2013/12/14 - 2013/12/15
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nao520さん
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2013年12月 泰山です。冬に訪れる旅人は多くないため情報が少なく、4トラの先達の方々の旅行記は大変参考になりました。先月は上海から北京へ行く途中で曲阜に寄りましたが、今月は逆で北京から上海途中の下車となります。今は泰安の駅まで高速鉄道で北京からはほぼ2時間でついてしまいます。
この時期は当たり前ですが、「冷!」と言われていたので覚悟していましたが、白昼天気にも恵まれ1500メートルの山頂付近でも極寒というわけでもなく景観を楽しむことができました。
北京南発 高鉄 0755
泰安着 0955
御座賓館 TAXI 31元 チェックイン1030
天外村までTAXI 7元 20分 11時過ぎ着
中天門までバス 25分ぐらい
中天門のぼり開始 1200ちょうど
南天門到着 1400
天街・玉皇頂散策1.5時間
南天門下山開始1530
中天門到着1630
天外村までバス
御座賓館 白タク10元 到着 1730
- 旅行の満足度
- 5.0
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全てを徒歩で上るのは時間的に無理なので、中天門まではバスで行くことにしましいた。御座賓館からタクシーに乗り泰安の外れにある天外村まで先ずきます。
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天外村広場から見る泰山。ここは伝統的な古代からの道筋ではありません。
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立派な柱が立っています。
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ここで門票を買います。
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102元+行きのバス代30元込みの132元です。帰りは歩いて帰る人もいるので往復代金ではありません。
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季節のいい時期はとてつもなく込むのでしょうが、この時期ですから空いています。席が埋まったら出発します。
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25分ぐらいで中天門の駐車場に着きます。
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さて、ロープウェイで行こうか少しだけ迷いましたが初心貫徹で徒歩。
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登り始めは元気です。
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斬雲剣。特にこれという特徴のない岩ですが、伝説では雲を切り裂き雨に代える効能があるといわれます。夏秋には、このあたりに雲が発生するのですがこの石のあたりで、雲を斬ったように上下に分かれて下は雨、上は雲はあるが雨は降っていないというここ特殊な自然現象がおきます。
これは、このあたりがちょうど海抜千メートルで、雨季になると雲は山沿いにのぼり、山上の雲は下に向かいちょうどこのあたりで暖気と寒気がぶつかるためといわれています。 -
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通天河。夏季には渓流が流れるようですが冬季は枯れていますね。
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雲歩橋より。水量が多い時は結構な滝でしぶきがあがっているといわれます。
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飛来石。明の万暦1652年に大雨があり、上から転がってきたそうで誰かが飛来石と書きました。
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五松亭と五大夫松のいわれ。秦の始皇帝が封禅にきた折雨に降られ、その際に雨宿りをした松。始皇帝は五大夫を封じました。五大夫とは秦代に20階あった爵位のひとつで副処級程度。
司馬遷はその木が松だとは示していません。そもそもどうしてたった5本の木で雨宿りができるのか疑問です。その後漢の時代にその木は松の木だと確定されましたが、その後も幾多の大雨の影響もあり今ではその「松」すら当時のものかはわからないというのが現実のようです。 -
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朝陽洞。中には碧霞元君の像があり参拝が耐えないそうです。洞の前に婆さんが座っていたので中には入りませんでした。
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このあたりが、ちょうど1000メートル。よく階段を見ていると海抜表示が彫られています。だんだん、下を向いて登るようになるので意外と見つかるものです。
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方丈碑。約350メートル先の1枚岩に彫られています。高さ30m、幅12m、字は1m。乾隆帝が朝陽洞で休憩した際、景観のあまりの素晴らしさを目の当りにして、詩をつくりそれを彫りこんで自らここにきた印としました。
「高大な山峰に抱かれたくぼ地あり、ここでは一番早く太陽がのぼる。故にここを朝陽という。名山の多くにはこのような場所があるものだ。ここは高山に囲まれており、平地はわずかばかり。房と深い幽谷が溶け合い、外には素晴らしい風景が広がる。つらい思いをして登ってきた旅人はこの平地を好み、皆ここで休憩したいと思い、後また前に進み続ける。ここに、治学の道理に思い至る。学は止めることなく継続するものなのだ。長く休んではいけない」というような内容が書かれています。 -
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と乾隆帝も言っているので、休憩はそこそこにまた登り始めます。
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庶民も書き込みしています。
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遥か先に南天門が見えます。
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有名な景観が見えてきます。十八盤です。
盤というのは連続した階段の一段のことを言います。登り始めから南天門まで97盤あります。高度差は400m程度。ここは最後の18盤。 -
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ここで約1時間たったので、エナジー補給をします。
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登っているときは汗だくで暑いのですが、外は零度に近いので座っているとすぐに体が冷えてきます。
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もともと明の嘉永年間に建てられた竜門。現在のものは1994年の建て替え。
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驚いたのはこういう靴で登る人が随分多いこと。
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男性も革靴履いてたりします。修行です。
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昇仙坊。ここから150m、480段で南天門ですが、ここから先がもっともきつくて、緊十八盤と呼ばれています。
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プロの担ぎ屋さんはこれで荷物を運んでいます。
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南天門到着!約2時間弱です。
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元代の1264年に創建です。この門は天国との境目とされ、中に入れば仙人になれるといわれていた。
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南天門後方「未了軒」で願掛けのための鍵。中には明代の東岳大帝の神像が置かれています。この殿はその昔関帝廟でしたが、1961年郭沫若が泰山に登った際に名前を変えました。
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天街を見上げます
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天街の門
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ここから先が天街です。レストラン、土産物屋、宿がひしめき中国人の商魂たくましさを感じます。
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古代海底だったときの名残です。
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泰山名物の食べ物。
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五岳、それぞれのシンボルの説明がしてあります。
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このしるしが頂上にもあります。
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泰山世界遺産
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神憩ホテル。次回はここで泊まり日の出をぜひ見たいものです。
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まだ、階段はありますね。
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碧霞祠
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今では全能の神として祭られている碧霞元君、ホテルの人は泰山娘娘と呼んでいました。
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山頂ではありますが碧霞祠は通常の建築様式を整えています。香亭はその中のひとつ。
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もう階段を歩きたくない、その気持ちはわかります。
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有名な紀泰山銘刻石。726年唐開元年間。唐の玄宗皇帝が封禅を行った際記した言葉で隷書体で1008字あります。
「帝位について14年あまりたつが、何の功徳もなく、至高の道理には到達しえず。〜」と書かれています。 -
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年代不詳。「与国同安」全国が泰山同様安隠であるように。
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岩岩。<詩経 魯公>からとられています。「泰山岩岩、魯国所○」岩岩は物理的な何かを指しているわけでなく、一種の気象を描写しているそうです。泰山の気象は多彩であり、それをこの二文字で包含していると。
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峯雲。康熙年間、康熙帝の書です。泰山の山峰は多く、天上の雲と同様である。
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頂上です。
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ホテルを見下ろします
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玉皇頂 頂上1545m。
碑が立っているその周りですが、極頂石といいます。一見普通の岩に見えますがこれは28億年前のものだそうで、それが3000万年前に海底から隆起したものです。この岩は下1万メートルまでつながっているとのこと。廟の中の玉皇大帝はこの石の守護神なのです。 -
願掛けの鍵をたくさんつけています。
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気象台です。
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探海石。日出を見る絶好のポイント。この石はもともと垂直だったのですが、長年にわたる風雨で曲がり、重力の影響で斜めになってきたということです。
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明の鐘星(りっしん偏に星)の詩に「捨身台」という名で出てきます。
「朝に泰岳に登り蓬莱を望み
晩に斜陽を帯びて興未だ回らず
此生君国の有に是れなく
奇を探りて直ちに捨身台に上らん」
ただ、今は鎖で登ることは禁止されています。 -
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さて南天門から歩いて戻ります。登ってくる人もいっそう少なくなってきます。
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この靴は厳しい。ケーブルカーをお勧めします。
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太陽の位置が登ってきたときとは違うため景観が変わります。
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私は下りですが、ここで休むその気持ち、よく分かります。
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ここまで戻ってきたのでもうすぐ中天門です。
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まさに天空でした。
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今回の文物に関する細かいコメントはこの本の参照および抜粋です。岱廟の売店でこれが一番よいと薦められました。87元と随分高いのですがすごく細かく、泰山の全ての文物、崖に刻まれた全ての文字とその故事が網羅されていて、よくここまで書くと感心する内容です。
まだ見逃したものが随分とあるのですが、それは次の機会に楽しみにとっておきます。
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