2013/07/08 - 2013/07/15
2625位(同エリア6710件中)
ナオさん
2013年の夏、東北を訪れました。
大震災後の様子が気になりながら、大して役にたたない者が被災地を訪れても、かえって邪魔になるだけではなかろうかと遠慮していたのですが、東北の人の、「観光でもいいから来てほしい。忘れられるのが、一番怖い。」との声を耳にし、それではと、夫と二人で折った2千羽の折鶴と、数珠を持って、慰霊と観光を兼ねた旅をしてきました。
マイカーで、敦賀から秋田までフェリーを利用し、高速道路を使って移動、平泉を見学、次に松島に行きました。そこからは、大震災の被災地をたどりながら海岸線に沿って久慈まで北上、慰霊の場を見つけては手を合わせ、出来るだけ地元の人々と接し、震災の話を聞かせていただいてきました。
その後は、秋田で森吉山に登り、またフェリーで帰ってきました。
観光の部分だけの紹介で終わってしまうかもしれませんが、今まとめておかなければとの思いで作りました。
これは陸中海岸に沿って宮城県松島から岩手県久慈までを旅した記録です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- じゃらん
-
松島に泊まった翌日、国道45号線から石巻を経由して、南三陸町へと向かいました。
ここは道の駅 上品の郷です。道の駅 上品の郷 道の駅
-
南三陸町のさんさん商店街にやって来ました。東日本大震災の被害にあってお店を失った人たちが、仮店舗で営業している商店街です。私たちも、その頑張りを少しでも応援したいと思いやって来たのです。
南三陸さんさん商店街 市場・商店街
-
私たちはここの松原食堂で昼食をとります。お店の方、みんな頑張っておられます。
松原食堂 グルメ・レストラン
-
松原食堂で私の食べた物です。おいしかったです。
松原食堂 グルメ・レストラン
-
松原食堂で夫の食べた物です。うにがいっぱいです。
松原食堂 グルメ・レストラン
-
次にやってきたのは、志津川町の防災庁舎です。
今では錆びた鉄骨が残るだけのこの場所では、多くの方が大震災の犠牲になっています。
次々に人々が慰霊に訪れていました。私たちも持って行った千羽鶴を吊るし、手を合わせ、ご冥福をお祈りしました。
ここでは、気仙沼で被災した人と出会い、あの日の話を聞かせていただきましたが、助けが来るまで1日以上ヘドロの中に浸かっていたとの話に、胸が痛くなりました。志津川駅 駅
-
ここは道の駅 大谷海岸です。
道の駅 大谷海岸にも、「あの日を忘れない」と書かれた献花台がありました。私たちも「あの日を忘れない」ことを胸に誓い、献花台に手を合わせました。 -
気仙沼にやって来ました。陸に打ち上げられた大きな船が見えてきました。
-
見えているのは、第18共徳丸です。こんな大きな船が、ここまで流されて来たのかと思うと、津波のすごさ、恐ろしさを思い知らされます。
-
ここにも献花台がありました。私たちはここへも千羽鶴を吊るし、手を合わせます。
そして、迷いながらも、写真を撮らせていただきます。
この献花台のすぐ近くにも、献花台がありました。そこは、交番のあった所で、駐在所のお巡りさんが犠牲になったのだそうです。御気の毒なことです。ご冥福を祈り、手を合わせていきます。 -
第18共徳丸は、この後、残すか撤去するかで、色々な意見がありましたが、2013年秋には解体されてしまいましたから、もうこのような姿を見ることはありません。
犠牲になった方の遺族にとっては、写真を見ることも辛いのかもしれませんが、人の記憶はあやふやなもの、津波のすごさ、恐ろしさをしっかり覚えておくため、せめて写真でも残しておくことは大切だと思っています。
-
続いてやってきたのは、陸前高田です。
かつてこの辺りは、陸中海岸国立公園の景勝地で、「名勝 高田松原」と言われていました。
渚百選にも選ばれた美しい海岸線は白砂青松の地で、7万本ものクロマツやアカマの松林が2kmにわたって続いていたのだそうです。
今、残っているのはたった一本の松だけです。たった1本だけ残った松 by ナオさん高田松原 自然・景勝地
-
2011年の東日本大震災による大津波で、壊滅的な被害を受けた高田松原で、残ったのは今見えている松、たった1本だけでした。
この松は、「奇跡の1本松」と呼ばれましたが、その後塩害により枯死してしまい、今では人工的な処理がされ、モニュメントとして残されています。陸中海岸 自然・景勝地
-
この日の宿のある岩手県大船渡市の碁石海岸にやって来ました。
この歌碑は、大船渡出身の新沼謙治さんの「おもいで岬」の歌碑です。おもいで岬の歌碑 名所・史跡
-
これは碁石岬に立つ「ワカメ養殖発祥の地」の碑です。
碁石のような黒い石のある海岸 by ナオさん碁石海岸 自然・景勝地
-
ここが大船渡の碁石岬で私たちの泊まった民宿「海楽荘」です。
碁石岬に建つ温泉民宿 by ナオさん碁石温泉 民宿 海楽荘 宿・ホテル
-
民宿「海楽荘」での夕食です。
碁石岬に建つ温泉民宿 by ナオさん碁石温泉 民宿 海楽荘 宿・ホテル
-
民宿「海楽荘」での夕食の一品です。
碁石岬に建つ温泉民宿 by ナオさん碁石温泉 民宿 海楽荘 宿・ホテル
-
民宿「海楽荘」は温泉です。「海楽荘」では、大震災の後、被災者に温泉を開放していたとききました。
碁石岬に建つ温泉民宿 by ナオさん碁石温泉 民宿 海楽荘 宿・ホテル
-
民宿「海楽荘」の碁石温泉は、ナトリウムー塩化物強塩泉で、18.4度の冷泉を加温しているのだそうです。
碁石岬に建つ温泉民宿 by ナオさん碁石温泉 民宿 海楽荘 宿・ホテル
-
民宿「海楽荘」での朝食です。
碁石岬に建つ温泉民宿 by ナオさん碁石温泉 民宿 海楽荘 宿・ホテル
-
民宿「海楽荘」の客室からの眺めです。
碁石岬に建つ温泉民宿 by ナオさん碁石温泉 民宿 海楽荘 宿・ホテル
-
これも民宿「海楽荘」からの眺望です。
碁石岬に建つ温泉民宿 by ナオさん碁石温泉 民宿 海楽荘 宿・ホテル
-
碁石海岸から近い大船渡の「道の駅 さんりく」での特産物は、ワカメ、ホタテ、アワビです。
特産物は海産物 by ナオさん道の駅 さんりく 道の駅
-
民宿「海楽荘」を後に、浄土ヶ浜にやって来ました。私たちは、車は高台の駐車場に止め、遊歩道で海岸まで下りて行きます。
新宮古八景の第1番に指定されている景勝地 by ナオさん浄土ヶ浜 自然・景勝地
-
新宮古八景の第1番が浄土ヶ浜です。
新宮古八景の第1番に指定されている景勝地 by ナオさん浄土ヶ浜 自然・景勝地
-
イチオシ
この日の浄土ヶ浜は小雨の中、霧に煙っていました。
新宮古八景の第1番に指定されている景勝地 by ナオさん浄土ヶ浜 自然・景勝地
-
これも浄土ヶ浜です。
新宮古八景の第1番に指定されている景勝地 by ナオさん浄土ヶ浜 自然・景勝地
-
うるはしの
海のビロード 昆布らは
寂光のはまに 敷かれひかりぬ
浄土ヶ浜に立つ宮沢賢治の碑です。新宮古八景の第1番に指定されている景勝地 by ナオさん浄土ヶ浜 自然・景勝地
-
東日本大震災の津波に襲われた浄土ヶ浜ですが、ここには地震の記念碑が立っています。しかし見えているのは、2011年の3月11日のものではなく、1960年5月24日のチリ地震津波の記念碑です。
新宮古八景の第1番に指定されている景勝地 by ナオさん浄土ヶ浜 自然・景勝地
-
浄土ヶ浜のレストハウスです。祝 三陸復興国立公園という字にも、前を向いて頑張っている人々の思いが伝わってきます。
浄土ヶ浜レストハウス グルメ・レストラン
-
浄土ヶ浜レストハウスです。私たちが行ったとき、ちょうど観光バスが着いて、レストハウスは学生で溢れました。
私たちは高台の駐車場から歩いて着ましたが、どうやらここまで車で来られるようです。浄土ヶ浜レストハウス グルメ・レストラン
-
ここは「道の駅 たろう」です。
人で溢れた浄土ヶ浜のレストランで、昼食を食べ損ねた私たちは、ここで遅い昼食にありつきます。田老かりんとうをお土産に! by ナオさん道の駅 たろう 道の駅
-
この日の宿は、野田玉川に建つ国民宿舎「えぼし荘」です。
太平洋が一望できる宿 by ナオさん国民宿舎えぼし荘 宿・ホテル
-
国民宿舎えぼし荘は、太平洋が一望できる絶景の宿です。
-
国民宿舎えぼし荘の外観です。
太平洋が一望できる宿 by ナオさん国民宿舎えぼし荘 宿・ホテル
-
国民宿舎えぼし荘の客室です。窓からは太平洋がきれいに見えます。
太平洋が一望できる宿 by ナオさん国民宿舎えぼし荘 宿・ホテル
-
国民宿舎えぼし荘の館内の生け簀の中を泳ぐ魚たちです。
太平洋が一望できる宿 by ナオさん国民宿舎えぼし荘 宿・ホテル
-
国民宿舎えぼし荘での夕食です。
太平洋が一望できる宿 by ナオさん国民宿舎えぼし荘 宿・ホテル
-
国民宿舎えぼし荘からの朝日は、ことに見事だと聞いて、朝日を見るために、早起きをします。
太平洋が一望できる宿 by ナオさん国民宿舎えぼし荘 宿・ホテル
-
空も海も朝焼け、赤く染まって神々しいばかりです。
太平洋が一望できる宿 by ナオさん国民宿舎えぼし荘 宿・ホテル
-
イチオシ
太平洋に朝日が昇ってきました。
太平洋が一望できる宿 by ナオさん国民宿舎えぼし荘 宿・ホテル
-
久しぶりに見る素晴らしい御来光です。
-
イチオシ
海に架かった光の道は、東北に指す光を見たようで、少し明るい気持ちになりました。
太平洋が一望できる宿 by ナオさん国民宿舎えぼし荘 宿・ホテル
-
国民宿舎えぼし荘で、朝食に食べたものです。
太平洋が一望できる宿 by ナオさん国民宿舎えぼし荘 宿・ホテル
-
ここは「道の駅 のだ」の「観光物産館 ぱあぷる」です。
観光物産館ぱあぷる お土産屋・直売所・特産品
-
ここは塩の道でもあるようです。
写真は「野田の牛方像」です。昔、野田浜付近で造られた塩は、馬の背に積まれ、北上川流域や沢内・鹿角方面まで運ばれたのだそうです。この時、牛方は一人で7頭もの牛を引き連れ、塩の道を行き来したのだそうです。観光物産館ぱあぷる お土産屋・直売所・特産品
-
久慈にやって来ました。
あまちゃんのロケ地 by ナオさん久慈海岸・小袖海岸 (あまちゃん街道) 自然・景勝地
-
イチオシ
久慈の小袖海岸です。
-
イチオシ
久慈の小袖海岸は、美しい北三陸のリアス海岸です。
-
遠すぎて、カンゾウなのかユリなのかよくわかりませんが、岩場に咲くオレンジ色の花を見つけました。
-
ここは小袖海岸のつりがね洞です。
-
イチオシ
車窓からの久慈小袖海岸です。
-
ここ久慈の小袖海岸は、朝の連続テレビ小説「あまちゃん」のロケ地でもあります。
-
海女センターへ行きます。久慈の海女は北限の海女です。
小袖海女センター 名所・史跡
-
浜辺で、網を修理する久慈の漁師の人たちです。
あまちゃんのロケ地 by ナオさん久慈海岸・小袖海岸 (あまちゃん街道) 自然・景勝地
-
港の辺りを散策します。
あまちゃんのロケ地 by ナオさん久慈海岸・小袖海岸 (あまちゃん街道) 自然・景勝地
-
この辺りも東日本大震災の地震による大津波におそわれ、多くの漁師の人が船を失ったのだそうです。
-
この先が「あまちゃん」のロケ地です。雨が降ってきたので、私たちはここから引き返します。
小袖海女センター 名所・史跡
-
捕ってきた大きなタコを洗っているのを見ました。
-
港の波止にはヒトデがすてられていました。
-
駐車場の所まで帰ってくると、久慈市の郷土料理「久慈まめぶ汁」の旗が見えました。
「まめぶ汁」? これは食べて見なければ! -
というわけで、さっそく食べてみました。これがまめぶ汁と五平餅です。
まめぶ汁には、黒糖とクルミが入った小麦粉の小さな団子が入っていました。美味しかったです。
小袖海女センター 名所・史跡
-
三陸の海岸線を後にし、九戸の「道の駅 おりつめ 九戸政實公の郷」にやって来ました。
-
ここには「あまちゃん」のコーナーがありました。
今回の東北の陸中海岸をたどる旅では、まだまだ復興の遅れを感じましたが、被災を受けた人々の強さ、頑張り、それを取り巻く人びとの優しさ、温かさに触れることが出来、来てよかっと心から思えたのでした。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
-
碁石温泉 民宿 海楽荘
3.22
この旅行で行ったスポット
もっと見る
この旅行で行ったグルメ・レストラン
岩手 の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
65