2013/12/27 - 2014/01/05
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SATORUさん
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12月30日
深夜に宿に到着し、そのままネットをしてメールなどをチェックして寝たのが午前2時。本当はゆっくりしたかったけど、もうこの日の夜には飛行機でイスファハンへと飛ばないといけない。という事で、朝一番に食事をとり、チェックアウトをしてフロントに荷物を預け観光することにした。
外は昨夜と同様に非常に寒かった。マシュハドの気温とは明らかに異なる。タブリーズと言えば世界遺産に指定されているバザール。とりあえず、そこさえ見れれば良かったので、バザールに向けて歩き出した。
バザールに行く途中、道を挟んで反対側に大きな構造物が見えた。多分、地球の歩き方にも記載されているアルゲ・タブリーズ(タブリーズ城)なんだろうなと思って、歩いている人に聞いてみたら、そうだったのでせっかくなので見に行く。ごく普通の城壁で、パッと見て引き返した。地図を見るとこのタブリーズ城からマスジェデ・キャブード(モスク)まで近いことに気が付き、そちら方面へ歩いて行った。
アゼルバイジャン博物館のすぐ近くがこのモスクだった。このモスク、ガイドブックには地震により何度も崩壊し現在も修復が続いているとの事だったけ。内部はその修復途中なところもあったけど、外部は特に問題なし。観光客も全くおらず、ゆっくり散策することが出来た。入場料は300円位。
次に博物館には興味がないし入ろうかどうか迷ったけど、せっかく来たので、中に入ることにした。見る人が見れば、いいものがたくさんあるんだろうけど、やっぱりもう一つ…。博物館の職員と話をして、バザールに行くことにした。
バザールへ行くため道を歩いていると、お菓子屋さんを見つけたので寄ってみた。そのお菓子屋さんで店主と話をしながら、いくつかお菓子を頂く。5種類位買って100円位のお支払だった。このお菓子の数々、店主の自称自信作という事もあってか、甘すぎるという点を除けば非常に美味しかった。チャイが無かったので、甘すぎたのかもしれないけど、チャイがあれば美味しく頂けたのかも!?人気店?という事もあり、店内でお菓子の数々を食べてる間もお客さんは途切れることなく入ってきた。それもおじ様ばかり。気が小さいせいか日本ではなかなか男性が一人でお菓子屋さんに入るってためらってしまうけど、こういう場所なら堂々と入れるので有難い。
店主と話をしながら、お菓子を食べ終わりお礼を言って店を出た。そして、世界遺産に指定されているタブリーズのバザールへ。このバザール、中が本当に広くて…。色々な品物が売られていたけど、その半分くらいがペルシャ絨毯を扱っているお店だった様に思う。
外国人観光客が居ないこともあってか、それとも体がでかいからかわからないけど、良く目立ち歩いていると店内から声がかかる。チャイを御馳走になったり、一緒に写真を撮ったり…。
バザール内を散策していると、大抵「ニーハオ」とか「チーノ」と声が掛かる。声が掛かるたびに、「日本人」と訂正してまわる。その事が彼らと話をするきっかけを生み、より散歩が楽しくなる。何回か同様の声を掛けられ、20代後半の男性から「ニーハオ」と声が掛かった。いつもと変わらず日本人であることを告げると、知らないうちに彼がバザールの案内人となり、バザールの隅々まで案内してくれた。その間3時間。バザール内を歩き回っていると少々疲れたけど、色々な事を教えてくれ、彼には感謝。途中、ジュースを飲んだ時があって、そのお勘定を支払おうとしたら、やっぱり「大事なゲストだから…」と言って断固拒否。また、イラン人に親切にしてもらった。
彼と別れたのが午後2時前。一緒に昼食でもどう?って彼が言ってくれたけど、またこちらからお金を出させてもらえないと思い断った。一人で宿近くのレストランで食事。ここでも少々高い値段を言われた。(ような気がする)食べてしまった後なので仕方が無かったけど…。ある程度は仕方がないと思うけど、言葉がわからないことをいい事に値段を高くするってありえない!と少々腹立たしく思いながら、ホテルで預けていた荷物を引き取り、タクシーで空港へ向かった。
タブリーズからイスファハンへのフライトは午後7時。搭乗時刻よりも4時間早く空港に到着。空港内は人々で溢れかえり、座る席すら見当たらない。飛行機がすべてDelayという事が原因だった。空港出口横のチョコレート屋さんを見るとカウンター内に座席が一つ余っているようだったので、店内に荷物を預けて、座席に座らせてもらった。
ここのチョコレート屋さんの兄ちゃんがまた良い人で。いつもニコニコしてて…。ここにいる間彼を「チョコレートマン」と呼び、試食用チョコレートをいくつも頂きながら、話をしたりして時間をつぶした。その間、日本人が珍しいのか空港を警備している警察官や軍人さんも寄ってきて話をした。
さて、飛行機ですが…。この日のイスファハン行きの飛行機は欠航。原因はイラクから飛んでくる汚染物質の影響で、視界が悪く離発着することが出来いとの事。テヘランを出る時は当然ながら飛行機は飛ぶものと思っていたので、少々焦るのと同時に計画を立て直す必要があった。
時刻は午後6時30分。これからどうするか…。警察官の一人が色々とイラン航空のスタッフに掛け合ってくれる。イラン航空からの回答は「明日の午前8時に来て下さい。テヘラン行きの便に乗り、そこからイスファハンへ乗り換えをするように予約を入れておく。明日の事は明日にならないとわからないけど…」との事。
どちらにしても、一度タブリーズ市内の宿に引き返し再検討しなければ…。って思っていたら、その警察官が「俺の家に泊るといいよ」と提案される。家族も居ることだし遠慮したけど、「とりあえず来い」というので、お言葉に甘えることにした。彼は警察官であること、親身になって世話をしてくれたので付いて行っても大丈夫という判断からだった。
彼の車でご自宅へ。その彼の家には両親の他、親戚など10人近くいて歓迎してくれた。彼の妹やいとこから色々な質問をされ、家の中ではみんな非常に明るかった。今日イスファハンへ行くことが出来なかったので、気分が若干沈んでいたけど、彼らの明るさがその嫌な気持ちを一掃してくれた。家族は色々と私の事を心配してくれ、本当に良い家族でした。
1時間位滞在し、「今からフットサルをしに行くぞ!」と言われ、「え!?」と思いながらも、彼について行く。参加するつもりは全くなかったけど、強制的に参加させられた。普段運動をしてないこともあり、凄く体に堪えた。
1時間くらいフットサルをした後、フットサルのメンバー全員でファーストフード店で食事。ここでも、自分のお支払ぐらいは…。って思ってお金を差し出すも拒否される。そして、食事の後は全員で水煙草で一服するために少し離れた場所へ車で向かう。私は煙草を吸わないので、チャイを飲んで終了。彼は「タブリーズにはナイトクラブも無ければ、ディスコもない。夜友人と遊ぶ時、こういう事くらいしかないんだ」って言っていた。
色々と連れて行ってもらい、彼の家に着いたのが午前12時前。戻るとやっぱりお祭り状態。なかなか寝かせてもらえず。特に結婚の事に興味があるらしく、「相手も無ければ予定もないよ〜〜」って言ったら、「30代なんだから早く結婚しないと!」って自分の家族のように心配してくれた事が非常に印象的だった。「モンゴルでいつもお世話になっていた家族と同じ」って感じた。
彼が「朝7時に起きないといけない」って心配してくれ、結婚の会話から解放された。家族の方々とはまたいつか話をする機会が来れば…。って思う。そして、一日が終わるのでした。お父さんからは「またタブリーズに来る時には必ず家に寄りなさい」って言って頂き、本当に嬉しかった。本当に言葉では言い表せられないくらい親切にしてもらい、一生忘れることが出来ない夢のような時間を過ごすことが出来たし、「家族っていいな〜〜」って再認識した。
こうしてイラン2日目が終了するのでした。
(続く)
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今回、午前1時にチェックインしたにもかかわらず快く受け入れてくれたKosar Hotel。価格は1800円程。トイレ、シャワー共に清潔に保たれていて、朝食付き。WIFIも接続無料。おススメのホテルです。
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ホテルの朝食。卵又はチーズを選択。そして、イランのパンとチャイ。
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ホテル前。寒かった。この道沿いにはバクーやアンカラへ行く国際バスを運行するバス会社が何軒かあった。
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歩いていると建設中のモスクがあった。
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みんなにアザーンが聞こえるように!?高い支柱の先にはスピーカーが3つついてました。
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タブリーズ城跡。これと言って特に印象に残るものは無し。
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近くに寄ってみた。う〜ん、微妙。
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ペルシャ文字。味があります。
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イランでは至る場所で見ることが出来る寄付金ボックス。お金を入れる人っているのかな!?って思ってイランを旅行中見ていたけど、1回だけ女性が寄付金ボックスにお金を入れているのを見た。
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パーキングチケットを発券する機械。路上に止める際にはお金がいるようです。
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シューズラックではなく、パンラック。
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ロータリーにて。この先まっすぐ行くと世界遺産に指定されているバザール。モスクへ行きたかったので、そのまま右へ。
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ブルーモスク入口。
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これらは売り物のお皿。このお皿、欲しかったけど販売員がおらず…。値段すら聞く事が出来なかった。
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ブルーモスクの中。
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ここはここでいい感じ。入場料は300円位。
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誰かのお墓!?
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修復途中のタイル。このモスク、地震で何度も被害を受けているとの事。
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タイルが無い所は壁に直接絵が描かれていた。
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修復途中。
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外見は地震の被害を受けた感じは全くせず。
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猫も寒さでまん丸に。
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雪が結構たくさん積もっていた。
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まだ、モスクの中。外国人観光客は全くおらず。
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博物館には興味がないので、入ろうかどうか迷ったけど、せっかくなので中に入る。やっぱり、興味がわかず…。すぐに出てきました。
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アゼルバイジャンの会社にはイラン国旗が掲げられてました。
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スイーツを売るお店があり中に入る。陽気な親父が出迎えてくれた。朝食が若干貧層だっただけにここで5個スイーツを購入。
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スイーツの数々。
おススメは!?って聞いたら、当然ながら「全部!」と即答。
その中でも美味しそうなものを選択し、
店内で頂きました。 -
お客様がひっきりなしにやってきて…。人気店!?
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宿からの眺め。
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バザール前にはこんなオブジェが…。イランの国旗風。
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バザールへ。スパイスの香りがいい感じ。
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中は地元の人々で賑わってました。
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イスラム教徒は豚を食べないので…。
これは牛足!? -
チーズの数々。白チーズが結構おいしくて…。
朝食時、白チーズにはお世話になりました。 -
肉屋さんにて。
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砂糖屋さん。チャイをたくさん飲む国らしく、砂糖の消費量もたくさん。
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ペルシャ絨毯屋さん。夏場にはドイツ人が多く買い付けに来るらしい。
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バザールの中にて。
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店の前を通りかかると、色々な人が声を掛けてくれた。中に入ると、「チャイを飲んでいけ」と言ってチャイを振る舞ってくれた。
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ちょっと高級な絨毯屋が並ぶ場所。やっぱり人通りは少なかった。
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ペルシャ絨毯。ハンドメイドの為、一枚作るのに3か月、大きさによっては1年かかるものもあるらしい。
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この親父さんに「座れ!」と言って、チャイを振る舞ってもらった。
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チャイ。お金を払おうとしたが…。親父さんが支払ってくれたようだ。
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奥はチャイ屋さん。
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お店を持ってない人も個人で絨毯を持って営業を掛けていた。ペルシャ絨毯の価値がわかれば一枚!ってなるんだけど、よくわからないので結局一枚も買わず。
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ここは、マルコポーロが昔通った道らしい。
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SUZUKIのパソコン!?確かに日本製っぽいけど…。
日本にそのようなメーカー、聞いたことない。 -
150年前くらいの地震で崩れたバザールの一部らしい。
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貧相なトマトベースのスープ(小石、麦入り)
微妙。 -
ケバブ with ライス。
このケバブ、牛ヒレのケバブだった。
個人的にはミンチの方が好き。
価格、多分高いこと言われているけど、仕方なし。
地球の歩き方に載っているレストランやったんやけど…。
残念。 -
イランのミネラルウォーター。
タブリーズの空港内のチョコレートマンのお店にて。 -
このタイプのミネラルウォーターの飲み方。
上下逆にして、後ろからストローをさして飲む。
こんな飲み方、初めて。 -
チョコレートマンから貰った試食用チョコレート。
いくつもチョコレートを貰った。
タブリーズ空港に行かれた際は是非彼を訪ねてみて下さいませ。
いつもニコニコしていて感じの良い店員です! -
ホームステイ先の家。
この家、それにしてもでかかった。 -
一階もこんな感じの部屋で…。
一階、二階共にキッチンがあったり、階段が大理石だったり…。
トイレはイランで見た中で一番きれいなトイレでした。
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この旅行記へのコメント (4)
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- konomiさん 2014/09/12 20:55:29
- 本当に親切な人たちですね
- 飛行機の心配をしてくれたり、道案内をしてくれたり、お茶をごちそうしてくれたり、泊めてくれたり・・・。
本当に親切な人たちなんですね。
イランは女性一人で行くには、不便かもしれませんけど・・・。
この旅行記を見ているとやっぱりいつか行こうと思いました。
タブリーズは絨毯の生産でも有名な街ですよね。
大変高価なものですから、簡単には買えませんけど。
そういえばジェフリー・アーチャーの短編に、絨毯を買って帰るお話がありましたが、とても面白かったですよ。
- SATORUさん からの返信 2014/09/13 11:22:17
- RE: 本当に親切な人たちですね
- konomiさん
いつも掲示板への書き込みと投票を頂き有難うございます。
> 飛行機の心配をしてくれたり…
イランへ行って色々なことで衝撃を受けました。同時に「こういう人間になりたい」っていう私の理想に近い人々がたくさんいました。なぜあそこまで見知らぬ人間に対して親切に出来るのか…。何度かそのような質問をイランの人々にしたように思います。困っている人々を見ると、彼らは放っておく事が出来ない人々なんだと思います。各国からの制裁の影響で物価が上ったりしていたようですが、物乞いを見なかったのも理解できます。同じイスラム圏でも国によって人々の性格、国の雰囲気等々全く異なると改めて感じました。
> タブリーズは絨毯の生産…
そうだったんですね!私はマシュハドからイスファハーンへ本当は飛びたかったのですが、便が無かったので仕方なくタブリーズ経由になったのですが、飛行機が飛ばなくて結局2日間滞在しました。世界遺産にも登録されているバザールには絨毯が凄くたくさん販売されていたように思います。私も値段を聞くことが出来ず…。多分、ちょっとしたおおきさでも10万円以上はするんでしょうね〜〜。
> そういえばジェフリー・アーチャーの短編に、
一度、この本を見かけましたら読んでみようと思います。
イランは非常におすすめですので、是非検討してみてください。
その際、個人的にはマシュハドが一番良かったので、そちらにも行って見られると良いと思いますよ〜〜
SATORU
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- yuk-inaさん 2014/03/17 13:31:37
- 羨ましい
- こんにちは。テヘラン旅行記に投票いただき、ありがとうございます。
私はタブリーズもマシュハドも行ったことがないので、羨ましいです。
マシュハドには是非、今年行きたいと思っています。が、カメラは駄目なんですよね〜。めちゃくちゃショボいガラケー(画素数小さすぎ)しか持っていないので、撮影できないのが残念です。
思いがけないホームステイ、素敵な思い出ですね。
ところで会話は英語ですか?私の夫(テヘラン出身)の親戚は、大学を出ていても英語がからっきしダメな人が多く、夫がいないと会話になりません(苦笑)
- SATORUさん からの返信 2014/03/19 08:40:51
- RE: 羨ましい
- yuk-inaさん
はじめまして。
こちらこそ、旅行記への投票、掲示板への書き込みをして頂きまして有難うございました。
> 私はタブリーズも…。
色々と訳あって全く予定していなかったタブリーズに行くことになったのですが、非常に思い出深い場所になりました。特に見るものってないかもしれませんが…。
あと、マシュハドですが、あそこは本当に凄かったです。個人的にはイスファハンのエマーム広場よりも良かったです。特に夜、ライトアップされた広場は綺麗でしたよ〜〜。
カメラがダメで、携帯電話のカメラがOKって…。何でそのようなルールになっているのかボランティアガイドさんに聞いたのですが、彼もよくわからないようでした。
> 思いがけないホームステイ…
ホームステイ先の男性に夜、フットサルにチャイハネ、レストランと色々と連れて行ってもらいました。私にとって本当に助かりましたし、イランの方々の日常生活を垣間見るいい機会となりました。イランの方々の親切さには私自身学ばないといけない部分が結構あります。
ちなみに、英語がほとんど出来ない私ではありますが、コミュニケーションは英語で取ってました。私が今回出会ったイラン人の9割以上は英語を解していたと思います。なので、私はイランの方々はほとんど英語が話せるもんだと思ってました。
SATORU
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