全日空ビジネスクラスで行くシンガポール・事件は立て続けに起こるシンガポール

2013/12/28 - 2014/01/02

事件は起きた。


SINまであと1時間余り。
機内は照明が落とされて、大半の乗客はシンガポールでの年越しを夢見ていた。

その時、後方座席がざわついていることに気づき、ふと目を開けると、前方の乗客が吾輩の後ろの方を心配そうに見ているのが見てとれた。

つられて首を後ろに捻じ曲げると、2人のCAさんと、お婆さんが何か話をしている。
さらに観察を続けるとCAさんのうちの１人はビニール手袋をはめ、もう１人はシートのようなものを持って立っている。
さらに凝視すると、吾輩の後ろの席のおじいさんの胸元がびっしょり濡れている。
表情は何か一点を見つめたままで呆けたような様子。

事情を察したので観察を中止した。

エリア シンガポール(シンガポール)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 タクシー 徒歩 飛行機
• 旅行の手配内容: 個別手配

さらに事件は起きた。


パースを飛び立ち水平飛行に移行したSQ機は、やがてディナータイムを向かえようとしていた頃。
うつらうつらしていた吾輩の隣席が騒がしいので目を覚ますと、インド系の少年が手で口を押さえている光景が目に飛び込んできた。
通路を隔てた父親がその少年のテーブルを畳もうとしたその刹那、手で口を押さえることを無意味と知ったかどうか、急に手が離れた彼の口から放物線を描きながら前方に吐しゃ物が放出された。
できる限り頑張ったと思われる証に、彼の口元はキュット引き締められたままだったので、水鉄砲のような軌跡を描きながら勢いよく前方に飛ばされて行った。


父親に促されてレストルームへ向かった少年の残した残滓の後片付けを、幸か不幸かその一部始終を見学することができた。

集まってきたCAさんたちは、その場の話し合いで即座にそれぞれの役割分担を決めた。
まず液体を固形化するためと思われる粉末をその惨劇の現場に振りかける。

次に、固体と変化した物体を、折り曲げたメニューでかき集める。

さらに汚れたシートの座面をはずす。

その座面のシートカバーを２人がかりで剥がす。

廃棄処分とした座面のシートカバーはグリーンの袋に入れる。
そして、キレイな座面のシートカバーをとりつけて座席にセットした後は、ビニール袋から取りだしたブランケットをその現場に掛けて終了。

あとは何事もなかったかのようにディナータイムだ。

終始ポーカーフェイスのロレックスCAだった。
（腕時計）

話は前後して、リトルインディアを走行する「タコタクシー。」

チャイナタウンのホーカーズ。

シンガポールのホテルでは２ナイトだったため、乾きの遅い洗濯物をエアコンの吹き出し口の正面で乾かす。

地球の歩き方のHPでは常に人気ナンバーワンのSQには興味があったので、パースへの旅では初搭乗となるシンガポール航空を利用。

今回持参した万年筆はパイロットのシルバーン。
カートリッジ式だが昨年実験したモンブラン149同様全く異常なし。
ちなみに、今回はB787とB777での実験の結果である。

食事も含めてクチコミで騒がれるほどではないのでは？という感想を持った。

パースからシンガポールへ向かうSQ。

シンガポールのシルバークリスラウンジ


シャワールームは成田に比べてかなり手狭。

ラウンジ内は食事コーナーとくつろぎのコーナーが区分けされている。

味も成田や羽田のANAラウンジの方が３ランク上。
カナッペだけが美味かった。

この旅行記へのコメント （6）

• efesさん 2014/02/07 20:41:26

  はじめまして。

  旅行記、拝見させて頂きました。
  大変な事件でしたが、失礼ながら笑ってしまいました。
  
  知り合いのＣＡが一番、搭乗中一番大変なのは
  笑顔で「掃除」することだと話していたことを
  思い出しました。
  
  ひとつ、教えて頂きたいのですが今月２回目の
  シンガポールに出かける予定でいます。
  
  Ｔ３になりますが、ビールを飲めるレストラン、バー
  など、ありますでしょうか？
  ４年ほど前にうろうろした際は見つけられませんでした。
  
  どうぞ、よろしくお願いいたします。

  キューロクさん からの返信 2014/02/08 08:47:30

  RE: はじめまして。

  はじめまして。
  
  パースからのトランスファーで利用したのはT2でした。
  しかしながら、ラウンジへ直行したのでレストラン等をよく観察していません。
  また、レストランで飲食をしている人たちもいましたがビールを飲んでいたのかどうかは分かりません。
  
  イスラム圏ではないので、たぶんビールの提供はあるのではないでしょうか。
  
  
  
  

• カスピ海さん 2014/01/15 21:04:51

  タコタクシー

  人生各駅停車さん、こんばんは。
  
  めずらしいことに2回も遭遇されたのですね。シートははずせちゃうということを初めて知りました。
  このごろは、万年筆売り場を見ては、人生各駅停車さんを思うようになりました。あやかって1本買ってみたいです。おこずかいを貯めます。^ ^
  
  この「タコタクシー」は、私がクアラルンプールの空港で見たタコ星人の立体像かな??
  http://4travel.jp/photo?trvlgphoto=31941081
  マレー半島に棲む、なにかのキャラクターでしょうか。
  
  カスピ海
  

  キューロクさん からの返信 2014/01/16 15:18:32

  RE: タコタクシー

  ご当地ではタコが人気なんでしょうか。
  
  インクの出が豊富な万年筆は楽しいですよ。
  書くこともないのについ手が伸びてしまいます。
  
  メーカーではパイロットが安心できます。
  海外製ではペリカンもアフターサービスが充実しており安心して買えますね。
  
  万年筆の命ともいえるペン先調整を依頼すると、モンブランの場合は15,750円請求されますが、ペリカンは無料です。
  しかし、パイロットはそもそもペン先調製が不要です。
  
  
  ニブの太さはFが書きやすいかな。
  
  買ったら見せてください。

• fuzzさん 2014/01/14 22:50:39

  いやあ、初笑いかな(´艸｀*)

  投票ありがとうございます。
  そして、はじめましてfuzzと申します(*^^)v
  
  シンガポール、笑ってもいいのかなぁ・・・と思いながら。
  でも、大笑いしました。
  
  人生各駅停車さん、幸か不幸かその一部始終を見学・・・
  吹き出さずには、いられないでしょう(´艸｀*)
  
  あ〜、楽しかった。
  って言っても良かったのでしょうか？
  でもツボにはまってしまったんですもの。
  
  fuzz

  キューロクさん からの返信 2014/01/15 16:08:16

  RE: いやあ、初笑いかな(´艸｀*)

  fuzzさん、はじめまして。
  
  メールありがとうございます。
  
  喜んでいただけて良かったです。
  あのようなことが立て続けに自分の周りで起きて驚きました。
  
  でも、幸いにも両方とも実害はなく、さらにノロウイルスも発症せず、今となっては非日常の思い出となっています。
  
  今後もよろしくお願いします。