バングラデシュ ダッカ街歩き(2)オールドダッカなど市内観光

2013/12/29 - 2014/01/02

世界遺産パハルプールの仏教遺跡に行く予定が、ホッタールという政治抗争のため、ダッカから他の都市へ向かう飛行機を除くすべての交通機関がスト決行でストップ。旅行日程をゼロから立て直すはめになりました。戻れなくなるリスクを避けてダッカ滞在型プランにしたのですが、それでもなんだか充分おもしろかったです。みなさん、ありがとうございました。人は資源です。

＜旅程＞
【1日目】12/29(日)
日本KIX 16:55(大幅遅れ19:45)→

【2日目】12/30(月)
→クアラルンプール22:55(遅れ1:45) エアアジア　KL(LCCT)のホテル泊
KUL(KLIA)9:49→ダッカ 11:30(マレーシア航空)
ダッカ街歩き・泊

【3日目】12/31(火)
国立博物館、国立モスク、オールドダッカなど市内観光
カウントダウンパーティ　ダッカ泊

【4日目】1/1(水)
DAC 12:40→KUL(KLIA) 18:30
電車でKLセントラル駅、バスでLCCT

【5日目】1/2(木)
KUL(LCCT)1:00→KIX 8:25

＜主な旅費＞
航空券 エアアジア・マレーシア航空　
宿泊　Tune Hotel KL-LCCT 4500円
　　　Hotel De Castle　60US$＋＋(サービスとVAT) ×2泊
査証　代行店に依頼 6300円、宅急便着払い 800円

エリア ダッカ(バングラデシュ)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: タクシー 徒歩
• 航空会社: エアアジア マレーシア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝食は、西洋式/ベンガル式から選べます。こちら西洋式

朝食　トースト(バター、ジャム)、マサラオムレツ、オレンジジュース、コーヒー

給仕のボーイさん

きちんと感がいいですね。

｢マサラオムレツとは?｣｢野菜が入っているオムレツです｣とのことで。
ピーマンとトマト入りかな、と食べるとピリリ。刻んだ緑と赤の唐辛子が入っていました。野菜って言えばそうだけど。

辛い物が苦手なので、だめかなあと思いましたが、唐辛子は新鮮だからか香りがすごくよくて、噛むごとにいい匂いが広がるので、全部食べてしまいました。

その前に、お湯問題

いつまでたってもお湯出ないので見にきてもらうと、赤い蛇口が水で、青い蛇口からお湯が出ることが判明。そんなのわかるか! 洗面所は赤がお湯だったので故障かと思った。リノベしたとき業者が間違えたらしい。

ここバングラ星では、沸点が高いらしく^ ^、熱いお湯が出ません。温水プールのちょっと気の利いた程度のぬるま湯。ぬる好きですが、冬はもちっと熱くしてほしい。

フロントで翌日の空港送迎を予約
｢今晩のカウントダウンパーティーにご招待!｣と従業員の人皆が言う。わーい、楽しそう。お客さんと一緒にオーナーさんもやってきて、オフィスでお茶に招いてくれました。

間食　バングラデシュ産のお茶でいれたミルクティー、ビスケット

ベンガル紳士と英国式お茶会。歩き方にある親日家というのはほんとうです。
旅好きでオフィスには航空会社の飛行機模型が飾られ、日本にも何度も行って日本料理が好きだとか。ボグラは昨今治安がわるいからやめて正解ですよ、とは、なぐさめて言ってくれているのか、ほんとなのか。

11時、観光へ出発

CNGで国立博物館へ

途中プラネタリウムやダッカ大学を通りました。
ホテルから40分ぐらいかかっています。

入場料75Tk 中は撮影禁止で荷物はロッカーに預けます。
仏像からヒンドゥーの神像への自然な流れがわかります。パハルプールの仏教美術展示コーナーもあります。バングラデシュの仏像、たいへん美しいです。本場なんだけど、少しかわいい化がおこっていて、日本の人が見るときっと気に入ると思います。
元祖阿修羅や蔵王権現みたいな像、もちろんテラコッタもあります。

大きな船の、海洋民族としてのベンガルの民の展示室も。
インド周辺の仏教国といえばスリランカですが、じつはスリランカに仏教を伝えたのは船出したバングラデシュのベンガル人なのだそうです。同時にサンスクリットとパーリももたらしたそう。

出印度を果たした仏教が東や南へ大きく進むきっかけになった地点のような気がします。

床絵

日本人とわかると話かけてくる人が決まって挙げる地名が｢トキオ、ヒロシマ、ナガサキ｣。あれ?と思ってきくと、核兵器はダメという教育で、落とされた2都市名が浸透しているからなのだとか。同時に落とした国アメリカへの反米感情にも結びついている様子。

お庭

見学に来ていた学生さんたち

4traの旅行記に載せてもいい? ときくと、むしろ載せて〜って。^ ^

CNGで少し走って、国立モスク バイトゥル・ムカロム

途中まで非ムスリムでも入れます。
階段下で靴をぬいで。靴下はぬがないでいいです。脱いでたらどなられて何?何?と思ったらそういうことだった。そのあとにっこり。

ダッカでいちばん大きいモスクだということです。

ここまで

お祈りの時間を知らせるアザーンが鳴り始めました。

町のいろいろなところからアザーンが聞こえてきて、いままで埋もれてわからなかったモスクがここにあるよと主張しだします。

ところで、アザーンですが、地域によって流派みたいなものがあるのでしょうか。なんとなくブルネイが上手だったような。朗詠の節回しが音楽的雰囲気だったのですが、ダッカではアナウンスっぽい感じに聞こえて。

オールドダッカに入ってきました。

ランチの食堂を目指します。

馬車がたくさんとまっている馬車停をすぎたあたり。
CNGは止める所がないからここで帰ると。150Tk

ハジ ビリヤニ Hajir Biriyani (たぶんオールドダッカ本店) 70 Kazi Alauddin Road

大きな釜で、お皿を2枚つかってビリヤニをよそっています。
宮島のしゃもじ買ってきてあげようか?

不思議惑星メインタウン

これぞオールドダッカ
お店の佇まいがひとめで好きになりました。

きたないけどどこか知性を感じさせる空間

はやっている食堂が醸し出すテキパキした空気

昼食　マトンビリヤニ、コーラ

メニューはこれだけ。だって専門店ですから。
バングラデシュ風マトン釜飯。レモンをしぼってかけます。青い唐辛子は取りました。あっさりして、でも味がしみていて、うまいです。飽きのこない味で、ピラフに近いけれどもなんかちがう。これも日本にあったらいいなシリーズです。小瓶コーラとあわせて 150Tk

お持ち帰りのオーダーもひっきりなし

葉っぱで作った器に入れて紙をかぶせ麻ひもをかけてパッキング

ダッカ版 峠の釜飯?

みんなは手で食べています。

店の奥から大きな釜が担がれて登場。どこかへ持って行くようです。

御釜さま遷幸の儀

この通りにはビリヤニ専門店がたくさんあって、御釜さまが行きかいます。

お旅所(支店)へ運ばれて行くのでしょうか。

おいしい米料理をありがとうございます。
私は撮りそびれてしまいましたが、天秤棒でふたりで担いで奥から出て来る御釜さま登場のシーンは忘れられません。これを見学するのも一興。

ここからはリキシャに乗り換えて観光します。
とりあえず行き先を書いた紙を見せて、行ってもらいます。

でもそのへんの人に何度も聞いていた。

年末のアメ横の雑踏にリキシャで突っ込んで行くかんじ

ズラリ。一列に並んで縦列渋滞

進んだり、止まったり

人気の自転車やさん

自転車があると便利そうですよね。

マハラジャ御輿風リキシャ　そんなにも!! 乗り方おかしいよ。

いろんな人が行きかいます。

こういうのを眺めるアトラクションなんだオールドダッカ観光って。

ひつじ

5日後が投票日だとかで、選挙活動が追い込みでした。

候補者の顔の横にパイナップル、象が書いてあるのわかりますでしょうか。字が書けない人が多いのでこのマークの絵を書けばOKなのだそうです。
絵がヘタすぎで無効票とかいやだな。^ ^;

ただでさえむちゃくちゃなところに街宣リキシャが候補者の演説を大音響でならしながらやってきます。

いきなりスターモスジッド

私は一応地図を見ていてダケシュワリ寺院に向かっていると思ったら全然ちがっていた。
全方向感覚喪失。
迷路のダッカ

スターモスク 寺院・教会

この人のねがい、かなうといいな。

迷路つづき

渋滞で止まっている時におりて写真とりに戻りました。

一見歩いた方が早そうに思えますが、この道を歩くのも大変。
足下は溝に気をつけつつ、向こうからくる頭に大きな荷物を乗せた人の荷物をひょいっとかがんでよけなくてはいけなくて、実写版スーパーマリオ体験。まいった。
しかも道行く人の歩くペースが早く、前の人についていくのがたいへん。流れから取り残されるとコース取りがわからなくなるから、よけい歩きにくい。

何を運んでいるのか訊ねると中国製の炊飯器だそう。

上からも

東アジア銀河のジャパニ星人を観察します。
手を振ると振りかえしてきます。すこぶる友好的。

すれ違う人々も目が合うと、生物と生物がかわす生き物同士の光がぽっと奥にともる。それが度重なって、大きな肯定感につつまれていきました。

怒濤の、交差点だぁあ

このあたりチョウクバザール

はい着きましたよ。
ラールバーグ ケッラー

ビールが飲みたくなるような
ムガール帝国のお城　領主さまの廟とおうち　ダッカの小町
ここまで1時間近くかかってます。

リキシャ50Tk　時間はかかったけど距離でいくのかなあ

この建物は中が博物館になっています。

庭園が広々していて、バングラデシュの人もたくさん訪れています。
入場料　外国人100Tk 現地の人10Tk

形のいいモスクは一度出て、サイドから入場すると聞いたのに行くのわすれた〜

お嬢さん方は大学生だそうですよ

自分たちで写真撮りっこしていました。
綺麗ー
菩薩さまみたい。リビング ボーディサットヴァ

ラルバーグ フォート 城・宮殿

今日は大晦日なので夜も開放してパーティーをするそうです。

お母さんとリキシャに乗っていた美少女

ダケシュワリ テンプル

ダケッシュリ寺院 寺院・教会

このあとニューマーケット方面へ出て、複数の人がおすすめだと言っていた橋のところでリキシャをおりました。

100Tkということだったのですが、大きいお金しかなくて両替もそのあたりのお店もおつりがないというので困って、カフェに入り注文しておつりをもらいました。

ファストフード店
天井がプラネタリウム風になっていて、デートによさそうです。付近にはカフェもう1軒とお手洗いあり。

間食　カフェラテ

40Tk

これが橋です。ダンモンディ レイク Dhamondi Lakeというところ。

ボートがあると聞いて乗ってみたいなと思ったのですが、二人のりで足でこぐ遊園池によくあるタイプのボートで断念しました。カフェ横が乗り場。

遊歩道は市民の憩いの場になっているようで

思い思いに楽しむ人々

彼女はこんなドレッシーな格好でバトミントンをしています。
裾がひらひらゆれてとってもキュート

3時をすぎたあたりから、鼻と喉のつなぎ目がいたくなって、4時すぎたあたりから頭もがんがんいたくなって、体調悪 (><)

大通りに出るときマスクはしたけれど惑星バングラの大気は、ワレワレ、ジャパニ星人にとっては有毒なものであった。。
これは相当酷いです。外出禁止レベルじゃないかな。

でも現地の人はぜんぜん平気で、惑星チャイナのツアーの人も癪にさわるくらい大きな声で話続けててぜんぜん大丈夫そうで、いい汚染加減ですなあ、てな具合。
ワレワレ、ジャパニ星人だけを直撃しダメージを与えるノダッタ。

《教訓》
・体調に異変を感じたら大通りはリキシャで乗り入れてはいけない。まともに排気ガスをあびてしまうから。
・マスクも粉塵用のものでも大げさでないと思う。普通のマスクでは防御があまかった。
・うがい薬とミネラルウォーターで、こまめにうがいをした方がよい。水道水でうがいして失敗してちょっと飲んじゃったから。あと心配した。

前を歩く女性のような完全防護服がほしいなあ。宇宙服でも可。中ダイキン仕様

水辺いいですね。道なりに橋をわたって歩いて行くと、

暗殺された独立の父 ボンゴボンドゥ記念碑

向かいに現場となった自宅が博物館として公開されています。
本名シェイク・ムジブル・ラフマン(初代大統領)　
現ハシナ首相Sheikh Hasina は長女。

ジアウッダンというところも暗殺された別の大統領の関連施設で、どうかすると暗殺されてしまうんですね。野党側がかかげるジア元首相Khaleda Zia はその妻。

リキシャで移動

ルイス・カーンのバングラデシュ国会議事堂

昨日、うわの空で見たので、もういちど行ってちゃんと見ました。
事前の申し込みで入れるとか。
褒めるとダッカ市民からは｢建物は立派だけど中の政治がめちゃくちゃでさ｣なんてネタにされますが、それでも、計り知れないオーラを発する建造物です。

＊地図の航空写真の表示にして見てみてください。凄い形をしています。

バングラデシュ国会議事堂 (ジャティヨ ションショッド) 現代・近代建築

中はどうなっているの?

ピロピロロ〜〜ン


内部が見たい? 感動したい?→http://www.youtube.com/watch?v=GPCpy3qgzPc

乗ってきたリキシャにふたたび

ファームゲート

最後の力をふりしぼって歩道橋から典型的ダッカ的眺めを

ここからタクシーで帰りました。150Tk 　うーん値段CNGといっしょなの??
渋滞で30分以上動かず、限界。レストランで、ガラガラ喉をうるおすためミルクティーをポット2杯飲んで、部屋で夜まで休みました。9時からはパーティーです。

この旅行記へのコメント （4）

• アルデバランさん 2014/01/09 21:56:08

  アザーンを聴きながら…

  カスピ海さま　こんにちわ
  
  ダッカ滞在型プランに変更しても結果オーライだったですね、
  それにしてもダッカの街、凄いですね…
  何処をとっても絵になる光景、人々！
  
  YouTubeでアザーンを聞きながらダッカの報告を拝見したら雰囲気出ました。
  http://www.youtube.com/watch?v=mUHDYlJHaOQ
  
  『前を歩く女性のような完全防護服』って顔も隠れてるんですか？
  前からの絵も見たかった…
  
  
  明日早朝から職場の同僚とミャンマーのバガン再訪のアルデバラン
  

  カスピ海さん からの返信 2014/01/10 00:16:53

  RE: アザーンを聴きながら…

  アルデバランさま
  
  こんばんは。
  アザーン、ありがとうございます！
  また違うタイプです。高音のびやか度とハリの透明度がすごい。無理がない。洗練形かなあ。
  ブルネイのは謡いの感じがあって、間をとるまえに、ラストの語を5回程くりかえして、だんだん小さくしてフェイドアウトをしていていく技法(?)があり、そこが好きでした。
  これはトルコの人なんですね。1音に対する遊び音階が超絶。
  世界アザーン比べ、おもしろそうです。
  こんなに違いがあるなんて知らなかったです。ありがとうございます。
  
  ダッカは街がやかましいので、相当モスクの近くに行かないと聞こえなかったです^ ^;
  
  > 『前を歩く女性のような完全防護服』って顔も隠れてるんですか？
  > 前からの絵も見たかった…
  たぶん、目の下からマスクのような長いのがべらんと下がって首筋も覆っている形かなと思います。ああ、そうですよね、見てみたいですよね。目がどきっとするぐらい綺麗だったり、神秘ですね
  
  > 明日早朝から職場の同僚とミャンマーのバガン再訪のアルデバラン
  ええー!?　すごいじゃないですか。ミャンマーにいらっしゃるのですね。しかもバガン！
  どうぞお気をつけて、楽しいご旅行でありますように。
  
  カスピ海
  

• ムロろ～んさん 2014/01/09 10:18:39

  ジャパニ星人に優しいバングラ星人！

  カスピ海さん
  
  ムロろ〜んです。おはようございます。
  興味津々、ダッカのぶらり散歩を読みました。
  
  とても素敵なホテルに宿泊されたのですね。バイキングではないにしろ、マサラオムレツとかが頂けるのですからこれはありがたいですね。
  でも普通、私でも赤の蛇口ならお湯というイメージがわきますよ。その辺もドンマイなんでしょうね(笑)。
  
  ビリヤニですが、これも食べてみたいですね。
  ただ、お皿二つ使ってよそっているというのが…、日本だったら衛生面を考えてしまうけれど、そんな考え方しちゃいけないのかな。私もレモンを掛けてしまいます。
  
  昼食で頂いたところと、ファーストフードのところで気が付いたのが、混雑状況です。やはり現地ではファーストフードが高いようですね。
  
  カスピ海さんならではの人間ウォッチングがとても面白くて、色んな方と触れあえた素敵な旅をされたんだなと思いました。
  
  さて、パーティーはどんなのだったんでしょう？楽しそう〜！
  
  
  ムロろ〜ん(-人-)
  
  

  カスピ海さん からの返信 2014/01/09 19:03:26

  RE: ジャパニ星人に優しいバングラ星人！

  ムロろ〜んさま
  
  こんばんは。
  早速見ていただいてありがとうございます！
  はい、星人ネタで押すことにしました(笑)
  
  蛇口、本当に「あ、まちがえちゃったんだよな、きっと〜　てへっ」てな感じでした。
  
  > ただ、お皿二つ使ってよそっているというのが…、日本だったら衛生面を考えてしまうけれど、
  私も、写真を見ていて、よくおなか大丈夫だったなとヒヤッとしました。
  
  > 昼食で頂いたところと、ファーストフードのところで気が付いたのが、混雑状況です。やはり現地ではファーストフードが高いようですね。
  チェーン店のようなよく見かける店もありましたが、ちょっとお出かけという感じなのでしょうね。
  
  人物写真は、撮ろうと思って狙った人の周りの人がこっちをむいて入ってきて最初の人が埋もれるとか、さりげないところを撮ろうとしているのを周りの人が見つけて「おい、お前、今撮られようとしているぞ」と教えてあげて、かしこまってしまい不発に終わった、というのがいくつもあって。(笑)　NG集連発にするほど。
  愛すべきバングラ星人。万が一、宇宙人が不時着するのならぜひともバングラデシュの領内へ ^ ^;
  
  カスピ海