2013/12/31 - 2013/12/31
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かずおさん
いよいよ今年も残すところあとわずか。既に年末年始の休みに入り、29,30日は静岡県内をうろつきながら世界遺産に登録されて今年一年注目された富士山を見てそのまま東京入りしました。元旦の朝は東京から東へ向かったとある場所で初日の出を見ることに決めているのですが、実はまだ何も決めていなかった大晦日は東京から18きっぷで日帰りで行けて久しく行っていないところへ行こうということで草津温泉まで行くことに直前になって決定。さらにその手前にあり、まもなく本体工事の始まる八ッ場ダムの湖にやがて沈みゆくことが決まっている川原湯温泉もあわせて訪ねてみたいと思います。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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赤羽のホテルに泊まっていたので今日の18きっぷのスタンプは赤羽駅のもの、そのまま高崎線に乗ってまずは高崎駅を目指します。混んでいて座れなかったらグリーン車に逃げようかなとも思っていたものの無事座れました。
赤羽駅 駅
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それにしても都内を出ても車窓にどこまでも住宅地が連続しているのは流石首都圏。ようやく埼玉県ももう少しで終わりという熊谷あたりまで来てぽつぽつと空き地も見えてくるように。どこにいても山が比較的近くに見える関西と違ってやはり関東平野は広いですね〜
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沿線に見えてきたのは、またこれは大きな変電所ですね〜と思って調べてみるとこの新岡部変電所、アジアで2番目の容量とのこと。そりゃ大きいわけです・・・
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いよいよ埼玉県を抜けて群馬県へ。ここまで来ると辺りは畑が広がってきます。
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赤羽から約1時間半で高崎駅に到着、ここで長野原草津口行きに乗り換えとなります。時間も少ないのですぐ電車に乗りましょう。
高崎駅 駅
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渋川から吾妻線に入るとやがて両側に山が迫ってきます。そして高崎から乗ること1時間15分ほどで川原湯温泉駅に到着。この後草津温泉まで行った帰りに下りる予定をしている駅ですが、ここで電車の窓の外に見えているのはそびえ立つ八ッ場大橋。
川原湯温泉駅 駅
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これまで湖面1号橋という仮称で呼ばれていたようですが、ニュースによればつい先日の12月18日に「八ッ場大橋」の名前が決定したそうです。
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続いて見えてくるのは湖面2号橋の仮称から不動大橋の名前が付けられた橋。2011年4月に既に開通しているとのこと。いずれにしても新しく出来るダム湖の湖面の高さがわかりますね。今電車が走っている場所でも下を流れる川を見下ろすようになっていますが、それでもこの場所も沈んでしまうようですから。
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電車は定刻通り10時34分に長野原草津口駅に到着。草津温泉まではここからバスで30分ほど、結構遠いのです・・・
長野原草津口駅 駅
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ここまで全くと言っていいほど沿線に雪はなかったのですが、温泉地へ向かう気分を盛り上げようと空気を読んでくれたのか(!?)次第に道の両側に雪が見えてくるように。
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ほぼ満員の乗客を乗せたバスでしたが、途中でほとんど降りる人もないまま草津温泉に到着。最後に来たのは2008年のお正月でしたからほぼ6年振りです・・・その時からそのままの場所もあれば、変わったところもあるのかな?まずは湯畑の方へ歩いて行きましょうか。それにしてもこの温泉街独特の硫黄臭が良いですね。
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おっと、湯畑の横に見るからに新しそうな木造の建物が・・・白旗源泉と、その隣りには初めて見た「御座之湯」。調べてみると4月にオープンしたばかりのようで。この後西の河原露天風呂に行こうと思っていたけれども、ここに入るのもいいかなぁ〜ちょっと心が揺らぎます。
御座之湯 温泉
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まぁどこに入るかはもう少し歩きながら考えることにしましょう。
湯畑 自然・景勝地
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草津温泉の中心ともいうべき湯畑。毎分4000リットルもの源泉が湧き出しているそうです。源泉は60℃と高温なため、この湯畑で冷ましてから各旅館に供給されているとのこと。
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湯畑の横にある熱の湯では名物の湯もみショーをやっているとのことで時間が合えば見たかったところでしたが残念ながら大晦日の今日は朝のうちしかやっていないとのこと・・・すでに最終の回も終わっているようです、残念。
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もくもくと湯けむりが上がっています。
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風向きによってはあっという間に目の前を覆い尽くされたり。
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こちらが熱の湯、普段は午後も公演があります。
熱乃湯 名所・史跡
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それでは西の河原を目指して歩いて行きましょう、やはりあの、他の場所ではない広々とした露天風呂に入りたくなったので御座之湯はまた次回にします。両脇に見える建物に残る雪が良い感じです。
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両脇にお土産屋さんのある通りを歩いて・・・
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温泉まんじゅうの試食を配っている店、いつ来てもやっていますね〜今買ってもお土産にして持ち帰れないので買わないけれども試食だけありがたく頂いておきます。
長寿店 グルメ・レストラン
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西の河原まではもうすぐ。
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ゴロゴロとした岩が転がり、その間を温泉が流れている西の河原を通り抜けて露天風呂を目指して行きます。
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たくさんの鳥居が並ぶこちらは草津穴守稲荷神社。穴守稲荷って羽田行くときに通る神社?くらいにしか知りませんが、どうやらそこから分霊し勧請したものだそうです。
草津穴守稲荷神社 寺・神社・教会
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湯気が立っています。当たり前かも知れませんが水に触ると温かいです。地熱があるからか、足下も少しだけ暖かいのがわかります。
西の河原公園 公園・植物園
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ボコボコと音を立てて吹き出る源泉。
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西の河原でも一番奥にある露天風呂に到着。なんとも言えない開放感が最高です。
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それでは早速入りましょう。
西の河原露天風呂 温泉
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入ったときには先客が20人ほどいたものの(広いから奥にもっといたのかも?)それもだんだん減っていき、最終的には10人くらいでだだっ広い露天風呂を楽しみました。他では見ない、とにかく広い風呂です。奥の熱い方にみんな行きますが自分は手前のぬるい方にいたので誰も視界に入らず独占しているような気分に・・・
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来た道を戻るのもつまらないので看板の出ているこちらの雪道を歩いてみましょうか。雪の上を歩くのは久しぶりだな〜
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日差しが差し込む雪の積もる森。
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再び温泉街まで戻ってきました。途中で見かけたそば屋「三國家」さんの前にはかなりの行列が・・・有名店なのかな?
石臼挽蕎麦 三国家 グルメ・レストラン
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草津温泉といえば外湯とも呼ばれる無料の共同浴場が18ヶ所もあります。全部は無理ですが(知り合いに1日で全部入ったチャレンジャーもいたりしますが・・・)時間的に2ヶ所くらいは入りたいなと思って、まず目星をつけていた煮川の湯を目指します。湯畑から東へ入ったこの辺り、いかにも歴史ある温泉街って感じの光景がなかなか良いです。今度来るときは泊まりたいですね・・・
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こちらの建物が煮川の湯、立派な源泉なのにこの奥にある温泉施設である大滝乃湯の看板が建物に取り付けられていたり、入口のすぐ近くにも同じ誘導看板が置かれていたりとひどい扱いです・・・まぁそれは気にせずに入りましょう。
煮川の湯 温泉
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熱い!熱すぎる!45℃はあるんじゃないか!?その場にいて、長野からよく来ているという常連さん曰く、一旦クールダウンしてしばらくしてからもう一度入れば大丈夫というから試してみるとあら不思議、そこまで熱くは感じませんでした。常連さんもここ煮川の湯が草津の中でも良いところだと言っているので、数ある中からここを選んで正解だったようです。熱くてももう少し入っていられそうでしたが、もう1ヶ所白旗の湯も勧められたので早々に出てそちらへ向かうこととします。
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湯畑のすぐ近くにある白旗の湯に到着。草津に来て3ヶ所目の温泉です。ここは浴槽も2つあって広く、温度も適温でいつまでも入っていられそうな気持ちいいお湯でした。
白旗の湯 温泉
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それでは時刻も14時を回り、川原湯温泉にも行きたいのでそろそろバスに乗って草津温泉での短かった滞在を終えることにします。到着した時鼻についてきた硫黄の臭いももう気になりません、うまく順応しているようですが帰りのバスの中とかかなり臭いんだろうなぁ〜みんな一緒だからいいですけどね。
草津温泉バスターミナル 乗り物
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大混雑のバスは補助椅子まで使う状況で、自分もギリギリに乗ったので補助椅子に座ることに・・・暖房がガンガン効いており、狭い車内ではコートも脱げずで次第に汗がじんわりと・・・これはもう一度温泉で汗を流さないと!?
25分ほどの乗車で長野原草津口駅まで戻ってきました。長野原草津口駅 駅
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すぐに接続している特急に乗り換えて行く人もいましたが、自分の乗る普通列車までは少し時間があります。見るからに新しい駅舎と、まだ工事中の駅周辺。前回来た時は駅舎も駅前ももっと狭かった覚えがありますね。
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長野原草津口駅から1駅だけ電車に乗って川原湯温泉駅に到着。この辺り一帯はこれから工事が始まり、2020年の完成予定とされている八ッ場ダムのダム湖に沈むことが決まっている地域です。2009年に一度事業中止とのことでニュースを騒がせましたがその後の紆余曲折を経て結局事業再開しているようで。地元の人でも、受益者でもない余所者の自分はどうこう言える立場ではないと思うので賛否は何とも言えませんが・・・
川原湯温泉駅 駅
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長閑なローカル線の駅で反対列車との行き違い。
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川原湯温泉駅の駅舎、いかにもなローカル線の雰囲気が出ていて良い感じ。
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ホームからも見えていましたが、跨線橋に上がるとその全貌がよく見えるのは午前中も見た八ッ場大橋。圧倒的な存在感があります。
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青春18きっぷを見せて駅の外へ。
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観光地の駅前にはよくある周辺の観光案内図。。。ではありますが、既に八ッ場ダムの建設を控えて既にこの地図通りではなくなっているようです。
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先に撮った駅舎の写真をモニターで確認していて、ふと奥の方に見つけた看板。「・・・川原湯温泉に駅名が変わりました。」とのこと、以前は違ったのですね〜と調べてみたらもともとの川原湯駅から改称されたのは1991年とのこと、バブルの頃ですやん・・・
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駅の人に聞いてみたところ、八ッ場ダム本体の工事予定場所までは駅から東へ約1.5kmとのこと。歩いたら20分くらいかな?せっかくここまで来たので見に行きましょう、日が暮れないうちに帰ってきたいので少し早歩きで進みます。
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この辺りは水没する予定で、既に駅前を通っている国道には高い位置に新道が完成しているために車の通りはほとんどありません。歩いている人もおらず、寂しい空気が漂っています。そんな旧道にもかなり新しそうな看板が・・・
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東西に流れる吾妻川でもこの辺りは吾妻峡と呼ばれています。ちょっと見にくいですが、滝が凍っていますね。
吾妻渓谷 自然・景勝地
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1.5kmどころか、1kmもなかったんじゃないかな??八ッ場ダムの建設予定地に到着。高さ131m、総貯水量約1億750万立方メートルという巨大なダムがこれからここに造られようとしています。
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本体の場所から下流を見るとこんな感じ。
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現在川の仮締切工事が行われているようです。
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締め切られるとここの水もなくなってしまうのですね・・・
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本体から更に東へ歩くと町境があります。ここまで歩いてきたのは長野原町。
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そしてここから東は東吾妻町。吾妻と書くと一般的には「あずま」と読むことが多いと思いますが、このあたりでは「あがつま」と読むようです。すぐ横を走っている線路もJR吾妻(あがつま)線でしたからね。古事記に登場するヤマトタケルが東征の時に「我が妻よ」と言ったことからそれが転じて今の地名になっているのだとか。
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吾妻峡の案内図、冬の間は遊歩道が通行止めとなりますが見晴台などもあるようなので、また時期を改めて来たいものです。ここの景色を見るために残された時間はもう長くないですから・・・
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ここで駅の方へと引き返すこととします。
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上野へと向かう特急が走り抜けていきます。線路についても新しいルートの工事が進んでいて、いずれそちらへと変更することとなる予定です。
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車は1分に1台通るかどうかといったところ、新道が出来る前は観光シーズンともなれば車やバスが次々とやってきていて賑やかだったのが嘘のように静まり返っています。
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ダム本体の予定地には事務所と見える小屋が1軒。やがてこの場所で多くの人達が建設に携わるのでしょう・・・
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このコンクリートの塊もダム関連のものかな?
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吾妻峡の遊歩道は通行止めですが、瀧見橋だけは渡れるようなので行ってみましょうか。
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渓谷の中にコンクリートの塊が目立ちます・・・
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手前から国道145号、JR吾妻線、そして一番奥には工事が進む八ッ場大橋。
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氷結した白糸の滝、この橋の名前である瀧見橋はこの滝が見えることから付けられているようです。
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夕日と八ッ場大橋、まもなく今年最後の日没時刻を迎えます。
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高崎へと向かう吾妻線の電車、1〜2時間に一本のこの路線、自分も後で乗りますがとりあえず川原湯温泉にも入りたいので時間を気にしながら動くこととします・・・
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駅近くにある川原湯駐在所。
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川原湯温泉の歓迎看板。これまで川原湯温泉で営業してきた旅館などは高台に造成が進む新しい温泉街へと移転が進んでいるようです。
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吾妻線の電車と八ッ場大橋。
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群馬県のキャラクターぐんまちゃんのこのイラストは1月20日の大寒に行われる湯かけ祭りを元にしているのですね。どうやら次回がこの旧温泉街で行われる最後のお祭りになるようなのでそのときは多くの人が訪れるのでしょう。
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川原湯郵便局はまだこちらの旧温泉街のようです。いずれこれも新温泉街に移転するのでしょうね。
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温泉街までは歓迎の看板から歩くこと500mくらいはあったかな?意外と距離がありました。すでに移転も進んでいるようで、解体された建物の跡が無残にも残っています・・・もうこの場所に新しい建物を建てることはないのでこのような壊し方なのでしょうかね。
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聖天様露呂風呂も既に閉鎖されています。
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新しい温泉街の予想図。新しく生まれるダム湖の畔に並ぶというロケーションなのですね〜
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今向かっているのは旧温泉街で現在唯一営業している共同浴場である王湯。まだこの場所で営業している旅館もあるようでその数を数えながら歩きましたがその数は4軒だけ・・・建物は残るものの明かりのついていないところもあり、道路を人が歩いていない光景と合わせて寂しさが漂っています。。。
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王湯に着きました、それでは早速入りましょう。内湯と露天風呂があり、それぞれ場所が違うのでまずは露天風呂へ・・・
川原湯温泉 王湯 温泉
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着いたところ誰もいなかったので写真を撮らせてもらいました。小さいながらも適温のお湯はいつまででも入っていられそう・・・しばらく誰も入ってこなかったのでその間何も考えずぼーっと温泉を楽しみました。
他の人も入ってきた頃にはすっかり辺りも暗くなってきたので一旦上がって内湯に移動しましたがこちらは熱くて熱くて・・・また露天風呂に帰ってきてしまいました。 -
露天風呂と内湯合わせて1時間以上入っていたでしょうか、18時をもって本年の営業を終了したと同時に出ました。この王湯は新しい温泉街に移転の予定があり、現在工事が進められているようですがここでの営業は恐らく3月末までになるだろうとのこと。いいお湯だったので勿体無いですね・・・
ちなみに表に掲げられている源氏の家紋である笹竜胆は、この温泉が源頼朝によって発見されたということに因むそうです。 -
数少ない現在でも営業している旅館。こんな静かなところで新年を迎えるのもいいですね〜
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温泉街入口近くにある看板。
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ありがとうございました
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川原湯温泉駅まで戻ってきました。残念ながら高崎方面の電車まで50分ほど来ないので、一旦反対方向の電車に乗って時間を潰すことにします。
川原湯温泉駅 駅
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いかにもな田舎の駅。既に駅員さんもいなくなっています。
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ここ川原湯で撮られた写真が並んでいます。
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高崎から来た万座・鹿沢口行きの電車が到着。これに乗って川原湯温泉を後にします。よし、また今度は春か夏に来よう、それとも紅葉の秋がいいかな?
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一駅乗って長野原草津口駅に到着。
長野原草津口駅 駅
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ここには立派な待合室があることがわかっていたのでここで待つことにしましょう。18きっぷを有効活用しての行ったり来たりです。気がつけばもうあと30分もすれば紅白の始まる時間、草津温泉の旅館で見る人も大勢いるのでしょうね〜
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長野原草津口から高崎まで吾妻線、そして高崎線で籠原へ、籠原からは湘南新宿ラインに乗り換えればあとはそのまま新宿まで連れて行ってくれます。東京発、日帰りで行く草津温泉ということで自分自身ではなかなか無い機会でしたが十分楽しむことが出来ました。さてこのまま乗れば新宿の到着は22時42分ですか、それまでゆっくり電車の中で過ごしましょうかね。
高崎駅 駅
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