南独からフローエ ヴァイナハテン！　-2-　ヴュルツブルグ

2013/12/23 - 2013/12/24

2013年クリスマスは、4泊5日で南ドイツへ行ってきました。
「フローエ ヴァイナハテン」とはドイツ語で「メリー クリスマス」のことです。

マドリードからフランクフルト OUT ミュンヘン IN で航空券を購入。フランクフルト→ヴュルツブルク→ニュルンベルク→ミュンヘンと電車移動。ミュンヘン以外は、それぞれの街でクリスマス マーケットの最終日にギリギリ間に合いました。

2泊目はヴュルツブルグ。フランクフルトから高速列車 ICE にてヴュルツブルクまで1時間ちょっと。チケットはドイツ鉄道DBのHPから前売り券を購入、二等車席予約で1人28,50ユーロでした。

ヴュルツブルグでは、最終日のクリスマス マーケット散策の他に、世界文化遺産であるレジデンス（領主大司教の居城）を見学しました。歴史ある町並が美しいヴュルツブルグですが、第二次世界大戦でイギリス空軍の爆撃により、町の90％が破壊されました。だから今見られる町並は、長年の復元修復作業によるものです。


表紙の写真：　
マルクト広場 クリスマス マーケット最終日の様子

エリア ヴュルツブルク(ドイツ)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.5
• グルメ: 3.5
• ショッピング: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 鉄道

Würzburg に到着〜　　中央駅です。

ビュルツブルク中央駅 駅

これより先の3市では全て、中央駅近くのホテルを取りました。ヴュルツブルグでは、Hotel Regina http://www.hotel-regina-wuerzburg.de

Hotel Regina ホテル

外装、レセプション、そしてエレベーターの様子を見て、私のホテル選びに滅多に苦情を言わない夫が「もう少し予算上げれば良かったのに」と不安をもらした。ところが、部屋は割と良かった。フランクフルトで泊まったホテルより広いし、ベッドも新しいし、充分です。ここでも枕はよくなかったけど。
〔ホテル レギーナ：ダブル2人利用1泊75ユーロ＋朝食1人5ユーロ〕

今度は Haribo のグミベアが枕元に置いてありました♪

バスタブではなくてシャワーでしたが、我々はシャワー派なので問題無し。バスルームも広くて使い勝手悪くなかったです。いつも booking.com の評価を吟味して、7.５以下の所は絶対に予約しない私ですので、間違えるわけなかった。（笑）

部屋からは中央駅前広場が見渡せました。駅の後ろには畑が広がっています。

レセプションに各言語で用意された市内観光用マップが置かれていたので、日本語とスペイン語のを頂きました。日本語のは書かれていることが他欧州言語版より少ない。スポット案内が極端に少ないですが、逆にレストランや土産物店の案内が日本語版にはある。この町の絵も日本語版のみ。ホテルでマップが手に入ったので、観光案内所に寄らなくて済んで助かった。

翌朝の朝食です。ホットミールはありませんでしたが、我々にはこれで充分です。ソーセージのパテ、初めて食べました。かなりしょっぱい。
洒落たホテルを求める訳でなく、費用と綺麗さと立地重視の人なら、ホテル レギーナお勧めできます。駅前という立地はかなり高ポイントです。

さて、着いた日。早速、町中へ繰り出します。この日はクリスマス前の平日で、店がどこも開いていて活気がありました。これならヴュルツブルグ、ショッピングの面でも楽しめそうです。

まずは、司教館（レジデンツ）を見に行きました。1981年、庭園と宮殿前広場と合わせて「ヴュルツブルク司教館、その庭園群と広場」として世界文化遺産に登録されました。

ヴュルツブルク司教館、その庭園群と広場 史跡・遺跡

この門の向こう側が気になるのですが、建物内見学の入り口を探しに正面に向かいます。

バロック建築様式を代表するヨーロッパでも屈指の宮殿です。　　（夫撮影）

ファサード中央の紋章と彫刻。　（夫撮影）

宮殿前広場の噴水
レジデンツ内部は写真撮影禁止なので写真がありません。見所は、大階段のティエポロ作の天井画。世界最大級のフレスコ画だそうですが、そんなに大きいようには見えませんでした。

噴水　　彫刻家でしょうか。　

内部見学後は裏の庭園（ホーフガーデン）へ廻りました。（夫撮影）

庭園内には色々と石像があり、目を楽しませてくれます。

http://www.residenz-wuerzburg.de　〔レジデンツ内部見学 7,50ユーロ　庭園は自由〕

さて、お楽しみの昼食タイム！　ユリウスシュピタール醸造所に行くことにしました。16世紀創設の施療院で、現在は病院、老人ホーム、ワイナリーから成る財団法人。

看板♪　http://www.juliusspital-weinstuben.de

ユリウスシュピタール醸造所 建造物

どうも魚の養殖をしていて、魚料理も美味しいらしい。これは良い！

名物の自家製フランケン ワインを赤とローズとグラスで注文しました。が、我々にはスペイン ワインの方が美味しく感じる。グラス ワインは100ml（2,40ユーロ〜）か250ml（4,50ユーロ〜）か注文できますので、余り飲めない人でも気軽に頼めます。

私は Half carp baked 。コイに見えないんですけど。新鮮で美味しかった！（夫撮影）

夫は鹿肉のザウアーブラーテン、これは普通だったらしい。クネーデルのモチモチ感が夫は苦手で、この後の食事ではいつも避けていました。
この他にもサイド ディッシュでハーフ サラダを取り、ランチ計45,40ユーロ。　（夫撮影）

ユリウスシュピタールは大きな建物です。この門を入れば中庭が見られたんだと思いますが、入りませんでした。

マルクト広場にやってきました。この日はヴュルツブルグのクリスマス マーケット最終日でした。

漆喰飾りが美しいファルケンハウスに西日が当たる。

観光案内所(ヴュルツブルク) 散歩・街歩き

広場にあったキリスト生誕場面の置物（スペインではベレンと呼びますが、ドイツ語では？）

何か買いたいけど・・・　でも結局飾らないからなー

四葉のクローバーの鉢には、煙突掃除人。ドイツでは幸運のシンボルなんだそうです。

このお店ではワイングラスやビールジョッキに名前を彫っていました。

クリスマス マーケットに混じって、多分普段も出ていると思われる八百屋さんも。

Marienkapelle 聖マリア礼拝堂　

1377-1481建設の後期ゴシック建築。

名前入りカップ　当然日本語の名前はありませんでしたね〜　

？？　掃除用具店　　クリスマスと全然関係ない店も並んでいて、面白いです。

ポカポカ　暖かそうだ

スノーマン型菓子パン！　

夫はと言えば、クリスマス マーケットではなく、薬局のウィンドーで見たぬいぐるみを年末に生まれる予定の甥っ子に買った。レンジでチンして温めるぬいぐるみですが、普通のクマやウサギよりも、こんな囚人猫の方を面白がった。（夫の甥は結局年越して、1月初旬に4キロで生まれました。デカ過ぎ・・・）

旧マイン橋に向かう途中あった像。川で釣りをする子供達のようです。

Alte Mainbrücke 旧マイン橋　1473-1543年建設

アルテマイン橋 建造物

この橋からは対岸のマリーエンベルグ要塞が望めます。夏期だったら頑張ってあそこまで行ったのですが、すぐ暗くなる冬の夕方ですのでやめました。　（夫撮影）

橋には12体の聖人像がありますが、これらは1730年に取り付けられたもの。聖ヨゼフ。

Pat. Franconiae とあるので、フランコニア地方の守護聖母としてのマリアのようです。

橋からヴュルツブルグ旧市街を望む。なかなか絵になる眺めです。

このレストランもクチコミでチェックしていたのですが、結局利用せず。　（夫撮影）

マイン川とマリーエンベルグ要塞。上から一望するヴュルツブルグの町も素晴らしいようですが、今回はパスします。

川沿いに建つ家々の色がまちまちなのですが、形と高さが揃っているので統一感があります。

旧マイン橋からザンクト キリアン大聖堂へ続くドームストラッセは、平日で店が開いていたこともあって大変賑わっていました。夫は、遠くから Media Markt （欧州に展開しているドイツ系電化製品百貨店を目敏く発見。そこで、30分後に大聖堂の前で待ち合わせすることにして、別行動開始。（夫撮影）

市庁舎。下にラーツケラーがあり、外のテーブルでワインを飲んでいる人がたくさんいました。

Media Markt に向かった夫と別れて私は、市庁舎の脇の扉から人が出入りしているのを見て、入ってみることにしました。

そこには、1945年3月16日のイギリス空軍による17分間の爆撃で完全に破壊された町の模型や、写真展示などがされていました。こんな状態から、よくも今見られる町並へ復興できたものだと、感心します。

市庁舎前の Sternplatz には八百屋や花屋が出ていました。楽しい雰囲気。

単純だけど、こんなクリスマス飾りがあるとは今まで知らなかった。棒に差したツリーのボール、これを何本か鉢や庭に挿せば植木もクリスマス風になる訳ね。

モダンな市電が通っています。

スーパーの外の野菜果物コーナーの一番目立つ場所には、さすがドイツ、ジャガイモと立派なキャベツが山積みになっていました。

みかん、オレンジ、レモンを目にして、どこから来ているのかを確認せずにはいられなかった。やっぱり！ SPANIEN （スペイン）産でした。

なんか変わった噴水の像・・・

待ち合わせ場所には夫が先にいた。「何か買ったの？」と聞くと、「いずれ買おうと思っていたソニーのレンズスタイルカメラが、スペインより60ユーロも安く売ってる。どうしようかなー」というので、「買えば」と背中を押すと嬉々としてまた店に戻った。

Dom St. Killian ザンクト キリアン大聖堂　「中で歌うたっているよ」と夫が言うので、私は中で待つことにしました。　（夫撮影）

クリスマス コンサートのリハーサルをやっていました。オーケストラと少年コーラスの最後の一曲の練習を聞くことができました。
この教会内の彫刻などは戦時下、レンガを積み上げて覆うことによって空襲を免れました。

全体的に内装は、戦後再建の際にモダンにされています。

Neumünster ノイミュンスター教会。11世紀のロマネスク様式。
Media Markt から戻った夫は、「現金払いだけしか受け付けないらしい」とガッカリして戻ってきた。スペインではクレジットカード払いできるけどねー。　大体、何千ユーロもする家電も現金払いしちゃう訳、ドイツ人は？　「じゃ、現金引き出したらいいじゃない」と、ATM 探して現金引き出して、夫は三度 Media Markt へ戻りました。

その間、私はクリスマス マーケットを彷徨う・・・　リースにも色々。

17時前なのに、かなり暗くなってきました。聖マリア礼拝堂の仄かなライトアップが良い。

綺麗だけど・・・　私は見るだけ

これ面白い！　お香の煙がトナカイやドラゴンの鼻や口からモクモク。

クリスマスと関係あるわけじゃないけれど、この藁細工店、面白かった！

マルクト広場のオベリスクも電球で飾られていました。（夫撮影）

聖マリア礼拝堂内を覗いてみました。モダンな内装です。

そろそろ、ヴュルツブルグのグリューワインのカップを手にしなきゃ！　ここでは、フランクフルトと違って店によってカップが違ったので、好きな絵と色の所で飲みました。ヴュルツブルグの町並みとクリスマス マーケットが描かれた、可愛いカップです。（夫撮影）

食べ物屋、飲み物屋の前には人がいっぱい。

カラフルなキャンドル ホルダー　　こうやってたくさん並んでいると綺麗です。

タワシや箒を売ってた店。

なんか食べよう！　ソーセージが多種。　ぅわー　どれにしようか迷っちゃう。

看板に書かれていた「1/2 meter」に惹かれて、半メートルの Feuerwurst を試してみることに！

長いよ〜　両手で持ってないと！　うまっ♪　これだけで二人の夕飯代わりになってしまった。

フランクフルトで見て気に入ったキャンドル ホルダー。フランクフルトでは4ユーロで売っていたのに、ここでは2,50ユーロだって！　買う♪　（夫撮影）

グリューワインのカップに似た、ヴュルツブルグの町並が描かれているのにしました。ちゃんと、ロウソクも付けてくれた。

翌朝はニュルンベルグへ移動です。駅の売店に Haribo のグミがいっぱい！こんなにたくさんの種類を見たことがありません。

メーカー違うけど、スターフルーツ味なんて珍しいのがあったので買ってみました。
・・・美味しくなかった。

町は小さいのに、ホームがたくさん。

ホームのどの辺にいれば自分の号車に乗り込めるかが分かりやすく案内されています。

我々が乗ったのは 9:33 のウィーン行き。右のミュンヘン行きに乗っても、次がニュルンベルグです。1時間弱で着きます。

Würzburg さようなら〜　

今回の旅行で3度乗る ICE。色々試したくて、この時はテーブル席を予約しました。次のニュルンベルグの予習をしましょう。
〔ICE Würzburg-Nürnberg: 前売り券 二等車席予約 1人28,50ユーロ〕

席の上にはどの区間を乗るかが分かるように表示されています。車掌さんに便利なのはもちろん、座席指定じゃないチケット買った人は、この表示の出ている席は避けられる。効率よくできてるのねぇ、さすがドイツです。

この旅行記へのコメント （2）

• Juniper Breezeさん 2015/04/06 15:56:50

  ドイツ旅行の予習の為にお邪魔させていただきました!

  MILFLORESさん、はじめまして。　こんにちは。　ドイツのヴュルツブルクの旅行記にお邪魔させていただきました。　
  
  来月、母とドイツ旅行に行く予定で、私はドイツ自体は3度目なのですが、一から計画しての個人旅行は初なので、今からドキドキワクワクです☆　ヴュルツブルクでは、私もReginaに泊まる予定なんです。　駅から近いホテルを探していたので、良いコメントを読んで今から安心しました。
  
  MILFLORESさんは、スペインにお住まいなんですね!　たくさんのお花?っていう意味のお名前も素敵♪　スペインは、昔、出張(っていうとカッコイイですが、ただの引率係みたいな感じ)でMadridとBadajozに行ったことがあります。　Madrid、なかなか都会で素敵な街でした!　いつかバルセロナにも行ってみたいな〜って思っているので、MILFLORESさんの旅行記で色々とお勉強させていただこうかな。　フォローさせてくださいね。　
  
  これからもどうぞよろしくお願いします。
  
  Juniper Breeze
  
  

  MILFLORESさん からの返信 2015/04/07 18:48:32

  RE: ドイツ旅行の予習の為にお邪魔させていただきました!

  Juniper Breezeさん、はじめまして
  ご訪問及びメッセージ、そしてフォローありがとうございます。
  
  ドイツ旅行、楽しみですね！
  この旅行は、初めてのクリスマスマーケットが目的だったのですが、マーケット自体は一箇所で見たらどこも同じ感じかな〜というのが正直な感想で、だから観光もなるべく積極的にしました。
  
  ドイツは、列車移動が簡単で助かりました。
  ヴュルツブルクの Hotel Regina、駅から近くてコメントがそんなに悪くなかったので選びました。外装やレセプションの様子を見たときは「失敗したか！」と思ってしまいましたが、部屋自体はそんなに悪くなかったので、びっくりしないで下さいね〜　朝食は余り期待しない方が良いです。
  
  Badajozですか！　珍しいですね〜
  お仕事とは言え、初めてのスペインでバダホスにいらしたとは、そんな日本人少ないと思いますよ。美味しい生ハムがあったでしょう？
  
  今度はスペインへいらしてくださいね！
  MILFLORES