北スペイン・バスクとポルトガル10日間の旅③（ポルトガル・ポルト）

2012/04/16 - 2013/04/25

　北スペイン・バスクとポルトガル10日間の旅はグループ・ツアーであったが、大変興味深く有意義な旅となりました。中世の面影を残す巡礼の道や大航海時代の物語る数々歴史ある街々を訪ねる旅でもありました。

　この旅行記は2012年４月16日から25日までの旅行記の内、ポルトガル・ポルトでの旅の記録です。

エリア ポルト(ポルトガル)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 3.5
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 観光バス
• 航空会社: ルフトハンザドイツ航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: 阪急交通社

ポルト

　4月18日の朝にリスボンを発ち、中部の歴史ある都市を観光して、夕方に、無事にポルトに着きました。　

　ポルト

　ポルトでは18日の夜のファドショウを観て、19日午前中は歴史地区の散策を行いました。

ポルト

　4月18日の１８時４５分にポルトのホテルに到着する。ホテルは綺麗な４つ星ホテルであり、ビュッフェスタイルの夕食が待っていました。ポルトのホテルはアクシスポルト（Axis Porto Business & Spa Hotel）、空港近く有りました。

Pensao Favorita ホテル

ポルト

　アクシスポルトのホテルの入口です。ファミリー向けのホテルです。

ポルト

　アクシスポルトホテルの部屋の様子。清潔でベットも大きく快適でした。

ポルト

　ホテルのベランダからはポルトの風景が一望できました。起伏の多いポルトです。　

　ポルト

　午後８時４５分、ロビーに再集合して、「ファド」を聞きに、あるレストランに向かいました。ファド・ショーは午後９時半からのスタートだそうで、開始１５分前に到着しました。雨が激しく降り続いています。そんな雨の中を１０分程歩きましたが、結構、下半身が濡れてしまいました。

ポルト

　イタリアにカンツォーネ、フランスにシャンソン、アルゼンチンにタンゴ、ブラジルにサンバがあるように、ポルトガルにはファドがある。

　ポルトガル民族歌謡で、人生の喜びや悲しみ、郷愁の思いなどをクラッシックギターに合わせて歌うものです。この写真は、このファドの店で歌う歌手なのでしょう。

ポルト

　そんなに広くないレストランですが、茶色の内装で統一された内部は、気持ちが落ち付けて、音楽鑑賞には最適でした。
　今夜のファドショーはドリンク１杯付いての観賞であるが、いくつかの組が食事中で、いよいよショーが始まりました。

　ポルト

　最初は中年のおばさんです。人生の喜びや悲しみを切々と歌いあげていました。

　ファドはこちらかと言うと社会の底辺にいる貧しい人々が楽しむ大衆の音楽だった。彼らは日々の苦しい生活の中で、一時の娯楽としてファドを聴き、仲間と共に歌っていました。

　ポルト

　次は中年の男性が歌います。彼は声量大きく、素晴らしい歌声でした。

　ファドの起源は諸説あるらしいが、その一つに、ポルトガルに植民地であったブラジルでアフリカ人奴隷が親しんでいた官能的音楽舞踏がリスボンの下町に広まったと言われる。

　ポルト

　更には若い女性の歌です。彼女も素晴らしい美声を披露していました。

　ファドは悲しい歌ばかりではなく、わが町を賛美する内容を持った明るい詩もあるそうで、ポルトガル語を解さない自分には良く分からなかった。

ポルト

　ファドの店から出て、未だ雨は降っていたが、バスが待つ場所まで少し歩きました。途中の街は静まり返っていて人通りが全く途絶えていました。これもポルトの雰囲気を強く感じて、素晴らしい思い出になりました。

ポルト

　ファドの素晴らしい歌声の余韻が残る翌朝は、ホテルをチェックアウトして、ポルトの歴史地区の観光に行きます。

　この写真はチェックアウト後に、バスに荷物を積み込む様子です。

　ポルトの市内観光が終わると、いよいよポルトガルを去り、スペインに入る予定です。

　ポルト

　バスはポルトの歴史地区に入ります。車窓を観ると、市庁舎の前に騎馬警官がいまいた。市民と何やら話をしています。

　ポルト

　ポルトの中心街に来ました。ここは歴史がむんむんと漂う感じがします。向こうに見える中央の建物は市庁舎かな？ちょっと記憶が残っていません。

ポルト

　ポルトの中心街の街の様子です。市街電車の走っているのか、道の真ん中に軌道があります。調べると市電だそうです。姿は見ることは出来ませんでした。

　古い、歴史のある街、ポルトは古めかしいビルが立ち並び、ポルトガル発祥の地を強く感じることが出来ます。

ポルト

　サン・ベント駅
　町の真ん中にあるポルトの玄関口の駅です。駅舎は、20世紀の初めに修道院の跡地に建てられたものです。

　

リベルダーデ広場 広場・公園

ポルト

　サン・ベント駅の内部はアズレージョで埋め尽くされていました。すべての壁にはめ込まれいます。

　このアズレージョの絵はポルトにまつわる歴史的な出来事が描かれています。

ポルト

　サン・ベント駅内部のアズレージョ。これも見事なものでした。

ポルト

　サン・ベント駅の時刻掲示板です。古いアズレージョとは対照的な掲示板は現代に戻されてしまいます。

ポルト

　サン・ベント駅のホームには黄色い近代的な列車が停まっていました。乗ってみたいですね。残念ながらグループツアーの悲しさで、我ままは出来ません。

ポルト

　サン・ベント駅を出るとこれは教会でしょうか、この建物の壁にもアズレージョが飾られていました。

ポルト

　サン・ベント駅から歩いて、次は大聖堂（カテドラル）に向かいます。至近距離なので、バスに乗る必要はありません。歩いていると、見える景色も素晴らしい。横には崖らしきものが有るが、昔は、何か建物が有ったのでしょうか。

ポルト

　途中にあったメトロ駅の出入口です。古いものと新しいものが混在するポルトの街です。

ポルト

　小高い丘の上に建つ大聖堂（カテドラル）は12世紀に建築されたものであるが、内部は、時間が早いせいか、観ることは出来なかった。

サン ベント駅 建造物

ポルト

　カテドラルの前にはベロリーニョ（はじらいの塔）が建っています。これは昔奴隷売買の時代に、奴隷をつるした塔とも言われています。はじらいの塔では無く、悲しみ、或は嘆きの塔と表現した方が良いのではと思うのだが・・・・・。

ポルト

　大聖堂（カテドラル）から観たクレゴス教会のタワーです。あの塔に登ると、ポルトが一望出来るそうです。観てみたかったなｱ〜。

ポルト

　バスで移動して、サン・フランシスコ教会前に来ました。その前にはドウロ川が広がっていて、対岸はワイン工場が多いそうです。

　

ポルト

サンフランシスコ教会　14世紀初めに建てられたバロック様式の教会です。内部には入らなかったが、話に依れば、内部は金泥細工で覆われていて、それは見事な物だそうです。

ポルト

　ボルサ宮、つい最近までは証券取引所として使われていたそうです。内部も見物しました。１階は売店になっています。

ポルト

　さて、ボルサ宮の前、にはエンリケ航海王子公園がある。彼の銅像が立っている。海の彼方を指さしながら。

ポルト

　ドウロ川に架かるドン・ルイス１世橋です。

　これでポルトガルの旅紀行はおしまいです。
　①リスボンとその郊外
　②ポルトガル中部都市の観光
　そして、この③ポルト観光をお読みいただき有難うございました。

　これから先は、ポルトガル国境を越えて北スペインに入ります。