11月　アンコールワット遺跡群を訪ねて　②アンコールトム・バイヨン

2013/11/07 - 2013/11/11

ＪＡＳＡ日本国政府アンコール遺跡群救済チームの広報担当吉川さんの案内でバイヨン寺院を見学しました。

ＪＡＳＡはすでに2カ所の遺跡修復を完了しています。
現在はバイヨンに取り組んでいます。

エリア シェムリアップ(カンボジア)

• 旅行の満足度: 5.0

• 交通手段: 徒歩

８：４０ホテルを出発。ロビーではカンボジア楽器の演奏でお見送り。
かわいい〜でもガイドさんは「雇用法が厳しいから・・少なくとも16歳以上です。」

まずＪＡＳＡオフィスがあるバイヨンセンターにより遺跡群についてのレクチャーを受ける。

日本語の上手な現地スタッフが歓迎の挨拶。
ブルーの画面で日本語のビデオを見る。
その後パネルで説明があり

遺跡群のの発掘調査で出土した品を見せてもらう。アジアは一つだとよく解る中国由来？の陶器類。展示は2階にもあります。

そのあとバスでアンコール遺跡の入場パスを作りに・・左柱の赤丸が顔写真用のカメラです。ブルーのシャツが係員。
３日パスが40ドル、10年前と変わりなし。

吉川さん。
向こうに見えるのがアンコールトムの入口、南大門。

堀に架かる橋右側の阿修羅たち・・へびを綱引きのようにひっぱています。
後方のブルーシートでは・・

頭部の修復が行われています。

ここで吉川さんから乳海攪拌（にゅうかいかくはん）という言葉を教えてもらいました。

橋の左側にはヒンドゥーの神々・・
右手の阿修羅とヒンドゥーの神々が力を合わせて混沌とした乳海をかき回し海の底からこの世に必要なものを取りだしたというヒンドゥー教における天地創造神話です。

門をくぐって見返り南大門。

門の空間上部は石を少しずつずらす・せり出し工法（クメール建築の特徴）が使われています。

門の上には頭像が・・感動します。

念のためカンボジアに地震はありません。
建造物の崩壊は長年の放置によるもの、自然崩壊です。

整然と番号を打たれて並んでいる石たち。

ジグソーパズルの要領で組み合わせていくのです。

目指すはこれかな？
http://4travel.jp/traveler/tetsumatsu/album/10726704/

実際に組み合わせている現場に向かいます。

バイヨン寺院の修復現場に各自ヘルメットをかぶっておじゃましました。

画像青枠の中のようにクレーンで持ち上げて組み合わせます。
粘土などの接着剤は一切使わず置くだけです。

当時（12世紀）使われていたクレーンです。

ＪＡＳＡの最終目標は「カンボジア人だけの修復」3世代に渡る職人を育成することだそうで、現在2世代まで実現しているそうです。

私たちの見学費用は職人への報奨金に当てるそうです。

ついで（自由に見学できる）回廊へと・・
一大絵巻といわれるほどです。

第一回廊西面
建築工事の様子が・・

屋根の残っている回廊は湿気がこもりやすく壁画も傷みやすいそうです。

第一回廊南面
クメール軍とチャンパ軍の水上戦の様子。
中央がユーモラス。

回廊から中央祠堂へ。

50以上あると言われる四面像、圧巻です。

1ドルで一緒に写真を撮ってくれます。
子供たちの表情も明るく１０年前とは大違い、よかった。

ほどよい高さで見られるのはここだけ？

バイヨンにお別れ・・素晴らしいの一言に尽きます。吉川さんの説明が良かったから余計にそう感じます。

象のテラス、ここは10年前の印象が強く残っています。

ライ王のテラスを見て午前中の観光終了。

昼食はアジア各国料理のバイキング（日本食は無し）

餅米を使ったスイーツです。

外郎みたいな食感。

あま〜い赤飯みたい。