武蔵三田　３代将軍家光を支えた実弟で会津藩主保科正之継室聖光院殿の墓所と伝えられる『実相寺』散歩

2014/02/28 - 2014/02/28

東京メトロ南北線白金高輪駅より徒歩で約１０分、寂照山・実相寺（じっそうじ、東京都港区三田）は慶長１６年（１６１１）に八丁堀に創建し、寛永１２年（１６３５）当地へ移転した浄土宗寺院で、会津藩主保科（松平）家の妻子らの墓所です。

墓所には３代将軍家光の実弟で兄と４代将軍家綱を補佐した幕閣で陸奥会津藩主の保科正之（ほしな・まさゆき、１６１１～１６７３)の継室である聖光院（しょうこういん、１６２０～１６９１）の墓石があります。

彼女は正之の異母姉の東福門院の女官として仕え、その後正之側室を経て正室の死去の後に継室となり４男５女を産んだと伝えられています。寛文１２年（１６７３）に正之の死去に伴い落飾して聖光院と称して亡き夫の冥福を祈ったとされます。



「芝区誌」によれば実相寺の縁起については下記の通り説明されています。

『　実相寺　三田台町一丁目四十四番地

智恩院末の浄土宗で、寂照山暁学院と号する。慶長１６年八丁堀に創建し、寛永１２年此地に遷った。開山は僧貞岩。会津松平肥後守の菩提所であり、寺内の貞女塚は村田某の妻女の塚である。』

エリア 三田・田町・芝浦(東京)

• 交通手段: JRローカル 徒歩

実相寺・正門

バス通りから降り坂となっている参道を下ります。

実相寺・本堂

実相寺・扁額

「實相教寺」と刻された扁額が見えます。

実相寺・会津松平家墓（全景）

実相寺・会津松平家墓（近景）

実相寺・会津松平家墓

実相院・聖光院墓石（近景）

実相院・聖光院墓石（全景）

実相院・聖光院墓石

実相寺・境内

本堂から参道を振り返ります。

幽霊坂・標柱

幽霊坂・標柱（近景）