2014/02/01 - 2014/02/08
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ヘラヤガラさん
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3年連続通算5回目のメトロポリタン(MET)オペラ鑑賞を中心とした6日間の旅。
今回は、滞在中の5演目6公演のうち4公演のチケットを確保。
チケットはネット予約、オペラハウスのチケットブースでの引き取り。
チケット代は、二人で総額560ドル。
METのホールは音響効果にバラツキが少ないので、舞台に死角ができることは
ある程度我慢して、安価な席を確保した。結果的には視覚の問題は杞憂だった。
ホテルは徒歩で往復できる(約15分)ウエスト57ストリート・バイ・ヒルトンクラブ。
12時にJ・F・ケネディ空港着後はエア・トレインと地下鉄A線を乗り継いで、
1時間半ほどでコロンバス・サークルへ。そこから徒歩でホテル入り。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
2月1日。ブック・オフィスでチケットの交換。窓口の女性から、「こんなにたくさん観てくれてうれしい」とかなんとかとお世辞をいわれた。
今日の演目は「愛の妙薬」(怪しげな薬売りから惚れ薬を買った男の恋の結末は?)。主役はアンナ・ネトレプコ(赤いスカート)。彼女を聴くためにMETに来ているといっても過言ではない。過去4回のMET訪問のすべてに彼女の演目が含まれていた。
MET最大のスターで、出演料もトップだとか……??? ただ一人格の違いを見せつける歌唱と存在感が今日も圧倒的。千秋楽の今日が終了したら、ソチに移動してオリンピックの開会式で歌うという。 -
帰り道、カーネギー・ホールの真ん前に人だかり。フラッシュが盛んに光っていた。当日公演をしたギリシャ人歌手(エレフセーリア・アルヴァニターキ)が、ファンの声援にこたえていた。公演は聴いていなかったが、野次馬根性でついでに写真を撮らせてらった。
オペラでも「出待ち」といって、楽屋口でファンが歌手の出てくるのを待つことがよくあるが、正面玄関の、しかも自分の公演ポスターの前まで来てファンの声援にこたえることはめずらしい、とは事情通の話。 -
2月2日。ブルックリン美術館へ。毎週日曜日はMETの休演日。
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おすすめは3Fの名画のギャラリー。レンブラント、ルノアール、ミレーなどおなじみの巨匠の名画が吹き抜けの開放的な回廊に並ぶ。
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子どもの絵画教室も開催されており、子どもたちの作品が張り出されていた。絵画模写の指導もあるようで、この日も何人かが絵の前で模写する姿が見られた。
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報道写真展も開催されていた。その一角に日本の戦場カメラマンの沢田教一がベトナム戦争で撮影しピュリッツァー賞をとった『安全への逃避』(右下)も展示されていた。
-
2月3日。のんびりコロンバスサークル前の雪景色を見ながらMETへ。
ここで大事件発生!?
チケットを忘れたことに気付く。開演までの時間は約20分強。ホテルまで雪道の往復を走り、開演時間ギリギリに到着(多分2,3分過ぎていた)。入場チェック係からの情報が届いていたようで、待ち構えていた案内係にすばやく席まで案内された。席に着いたとたんに指揮者が現れ開演。
走ったのと、会場の暖房で幕間になるまで汗が流れ続けた。コートを着た正装でのランは、日常マラソンをやっていてもしんどかった。 -
「こうもり」(いたずらを仕掛けられた貴族が、仕掛けた友人に仕返しをする喜劇)。せりふと踊りが入った軽いオペラで
オペレッタといわれている。日本語では喜歌劇と訳され、
所作、歌詞などで笑いを誘う演目である。歌唱力や技巧を
要求されるような歌は少ない。出演者も「愛の妙薬」
「ルサルカ」(後述)などに出演するオペラ歌手のような
歌唱力をもつ実力者が役を演じることはほとんどない。
舞台は楽しさにあふれ、肩ひじ張らずに楽しむことはできた。
しかし、歌唱力、技巧も今一歩の感がある。METでのオペラ鑑賞
という範疇からは、楽しさはともかく物足りなさは否めない。 -
風船を腰に付けたまま役の一人がばったりと倒れ込んだ
ところで幕となる。ところがその歌手が幕が下り休憩に
入ってもピクリとも動かない。寝込んでしまったのか、
それとも体の脇にあるプロンプターボックスのプロンプター
(舞台下に隠れ、セリフを忘れた歌手に教える役)と
会話を楽しんでいたのだろうか?
5分くらい過ぎて、大道具訳が出てきて肩を叩いたら、
やっと飛び起き舞台裏に走り込んでいった。 -
2月4日は、「ルサルカ」(人間の王子に恋をした水の
妖精の悲恋)。今日のお目当てはルネ・フレミング。METの
代表的ソプラノ。なぜか今まで彼女の演目と旅程とが
合わなかった。澄んだうつくしい声(「ビロードの声」
といわれている)を聞かせてくれたが、ネトレプコのような
絶頂期にあるソプラノと比べると、大音量のオーケストラの
演奏を突き抜けてくるような迫力ではなかった。ファンの
間では声の衰えを心配されているとも聞いた。
池と水面に立つ波、池からの出入りが、ほんとうの池からのそれと思わせる臨場感にあふれる舞台演出は見事。 -
2月5日。今日のMETは「こうもり」なので、われわれは
アメリカ自然史博物館へ。
前日の積雪のせいかガラ空き状態。まずは、地球誕生に
まつわるプラネタリウムのスペースショウへ。付属の
地球・宇宙ショップでは、太陽系の惑星のぬいぐるみ
(写真上段左・土星、右・月/中段左・木星、右・地球/
下段左・太陽、右・火星)を売っていた。 -
売店で買った太陽のぬいぐるみ。
-
広い館内を効率よく回ろうと無料のガイドツアーに同行。
ところが、同行者はエクアドルから来た男性のみ。その彼も
スペースショウの時間がきて途中離脱。
専属解説者となったガイドと、宇宙、北アメリカの動物・
インディアン・森林、海洋ホールを見て回り都合約1時間。
館内ツアーはほぼ1時間に1回、言葉は英語のみ。1Fの
ガイドツアーの集合所から出発。
写真は海洋ホールのシロナガスクジラのジオラマ。 -
ツアー終了後は4Fの恐竜館のテラノサウルスの骨格展示へ。
記念撮影をする客が多い。恐竜館は広大で、博物館の地下1階
地上4階建ての4Fすべてが恐竜館。 -
2月6日は、「イーゴリ公」。プルミエと呼ばれる開幕
初日。METへの高額寄付者が正装して集まってくる日で、
2Fのレストランや、通常は解放されているバーは幕間まで
一般の入場は不可。オペラが貴族の娯楽として始まった
ことを実感させられる日でもある。 -
「イーゴリ公」は、戦に敗れ虜囚生活を余儀なくされた
王が、国もとへ戻り再起を誓う物語。
METデビューとなった、オクサナ・ディカが、つやのある
響き渡る声量で観客のブラボーをよんでいた。METでは
一朝一夕にはデビューできない(させない)といわれているので、すでにヨーロッパで活躍していた彼女は、METが満を持して
招聘した今後を期待されるソプラノかもしれない。
昨年12月に初来日している。
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