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湯立坂から銅御殿の一部が見えます。
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