2012/04/14 - 2012/04/26
198位(同エリア349件中)
tabi人さん
- tabi人さんTOP
- 旅行記10冊
- クチコミ102件
- Q&A回答0件
- 31,820アクセス
- フォロワー1人
ドライブ二日目 今日はストーンヘンジ。
そして近年パワースポットとして有名になったグランストンベリーです。
吹きさらしの寒風に震えたと思うと、ぽかぽかの春の陽気になったり、突然大雨に見舞われたりと英国の天気は気まぐれです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー
-
「ストーンヘンジへ」
朝、空は厚い雲に覆われて今にも降り出しそうです。
この天気では気分がもう一つ盛り上がりに欠けますが、朝のレストランで会ったホンダの出張のビジネスマンは「大丈夫ですよ」と。
確かに英国の天気は目まぐるしく変わることがこの後嫌というほど体験しました。
一日中晴天というのはめったになく、その代り一日中雨というのもあまりありません。
これは季節的なものでしょうか?
そのあたりを聞き漏らしました。
ホテルを出発、昨日とは違う方向を、やはり小さな町を通りぬけながらやがて丘の連なる田園風景の中に入って行きます。
畑はまだ耕されたばかりで何も植わっていないみたいです。
所々の菜の花の丘が目に鮮やかです。
この花は油かな?それとも鋤き返して肥料になるのかな?
などと考えながら走って行きます。
主人は運転なので、窓外の景色を写真に撮るのは私の役目です。
動く車から撮るのはタイミングが勝負で、下手すると道路わきの木がデンと正面に写ったりします。
日本ではまず見られない光景に興奮しっぱなしで、あれもこれもと撮ってしまいますが、このうちちゃんとしたのは何割でしょうね。
ナビを頼りに走ります。
道路の行き先表示板は読めなくても、ナビの音声は聞けなくても、地図が出るのはありがたいことです。
グラウンドアバウトにも慣れて、こちらも安心して乗っていられるようになりました。
一時よく振っていた雨も次第に小降りになり、雲の切れ間から陽が射すようになってきました。
高い山もなく、遮るものもない丘ばかりで空の広いこと。 -
「英国の道路」
ストーンヘンジへ向かって快適な2車線の道路はカーブも少なく、50マイル(75キロ)が続きます。
こちらの速度表示はマイルですので、キロなら大体1.5倍ぐらいになります。
道路の種類としてMとAが主要国道。
Mはモーターウェイで自動車専用の高速道ですがすべて無料です。
Aは日本でいえば主要国道。
とにかく制限速度は速いです。
一般道でも50マイルは当たり前、街中の道でも40マイル(60キロ)ぐらいです。
だから高速ともなると80マイル以上(120キロ〜)
怖いです・・・。
でも主要国道はもちろんそのほかの道でも、日本のように自転車やミニバイクが道のはしを走っているのは見かけませんでした。
だからその点は日本の方が怖いかもしれません。 -
やがて向こうの丘になにやら石組みらしきものと、大勢の人影が見えてきました。
見はるかす丘の中にぽつんとそれはありました。
観光地らしく、広い駐車場とお土産屋さんがあります。
切符売り場で「シニア Two」と買って、道路下の通路を通ってストーンヘンジへ。
天気は回復して雲の流れは速いですが所々陽が当たっています。
でもすごい風で寒いこと。
この時期の英国は日本の三月ぐらいの感じでしょうか。
暖かい日もあれば寒い日もあるといった不安定な時期で、私はユニクロの超軽量のダウンジャケットで過ごしました。 -
ストーンヘンジの日本語パンフレット。
-
ストーンヘンジの石組みは今は近くへは寄れず、柵で囲まれていてはその周りを一周する遊歩道がついています。
50人ほどの観光客がいたでしょうか、みんな寒そうでした。
周りは牧場もあり羊がのんびりと草を食んでいたり、反対側にはこんもりとした小山であるマウントがいくつか等間隔で並んでいるのが見えます。
そういえばレイラインの発祥はここ英国。
こうしたマウントもそれに連なるものなのでしょうか。
ストーンヘンジは確かに巨大な石組みで一見の価値はあるとは思いましたが、私は一見だけで十分です。 -
まわりは広々とした丘、牧場。
羊たちが「われ関せず」と観光客を無視していました。 -
まわりに何もない丘の上にぽつんとあることが、妙な違和感を感じさせます。
空虚というかなんというか・・・。 -
「グラストンベリーへ」
やがてストーンヘンジをあとにして次の目的地であるグラストンベリーへ向かいます。
道は相変わらず快適なA国道。
空は照ったり、曇ったりで目まぐるしく変わります。 -
空は照ったり、曇ったりで目まぐるしく変わります。
いくつかの小さな町をぬけ、ある町のはずれで大きなお店を発見しさっそく寄って行くことにしました。
そこは植物や雑貨、お菓子類を置いている大きなスーパーで、一隅にはフードコート(?)があって簡単な食事ができます。
時刻は11時過ぎですが、早めの朝食を摂ることにしました。
食べられるときに食べておかないとね。
店員さんともちろん言葉は通じませんから、手真似で指をさして注文です。
どうもトレーに大中小があって、一盛りいくらというらしいのです。
金額は忘れてしまいましたが、中で5〜6ポンド(600〜750円)ではなかったかと思います。
ハム、ローストビーフ、スコッチエッグ、サラダほかいろいろあって二人で一皿で十分の量でした。
余談ですが英国は物価が高い、特に食べ物は高くてマズイと聞いていましたが、私たちはこんなふうな食事や、スーパーでの買い込みで済ませましたので高いという実感はありませんでした。
食後はちょっとお買いもの。
お土産にカカオ80%や75%のチョコなど、ハーブキャンドル、ハーブサッシュなど買い込みました。
私たちはこうしたスーパーなどでお土産を買うことが多いのです。 -
また車に乗り込み、一路目的地を目指します。
それから一時間足らず、小高い山に小さく円筒形の建物が見えてきました。
あれが英国一のパワースポットとして名高い聖ミカエルの塔なのでしょう。
でも、結構高い山の上にあるようです。
ちょっと登るのは無理かも。 -
「グラストンべりー」
グラストンベリーは近年注目されているようですが、まだまだ知られていません。日本のガイドブックは「地球の歩き方」ですら載っていないのです。
私がここを知ったのもテレビの放送からでした。
ここはグラストンベリー・フェスティバルというロックの祭典で有名ですが、生憎私たちはその方には興味がなくて・・・わかりません。
グラストンベリーの街中は観光客でいっぱいです。
石畳の狭い道も人でいっぱいです。
駐車場に車を入れて、私たちも観光客となって町にでかけました。
メインストリート(といっても狭い通りです)のやや坂道を登ってゆくと郵便局がありました。
ここで両替に寄りましたが、中は7,8人が並んでいます。
両替はところによってレートが少し違います。
ここは公共機関のせいかレートはよい方かしら。 -
道の突き当りの堂々たる大聖堂。
ゴシックの天を衝く尖塔が威圧します、国教たるイギリス正教の力をみるような。
でもこれは私が異教徒だからで、敬虔な教徒さんには限りない信仰の象徴なのでしょうね。 -
大聖堂から先ほどのひとつ裏手の道を下ってきます。
ここにきたら外せないのがアビー(修道院)の廃墟です。
歩いていると急に雨が激しく降り出しました。
かたわらの家の軒先で雨宿り、こんなことすら楽しいですね。
小止みを待って歩き出すと、優しそうなおばさんがニコニコして話しかけてきます。
何と言っていいかわからなくて、アビーのことや行き方など聞いてみました。
自分もあまりよく知らない、といった風な話でした。
このおばさんとはまた後で会うことになるのですが。 -
「Glastonbury Abbey 」グラストンベリー修道院
偉大な廃墟です。 -
「アビーにて」
料金を払いますとチケットの代わりにナショナルトラストのステッカーをもらい、衣服につけます。
どこでもお決まりの、パネル展示やお土産物の売り場があります。
もちろん展示の説明は英語ですが、こうした歴史的建造物などはナショナルトラストという団体が管理に当たっています。 -
あまり知られてはいませんがこれは日本にもあります。
今回の旅行に際して私たちは英国のナショナルトラストの会員に登録をしています。
このナショナルトラストの施設にはちゃんと日本語のパンフレットが用意されているのです。
ただどこでも「Japanise or Chinese?」と聞かれました。
それほどどこへ行っても中国の人が多いのです。
私たちがわからないなりに展示に見入っていますと、誰かに声をかけられました。
振り返ると先ほどのおばさんです。
どうやら私たちが無事にアビーに着いたかどうか見に来てくださったようです。
「無事についてよかった。楽しんでね」という意味の言葉を残して「Bay!」と手を振って去って行かれました。
なんと親切な方でしょう!感謝です。
日本人の年寄がよほど心配になったのでしょうけども。 -
建物から出て、修道院の廃墟に行ってみます。
先ほどの雨は嘘のように晴れて、見事な青空です。
かつて栄えた修道院はいまは壁や塀を一部残して完全なまでに破壊されて、芝生のなかにたたずんでいるばかり。 -
内部は安全と保護のために通路が作られています。
趣旨はわかりますが貴重な建造物に、いいのかな? -
レリーフが風化もせずに残っています。
-
そのレリーフの繊細さと造形の美しさは唖然とするばかりでした。
どんなに立派な建物がここにあり、どんなに多くの修道士たちが日々の研鑽に励んでいたのでしょう。
すべてを歴史の流れの中に埋没して、いまここにこうして陽のもとにさらされているのです。
しかしあくまで明るく、広い庭をおおう芝生の絨毯は柔らかな緑をひろげています。 -
「町の聖堂」
このグラストンベリーにはもうひとつ聖堂がありました。
また降り出した雨の中、そこを訪ねてみました。
最初の大聖堂と違ってささやかな造りですが、やさしい印象です。
聖堂や教会は基本的に誰でも自由に出入りできるようです。
そっと大きな木の扉を開くと、椅子がずらっと並び、正面の祭壇のステンドグラスがやわらかな光を投げています。
片隅にささやかな売店があり、お土産に絵葉書を求めました。
駐車場に戻る途中、少しお腹も空いたので小さなファーストフード(?)の店へ寄ってみました。
コーラとサンドイッチを指さして注文、とても美味しかった。 -
「帰路に」
帰りは初めてM国道に乗ってみました。
少々遠回りではありますがブリストルの町と海を遠く見ながらのドライブは・・・怖かった・・・。
主人は別に怖くもなんともないと言いますが、片側4車線みんな80〜90マイル(125〜140キロ)以上でバンバン飛ばしています。
時間にして40分位でしょうか、降りたときは本当にほっとしました。
こうして今日も楽しく無事に終えることができました。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
tabi人さんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
22