2013/09/13 - 2013/09/24
11位(同エリア42件中)
緑子さん
私にとってイギリスのイメージは「暗くて雨が多くて気取ってる」だったので、ずっと旅の候補から外れていました。しかし「スカイフォール」のエフェクトされたダークな空も悪くないという心境になり、色々調べたら、なんと見どころ満載の国ではないですか!
行きたいところをあれこれ詰め込んでいたら南北縦断することになり、とても1回の訪問では済まないとあきらめました。そこで湖水地方とロンドンに絞ったものの、ついつい欲が出て、てんこ盛りの旅程になってしまいました。
そして初めての英語圏、初めてのイギリスは、いい意味で既成のイメージを覆(くつがえ)してくれました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
はじめてのイギリス
はじめての英語圏
はじめてのBA(ブリティッシュエアウエィズ)
はじめての羽田発
羽田だから近くていい
と思ったのもつかのま
早朝便なので
空港近くで前泊が必要でした
(いつものごとく詰めが甘い、、、) -
宿は羽田空港内にある
「ファーストキャビン」
を選びました
地の利がいいせいか
カプセルホテルの割には強気な料金
でも
翌日の移動がほとんどないのは
ほんと楽です -
部屋は
2タイプあって
広い方にしました
ベッドの横で
スーツケースを
広げられるサイズ -
もうひとつは
足元のスペースがないので
廊下でガサゴソやることになります
これを夜中に数人でやられると
けっこう響きます -
BAはエコノミーでも
割とピッチが広く楽でした
離陸のスムーズさでは
歴代TOPでした -
朝食は
イングリッシュ・ブレクファスト
安心して食べられる味♪ -
夕食のパスタは微妙、、、
-
今回の旅行計画で
一番悩んだのが移動手段です
鉄道発祥の地であるにもかかわらず
イギリスの列車は遅れや運休が多いらしい
そこで初日だけはバスを使うことにしましたが
もうひとつ不安要素が待っていました -
ヒースロー空港の入国審査は
厳しいことで有名
けっこう時間がかかるとの前情報
一方、私は
ヒースローから350キロ離れた
ハワースに当日中に移動するため
ロンドン市内のビクトリアコーチから
14時発のバスになんとしても
乗る必要があります -
入国審査が何時に終わるかで
空港からビクトリアコーチまで
バス、メトロ、エクスプレス
いずれかに変えなくてはいけない
なんとも面倒な選択を迫られます
乗り換えなしで
ビクトリアコーチまで行ける
バスが一番、便利なのですが、、、 -
ところが入国審査は
意外にも
あっさりと終わりまして
(行列15分、審査2分)
一番楽なコースに決まりました -
ヒースローエクスプレスで
バス乗り場まで移動するとき
狙いをつけたお兄さんの後を
追う形でほとんど迷わずに移動
11時前に飛行機が着いて
12時過ぎにバスに乗車
かなりスムーズな出だしです -
空港からの道は
近代的なビルが続いて -
日本に似た風景で
ちょっとがっかり
していたら、、、、 -
しばらくすると
-
アンティークな建物が
ぞくぞく登場♪ -
この屋根が旅情をそそります
-
チムチムニー♪
チムチムニー♪
(わかる人にはわかる) -
ほとんど渋滞もなく
ロンドン市内に到着しました -
停留所近くになって
バスの運転手さんが
長々とアナウンスしてくれました
コーチ駅に着いてからの
乗り換えやお天気のことなど
でも
そのレロレロ英語が
ぜんぜん聞き取れません
恐れていた初英語圏
早くも不安到来 -
コーチバスの発着場
ビクトリアコーチステーションに
空港から1時間弱で到着しました
ここからハワースに向かうバスに
乗り換えます -
出発までの1時間半
近くのカフェで
文字どおり killing time -
その後
6時間の長旅の始まりです
赤毛のお姉さんが爆睡しています
私も眠くて眠くて
でもここで眠ると時差ボケになる
必死で我慢しました -
爆睡お姉さんの
赤毛があまりに見事で
背景をいろいろ変えて
楽しみました -
コーチの長距離バスは
乗り心地がいいと
書いてありましたが
このバスのトイレは最悪
悲しいかなノミの膀胱
ToT -
バスで面白いこと発見
通路を挟んだ席が
少しずらして配置してあります -
これは飛行機も同じでした
いいじゃん、これ!
大発見と思いきや
その後、日本で
同じ配置の飛行機に乗りました -
予定よりだいぶ遅れて
最寄りのケイリー駅に到着 -
昼間はここから
ハワースまで
ミニトレインや
バスが出ていますが
この時間(8時過ぎ)は
タクシーしかありません -
しかしタクシーが
なかなか見つからない
すごく寒くてブルブル
やっと止まってくれたのは
おしゃべりな
パキスタン人のタクシーでした
ケイリーからハワースまで9.5ポンド
チップ込で11ポンドに
「え?いいの?」みたいな反応
(後でわかったことは
ロンドン市内以外は
タクシーのチップは必要ないらしい) -
やっとたどり着いた
パブの階上にあるB&B
素朴でいい感じです
でもTVのリモコンが効かず
部屋には内線電話もなく
フロントを兼ねているパブでは
大柄なアイリッシュたちが
盛り上がっているので
申告はあきらめました -
翌日は
素晴らしい天気でした -
一番乗りでダイニングに降りると
置いてあるのはシリアルだけ
気さくなマダムが
「お好きなシリアルをどうぞ」って
どうぞって、、
フル・イングリッシュブレイクファスト
のレビューで選んだ宿なんですが、、 -
呆然としていると
やっとマダムが
「温かいのいる?」
と尋ねてくれてホッ
出てきた皿の
お味はよろしゅうござんした
特に煮豆がいいネ! -
食べ終えた後に
メニューに気が付きました
3つの種類があるみたい
マダムも
メニューがあると言ってくれれば
もっとゆっくり検討できたのに、、
ちょっと
ぐだぐだなスタートでした -
ハワースは1泊だけなので
食後、チェックアウトして
荷物を預け、いざ散策へ
(宿を表から見たところ
1階がパブになっています) -
青い空が映える
落ち着いた街並みです -
本当に小さな街で
これがメインストリート -
坂を登り切ったあたりに
-
ブロンテ姉妹の父親が
牧師を務めていたという
教会があります -
さらに路地を進むと
-
お墓があります
-
しかし、ブロンテ姉妹のお墓は
ここではない
らしきことが書いてあります
教会の地下にあるそうです -
ブロンテ姉妹の住んでいた家が
当時のまま保存されています
こうやって見ると
大きな家に見えますが
中は小さな部屋の集まりでした
大きな西洋人が
こんな狭いところで、、
でも
当時はみんなこんなだったのでしょうね -
ただし家具調度品は
正真正銘のアンティークで
興味深いものばかりでした
中にはハワースの当時の
住民統計値が記された資料があり
成人までの生存率が低かったと
非常に貧しく厳しい時代だったようです
だとすれば
ブロンテファミリーは
まだ恵まれた生活
だったようにも見えます -
ブロンテ家前の公共トイレ
あまりないので重要です -
その後、ブロンテ姉妹が
散策したという
ヒースの丘に向かいました
そこにブロンテゆかりの
ポイントがいくつかあります
しかし、それらの名称を
調べないまま来てしまいまして、、、 -
インフォメーションセンタで聞くも
ここら辺一帯が全部そうだよ
と地図の左側を差すだけ
標識もあるからすぐわかるよ、と
しかし地図にはそれらしい印がついてない
しかし名称がわからないから聞きようがない
???のまま外に出る -
とりあえず
フットパス(遊歩道)
の標識がありました -
ふむふむ
なかなか雰囲気のある道です
これならヒースの丘まで
なんだか行けそうな気がする〜 -
と思ったのもつかの間
その歩道は
すぐに終わってしまいました -
そこで次の標識を待たずに
道をそれて斜面を登ることにしました
だってどう見たって
左側が丘でしょうが -
深い草の斜面を
かなり登りました -
荒野(ムーア)を歩くために
用意してきた
トレッキングシューズ -
さらに上に行くと
羊が囲ってある石塀で
行き止まりました -
囲いを出るには
道沿いの有刺鉄線を
越えねばなりません
しかし
つかまるところがなくて
非常に不安定 -
しかたなく
他に出口を探すも、、、
この石塀がけっこう高くて
簡単に登れないように
なっている
うまく出来てるなー
と感心しきり -
結局
有刺鉄線のところに戻って
道を歩いている人に声をかけて
手を貸してもらって乗り越えました
標識を無視して道に迷う
どこか私の人生に似ています -
そこから先には
遮るものが何もない
正真正銘の荒野(ムーア)が
広がっていました -
きっとここが
ブロンテ姉妹が
散策したヒースの丘に違いない
という確信が湧いてきました -
犬を散歩させている人が多い
(ワンちゃん、幸せだね)
これだけ広いと
フンの始末もしなくてよさそう
(飼い主も楽だね) -
そうもいかないようです
-
ところで
ヒースってどれでしょう
恥ずかしながら
物語を読んだにもかかわらず
ヒースがどんな姿形をしているのか
知らずに生きてきました -
多分
日本では見慣れない植物だろうから
これかな?
アタリ
しかし、春にはもっと鮮やかな色が
ついているであろうこの花
嵐が丘のイメージとは違って意外でした -
そして
もしかしたらこれが名所?
(違いましたが)
とか想像しながら
ガイドのない場所を歩く -
晴れの日も
雨の日も
風の日も
色んな表情を
見せてくれるであろうムーア -
ハワースの一番の収穫は
その後「秘密の花園」を
すごく面白く読み返せたこと
やはりヨークシャーのムーアが
舞台となっています -
途中
犬の散歩仲間が
立ち話をしていました -
その輪の中に
とてもきれいな鷹が
飼い主は自慢げに
写真を撮らせてくれました -
そうこうしているうちに
こんな標識を帰り道で発見
私が目指していた
ブロンテの滝やブロンテの道
(これが名称だった!)
がこの先にあったのです
しかも
この写真を撮った時は
文字がかなり高い位置にあったことと
メガネがなかったので読めなかった
ToT -
つまり私は
名所とはぜんぜん違う場所を
散策していたことになります
てへ! -
でも思ったのです
「ブロンテの道」や
「ブロンテの滝」
だけが重要なポイントではない -
そこから地続きで
つながっている私が歩いた場所を
彼女たちが
歩かなかったわけがないと -
とかなんとか
自分を納得させながら
町へ戻りました -
そこは
ムーアとはかけ離れた
観光地の顔のハワース -
ブロンテの古本も売っている
1.9£ -
あとはチマチマした
土産物の店を
スルーして -
昼食をとるために
適当な店に入りました
スープ&ブレッドと
アップルジュースを注文
トマトベースの野菜スープ
おいしかった! -
5時の列車に間に合うように
バスの時刻表を確認 -
夕べ
タクシーを拾ったケイリー駅まで
15分おきくらいに出ています -
バスの運賃は2ポンドちょっと
バス停から鉄道駅まで離れているのですが
親切なご婦人が丁寧に道を教えてくれました -
ケイリー駅は
なんだか殺伐とした感じ
心なしか駅員も殺伐としてた -
列車の運賃は
色々な料金設定があり
当日が一番高いため
事前にネットで購入してあります -
手配時に使った
クレジットカードを使い
予約番号をマシンに入れると
切符が出てきます -
列車の到着時間は
電光掲示板があるので
非常にわかりやすい -
ここから3つの列車を乗り継いで
ウィンダミアへ向かいます -
3両編成の
ノーザントレイン
ひどい揺れと
発車のたびに
耳をつんざく電子音 -
乗り換えの
ランカスター駅は
こぎれいでした -
乗り換え時も
電子掲示板のおかげで
とてもわかりやすい! -
次の列車で
乗り心地が
ちょっと良くなり -
また
オックスホルムで乗り換え
思い返せば
ここのトイレに切符を忘れました
(また?)
はい、スイスで2回失くしてます
日本では数知れません、、、 -
ウィンダミア直前で検札があり
切符がないことに気がつきました
TOT -
でも「また後で来る」と言った車掌は
戻ってきませんでした
\(^_^)/ -
ウィンダミア駅前の大きなスーパーで
いくつか食料品を買い
いざタクシーでホテルへ -
いよいよ
湖水地方の
旅のはじまりです
予想外!イギリス2(ウィンダミア)
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この旅行記へのコメント (4)
-
- メディアさん 2014/04/16 21:35:19
- はじめまして
- ハワース、なつかしいです。
あの辺りはパキスタン人のタクシー運転手が多いですよね。
私も運転手にチップを渡しましたよ。
フリース・インに泊まられたのですね。
私はそこには泊まっていませんが、パブだけ行きました。
ティモシー・テイラーを飲もうと入ったら、
同じ名前のものが3種類もあって迷ったのを覚えています。
- 緑子さん からの返信 2014/04/18 03:18:55
- RE: はじめまして
- > ハワース、なつかしいです。
> あの辺りはパキスタン人のタクシー運転手が多いですよね。
> 私も運転手にチップを渡しましたよ。
>
> フリース・インに泊まられたのですね。
> 私はそこには泊まっていませんが、パブだけ行きました。
> ティモシー・テイラーを飲もうと入ったら、
> 同じ名前のものが3種類もあって迷ったのを覚えています。
>
メディアさま
ご訪問ありがとうございます。
そうなんですか、ハワース訪問されたんですね。
パキスタン人の運転手が多いんですね。
イギリス訪問の第一歩だったので、チップは渡すものを思っていました。
あの夜のパブは大盛況で大柄なイギリス人で盛り上がっていました。
いかにもイギリスの田舎のパブって感じでしたね。
私もビールを飲みに降りればよかったです。
メディアさんはディケンズ博物館へも行かれたんですね。
ディケンズ好きなので、次回はぜひ訪問したいと思います。
どうもありがとうございました。
- メディアさん からの返信 2014/04/18 19:49:47
- こんにちは
- お返事ありがとうございました。
ハワースの牧師館は建て増しされているのですよ。
ブロンテ姉妹が暮らしていた頃は今よりも家が小さかったようです。
正面の右の方の部分がそうです。
ギザギサとなっているところから
右の建物が後に立てられた場所になります。
(ご存知でしたらすみません。無駄な説明でしたね。)
緑子さんはディケンズもお好きなのですね。
ロンドンではディケンズゆかりの地をまわりました。
ディケンズが幼い頃に働いていた靴墨工場があった場所や
彼の出版社のあった場所などです。
ディケンズの博物館は2度行きましたが、
リニューアル・オープンする前の展示の方が好きでした。
- 緑子さん からの返信 2014/04/19 23:38:55
- RE: こんにちは
- メディアさんは博識なんですねー。
もしかしてイギリス在住とか。
ディケンズゆかりの地、私も回ってみたいです。
> お返事ありがとうございました。
>
> ハワースの牧師館は建て増しされているのですよ。
> ブロンテ姉妹が暮らしていた頃は今よりも家が小さかったようです。
>
> 正面の右の方の部分がそうです。
> ギザギサとなっているところから
> 右の建物が後に立てられた場所になります。
> (ご存知でしたらすみません。無駄な説明でしたね。)
>
> 緑子さんはディケンズもお好きなのですね。
> ロンドンではディケンズゆかりの地をまわりました。
> ディケンズが幼い頃に働いていた靴墨工場があった場所や
> 彼の出版社のあった場所などです。
>
> ディケンズの博物館は2度行きましたが、
> リニューアル・オープンする前の展示の方が好きでした。
>
>
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