2013/06/06 - 2013/06/08
1299位(同エリア4210件中)
ひらしまさん
15年前、ヴァポレット乗り場で財布をすられ、高級料理店でわびしさを味わうことになった思い出のある街ヴェネツィア。でも、サンマルコの鐘楼から見た夕陽に輝く屋根の波も、ヴァポレットが進む大運河の両側に美しい教会や館が次々現れる光景も忘れることができません。
あのときはゴンドラにも乗れなかったし、仮面も買えなかったし、絶対またヴェネツィアに行こうというのは、ずっと我が家の重要申し合わせ事項でした。そして、前回の団体ツアーの宿はサンタルチア駅近くの印象のよくないホテルだったので、今度は大運河に面した良い宿に泊まってみたいというのが、僕のひそかな願望でした。
しかし、ヴェネツィアで大運河に面した部屋となると数も少なく、驚くような料金設定ばかりです。その中から比較的リーズナブルと思える料金の宿をなんとか見つけ、退職記念という大義名分で予約したのでした。
主な行程と宿泊先
ボローニャ→(鉄道)→ヴェネツィア
NH Manin ジュニアスイート早割436ユーロ/泊 2泊
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- 鉄道 船
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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旅の19日目。
ボローニャからの鉄道は快速の1等にしてみました。特急よりは30分遅くなりますが、自由席でも1等なので通路が広く荷物を置きやすいのがよかったです。
なが〜い橋を渡ってサンタルチア駅に着きました。ヴァポレット乗り場は目の前ですが、ここでも乗り場表示が間違っていてみんな右往左往。イタリアですね。まあ、眺めがいいから待ってても苦じゃなかったんですけど。
船が動き出すと華麗な館が続々と姿を現します。 -
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ヴェンドラミン・カレルジ宮
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カ・ドーロ
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船着き場に着くたびに車掌というか船掌でしょうか、太い綱ですばやく船を固定し、また解くその綱さばきに見とれました。
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ゴンドラにも出会いました。
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サンタンジェロ船着き場のすぐ前がホテル・NHマニンです。
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部屋は2階の中央でした。
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窓の下は大運河。その向こうに見える鐘楼はサンポーロ教会のようです。
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バルコニーに出て右を見るとリアルト橋が見えます。
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大運河には、ヴァポレットのほかにもモーターボートやゴンドラなどが行き交います。この眺望にYは「すごすぎる」と喜んでくれました。よかった…。
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左方向に大運河を横切る小舟が見えます。トラゲットという渡し船です。
夕方、これで大運河を渡りました。1人2ユーロだったかな。ちなみに、ヴァポレットは7ユーロもします。 -
行った先はサンロッコ大信者会。
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ティントレット(16世紀)の傑作が壁から天井まで埋めつくし、圧倒的です。
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立体的に迫ってくるものがありました。
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サンロッコ教会の方はもう閉まってしまいましたので、仮面の店を探して南に歩きます。
Nexus7のグーグルマップを使い、ヴェネツィアの迷路も迷わずに歩けましたが、画面ばかり見ていると街歩きの楽しさがあまり感じられません。機械に歩かされているような感じさえしてきました。一長一短ですね。 -
カ・マカーナで仮面を買いました。15年間の宿題達成。
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アカデミア橋で大運河を渡ります。橋から見えたデッラ・サルーテ教会は以前と変わらぬ優雅な姿でした。
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夕食はホテルの部屋のバルコニーにテーブルといすを出して、大運河の空気と音にひたりながらピザとスープ、それにボローニャで買ったミニトマトを食べました。
ヴァポレットが通るたびに乗客の皆様の目にふれるので、あまりだらしない格好もできません。たとえ5ユーロのピザと70円の粉末スープでも、あたかも生ハムとシャンパンを味わっているかのように、ちょっと背筋を伸ばして気分だけはヴェネツィア貴族のひとときでした。 -
旅も20日目を迎えました。
朝の大運河は荷物を運ぶ船でいっぱいです。ヴェネツィアの物流は運河が担っています。 -
朝食は花の香りのする中庭で豊富なブッフェです。シリアルはカボチャの種など10種以上もあります。ハムがとてもおいしかったです。
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Y不調のため、部屋でゆっくり過ごします。
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広くていすが多く、使いやすい部屋でした。浴室の電熱式タオル掛けも重宝しました。
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そして、バルコニーからの眺めは飽きることがありません。
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昼食を買いにステファーノ広場へ。途中の小運河につながれていた小舟。自家用なのでしょうね。
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食料品店でお土産によさそうないか墨ソースの小袋を見つけたのですが、3個しかなく在庫もないとのこと。ホテルの受付で相談すると別の店を教えてくれ、散歩がてら買ってきました。
NHマニンは、隣に並ぶホテルなどに比べればかなり安かったので、眺望以外は全く期待していなかったのですが、実にしっかりしたホテルでした。 -
夕方、Yの体調が回復してきたので、街に出ました。小運河にかかる橋から見るゴンドラが絵になります。
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路地の先にあったフェニーチェ劇場。世界的に有名なオペラハウスがこんなに狭いところに建っているとは驚きです。
せっかくシーズン中にイタリアに行くのだからどこかでイタリアオペラを観たかったのですが、たまたまドイツオペラが多く、全然知らない演目だったりで、機会がありませんでした。 -
さらに細い路地を抜けて大運河に出て、デッラ・サルーテ教会を対岸より拝観します。実に優雅な建築です。
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大運河には客を待つゴンドラが並んで係留されています。
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サンマルコ広場のあたりからヴァポレットでサンジョルジュ・マッジョーレ島へ渡ろうと思うのですが、どこから何番に乗ればいいのか、案内書やインターネットの情報は様々で分かりませんでした。サンマルコ船着き場の切符窓口では2番と言われたのに、そこの2番乗り場の表示では逆方向にしか行けなさそうです。表示をじっくり読むと、500m先のザッカリア船着き場から出ているとわかりました。
強い夕陽を背に受けて歩いていると、すぐ目の前なんだからいっそのこと泳いで行ったほうが早いんじゃないかと思えたほどです。
写真はようやく乗れた船から振り返って見たサンマルコ地区。 -
サンジョルジョ・マッジョーレ教会の優美なファサード。
しかし、船で近づく者の目に最初に焼き付くのは、その前にある紫色の奇怪な巨像です。顔は男、胸は女、足は赤ちゃん。古いものを守るだけでなく、新しいものを創造していく、ということなんでしょうけれど…。写真は撮る気がしませんでした。
教会の中はティントレットの作品が並び、Yは動きのある「最後の晩餐」が気に入ったようでした。 -
鐘楼に登ると明るく開放的な景色が待っていました。南のリド島方向です。
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ヴェネツィアでは貴重な緑の多い地区です。
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クーポラの上の像は、ジューデッカ運河を往き来する船を導いているように見えます。
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本島も一望できます。
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本島に戻ってきました。
ため息橋の下で仲間と言葉を交わすゴンドリエーレ。 -
夕食はアル・コンテ・ペスカオールという店に来ました。店頭に魚介がなかなかおいしそうにディスプレイされています。
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前菜の魚介盛り合わせ。たこ2種、しゃこ、アンチョビ、海老、貝、ツナが、それぞれ別の味つけで楽しめました。
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アンティチョークのボイルは里芋の煮っころがしのよう。
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かにとルコラのパスタはおいしかったけれど
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いか墨のパスタはしょっぱすぎ。期待してたのに。いかはやわらかくておいしかったです。
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暗くなってきたヴェネツィアを道に迷いながら、途中でティラミスを買って帰りました。
ゴンドラは結局乗りませんでした。Yいわく、部屋にいるだけで十分乗ってる気分。 -
旅の21日目。ヴェネツィア最後の朝です。
すべての値段が高いヴェネツィアですが、それでも人は世界中から来る、ほかのどこにもない特別な街。
9時50分発の特急で本土へ渡り、普通の世界に戻りました。次はマッジョーレ湖をめざします。
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この旅行記へのコメント (2)
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- mistralさん 2024/09/01 10:58:23
- ヴェネツィア。。。
- ひらしまさん
今回の台風の行方は気がかりなことです。
このまま勢いが衰えてくれることを願うばかりです。
いつもご投票をいただきまして、ありがとうございます。
以前のように、ひらしまさんの旅行記を遡ってみましたら
ヴェネツィアの旅行記を発見!
ヴェネツィアは、他の方の旅行記を拝見しても、いつでも楽しめる地ですね。
ちょうど夫が、アルプスを歩いて来て、帰りにヴェネツィアに立ち寄ってきて
羨ましく思っていたこともありました。
さて、この旅行記は、2013年のご旅行時のものとのこと。
過去に果たせなかった折の、リベンジの意味もおありだったとのこと。
そうです、そうです、同じような経験を経て、私も2017年の旅はリベンジとなりました。
ヴェネツィアには、その時に果たせなかった想いを、リベンジしたいと思わせられる
魔力があるように思われます。
今回のヴェネツィア、
丹念に探された甲斐があって、ホテルの立地が素晴らしかったですね。
ベランダでお夕食を召し上がられたとのこと。
バポレットにのっている方々からも見られてしまうような場所で
おっしゃる通り、豪華なディナーを召し上がられているような雰囲気を
船上の人たちは感じられたことでしょう。
実際、そのような場所でしたら、何を食べても素晴らしいディナーとなったことと
想像しました。
トラゲットにも挑戦されたこと、羨ましく思いました。
立ったまま乗船するのが地元の方のスタイルとのこと。乗り心地はいかがでしたか?
サンジョルジョ・マッジョーレ教会
近くに見えど、たどり着くのは大変そうで諦めてしまいました。
鐘楼から夕暮れ時の街並みを見てみたいと、、、
色々な果たせなかったことを思い出しております。
やはり私も、更にリベンジかも。
mistral
- ひらしまさん からの返信 2024/09/01 20:05:17
- Re: ヴェネツィア。。。
- mistralさん、こんばんは。
いつもご訪問いただきありがとうございます。
おっしゃるとおり、ヴェネツィアの”魔力”、ありますね。
あれは魅力を通りこして”魔力”です。
あのときは、長年の願望通りの大運河に面した部屋に泊まることができ、最高でした。
妻は旅先で時々寝込むのですが、部屋でカナル・グランデを眺めながらゆっくり過ごしたのも至福の時でした。
トラゲット、一応かっこつけて立って乗りました。
案外揺れず安定していたように記憶しています。
mistralさんの2017年の旅はカーニヴァルだったんですね。
特別な街のとくべつな時間!
特典Cクラスで天気にも恵まれ、うらやましい限りです。
まだ拝読していなかったヴェネツィア旅行記、楽しみに読ませていただきますね。
ひらしま
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