このデモはお祭り？！バンコクの街が歩行者天国に！

2014/01/05 - 2014/01/20

「反政府デモ」が騒がれているバンコクですが、滞在中に一度もデモ隊に遭遇したことが無かったため、あまり現実味がありませんでした。
ところが、１月に入ってからの滞在中、とうとう遭遇してしまいました。
日本大使館などで発表している「デモの拠点」から少し離れていたので安心していただけに、突然のことでちょっとビックリしました。

最初は「なんだかタイの国旗模様のグッズを身に付けている人が多いなぁ」ぐらいに思っていたのですが、先に進むとだんだんその数が増えてきて、更にはスピーカーをいくつもつけた「街宣車」でスピーチをする一群が目に入りました。

どこのサイトでも、また自分自身も４トラベルの口コミで「デモ隊には近づかないように」と発信しているにもかかわらず、思わず車を降りて人ごみの中に入って行ったのは、ひとえに「デモに参加している人たちが、みんなユルーイ表情をしていたから」なのです。

街宣車の周りにやんわりと集まった人たちは、どちらかと言うと「午後のピクニック」とか「井戸端会議」に集まっているくらいのテンションで（少なくとも私にはそう映った）、小さな子供連れだったり、若者が街宣車をバックにピースをしながら写メを撮っていたりと、とにかく緊張感がありません。

タイの国旗模様のグッズを売る人がここぞとばかりに多かったのも印象的ですが、それを楽しげに選ぶ女性たち、そしてそのグッズもシールにバッジ、鳴り子にネコ耳まで、『現政府転覆のためのデモ』のためとはとても思えないほどユルイ商品ばかりです。

そんな人たちに埋もれて私も携帯で写メをバシャバシャと撮っていたのですが、万が一誰かが手榴弾を投げ込んでこないとも限らない（実際、何度かそういうトラブルが起きています）ので、用がすんだら早々にその場を離れました。

市内は通常の交通状態とは異なり、思わぬ場所がデモで封鎖されていたり、激しい渋滞になっていたりします。そうかと思えば、いつも渋滞になる場所が余裕で通り抜けられたりと、状況を前もって読むのが難しい状態。
そういう影響を除けば、あとは特に大きな影響は感じられませんでした。
市内の一部では緊張感が高まっているのでしょうが、他の場所ではそんなことも無く、観光も難なくできるようです。逆にデモのせい（？）で通常は高嶺の花のホテルが安くなっていたりするので、バンコク旅行が意外にもお得な時期かもしれません。

ちなみにサイアム地区の「サイアム･パラゴン」や伊勢丹が入っている「セントラル・ワールド」の周囲はデモ隊に道路が封鎖されているので、タクシーなどで向かうと渋滞に巻き込まれる恐れがあります。その代わり、歩行者天国となっていて、色んな出店が出ているので、今だけの特別なサイアム地区が見られます。
またシーロム地区も同じで、道路の半分以上が封鎖されていますが、歩行者天国となりいつもとは違った賑わいがあります。

デモで道路が封鎖なんて良いことじゃないけど、こういう展開のし方はいかにもバンコクらしくて、気持ちが暗くなることもありません。
「まるでお祭りのようなデモ」と揶揄されることもありますが、まったくその通りです。
いやいや、ホイッスルとカタカタ響く鳴り子は、私に「ワールドカップ」の賑わいすら連想させます。

エリア バンコク(タイ)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 4.5
• 交通: 1.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

ソイ・ソンプーを走っているときに、タイ国旗を持つ人がたくさんいることに気がつきました

まだ大きなデモ隊は見かけませんが、向こうのほうに対国旗が見えているので、その辺にいそうだなと思って更に進むと。。。

一気に大勢のデモ参加者の姿が現れました。道路はほとんど封鎖状態になっているのがわかります

同じ場所に立って行きかう人たちを撮影して見ました。
他にも写真を撮っている人が何人もいたので、周りの目を気にすることなく撮影できます。みんな慣れているのかな？

その場に留まって街宣車から発せられるスピーチを聞いている（？）人、通り抜ける人色々です。あまりまとまりの感じられない雰囲気です。

時々街宣車から民衆に対し、掛け声を求める様子がありましたが、反応する人も殆どおらず、デモと言うよりはあまり興味の無い政治家のスピーチを聞いているようにしか見えませんでした

多かったのはこの手の出店。タイ国内の二つの政党をめぐるデモなのに、なぜかタイ国旗の模様が入ったグッズが売られています。
反政府側も政府擁護側も同じグッズ付けたりしないのかな。。。？

もしかしたらこのグッズ、国際試合があるときなんかに売っているものと同じじゃない？と気づきました。
たとえば何かのワールドカップとか。せめて、どの政党を支持しているのかわかるグッズを作ればいいのに、なんて余計なことを考えてしまいます。

この女性は、「どれにしようかなー」とさんざん迷った挙句、ステッカーを一枚選んで買っていきました。
お祭りの出店を思わせますね。

街宣車の上でスピーチしているのは女性でした。今の政府に対する不満はいったい何なのでしょう？？

ずっと向こうまで人だかりができています。。。でもそんなに多くないですね。道路を封鎖するために人垣を作っているのかも？

でも、車が通ることもできるんです。途中何台も通り抜けていきました。ただ、いつもはこの通りはもっと多くの車が通っているので、地元の人にとってはやはり不便に違いはありません。

何の旗なのかわかんないけど、デモ隊の近くで一生懸命振っている人がいました。

このおばさんたちもデモに参加しているのですが、後ろから見てると、今日はたまたまここで井戸端会議をしている、という風にしか見えません。実際、雑談に花を咲かせ、すごく楽しそうでした。

良く見えませんが、変わったコスチュームの人と一緒に記念撮影している白い服の女性。

友達同士、楽しくデモグッズを選ぶ若者たち。
正直なところ、若い人たちは明らかに浮かれています。
「目的がわからないデモ」と言われるのもわかります。

こちらも友達と雑談して、スピーチなんかちっとも聞いていない若者たち。
集まることに異議がある？その程度のことなら、このデモやめませんか？

こちらはシーロム地区で行われたデモ。そこそこ大規模ですね。

交通の激しい場所だけに、デモのせいで渋滞はいつも以上にひどくなります

いったい、誰がこの騒ぎを終結できるのでしょうか？その方法をまったく持たないのが今のタイです。

デモのせいでショッピングセンターは客足も減り、特に春節間近の今、打撃を受けていることでしょう

デモ隊の活動拠点近くのＳＣは営業時間を早めて、夜の営業を取りやめています。このパラゴンも今現在１０時開店の６時閉店です。

デモ隊に遭遇したのはビッグＣに買い物に行く途中でした。ビッグＣは色んなものが売っていて、旅行客にもジワジワ人気が出ているＳＣ。