2013/11/03 - 2013/11/11
30位(同エリア341件中)
tadさん
今回の旅はやはり、北方ルネサンス等の美術を楽しむことが中心だ。ベルギーで最初にとりあげるとすれば、やはり、このvan Eyck兄弟のゲント(ないしヘントないしガン)にある聖バーフ(バーヴォ)大聖堂の祭壇画であろう。「神の子羊」が真ん中にあることで知られる。内部が12枚のパネル、外部(開くと裏側)12枚のパネルからなる大きな祭壇画だ。この祭壇画だけは写真撮影が禁止されている。
前回見たのは1987年。ここの祭壇画を見るためだけに、ゲントに来たのだ。その時は鑑賞する人も少なく、ゆっくり見たが、今回は、半分修復が終わった段階を見た。修復がすんだ内部(表)のパネルは色彩も鮮やかになり、おそらく兄のヒューベルトがほとんどを描いたとされる部分。神の子羊もそうだろう。弟のヤンのほうが、どうやらもっと大胆な画風で、内部である表のアダムとイヴや外側(裏の絵)の人物像や預言者を描いたとされる。
今回は残念ながら、これらの弟の絵が修復未完成であったのは残念だった。説明ではもう2年くらいで修復されるようだから、表のようなリフレッシュされた色彩でもう一度見るとすれば、また来ないといけない!
美術史上、この兄弟は油絵技法の元祖に属する時代の画家であり、油彩に関して言えば、イタリアに先んじたのだ。ただ、表情は紋切り型で固いところがあり、必ずしも私が大好きな画家とは言えなかったが、それでも、芸術鑑賞でこの国に来た以上は、ここは外せない。今回もそういう気分で見たものだ。
なお、van Eyckはカタカナで書くと、ヴァン・エイクと書く場合とヴァン・アイクと書く場合があるが、どちらもオランダ語の発音を正しく表してはいない。イギリス英語のcare, fairの発音は日本語のエとは相当異なるが、それに近い。もっと口を開けて発音している。日本のある美術全集がWeyden,Eyckをウアイデンとエイクとしていたり混乱しているが、フランドル地方の言語問題は日本にまで及んでいる。母音の種類が多く、いずれにしろ、カタカナでは無理だ。
ベルギーの地名や人名はオランダ語、フランス語、英語の言い方が入り乱れているので、やっかいだ。お互いに譲る気はないだろう。言語戦争、独立論等も何度も浮上した地域だ。
(2013年作成)
- 旅行の満足度
- 5.0
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祭壇画のある聖バーフ大聖堂。手前にvan Eyckの像が中央にある。
聖バーフ大聖堂 寺院・教会
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内部は撮影禁止。残念ながら大聖堂の表にさがっていたこのポスターの写真にかろうじて、「神の子羊」を中心とする祭壇画の写真がちらっと見える。
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菊だそうだが、色彩が相当異なる。
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ゲントの広場。
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