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いよいよ寝台特急あけぼのに乗ります。<br />北斗星を除けば最後のブルートレインです。北斗星は、従来のブルートレインと<br />は、ちょっと違う気がするので、やはり「最後」なのだと思います。<br /><br />私は子供の頃、九州へ行くのに「富士」で行った思い出があり、私のブルートレ<br />インは「富士」なのですが、北の人達が東京へ向かったのは「あけぼの」であり、<br />「あけぼの」こそがブルートレインの代名詞と感じる方もいらっしゃるでしょう。<br /><br />ブルートレインが走っているのが当たり前の時代。それが、過去のものとなって<br />しまいました。残酷なようですが、もう車体の老朽化はどうしようもありません。<br />個室ばやりの現在、開放式寝台は人気がないのも仕方がありません。<br />それでも、最後のこの時期、たくさんの人が別れを惜しみ、乗車しました。<br />古ぼけて、傷だらけの備品の一つ一つを愛おしみ、長い年月の労苦に感謝して、<br />上野駅で下車して行きました。<br /><br />今まで、どうもありがとう。さようなら。

あけぼのと函館4

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2014/03/02 - 2014/03/03

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ミズ旅撮る人

ミズ旅撮る人さん

いよいよ寝台特急あけぼのに乗ります。
北斗星を除けば最後のブルートレインです。北斗星は、従来のブルートレインと
は、ちょっと違う気がするので、やはり「最後」なのだと思います。

私は子供の頃、九州へ行くのに「富士」で行った思い出があり、私のブルートレ
インは「富士」なのですが、北の人達が東京へ向かったのは「あけぼの」であり、
「あけぼの」こそがブルートレインの代名詞と感じる方もいらっしゃるでしょう。

ブルートレインが走っているのが当たり前の時代。それが、過去のものとなって
しまいました。残酷なようですが、もう車体の老朽化はどうしようもありません。
個室ばやりの現在、開放式寝台は人気がないのも仕方がありません。
それでも、最後のこの時期、たくさんの人が別れを惜しみ、乗車しました。
古ぼけて、傷だらけの備品の一つ一つを愛おしみ、長い年月の労苦に感謝して、
上野駅で下車して行きました。

今まで、どうもありがとう。さようなら。

一人あたり費用
3万円 - 5万円
交通手段
JR特急
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)
利用旅行会社
読売旅行

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  • 青森駅の電光掲示板に「寝台特急あけぼの」の文字が見えます。<br />上野行き18:23発。翌朝6:58に上野に到着します。

    青森駅の電光掲示板に「寝台特急あけぼの」の文字が見えます。
    上野行き18:23発。翌朝6:58に上野に到着します。

  • ツアーの悲しさ。団体行動のため、「あけぼの」が入線して来るのを見ることは出来ませんでした。<br />隣のホームから見た時には、すでにたくさんのカメラマンたちに取り囲まれて、発車時間を待っていました。

    ツアーの悲しさ。団体行動のため、「あけぼの」が入線して来るのを見ることは出来ませんでした。
    隣のホームから見た時には、すでにたくさんのカメラマンたちに取り囲まれて、発車時間を待っていました。

  • EF81が曳くブルートレイン寝台車輌です。この光景もあとわずか。<br />ブルートレインには、帯が白のものと金のものとがあります。<br />昔はすべて白一色だったのですが、個室車輌が出来た時に、金帯も登場したものと思われます。<br />私個人の意見としては、あけぼのには白が似合うと思うのですが。

    EF81が曳くブルートレイン寝台車輌です。この光景もあとわずか。
    ブルートレインには、帯が白のものと金のものとがあります。
    昔はすべて白一色だったのですが、個室車輌が出来た時に、金帯も登場したものと思われます。
    私個人の意見としては、あけぼのには白が似合うと思うのですが。

  • EF81138。彼があけぼのを牽引するのは、あと何回でしょうか。<br />茶色い車体に、あけぼののテールサインが反射して写り込みます。<br />機関車と客車。苦楽を共にした親友のような存在でしょうか。

    EF81138。彼があけぼのを牽引するのは、あと何回でしょうか。
    茶色い車体に、あけぼののテールサインが反射して写り込みます。
    機関車と客車。苦楽を共にした親友のような存在でしょうか。

  • 「あけぼの」正面。入れ替わり立ち替わり、いろんなカメラマンの注目の的です。<br />発車時間が近づいてくると、不思議な興奮に包まれます。<br />このEF81を見られるのは、おそらくこの青森駅でだけでしょう。<br />「あけぼの」も長岡で機関車交換を行うので、上野に着いて見るのは別の機関車EF64になります。

    「あけぼの」正面。入れ替わり立ち替わり、いろんなカメラマンの注目の的です。
    発車時間が近づいてくると、不思議な興奮に包まれます。
    このEF81を見られるのは、おそらくこの青森駅でだけでしょう。
    「あけぼの」も長岡で機関車交換を行うので、上野に着いて見るのは別の機関車EF64になります。

  • この写真を撮ることができるのは、とても限られた人数です。<br />なぜなら、ここは先頭車両。つまり女性専用の車輌なのです。<br />先頭の網がけの窓から見る機関車の後ろ姿。<br />これを撮りたくて、女性車輌に侵入した男性がいたらしく、後で立ち入らないよう注意がありました。

    この写真を撮ることができるのは、とても限られた人数です。
    なぜなら、ここは先頭車両。つまり女性専用の車輌なのです。
    先頭の網がけの窓から見る機関車の後ろ姿。
    これを撮りたくて、女性車輌に侵入した男性がいたらしく、後で立ち入らないよう注意がありました。

  • 1輌目のゴロンとシート。「ゴロンとシート」は、寝台料金なしで乗ることが出来るお得な車輌です。代わりにシーツなどの寝具はありません。<br />男女共用のゴロンとシートは最後尾にあります。男性専用では、困る人もいるからですね。

    1輌目のゴロンとシート。「ゴロンとシート」は、寝台料金なしで乗ることが出来るお得な車輌です。代わりにシーツなどの寝具はありません。
    男女共用のゴロンとシートは最後尾にあります。男性専用では、困る人もいるからですね。

  • 上野行き。この表示も貴重です。屋根の上に、青森のベイブリッジが緑色に光っているのですが、夜のため、橋に合わせると文字が光って読めなくなり、文字に合わせると橋が暗くなる。<br />夜行列車は撮りにくいものです。

    上野行き。この表示も貴重です。屋根の上に、青森のベイブリッジが緑色に光っているのですが、夜のため、橋に合わせると文字が光って読めなくなり、文字に合わせると橋が暗くなる。
    夜行列車は撮りにくいものです。

  • ずいぶんと変遷を辿って来たのでしょう。もともとはオハネフではなかったのかもしれません。<br />手書き感に愛惜を感じます。

    ずいぶんと変遷を辿って来たのでしょう。もともとはオハネフではなかったのかもしれません。
    手書き感に愛惜を感じます。

  • 5号車のオハネ、ソロです。2階建てになった一人用個室です。<br />車体の傷がどれほど長い間、風雪に耐えてきたのかを物語ります。<br />よく見ると、1階の窓にビデオカメラが設置されていました。<br />お邪魔をしないように、足早に離れます。

    5号車のオハネ、ソロです。2階建てになった一人用個室です。
    車体の傷がどれほど長い間、風雪に耐えてきたのかを物語ります。
    よく見ると、1階の窓にビデオカメラが設置されていました。
    お邪魔をしないように、足早に離れます。

  • その先のオハネです。これはひどい!何があったのでしょう。<br />こんなむごい状態で、最後まで走るのですね。

    その先のオハネです。これはひどい!何があったのでしょう。
    こんなむごい状態で、最後まで走るのですね。

  • 最後尾のカニとベイブリッジ。残念ながら、テールライトのあけぼのの文字は明るすぎてつぶれてしまいました。

    最後尾のカニとベイブリッジ。残念ながら、テールライトのあけぼのの文字は明るすぎてつぶれてしまいました。

  • 車輌と車輌の連結部分にもあけぼのの文字があります。

    車輌と車輌の連結部分にもあけぼのの文字があります。

  • シングルデラックス(一人用個室)のドア。<br />こちらは、2階建てではないので、窮屈感は改善されると思いますが、廊下が狭い・・・

    シングルデラックス(一人用個室)のドア。
    こちらは、2階建てではないので、窮屈感は改善されると思いますが、廊下が狭い・・・

  • さすがは、一等車。廊下の照明がちょっとおしゃれ。

    さすがは、一等車。廊下の照明がちょっとおしゃれ。

  • こちらはソロの入り口。並んだ入り口でも、片方は階段を上がって2階へと通じます。<br />それにしても狭い・・・(ごめんなさい)

    こちらはソロの入り口。並んだ入り口でも、片方は階段を上がって2階へと通じます。
    それにしても狭い・・・(ごめんなさい)

  • ソロの2階の部屋。窓から2本垂れ下がっているのは、転落防止のベルト。<br />寝る時は、窓側にたたんであるベッドを階段をふさぐように、広げます。

    ソロの2階の部屋。窓から2本垂れ下がっているのは、転落防止のベルト。
    寝る時は、窓側にたたんであるベッドを階段をふさぐように、広げます。

  • ソロの1階。とにかく狭いです。(しつこくごめんなさい)<br />青森からは乗車しない人の部屋なのか、結構入室していない部屋がありました。

    ソロの1階。とにかく狭いです。(しつこくごめんなさい)
    青森からは乗車しない人の部屋なのか、結構入室していない部屋がありました。

  • 汚い窓ガラスですが、先頭車両です。夜中の2時に、長岡で機関車の交換がありました。<br />運転停車のため、客車のドアは開きません。<br />機関車が外されて遠ざかって行き、代わりの機関車が近づいて来て連結する、一連の状況を見ることが出来るのは、この汚い小さな窓だけなのです。<br />ところが、温度差のため、結露がひどくまともには見られません。<br />見に来ることができなかった男性陣よ、実際にその目で見られなかった不満はありましょうが、ものすごく損をしたわけではないと思いますよ。<br />本当に、テールライトくらいしか見えないんですから。<br />でも、やっぱり見たいですよね。

    汚い窓ガラスですが、先頭車両です。夜中の2時に、長岡で機関車の交換がありました。
    運転停車のため、客車のドアは開きません。
    機関車が外されて遠ざかって行き、代わりの機関車が近づいて来て連結する、一連の状況を見ることが出来るのは、この汚い小さな窓だけなのです。
    ところが、温度差のため、結露がひどくまともには見られません。
    見に来ることができなかった男性陣よ、実際にその目で見られなかった不満はありましょうが、ものすごく損をしたわけではないと思いますよ。
    本当に、テールライトくらいしか見えないんですから。
    でも、やっぱり見たいですよね。

  • 開放式寝台車の廊下にある収納式の椅子。ここに座って窓の外を見るのが、寝台車のひとつの風景でした。なんだか、旅情を誘うんですよね。哀愁が漂うというか。

    開放式寝台車の廊下にある収納式の椅子。ここに座って窓の外を見るのが、寝台車のひとつの風景でした。なんだか、旅情を誘うんですよね。哀愁が漂うというか。

  • これが、寝台車の風景です。お決まりのメロディで車内放送が流れてくるのが聞こえそう。<br />あの音楽、好きでした。

    これが、寝台車の風景です。お決まりのメロディで車内放送が流れてくるのが聞こえそう。
    あの音楽、好きでした。

  • 開放式寝台の上部。今は2段式ですが、もっと昔は3段だったんですよね。<br />乗車した時は、ソファ状態で、途中で車掌さんが、ベッドの設置に来てくれました。<br />壁に張り付いていたベッドを倒してシーツを敷いて。車掌さんもたいへんでした。<br />ほんの小さな子供でも、頭が天井につっかえて、狭かったです。

    開放式寝台の上部。今は2段式ですが、もっと昔は3段だったんですよね。
    乗車した時は、ソファ状態で、途中で車掌さんが、ベッドの設置に来てくれました。
    壁に張り付いていたベッドを倒してシーツを敷いて。車掌さんもたいへんでした。
    ほんの小さな子供でも、頭が天井につっかえて、狭かったです。

  • この独特な文字。国鉄時代の列車には、こうしたちょっと変わった形の文字が使われていました。<br />なんでも明朝体かゴシック体の現在より、味があります。

    この独特な文字。国鉄時代の列車には、こうしたちょっと変わった形の文字が使われていました。
    なんでも明朝体かゴシック体の現在より、味があります。

  • 上野駅に到着しました。機関車は、EF64に替わっています。<br />ここは、上野駅13番線ホーム。夜行列車の発着を主にしているホームです。<br />もう、ここを利用する特急も随分減りました。あとは、北斗星とカシオペアだけ。

    上野駅に到着しました。機関車は、EF64に替わっています。
    ここは、上野駅13番線ホーム。夜行列車の発着を主にしているホームです。
    もう、ここを利用する特急も随分減りました。あとは、北斗星とカシオペアだけ。

  • この旅行記の最後の写真は、これでしょう。<br />さて、このエンブレム。機関車が交代したので、もちろん青森を発車した時のものとは違います。が、機関区毎にデザインに違いがあるのです。青森のEF81と見比べてください。文字や模様は同じですが、エンブレムの縁が青森は銀、上野は金になっています。おもしろいですね。<br />それでは「寝台特急あけぼの」、懐かしい旅をありがとう。

    この旅行記の最後の写真は、これでしょう。
    さて、このエンブレム。機関車が交代したので、もちろん青森を発車した時のものとは違います。が、機関区毎にデザインに違いがあるのです。青森のEF81と見比べてください。文字や模様は同じですが、エンブレムの縁が青森は銀、上野は金になっています。おもしろいですね。
    それでは「寝台特急あけぼの」、懐かしい旅をありがとう。

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