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 地中海シチリア島から始めたイタリア縦断の旅も、とうとう北のスイス国境のマッジョーレ湖、アルプスの入り口アオスタに到着します。<br /> マッジョーレ湖は、アルプスの氷河が溶けてできた南北65kmもある細長い湖で、北の方はスイス領です。その湖に浮かぶボッロメオ諸島の一つペスカトーリ島に宿をとりました。「漁師の島」という名前からして、おいしい魚が食べられそうな気がします。<br /> アオスタは、初代ローマ皇帝アウグストゥスが山岳部族攻略の拠点として開き、以来古代ローマの姿をとどめる町。それ以前にハンニバル軍が象を連れて通ったかどうかはともかく、ナポレオンも1800年のアルプス越えでここを通った要衝で、アルプスの山々に囲まれた美しい町らしいのです。<br /><br />主な行程と宿泊先<br /> ヴェネツィア→(鉄道)→ミラノ経由ストレーザ→(鉄道)→ミラノ→(バス)→アオスタ<br /> Belvedere レイクビュー・テラス付き 219ユーロ/泊 2泊<br /> Maison Bondaz   125ユーロ/泊 2泊<br />

初夏のイタリア縦断1か月(12)雨のマッジョーレ湖、青空のアオスタ

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2013/06/08 - 2013/06/12

53位(同エリア218件中)

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ひらしま

ひらしまさん

 地中海シチリア島から始めたイタリア縦断の旅も、とうとう北のスイス国境のマッジョーレ湖、アルプスの入り口アオスタに到着します。
 マッジョーレ湖は、アルプスの氷河が溶けてできた南北65kmもある細長い湖で、北の方はスイス領です。その湖に浮かぶボッロメオ諸島の一つペスカトーリ島に宿をとりました。「漁師の島」という名前からして、おいしい魚が食べられそうな気がします。
 アオスタは、初代ローマ皇帝アウグストゥスが山岳部族攻略の拠点として開き、以来古代ローマの姿をとどめる町。それ以前にハンニバル軍が象を連れて通ったかどうかはともかく、ナポレオンも1800年のアルプス越えでここを通った要衝で、アルプスの山々に囲まれた美しい町らしいのです。

主な行程と宿泊先
 ヴェネツィア→(鉄道)→ミラノ経由ストレーザ→(鉄道)→ミラノ→(バス)→アオスタ
 Belvedere レイクビュー・テラス付き 219ユーロ/泊 2泊
 Maison Bondaz  125ユーロ/泊 2泊

旅行の満足度
5.0
同行者
カップル・夫婦
一人あたり費用
50万円 - 100万円
交通手段
鉄道 高速・路線バス タクシー
旅行の手配内容
個別手配
  •  旅の21日目。<br /> ヴェネツィアからの特急をミラノでストレーザ方面に乗り換えます。

     旅の21日目。
     ヴェネツィアからの特急をミラノでストレーザ方面に乗り換えます。

  •  待ち時間を利用してYは食料調達、ぼくはミラノ駅撮影。

     待ち時間を利用してYは食料調達、ぼくはミラノ駅撮影。

  •  ストレーザ方面の始発の鈍行に乗ると、中の暑いこと。車両の窓を全部開け、通路とのドアは閉まらないようにスーツケースで固定して空気を入れ換えました。<br /> もっと悲しかったのは、窓がどうしようもなく汚いのです。せっかくマッジョーレ湖が見えてきても台無しです。イタリアの鉄道会社は、車両を快適にして客を呼ぼうとは考えないのかなあ。

     ストレーザ方面の始発の鈍行に乗ると、中の暑いこと。車両の窓を全部開け、通路とのドアは閉まらないようにスーツケースで固定して空気を入れ換えました。
     もっと悲しかったのは、窓がどうしようもなく汚いのです。せっかくマッジョーレ湖が見えてきても台無しです。イタリアの鉄道会社は、車両を快適にして客を呼ぼうとは考えないのかなあ。

  •  ストレーザで乗った遊覧船がベッラ島を過ぎると、宿泊するペスカトーリ島が近づいてきます。<br />

     ストレーザで乗った遊覧船がベッラ島を過ぎると、宿泊するペスカトーリ島が近づいてきます。

  •  ホテル・ベルヴェデーレ。テラス付きの部屋を予約したけれど、こんなに広いテラスとは思いませんでした。<br /> 正面に見えるのはマードレ島。その奥に湖はずっと続くのですが、あいにくの曇り空です。そのうち雨が降ってきました。<br />

     ホテル・ベルヴェデーレ。テラス付きの部屋を予約したけれど、こんなに広いテラスとは思いませんでした。
     正面に見えるのはマードレ島。その奥に湖はずっと続くのですが、あいにくの曇り空です。そのうち雨が降ってきました。

  •  ミラノとストレーザで買い込んだ食料で夕食。<br /> 雨のあとは急に気温が下がり、セーターが登場しました。<br />

     ミラノとストレーザで買い込んだ食料で夕食。
     雨のあとは急に気温が下がり、セーターが登場しました。

  •  旅の22日目の朝。きょうは晴れるかなと思ったのですが…。

     旅の22日目の朝。きょうは晴れるかなと思ったのですが…。

  •  朝食は庭で。ママレード入りのクロワッサンを初めて食べましたが、結構いけます。すずめがパンくずを食べに来ました。

     朝食は庭で。ママレード入りのクロワッサンを初めて食べましたが、結構いけます。すずめがパンくずを食べに来ました。

  •  長旅の疲れがたまってきたのか、Yはまた体調不良です。雨も降ってきたので、予定していたボッロメオ諸島めぐりはとりやめて、ぼくはインターネットでこの先の旅の情報収集をします。<br /><br /> 雨の合間にピザを買い出しに。きのことハムの大4分の1で4ユーロ。箱に入れてくれるわけではないので、団体観光客にじろじろ見られながら持ってきました。野菜を添えて昼食にして、おいしかったです。 <br />

     長旅の疲れがたまってきたのか、Yはまた体調不良です。雨も降ってきたので、予定していたボッロメオ諸島めぐりはとりやめて、ぼくはインターネットでこの先の旅の情報収集をします。

     雨の合間にピザを買い出しに。きのことハムの大4分の1で4ユーロ。箱に入れてくれるわけではないので、団体観光客にじろじろ見られながら持ってきました。野菜を添えて昼食にして、おいしかったです。 

  •  夕方、島内散歩に出ました。ペスカトーリ島は長さ350m、幅は100mもない小さな島です。その島を横断し、南西岸に出ると港です。これはマリア像でしょうか。<br /><br /> 島を一周。南端はレストランに占拠されていましたが、北端は公園のように整備され、コンクリート岸ながら石が埋め込まれ自然な感じでよかったです。<br />

     夕方、島内散歩に出ました。ペスカトーリ島は長さ350m、幅は100mもない小さな島です。その島を横断し、南西岸に出ると港です。これはマリア像でしょうか。

     島を一周。南端はレストランに占拠されていましたが、北端は公園のように整備され、コンクリート岸ながら石が埋め込まれ自然な感じでよかったです。

  •  島を縦断する小道は、小さなレストランや土産物屋がぎっしり続いていますが、それが切れたところに教会がありました。小さく豪華ではないけれど、島の規模からすれば立派です。じっくり拝観しました。<br />

     島を縦断する小道は、小さなレストランや土産物屋がぎっしり続いていますが、それが切れたところに教会がありました。小さく豪華ではないけれど、島の規模からすれば立派です。じっくり拝観しました。

  •  キリストの一生を描く木彫も素朴でいいなと思いました。

     キリストの一生を描く木彫も素朴でいいなと思いました。

  •  夕食はホテルのレストランを予約しました。全面ガラス窓で、マードレ島を正面によい眺めです。目の前の湖と岸に鴨、かもめ、つばめ、猫が次々に現れ、楽しませてくれます。<br />

     夕食はホテルのレストランを予約しました。全面ガラス窓で、マードレ島を正面によい眺めです。目の前の湖と岸に鴨、かもめ、つばめ、猫が次々に現れ、楽しませてくれます。

  •  パーチと白ワインのリゾット。魚の味がよく出て美味です。<br />

     パーチと白ワインのリゾット。魚の味がよく出て美味です。

  •  白身魚のグリル。どの料理もセンスよく、量は少なめの上品な店でした。昼はツーリスト・メニューもやっています。

     白身魚のグリル。どの料理もセンスよく、量は少なめの上品な店でした。昼はツーリスト・メニューもやっています。

  •  旅の23日目。きょうも雲が多い。

     旅の23日目。きょうも雲が多い。

  •  9時25分の船で島を出ます。3島めぐりはできなかったけれど、ペスカトーリ島を満喫できたからよしとします。<br /><br /> 当初の計画では、次の目的地アオスタまで鉄道でミラノ、キバッソ乗り換えで行くつもりで、切符も買っていました。ただ、そのためには、朝食前に宿を出て、長い時間列車に乗る必要があります。Yの疲労がたまっている様子なので、少しでも負担の少ない方法をと調べて、ミラノ−アオスタ間をバスで行くことにし、それに合わせてストレーザ発の列車も遅らせました。払い戻しはできませんでしたがやむを得ません。<br />

     9時25分の船で島を出ます。3島めぐりはできなかったけれど、ペスカトーリ島を満喫できたからよしとします。

     当初の計画では、次の目的地アオスタまで鉄道でミラノ、キバッソ乗り換えで行くつもりで、切符も買っていました。ただ、そのためには、朝食前に宿を出て、長い時間列車に乗る必要があります。Yの疲労がたまっている様子なので、少しでも負担の少ない方法をと調べて、ミラノ−アオスタ間をバスで行くことにし、それに合わせてストレーザ発の列車も遅らせました。払い戻しはできませんでしたがやむを得ません。

  •  ミラノ・ガリバルディ駅からタクシーでランプニャーノのバスターミナルへ。<br /> バスは快適。窓はきれいだし、乗り換えはないし。車窓から見える林の様子は南イタリアとは違い、ドイツに似ています。<br /> しばらく進むと、狭い谷に入り、川と道路と鉄道が絡み合って上っていきます。

     ミラノ・ガリバルディ駅からタクシーでランプニャーノのバスターミナルへ。
     バスは快適。窓はきれいだし、乗り換えはないし。車窓から見える林の様子は南イタリアとは違い、ドイツに似ています。
     しばらく進むと、狭い谷に入り、川と道路と鉄道が絡み合って上っていきます。

  •  白く雪をかぶった嶺が見えてきました。

     白く雪をかぶった嶺が見えてきました。

  •  夢中になってカメラを向けているのは、僕と、通路を隔てて隣の韓国人男性だけ。地元のみなさんは熟睡しています。

     夢中になってカメラを向けているのは、僕と、通路を隔てて隣の韓国人男性だけ。地元のみなさんは熟睡しています。

  •  バス停から宿までそう遠くはなかったのですが、例によって迷いながら何回も道を聞いてたどりつきました。

     バス停から宿までそう遠くはなかったのですが、例によって迷いながら何回も道を聞いてたどりつきました。

  •  メゾン・ボンダ。築三百年以上の石造りの古民家を改修したホテルで、古めかしい木の扉が電磁キーで開きます。中世と現代が同居している感じです。<br />

     メゾン・ボンダ。築三百年以上の石造りの古民家を改修したホテルで、古めかしい木の扉が電磁キーで開きます。中世と現代が同居している感じです。

  •  部屋も白壁に木の扉と床なのですが、壁の模様に遊びがあります。

     部屋も白壁に木の扉と床なのですが、壁の模様に遊びがあります。

  •  窓辺も…。

     窓辺も…。

  •  洗面ボウルは石製です。

     洗面ボウルは石製です。

  •  洗面所からバルコニーに出られます。

     洗面所からバルコニーに出られます。

  •  バルコニーの前の裏庭には古い納屋があり、田舎の家に来たような感じで

     バルコニーの前の裏庭には古い納屋があり、田舎の家に来たような感じで

  •  その間から鋭くそびえる白雪の山を見ることができます。<br /> 二人ともすっかりこの宿が気に入りました。<br />

     その間から鋭くそびえる白雪の山を見ることができます。
     二人ともすっかりこの宿が気に入りました。

  •  アオスタ観光に出ます。<br /> まずアウグストゥスの凱旋門。雪山を背景にしているところが、ほかの凱旋門とはひと味違います。<br />

     アオスタ観光に出ます。
     まずアウグストゥスの凱旋門。雪山を背景にしているところが、ほかの凱旋門とはひと味違います。

  •  戻ってきてサントルソ教会。信者のみなさんの集まりの時間のようでした。

     戻ってきてサントルソ教会。信者のみなさんの集まりの時間のようでした。

  •  ローマ劇場。

     ローマ劇場。

  •  雪山と青空に囲まれ、ほかに観光客もいず、静かでいい気持ちです。<br />

     雪山と青空に囲まれ、ほかに観光客もいず、静かでいい気持ちです。

  •  大聖堂を見学し、バスターミナルで時刻表を入手し、宿で教えてもらったスーパーマーケットで食材を購入。

     大聖堂を見学し、バスターミナルで時刻表を入手し、宿で教えてもらったスーパーマーケットで食材を購入。

  •  町のどこを歩いていても山が見えます。

     町のどこを歩いていても山が見えます。

  •  夕食はもちろんバルコニーで山を見ながら

     夕食はもちろんバルコニーで山を見ながら

  •  旅の24日目。快晴。<br /> マッジョーレ湖の分を埋め合わせてくれるような天気です。ベッドから見る山が輝いています。<br />

     旅の24日目。快晴。
     マッジョーレ湖の分を埋め合わせてくれるような天気です。ベッドから見る山が輝いています。

  •   バルコニーに出て山を眺めます。

    バルコニーに出て山を眺めます。

  •  左の山がMonte Emilius、右がBecca di Nonaというのだそうです。朝食の時に宿の主人のボンダさんに教えてもらいました。<br /><br /> ボンダさんは若い男性で、英語はフランス語ほど得意ではないようですが、誠実さは感じられます。アオスタという地域自体がフランス領だった時期もあり、フランスとのつながりは強いようです。<br />

     左の山がMonte Emilius、右がBecca di Nonaというのだそうです。朝食の時に宿の主人のボンダさんに教えてもらいました。

     ボンダさんは若い男性で、英語はフランス語ほど得意ではないようですが、誠実さは感じられます。アオスタという地域自体がフランス領だった時期もあり、フランスとのつながりは強いようです。

  •  朝食はボンダさんとお母さんが用意してくれます。フルーツサラダ、アップルジュース、ヨーグルトいちごソース、パン2種、ハム3種、サラミ、チーズ4種、ポークビーンズにキッシュ。卵は目玉焼きにしてもらいました。充実の朝ご飯です。とくに地元産ハムは塩が濃いけれどおいしいですよ。

     朝食はボンダさんとお母さんが用意してくれます。フルーツサラダ、アップルジュース、ヨーグルトいちごソース、パン2種、ハム3種、サラミ、チーズ4種、ポークビーンズにキッシュ。卵は目玉焼きにしてもらいました。充実の朝ご飯です。とくに地元産ハムは塩が濃いけれどおいしいですよ。

  •  この日の昼間に行ったクール・マイユールについては次回に載せることにして、アオスタの分だけを先に書くことにします。<br /><br /> 夕食はプレトリア門にあるヴェッキア・アオスタに行ってみました。

     この日の昼間に行ったクール・マイユールについては次回に載せることにして、アオスタの分だけを先に書くことにします。

     夕食はプレトリア門にあるヴェッキア・アオスタに行ってみました。

  •  この日は2人で1人前ではなく、それぞれツーリストメニューを試してみました。<br /> ぼくは、茄子・チーズ・トマトのスパゲティとチョコムースという一番軽いセットでしたが、スパゲティはおいしかったです。<br />

     この日は2人で1人前ではなく、それぞれツーリストメニューを試してみました。
     ぼくは、茄子・チーズ・トマトのスパゲティとチョコムースという一番軽いセットでしたが、スパゲティはおいしかったです。

  •  しかし、Yが頼んだ中のシリアルスープは塩分過剰で、Yは気持ち悪くなってしまったほどでした。ヴェネツィアでも塩分多めの経験をしましたから、北イタリアでは塩を多く使う食の伝統があるのかもしれません。

     しかし、Yが頼んだ中のシリアルスープは塩分過剰で、Yは気持ち悪くなってしまったほどでした。ヴェネツィアでも塩分多めの経験をしましたから、北イタリアでは塩を多く使う食の伝統があるのかもしれません。

  •  とても気に入ったアオスタの町とメゾン・ボンダともお別れの朝が来ました。<br /> 今朝の食堂は客が多く、ボンダさんの姉さんも幼子を連れて手伝いに来ていました。前年9月に改築したばかりで、初の日本人客だったそうです。日本に帰ったらここを推薦するよと約束して、握手して別れました。<br /> みなさん、北イタリアに行くのならメゾン・ボンダを強くお薦めします。

     とても気に入ったアオスタの町とメゾン・ボンダともお別れの朝が来ました。
     今朝の食堂は客が多く、ボンダさんの姉さんも幼子を連れて手伝いに来ていました。前年9月に改築したばかりで、初の日本人客だったそうです。日本に帰ったらここを推薦するよと約束して、握手して別れました。
     みなさん、北イタリアに行くのならメゾン・ボンダを強くお薦めします。

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