2013/09/21 - 2013/09/23
246位(同エリア384件中)
naoさん
この旅の最後に訪れるのは越前和紙の里:五箇地区です。
越前市の五箇地区(大滝、不老、岩本、新在家、定友)は、約1500年前の奈良時代から始まったとされる越前和紙の産地で、日本一の手漉き技術を誇っています。
将軍家や京都の公家の正式文書に使われていた越前和紙は、その品質の高さから、明治元年に発行された日本最初の紙幣の用紙に採用されました。
また、美術界においても越前和紙の評価は高く、横山大観、東山魁夷、平山郁夫など、日本を代表する画家たちはもちろん、あのピカソからも注文を受けたことがあるそうです。
地区内には、この地方独特の意匠をもった町家や「卯建」のある大きな町家が多く残っており、風情ある町並みが形成されています。
この町並みの奥まったところにある大瀧神社は、和紙の町にふさわしく、日本で唯一紙祖神を祀る神社で、全国紙業界の守り神として、多くの人々の信仰を集めています。
社殿は、本殿と拝殿が一体となった造りで、特に本殿の外壁はおびただしい数の彫刻で覆い尽くされていて、私の知る限りではこのような本殿を見るのは初めてです。
また、屋根の構成も複雑そのもので、幾重にも重なりあう屋根を見ていると、これを造った宮大工の技量の高さが思い知らされます。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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五箇地区にやって来ました。
「越前和紙の里」のコミュニティー広場駐車場に車を停めて、町歩きを始めます。 -
五箇地区の町並みは、この岡本川に沿って連なっています。
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まず、竹垣のある町屋が出迎えてくれます。
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郵便局を過ぎた辺りから、本格的な古い町並に入っていきます。
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紙漉きの作業場と思われる建物。
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この町並みでは、腰の板壁と、その上の白い漆喰塗の壁をもつ町屋が多いですね。
手前の町屋の屋根には、「卯建」を見ることができます。 -
町屋の庭に植えられているザクロ。
収穫するには、もう少し時間がかかりそうです。 -
岡本川が大きく湾曲している所に差しかかりました。
この辺りでほぼ90°曲がっています。 -
右側の町屋の破風には、鶴の彫り物が取り付けられています。
鶴は縁起物の一つですからね。 -
川が大きく湾曲している奥には、二階建ての土蔵が二棟もある・・・
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町屋と呼ぶのがふさわしくない、立派なお屋敷があります。
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岡本川に沿って90°曲がった町並みの中に・・・
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ちょっと気になる町屋を見つけました。
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まず、1階屋根上部の塗り込め瓦の連続模様と、2階の窓格子がカラーコーディネートされているのに目が引きつけられ・・・
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さらに、その塗り込め瓦を受け止めるように大黒様が鎮座しているオマケまでついています。
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玄関前に掛けられた藍染めの暖簾がさわやかです。
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生垣越しに、萩の花が顔をのぞかせている町屋があります。
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その萩の花に負けじと・・・
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てんとう虫が自己主張しています。
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萩の向こうに見えるのは、大黒様が鎮座していた町屋です。
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萩の町屋のお向かいに、奇異な屋根の形をした町屋があります。
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表へ廻ると、「旧根岸家住宅」と書かれた標柱が立っています。
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先ほど横から見た時に奇異に映った屋根ですが、主屋の正面に見える妻面の大屋根は「卯建」だそうで、妻入り住宅の表と裏の両面に「卯建」をあげる、この地方特有の建築様式の残る典型とのことです。
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「旧根岸家住宅」の塀に使われている瓦。
主屋の屋根では鬼瓦として使われています。 -
この町屋の、2方向に掛けられた下屋の高さが違うので、その交点の納まりが面白いですね。
まあ、大工さんは苦心されたんでしょうが・・・。 -
この町屋の妻面の2階に、変なドアが付いています。
バルコニーのような床がないと危険ですよね。
まあ、それなりに使い方があるんでしょうね・・・。 -
この柿の木も収穫にはまだ早そうです。
この奥には古い町並みがなさそうなので引き返します。 -
先ほどの「旧根岸家住宅」の庭のススキ。
ススキに直射日光があたっているので、ハレーションを起こしてしまいました。
奥の建物にピントを合わせているので、ボケも入って仕方ないのかもしれませんが・・・。 -
ススキにピントを合わせると・・・
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それなりに映るんですが・・・
写真って、難しいですね。 -
「旧根岸家住宅」の主屋の裏に建つ土蔵。
2階建のとても大きな建物です。
なお、土蔵の右側に見える主屋の妻面の大屋根は、裏側の「卯建」です。 -
新旧建物がつながった町屋。
奥の主屋を新しく建て替えられたんでしょうね。 -
奥の建物は紙漉きの作業場なんでしょうか・・・。
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大瀧神社の参道へやって来ました。
この参道は、大門通りと呼ばれているようです。 -
大門通りで見かけた汚水枡の蓋。
桜の花がモチーフのようです。 -
この町屋は新しく建てられたようですが、「卯建」があがっています。
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本格的な「卯建」です。
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大門通りの脇道にもいい町並みが続いていたので入ってみます。
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少し歩くと、寿喜娘酒造という造り酒屋さんがありました。
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左側の建物も蔵元さんの工場のようです。
では、大門通りへ引き返します。 -
大門通りは大瀧神社に向かってだらだらと上っています。
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大瀧神社に着きました。
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鳥居の前には大イチョウがそびえています。
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境内の通路には、春日燈籠や・・・
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織部燈籠が整然と並んで、参拝者を導いています。
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春日燈籠の列を隔てるように大杉が立っています。
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では、燈籠に導かれて社殿に向かいます。
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大杉は、幹の途中から2本に分かれて天に向かって伸びています。
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社殿は、一段高い基壇の上にあります。
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階段を上り、神門をくぐると社殿が建っています。
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横から見ると、拝殿と本殿の屋根の構成の複雑さがよくわかります。
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幾重にも重なりあう屋根を見ていると、これを造った宮大工の技量の高さがうかがわれます。
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本殿の破風は、懸魚を挟むように彫刻がつけられています。
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もちろん破風だけでなく、本殿の外壁はおびただしい数の彫刻で覆い尽くされています。
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私の知る限り・・・
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こんな本殿を見るのは初めてです。
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社殿の前面には、境内と隔てるように回廊が建っています。
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回廊にさげられた吊り燈籠。
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境内でしてはいけないことを列挙した定書。
この戒めは、悲しいかな、今の時代の人々にも十分通じるものですね。 -
では、「越前和紙の里」のコミュニティー広場に戻ります。
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帰り道は、来た時とは違う目線で物を見ているので・・・
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来る時に見過ごしたものが見えてきます。
この脇道の町並みも、新しく気付いたもののひとつです。 -
左手前の町屋は、来るときに見た大黒様が鎮座していた町屋です。
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2階建ての土蔵が二棟あったお屋敷の門。
門の扉は、二間の間口があります。 -
窓を支える袖壁の細工。
普通なら、窓の横架材を一本物で通し、それを肘木で受けるんですが、この窓は袖壁部分で横架材をつないでいるようです。 -
郵便局が見える所まで戻って来ました。
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これは破風に鶴の彫り物が取り付けられていた町屋です。
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来るときに「卯建」を見かけた町屋です。
この町屋も、この地方特有の建築様式である、妻入り住戸の妻壁に「卯建」があがっています。 -
「卯建」です。
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いよいよ五箇地区のはずれです。
この先を曲がれば「越前和紙の里」のコミュニティー広場です。 -
「越前和紙の里」です。
ここは、越前和紙の歴史展示や、越前和紙にまつわるいろんな体験ができるように整備された施設です。 -
和紙の原材料となる繊維が乾燥されています。
さて、これで今回の旅は終りです。
福井にはまだまだ興味を覚えるところが残っているので、またの機会に訪れたいと思います。
今回も良い旅ができました。
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