2013/12/08 - 2013/12/08
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fuchiさん
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開けて12月8日(日)は6時に起床。ニュルンベルクのクリスマスマーケットが始まるのは10時からなので、それまで旧市街をゆっくりと散歩する。外壁に沿ってペグニッツ川をわたり、カイザーブルグからフラウエン教会前のマルクト広場を目指すと、ちょうど10時の鐘がなった。
朝食を食べてなかったので、マーケット屋台のジャンクフードをいろいろと試す。メッツ、ニュルンベルガ―、レーブクーヘン、グリューワイン、シュニッツェル・・・
屋台周りは1時間ほどで切り上げ、坂を上って11時開店のAltstadthof醸造所に、開店と同時に飛び込んだ。
ここで30分ほどビールを楽しみ、11時30分から始まる、ニュルンベルクの地下ツアーに参加。地下ツアーのガイドは、普段はドイツ語Verしかないのだが、日曜のこの時間だけは英語のガイドが付く。アルトシュタッド醸造所からデューラー像の背後にある階段を下り、4層からなる地下道めぐりをすること1時間半とちょっと。
ツアーが終わったあとは大急ぎで駅に移動。予約の時間ぎりぎりだったため、旧市街でタクシーを捕まえてぎりぎり電車に間に合わせた。
- 旅行の満足度
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
12/8 の朝。ホテルは朝食なしコースなので、お湯を沸かして味噌汁を飲んだ。
昨晩はニュルンベルガ―サンドとトマトブロート、シュマルツブロートのみしか食べていなかったのでお腹がすいていたが、取り敢えず我慢。
マーケットが始まる10時まで、ゆっくり旧市街を散歩することにする。
写真はホテルの前からニュルンベルクの城壁を取ったところ。メガネみたいな飾りが道の上に飾られている
宿の近く、南西の城壁近辺は、どうもピンク街らしく撮影禁止の看板が立っている。まずは城壁に沿って北上することにした。ハトが城壁の間を弾丸のように猛スピードで飛んできてびっくりする。 -
ゆるい上りの坂道をゆっくりとうろつく。街角のバーやクナイペでは、Tucher,Lederer,Zirndrofer, Gutmannなどの地元系から、ヴェルテンブルガー、クーヒェルバウアー、マイセル、アウグスティナー、シュレンケラー、はてはピルスナーウルケルなど有名どころの銘柄のマークが飾られていた。さすがニュルンベルクは大都市だけのことはある。探せばもっといろいろありそう。
早朝だったのだが、徹夜で飲んでたと思しき現地人と、バーの前でばったり会う。道を教えようか?と聞かれたので、せっかくなので地図を渡して現在地を聞いてみた・・・・ところが、これがとんでもなく時間がかかる。もういいですよ、と言ってみたものの、なかなか解放されなかった・・。 -
大変雰囲気のあるレンガ積みの建物。ドイツ国旗とニュルンベルクの旗を掲げている。なにか歴史的な建造物かと思ったが、普通の宝石店のようだ。
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ペグニッツ川にかかる古い木造の橋。橋の上には白い鳥が多数止まっており、時折川上に飛び下りて餌をとっていた。
川沿いの建物群がどれもクラシックで良い感じ。 -
観光客を満載したバスが、石橋(マックス橋)の上を何台も通過していく。
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北上して、いったんカイザーブルクまで坂をのぼったあとブルク通りを下り、クリスマースマーケットの本会場、マルクト広場へ向かった。
途中市庁舎の有料公衆トイレ(1ユーロ)で、混雑する前に用を足しておく。
10:00、鐘の音が大きく響き、本日のクリスマスマーケットが開幕した。
まだそれほど多くない観光客が、いっせいに屋台に群がる。 -
キャンドル細工の屋台。蝋で人形やツリーなどを作っている。
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キラキラ輝く星や細工物がチェーンでぶら下げられていて綺麗。ツリー飾りの屋台だろうか。
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グリューワインのブルーベリー味を購入。熱々で甘く、飲むと身体がポカポカしてきた。
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まず、メッツブロートを購入。メッツは豚の生ミンチである。生みたいに見えるけど乳酸菌を植えて病原菌を殺している加工食品とのことで安心な一品。これに玉ねぎのみじん切りと チリ風味の赤いスパイスがタップリかけられている。
辛めなのが食欲をそそり、おいしく食べられる。 -
オーナメントとサンタの人形。サンタは赤だけでなく緑や青もいる。
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カラフルなマジパン屋台。日本人的にはちょっとキツイ色とサイズだ。
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数あるニュルンベルガ―・ソーセージの屋台から、ザワークラウトをつけてくれる店を選定。個人的な意見ではあるが、屋台でおいしいニュルンベルガーサンドを食べたければ、まずそこがザワークラウトを煮ているかどうかをチェックすべきだ。
大鍋からトングでザワークラウトをつかみ出し、パンにはさんでくれるご老人が実にいい味を醸し出している。 -
ニュルンベルガ―・ブラートブルストサンド。ニュルンベルガ―3本とたっぷりのザワークラウト、そしてホースラディッシュが挟まっている。ザワークラウトはキャラウェイシードとジュニパーベリーで味付けした正統派。ザワークラウトの旨みがある汁がちょっと固めなパンにしみわたり、ソフトな食感と旨み、酸味がパンに追加される。
そこにメーレティッヒ(ホースラディッシュ)の辛みとと炭火焼きされたニュルンベルガ―の脂が入り混じって天国に昇るような極上の味に。感動するほどのおいしさであった。
同じ値段なのにザワークラウトをつけてくれない手抜きの屋台も多くあるのだが、それが詐欺レベルに感じるほど、ザワークラウト入りのニュルンベルガ―・サンドは美味しい。クリスマスマ―ケット屋台では、ぜひザワークラウトの鍋の有無をチェックしてもらいたい。 -
この屋台はサービスの良いことに、2種類のメーレティッヒ(ホースラディッシュ)が、つけ放題である。2種類あるのは、通常の辛さと激辛味があるからだ。
上記ニュルンベルガ―サンドに別々につけて試してみたが、個人的には激辛のほうが美味しかった。 -
分厚いハンバーグの鉄版焼き。”Fleischkuchla”という名前のようだ。隣ではカレー味の炒め玉ねぎ。これをゼンメルで挟んで食べる。
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お菓子屋台。チョコがけフルーツは、バナナはもちろん丸ごとの林檎やブドウ、串刺しにされたイチゴなどがある。ほかには豆菓子やマカロン、キャンディー類など。どれもものすごく甘そう・・・。
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フラウエン教会の横を通り抜けしばらく進むと、別の広場で子供むけのキンダーマルクトが開催されていた。動く観覧車や鉄道模型、たくさんの童話モチーフの人形が飾られている。SLに乗った子供が楽しそうにサムズアップしており、取り囲む大人たちがみな写真を撮っていた。
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ニュルンベルク名物のレーブクーヘン。しっとりとしとスパイシーな味のクッキーにチョコがかけてある。味見させてくれたが橙はオレンジ味、紫はワイン味だ。好きな組み合わせで五個セットで買えるのでお土産に購入。
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こちらもレーブクーヘンのバリエーション。素体のクーヘンを何枚か重ね、さまざまなフレーバーのチョコレートをかけて固めたと思われる、結構大きなカタマリのお菓子。全部食べたら胸焼けしそう・・・・
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大きな豚肉をたっぷりの油で素揚げしている屋台が、おそろしく良い匂いを漂わせていた。見るからに脂っこいが、我慢できずに購入。キノコをベルリンで食べ損ねた経験から、”食わずに後悔より食って後悔”を学んだのだ。
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豚肉のまるあげ。衣がついてなくてもこうした料理はシュニッツェルと呼ばれるようだ。玉ねぎと一緒にゼンメルにはさんで食べる。予想通り脂が強いが、肉はうまみがたっぷりジューシーでおいしく、甘辛い味付けをされた玉ねぎとの相性が抜群。
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キンダーマルクトは、人形が屋根に座っていたり、飾り立てられた観覧車があったりで、ニュルンベルクの中でも特にメルヘンチック。しかし食べ物はお子様サイズではない。売られているプレッツェルが目を疑うほどに大きい……
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これまでの屋台フード紹介で何度かでてきた、平たいフライドポテトをついに購入。名称はカルトッフェルパン。ニュルンベルクのは手のひらサイズで比較的(あくまで比較的)小さいのが三枚セット。好みでアップルムースを付けられる。試してみたが甘いアップルムースよりは塩味のほうが好み。
しかし見た目通り脂っこいので全部は食べることができなかった。 -
1時間ほどマーケットを回ってジャンクフードを楽しんだ後、再びカイザーブルクに向けて坂道をのぼり、Hausbrauerei Altstadthof(Bergstr 19, )の 11時の開店と同時に入店。
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アルトシュタッドホフ ロートヴァイツェン
11〜12℃だがぬるく感じる。豊かな泡に赤銅色の濁りがある外見。
カラメルの香ばしい香りがして、少し焦がした麦のうまみと甘みがねっとり感じられる、ヴァイツェンらしさとブラウンエールらしさが両方感じられるビールである。
シャンツェンブロイに続き、ここでも”赤(ロート)”ビールである。水の関係で赤っぽくなるそうな。 -
アルトシュタッドホフ ロートボック
かなりぬるめの14〜15℃で出された。アルコール度数は6.1度
濃いアンバー色、コーヒーやチョコのようなリッチな香り、スムースな舌触り。
コクと甘味が濃くて、じっくり飲みたいビール -
いろいろと飲みたい人向けには、ビアブランドパレット(probier leka) という、0.2lづつの4種飲み比べセットもあるので試してみてはいかがだろうが。
写真はアルトシュタッドホフ醸造所の店の一角。照明や壁飾りがクラシックな雰囲気だ。
こちらの店内で11時30分の地下道ツアー開始まで一休みした。 -
11時30分より、ツアー(英語)が開始される。アルトシュタッドホフ醸造所から、まずはアルブレヒト・デューラーの立像まで移動。そこでガイドより、まず洞窟の説明があった。ちなみにガイドの女性は薬学部の大学生でバイトらしい。
デューラーの像の後ろにある階段から地下におりる。ツアーの人数は40名近くで、これは多い!とガイドもびっくりしていた。1,2名くらいははぐれそうだ・・ -
洞窟は総長2000km 14〜15世紀にビール作りに使用されていた。そのころのビールは子供も飲んでいたらしい(生水飲めないから)。
洞窟は砂岩で大変丈夫。WW2の空爆時には市民が大勢このなかに避難できたおかげで、建物は90%が破壊されたにも関わらず死者数が少なかったとのころ。まざにビールは命を救う、といった諺を、当時の人は実感したそうだ。
まずギャラリーがある第一層から、人一人がやっと通れる細い通路を通り、第2層に到達。この地下洞は4層の階層から成るらしい。 -
洞窟はいたるところで空気穴(エアシャフト)が設けられている。写真の通路奥は下の階層と地上を結ぶシャフト。 醸造中は発酵により二酸化炭素が出るので、洞窟内では酸欠の危険があった。そこで悪くなった空気を抜くためエアシャフトが設けられ、さらに暖めて空気を循環させる機構すらも開発され実用化されていたそうだ。使われていた時期にしてはかなりのハイテクである。
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樽が何個か転がっているがこれは展示用で実際にビールをねかして貯蔵されているのではないとのこと。大きな温度計が壁にディスプレイされており、洞窟の室温は約10度。これは夏でも冬でも安定しているそうで、ビールの貯蔵に適している。下面発酵ビールは温度管理が重要だとガイドさんも言っていた。
室温を維持するための、いわゆる氷室もある。こちらは天井付近にアイスシャフトと呼ばれる氷を投げ入れる通路が開いており、冬の間川から削りだした氷塊をアイスシャフトから氷室に遅しこむことによって、夏でも洞窟の空気を低めに維持していた。このあたりはピルゼンの地下貯蔵庫とまったく同じシステムである。 -
冷蔵庫が発明されてブルワーは洞窟を使わなくなり、代わりにピクルスやザワークラウトの発酵蔵として使われるようになったとのこと。時代が下るとそれもなくなり、今は、シュナップスの熟成に用いられているのがメインだそうだ。
ドイツではビールの消費量も落ち込みが続き、昔は一年に一人が500lは飲んでいたのに、今では104Lしか飲まれていないとのこと。 -
地下洞窟から階段を上り、アルトシュタッドホフの中庭から地上に帰還。そこに面した建物にある六紡星のマークは、BrauerStern(醸造家の星)と言って醸造業者の組合を示すマークだそうだ。このマークがあるところではおいしいビールが飲めるということで昔は重要なマークだった。
別室で昔の醸造施設の展示を見学して、約1時間半のツアーは終了。
次の約束の時間が迫っており、電車の時間には間に合いそうになかったので、タクシーを捕まえて、大急ぎで駅に移動した。おかげでぎりぎり電車に間に合う。
Sバーンに乗って、近郊のラウムフェルツを目指した。
ビール累計 22種/8.5l
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