2013/12/24 - 2013/12/26
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inabayukiさん
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クリスマスマーケットの本場、ドイツに7泊8日の日程で行ってきました。
12月19日(木) フランクフルト着→デュッセルドルフ→ケルン(ケルン泊)
12月20日(金) ケルン→ジークブルク→バート・ヴィンプフェン→ハイルブロン(ハイルブロン泊)
12月21日(土) ハイルブロン→ニュルンベルク→バンベルク(バンベルク泊)
12月22日(日) バンベルク→ヴュルツブルク→フランクフルト→ドレスデン(ドレスデン泊)
12月23日(月) マイセン&ドレスデン(ドレスデン泊)
12月24日(火) ドレスデン→ベルリン(ベルリン泊)
12月25日(水) ベルリン(ベルリン泊)
12月26日(木) ベルリン→フランクフルト発
基本的に都市間の移動は電車です。フランクフルト→ドレスデン、ベルリン→フランクフルトだけは空路でした。うち20日〜22日はジャーマンレイルパスを使いました。
クリスマスど真ん中に行くので、お店が開いているか心配でしたが、さすが首都ベルリンでは何とかなりました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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2013年12月24日(火)
この日は早朝ドレスデンを発ち、ICでベルリンを目指します。
両親も一緒ですし、奮発して1等を予約しました。噂に聞いていましたが、クリスマス・イブとあって、車内はガラガラです。1等は1両だけですが、乗客は我々3人と初老の女性の4人だけです。
午前7時に出発してすぐ、食堂車で朝食をいただきました。想像以上に美味しかったです。
この車両、チェコ国籍だったので、メニューも価格もチェコ通貨が併記されていました。ちょっとノスタルジックな車内装飾もチェコ国籍だからでしょうか。
日本では食堂車は珍しくなってしまったので、とても良い記念になりました。 -
午前9時半頃にベルリン中央駅に到着しました。
到着後、ホテルに荷物を置いて早速街に繰り出します。
まず向かった先は『アンぺルマンショップ』。
アンぺルマンとは、旧東ドイツの信号機(=アンぺル)の赤と緑のランプの中に描かれている男の子のことです。ちなみに、女の子バージョンもあります。滅多にないので、見つけると嬉しくなります。
東西統一後、可愛らしいキャラデザが受けて一躍人気者に。手頃なお土産として観光客にも人気です。ベルリン市内のあちこちにショップがあります。アンペルマンショップ (ウンター デン リンデン店) 専門店
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ベルリンで一番美しい広場と呼ばれてい『ジャンダルメンマルクト』で開催されているクリスマスマーケットへ行ってきました。
ジャンダルメンマルクトは、旧東ドイツ側にありながら、まるでパリを思わせるような優雅で美しい広場です。
それもそのはず、17世紀にフランスから亡命した新教徒が住みついたエリアで、周りの建築物にもフランス文化が色濃く残っています。
ここで開催されるマーケットは、入場料が必要です。この入場料はチャリティで商業目的ではないとのことですが、場所柄とも相まって、高級感が漂っています。
ちなみに、こちらのマーケットは普段は午後9時まで開いてますが、12月24日だけは午後6時に閉まります。ベルリンのクリスマスマーケットは、ドイツ国内の他都市に比べてもダントツで開催期間が長い(12月末又は1月初旬まで)のですが、12月24日は短縮営業をするところがほとんどです。ジャンダルメンマルクト 広場・公園
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建ち並ぶ屋台や店舗も整然としています。
その中には、お目当てのレストラン『ルター&ヴェグナー(Lutter&Wegner)』もあります。ベルリンの老舗高級レストランで、ワインの種類が豊富です。
もう庶民的なマーケットとは言い難いですが、市内の店舗に入るよりは、気軽に立ち寄れます。
今回は軽めにスープ、シュニッツェル(ドイツ風カツレツ)とソーセージを注文しました。
スープはシーフードで、サワークリーム付きです。そのままでも美味しいですが、サワークリームを入れると一味違います。 -
シュニッツェルとソーセージが揃いました。
マーケットの出店とはいえ、お味もなかなかのもの。
何よりもワインが本当に美味しいです。白1本、赤1本の計2本を3人で空けました。
店内のテーブルは、相席御免の長テーブルですが、隣に座ったドイツ人ご夫婦がこれまた愛想の良い方々で、和気あいあいとお食事をすることができました。
お酒を飲むと、時間が過ぎるのがあっという間です。正午から午後4時くらいまで、このマーケットのお店をはしごしながら居座りました。
折角なので、教会の深夜礼拝に行こうと思っていたのですが、皆泥酔してホテルで爆睡…。ロマンも色気もないクリスマス・イブでございました…。 -
明けて12月25日(水)。
この日は『みゅう』の「ベルリンの壁ウォーキングツアー<日本語ガイド/ベルリン発> 」を申し込みました。
ベルリンでは、12月24日は閉まっていても、25日は開いてる観光施設が結構あるのですが、折角なので、ベルリンの壁の跡を歩いてみたいな〜と申し込みました。
ガイドして下さったのは、ドイツ在住30年のベテランの男性。クリスマスの朝から申し訳ありません。参加者はうちの家族3人でした。貸切!
小雨が降り始める中、チェックポイント・チャーリー(国境検問所)を出発します。道すがら、「トラバント」が大量に駐車している場所を発見しました。
プラスチックと段ボールでできていたという、東ドイツの国産車「トラバント」。それでも、注文から納車まで約10年かかったとか。
日本にも輸入されたことがあるそうです。が、当然と申しますか、日本の車検を通らず、公道を走行することはできなかったそうですが…。
この日は閉まってましたが、このトラバントに乗ってドライブできるみたいです。ちょっと興味ありますね、プラスチック製の車でドライブ。 -
トラバント博物館(?)の隣にある『遊覧気球ヴェルト・バルーン』です。
地上約150mからベルリンを見渡すことができます。1回のフライトは約15分です。ただ、ちょっとでも風が強いと運行されないそうです。
ちなみに、この気球、下が網でシースルーなんだとか。150mって結構高いですよね…。 -
ポツダム広場の壁、ヒトラーが自殺した総統府跡を見て、『ユダヤ人犠牲者記念館』に辿り着きました。
ここには2711本ものコンクリート製ブロックがあります。ここは虐殺されたユダヤ人に捧げられた記念碑で、地下には情報センターもあります。
このコンクリート製ブロックは高さがまちまちで、通り抜けていると、不思議な迷路に迷い込んだみたいです。虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑 (ホロコースト記念碑) モニュメント・記念碑
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その後、ブランデンブルク門を通り、地下鉄にのって北へ移動します。
このSバーン駅『Nordbahnhof』は、ちょうど東西の境目で、ベルリンの壁が築かれた当時は乗り降り禁止の通過オンリーの駅だったそうです。
駅構内には3重の壁が築かれていましたが、それでも西ベルリンへ逃げ出そうとして、走行する列車に飛び乗ろうとした人がいました。その人は結局失敗し、大けがをして亡くなられたそうです。
ベルリンの壁があった場所は、現在は色のついたレンガが敷かれてその場所を標しています。壁を越えようとした人の記録がそこかしこに残っています。 -
ここは旧東ベルリンのベルアウアー通り沿いの『ベルリンの壁記録センター』です。ベルリン市によって壁の一部が残されています。
今まで知らなかったのですが、ベルリンの壁って1枚じゃなくて、2枚(場所によっては3枚)あったのですね。壁と壁の間は緩衝地帯となっていて、逃亡者を見つけやすいように、夜間でも明るく、犬や監視塔が等間隔に配置されていたとか。逃亡者を追跡できるように、ジープが走れる道路まで設置されていました。
この緑色の芝生のゾーンが緩衝地帯です。結構広いです。
これは確かに越えるのは命懸けです。ベルリンの壁記念センター 博物館・美術館・ギャラリー
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当時のまま残る監視塔です。
壁の間からは、当時のまま保存されている緩衝地帯と配電盤が見られます。 -
これは『躓きの石』です。
ガイドさんに教えてもらって、ベルリンの昔のゲットー(ユダヤ人居住区)近くで見つけました。
ナチス政権に強制移送され殺された人々を追悼する記念碑です。ドイツだけでなく、ヨーロッパ中で見られます。
本当はベルリン郊外の『ザクセンハウゼン強制収容所跡』も行きたかったのですが、残念ながらクリスマス期間(12/24〜26)は休館です。 -
ウォーキングツアーは『ハッケシャー・ホーフ(Hackesche Hofe)』で解散です。
このハッケシャー・ホーフはベルリンで一番有名なカルチャー・コンプレックスです。ベルリン到着日に行った『アンぺルマンショップ』の本店があります。
が、12月25日は閉店してました。いくつか開いているお店はありましたが、ほとんどのお店が休業です。ハッケシェ ヘーフェ 散歩・街歩き
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ハッケシャー・ホーフから世界遺産『博物館島』に向かって歩きます。
シュプレー川に出たところで、『ベルリン大聖堂』が大迫力で見えてきました。
ベルリン大聖堂はプロイセン王及びドイツ皇帝を排出したホーエンツォレルン王家の墓所で、東ドイツ最大のプロテスタント教会だそうです。
入場料は大人7ユーロ。高いな〜と思いましたが、見ごたえのある教会です。270段の階段を登って天井ドームにも入場できます。辛いですが、見晴らしがよく、アレキサンダー広場等が一望できます。ベルリン大聖堂 寺院・教会
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この日は前日(24日)の夜にチャレンジして玉砕した『DDRミュージアム』併設のレストランです。土日も夜遅くまで営業しているくせに、12月24日だけは午後4時に閉まるのですよ…。
DDRとは、東ドイツのドイツ語略称です。
この博物館は東ドイツ市民の生活にスポットを当てているのが特徴です。
併設のレストランでは、DDR時代の料理を味わえます。
メニューを見ると、やっぱりというか、ロシアの影響を受けつつ、質実剛健なお料理が多いですね。英語のメニューもあって、それぞれの料理にコメントが付いているのが面白いです。
これはスープですが、ロシアのボルシチっぽいです。
どのガイドブックも味はイマイチとあるのですが、結構美味しいと思いました。
貧乏舌なだけ?DDR博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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こちらは東ドイツの国家評議会議長、ホーネッカーが好きだった豚肉料理です。
チーズがかかっていてます。お肉は柔らかくてジューシーです。
しかしポテトが多いな…。 -
東ドイツを代表する豚肉料理とあったので、注文しました。ポークステーキですね。
美味しいのですが、量がスゴイ。つけあわせのポテトもキャベツも「メインか!」というくらいドッカリ来ます。
ところで、このレストランでは、トイレが敷地内に無いので、博物館の中に入らなければなりません。トイレに行きたくなったら、従業員さんにお願いして博物館に入れるチケットを貰います。15分以内にレストランに帰らないといけないのですが、トイレへの道すがら、ちゃっかり展示品が見えてしまいます。 -
腹ごしらえをしたので、午後のメイン、世界遺産『博物館島』へ。
シュプレー川の中州には、5つの博物館が集まっていて、それぞれ見ごたえのある博物館です。
あんまり時間もなかったので、一番有名な『ペルガモン博物館』に行きました。
古代ギリシャ、バビロニアの巨大遺跡がそっくりそのまま展示されていて、そのスケールのデカさに圧倒されます。
写真はペルガモン(現在のトルコ)で発掘された『ゼウスの大祭壇』です。
こんなデカいものをよく持ってこようと思いましたねぇ。
あんまり行くところがないためか、観光客が多かったです。とはいえ、館内は広いので、そんなに混んでいる感じはしません。
後半に行くほど、遺跡の前に座り込む人が増えていきます。みんな観光疲れしてますね…。ペルガモン博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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ベルリン最後の夕食は、暗闇レストラン『unsicht-Bar』に行きました。
視覚障害者の雇用促進を目的に、2002年にオープンした、真っ暗闇の中で五感をフルに駆使して料理を味わい尽くすというレストランです。
この真っ暗闇は本当に漆黒の闇です。少し時間が経てば目が慣れてくるかも…なんて甘いものじゃありません。約3時間いましたが、全く見えることはありませんでした。手探りで食事をします。
完全予約制なので、ホームページで予約してから行きました。英語OKです。
ベルリンの中心街にあるのですが、薄暗い通りに突然出現するので、最初、本当にここでいいのか迷いました。でも店内に入るとお客さんで一杯でした。家族連れも結構いました。
まずは待合室でメニューを選びます。魚コース、野菜コース、サプライズ・コース等です。私たちはサプライズ・コースにしました。
まあ、魚コース等を選んだところで、「フランスでバカンス中のアメリカの貴婦人がイタリア人のウェイターに囁かれて云々」というメニューからは、何が出てくるかサッパリですが。
メニューを決めたら、ウェイターさんの肩に手を置き、いわゆる汽車ポッポ状態で入場します。丁寧に案内してくれるので、こけることはありません。
着席後、サラダ→メイン→デザートと出てくるのを待ちます。ちなみに、コース料理はスープ有or無を選べます。我々は有を選んだのに普通に忘れられました…。
お料理が出てくるスピードはゆっくり目です。お料理は期待以上で、本気で美味しいです。何を食べているのか全く見えないので、嗅覚と触感が頼りです。
食事中、他の席からグラスやお皿の割れる音がしょっちゅう聞こえてきました。こちらのお店、なかなかのお値段なのですが、これには食器代が含まれているのではないかと疑ってしまいました。
食事が終わればまた待合室に戻り、お会計です。希望すれば待合室で食後のコーヒーもいただけます。また、カウンターの横には本日のメニュー(食材名入り)が置いてあるので、答え合わせができます。だいたい合ってました。
いや〜、興味深い体験ができました。頻繁には来られませんが、また来たいですね。
『unsicht-Bar』(http://www.unsicht-bar-berlin.de/unsicht-bar-berlin-v2/en/html/home_1_idea.html)
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