オーストラリア北部の野生動物をたずねて（３）　キャサリン渓谷

2013/12/24 - 2013/12/25

オーストラリアで最も有名な鉄道であるガン鉄道も停車するキャサリン渓谷は、急流で分断された13の渓谷が集まり、変化に富んだ景色を眺めることができます。全部回るには何日もかかるらしいのですが、ちょこっとクルーズしてみました。

エリア キャサリン(オーストラリア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 3.0
• グルメ: 1.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

この日も部屋で簡単な朝食を済ませて早々に出発です。ノーザンテリトリーを走っていると目立つのが巨大な蟻塚。あんなに小さいアリがこんなに大きなものを作るとは驚きです。

カカドゥからキャサリン渓谷へ向かう途中に、Pine Creekという小さな町があります。１９世紀後半にはゴールドラッシュで大いに栄えた町だそうで、当時使っていた様々な道具やキャサリンとダーウィンを結んでいた鉄道に関するものを見ることができます。

この時期のこの地域の困りものは蠅。私達が住んでいるアデレード郊外でも夏場外を歩いていると蠅がそれこそ五月蠅いのですが、このあたりはその比ではありません。こういう場所を見学する時の必需品はこの園芸用の網付き帽子です。

後ろにあるのは金を掘り出したり精練するための装置類です。

一応、きちんと説明のパネルがありますし、敷地内は丁寧に整備されています。オーストラリアは鉱山が豊富な国で、あちこちにこの手の「昔は鉱山労働者で栄えた町」があり、往時の建物や機械類があるのですが大抵は「なんとなく放置してある」だけですが、この公園はわりと整備が行き届いていました。

公園の真ん中に、なんとバオバブの木が！

バオバブといえばアフリカ、というイメージを持っていましたが調べてみるとアボリジニは古くから利用してきたのだそうです。

実はこの町の目玉はこれです。１８８７年製の蒸気機関車ＮＦ５。

駅舎もしっかり現存しています。ダーウィンまで石炭を運ぶための貨物路線だったそうですが、やがて衰退し、４０年ほど前に廃線になってしまったようです。

鉄道オタクとか、廃線マニアというわけではありませんが、こういう古い鉄道関係のものを見ると、ついつい心がはずんでしまいますね。

さて、本日の本題、キャサリン渓谷クルーズです。その前にお昼ご飯を、といったところで特にレストランがあるわけでもないので持参した出前一丁をホテルのキッチンで作ってささっと食べておしまい。

オンシーズンならきっと大勢の客が来るのでしょう、クルーズ船乗り場には沢山のボートがありましたが今日はなんと私達２人だけ。貸切です。

お天気に恵まれ、絶景が楽しめます。蒸し暑いことこの上もないのですが船内には冷えたお水も用意されているので、まぁなんとかなりますね。

１３もの渓谷があつまっているのがキャサリン渓谷だそうですが、私達の参加したクルーズはそのうち二つを見て回るものでした。二つの渓谷の間は陸で隔てられているので、一度ボートを下りて歩いて次の渓谷へと向かいます。

洞窟の奥に、蝙蝠の群がぶら下がっています。気候もそうですが、６月に行ったボルネオを思い出します。

蝙蝠って、暗いところに潜んでいるイメージですが、ここではなんと木の枝にもぶら下がっています。

川べりの岩の間にはこんなものが。ツバメの巣です。

そして、その対岸で巣に出入りするツバメを虎視眈々と待ちかまえる猛禽も。。。

この日の宿はKnotts Crossing Resort。広くて豪華なスイート、狭いけど安上がりなキャビン、それにキャラバンキャンプの３種類の宿泊施設があります。今回の旅は何しろ節約旅行ですからキャビンを選択。ごく簡単なキッチンとセミダブルベッド、それに２段式のベッドがあります。

ホテルのレストランがどうも冴えない感じでしたので、町のウルワースでステーキ肉を買い、ボトルショップでワインを仕入れてきて備え付けのフライパンで焼いて食べました。実に質素なクリスマスイブです。