２０１３年スイス（２４）　前回、遠くに見えてたダム湖 ～ Mattmark

2013/08/20 - 2013/08/20

8月20日は、Hohsaasへ行った後、Mattmarkへ向かいました。
2009年にKreuzbodenからAlmagelleralpまで歩いた時、道すがら見えていたダム湖ですが、当時は行くチャンスがなく、次の訪問時には…と考えていたところです。Lac de Moiryもそうですが、日本では見られない綺麗な色の湖が多いですね（カナダなどでは見られますね）。
Stausee Mattmarkは、周りの景色も飽きさせず、勢いよく流れ込む滝もあれば氷河もあります。湖畔を一周しましたが、負荷も無いですし時間的にも適度で、お勧めです。
今回じっくり周りを見ることができましたので、次回は、ぜひMonte Moro Passまで足を延ばしたいと思います。

エリア サース・フェー(スイス)

• 旅行の満足度: 5.0

Stausee Mattmarkへは、サースフェーから直行便はなく、Saas-Grundでバスを乗り換えます（ただし、夏場しか行きません）。Saas-GrundからMattmarkまでは、約25分です。
この日、まずHohsaasへ行きましたが、ゴンドラ乗り場はSaas-Grundの少し先ですから、便利でした。

バス停は、ダム堤防の手前にある駐車場です。
まず、堤防を登ってダム湖を見ます。「おぉ、きれいだぁ。遠くから見えていた通りの色だぁ」と感動。
Hohsaasへ行った後ですので、時刻はすでにお昼時。温泉スイスは腹減った。

すると一軒のレストランが。
この日、天気は良いのですが、風が冷たく強く谷を吹き抜けていました。暖を取る意味でも入ってみました。

サラダバーなんかもあり、それなりの厨房もありますから、山小屋レストランより規模が大きい感じです。

それに、最近できたんでしょうね。かなり新しい感じがしました。

温泉スイス妻は、そんなに空腹ではないそうで、スープのみ…と言ってもパンはもちろん付いてきます。スイスで、スープはあまり失敗しませんね。概ね、美味しい。

温泉スイスは、スイス風パスタと諦めてのミートパスタ注文。
ところがです)^o^(、これが美味しい。ビックリ。イタリアが近いから??まったく、やわやわのスイス風ではありませんでした。再度食す価値ありかと思っています。

ダムの西斜面には、氷河の先端が。Allalingletscherです。
溶けた水が、かなりの勢いで流れ落ちていました。

Stausee Mattmarkから下流は、北方向です。
見えているのは、右がBreithornだと思います。左はBreitlauihornでしょう。確かなのは、一番右のピークで写真が切れている山、Jegihorn。Hohsaasから見えていた3,200mほどの山です。

下流に、ため池。Saas-Almagelにあります。
ダムから流れている川は、Saaservisp川と言うようです。

我々は、レストランを起点として時計回りに一周することにしました。
最初に堤防の上を歩き、東側斜面に沿って南に歩きます。
右上に見えているのが、Allalingletscherです。左の山は、地図と照らし合わせてみると、Schwarzbergchopf(2,868m)だと思います。ここは、Schwarzbergglatという尾根の一部です。

歩きながら撮るのって、湖面が多くなるのは仕方なく。色々な角度からの湖面をお楽しみください(^_^;)
真正面に見える白い山に囲まれた白くない山は、Grüenberghorn(3,074m)。左の白い山が、Seewjinenhorn(3,205m)。そしてその左が、Monte Moro(2,984m)だと思います。で、先ほどの右側の白い山はRoffelhörnerという連山で、一番右にSchwarzberghorn(3,609m)があります。その手前に、Schwarzberggletscher氷河が流れています。

ダム堤防です。
たくさんの石で覆われています。ロックフィルダムって言うんでしょうか。

ここから歩いて、Saas-Almagellまで1時間半(左コース)。右にもあります、Saas-Almagellまで8時間10分…。これは、目の前にある山壁のもとになっている山の裏をぐるっと回って行くコースです。

手前に見える道を行くと、標識にあった、Saas-Almagellまで1時間半のコースです。
奥に見える山、右がMittaghorn(3,143m)、真ん中がEgginer(3,367m)、左がKlein Allalin(3,069m)。Egginerはサースフェーからも見えていますね（反対側ですが）。

Allalingletscherの末端は、一番上に見えているところです。あとは、削れた山肌を溶けだした冷たい水が流れています。

RoffelhörnerとSchwarzberggletscherを中心に。
位置的に、Schwarzberghornの右には、4,190mのStrahlhornがあります。多分この写真に写っているのはピークではなく、Strahlhornの手前にあるであろう子分の山々なんじゃないかと思います。例えば、Fluchthorn(3,795m)というのがあるはず。と言っても3,800mなら結構な高さですね。

少し南に歩いたところで、Grüenberghornの裏に隠れていた、Rothorn(3,230m)が見えてきました。地図を見ると、このRothornは、イタリア名でCorno Rossoと書いてあります。

Allalingletscherをもう1枚。

氷河の先端をズーム。大量の水が流れ落ちています。…その奥のピーク、どうもAllalinhorn(4,027m)のようです。サースフェーやHohsaasから見ると真っ白な山ですが、こちらからだと雪がないんですね。

こちらは東斜面から流れ出る大量の水。これって氷河の溶けた水だよねぇ、凄いなぁ。
こちら側には、StellihornやJoderhornといった3,000m級の山があり、Nollengletscher氷河などがあります。

この2つの山は、左がStrahlhorn(4,190m)で、右がFluchthorn(3,790m)のようです。
先ほどまでは、Strahlhornが手前の山に隠れて見えていないんだろうなと思っていたのですが、だいぶ南に歩いてきて、この2つの山が並んで見られるようになりました。

東側の斜面に見られた岩盤。
何て言う岩だっけ？

見えますでしょうか…。2つの山に挟まれるように、小屋があります。ブリタニア小屋です。他の小屋に比べたら、行きやすいように聞いています。
左の山はHinter Allalin、右がKlein Allalinです。

西斜面の道路に比べると、東斜面は若干整備が遅れてる感じです(^_^;)。全然問題はないですけどね。

大量の水が、しぶきをあげて流れ込みます。

見上げると、やはり大量の水がぁ。これは、Ofentalbachという滝です。

この標識が、Saas-Almagellまで8時間10分のコースです。
行ってみたい気もする…途中までね。

後ろを振り返って。
左奥、三角の山がKlein Allalinで、その左麓にブリタニア小屋があります。

おぉ、こんな所でも放牧かぁ。

かなり奥まで来ました。もうすぐ折り返し地点です。そこから上に登って行くと、Monte Moro Passです。
奥左がSeewjinenhorn、右がRothorn。その前を流れる氷河は、Seewjinengletscherです。

この辺りは、大きな岩がごろごろしてました。

反対側(南端)に到着ぅ。

湖に流れ込む川が大きいから、橋も大きい。

Monte Moro Pass方向です。見えているのが、Monte Moroだと思います。

先ほどの橋。

Dischtelalpというポイント。左向き標識にある、Mattmark(1h10)を歩いてきました。これから、右向き標識のMattmark(1h00)を歩きます。2つの標識の間に、奥を向いている標識があるのがわかるかと思いますが、Monte Moro Pass方面です。

水はきれいです。橋の上流。

あまり氷河水の色に見えないですね。湖はあんなに青いのに。橋の下流です。

立派な角の牛。

西側から東斜面を見ながら戻ります。
右の山がStellinhorn(3,436m)、双子のようにそびえる左がStelli(3,357m)。滝が流れている谷はOfentalで、滝はOfentalbachです。ご紹介したSaas-Almagellまで8時間10分のコースは、このOfentalを歩いて、Stellinhornをぐるっと廻ります。

後ろを振り返って、Monte Moro(2,984m)。

Weissmiesが右寄りに見えます。その左は、Weissmiesの尾根にある名前のないポッコリかと。さらに左に、Lagginhornがあります。黒い三角の山が、Trifthorn。その左にある尖ったピークも、Trifthornの尾根にある名もなき尖がりみたいです。そして一番左にあるのが、Jegihorn。

左の山がStellihornとStelliで、Ofentalを挟んで右に、Spänhörner(3,146m)とGalmenhorn(2,846m)。

おっ、行く手に大きな滝と多数(?)の人が。

Schwarzbergbach滝。
Mattmarkに流れ込んでいる滝の中で最大級でしょう。度迫力です。

天気が悪かったら、この橋を渡るの無理じゃないかぁ？

この勢いで氷河が溶けているかと思うと…。

この勢い、トゥルンメルバッハ(Trümmelbach)の滝に匹敵するかも。

橋の下もかなりの勢いを保っています。

湖の色も濁るほど。

橋の上\(^o^)／

もう少し、しっかりした防護壁を付ければ…とも思う。

滝を楽しむ温泉スイス。

ちょっと撮り過ぎじゃなぁいぃ？と思うほど(^_^;)

もう少しお付き合いを。

ビデオだともっと迫力を伝えられるんでしょうね。

何とか、迫力が伝わったでしょうか。

別れを惜しむように、最後にもう1枚。

振り返ると、Monte Moroの左に、もう一つ山が。Joderhorn(3,036m)です。

こうやって見ると、Ofentalって歩きやすそう…。イメージです、あくまで。

おっ、目の前に大きなトンネル。
標識では、人はトンネルの右外の道を歩きなさいって。

トンネルを越えた反対側にも標識が。

おっ、また滝だ。でも、さっきのに比べたら小規模。名前もないみたい。

とは言え、水量が多いときは、この橋、渡れないよね。

さらさらっと流れている感じ。

ちょっと遠目で撮影すると迫力あるように見えなくも…。

温泉スイス夫婦は、滝が好き。

何とか迫力を増すように撮影。

またトンネルだ。今度は2つ。

左が車道で、右が歩道だな。

十分、車も通れそう。

碑が建ってる。ダムの建設に携わった人たちの碑かな。

湖一周完了!!
2時間あまりのコースを、ゆっくり、特に滝に時間をかけ、3時間歩きました(^_^;)

ダムの側面は、このような石積みになっていて、離れて見るとキラキラします。

最初に紹介したレストランの下には、Mattmarkダムの説明展示があります。
これは電力供給量の紹介ですね。

Mattmarkダムの断面図。

Mattmarkダムと周辺の全体図。

この旅行記へのコメント （2）

• merumoさん 2014/09/02 08:13:56

  滝の勢いがすごい！

  温泉スイスさん
  
  おはようございます。
  フォローありがとうございます。私もフォローさせていただきます。
  
  このダムはグーグルマップで見てはいたんですけど、きれいだし
  あの滝すごいですね〜。
  それにお天気も良くて。（私は5-6月はもう日差しがきつくて…）
  やはり暑くても7-8月がスイスのハイキングにはいいんですね。
  
  　　merumo
  

  温泉スイスさん からの返信 2014/09/02 23:30:10

  RE: 滝の勢いがすごい！

  merumoさん、こんばんわ。
  
  フォローありがとうございます(^^)/
  
  ねぇ？
  サースフェーは、見どころが多いでしょ？
  ぜひ、再び行かれることをお勧めしますっ。
  
  スイスの湖は、どこもきれいですね。
  水の色も様々ありますし、湖を囲む周りの景色もきれいですよね。
  レマン湖のように、お魚も美味しいし。
  我々も行っていない素晴らしい湖がまだまだあります。
  来年も楽しみ(^_^)
  
  ハイキング時期ですが、５〜６月は、動いていないロープウェイなどもあると思いますので、やはり、夏シーズンが良いかなと思っています。残雪もまだありますよね。でも、将来、もっと余暇が取れるようになったら、春夏秋冬それぞれにハイキングしようと考えています。
  
  それと、温泉スイス妻は、無類の滝好きです。
  橋の上に立ち止まって、じぃ〜っと滝を眺めてます(^_^;)
  
  では!!
  温泉スイス