2013/10/07 - 2013/10/07
174位(同エリア647件中)
玄白さん
義父の7回忌法事のため、家内の実家がある静岡県に帰省。せっかく中部地方まで来たので、なかなか足を伸ばせない信州の紅葉を見に行くことを計画しました。10月上旬に紅葉が見頃になっている所を探したところ、千畳敷カールと乗鞍岳中腹が候補に上がりました。ちょっと離れていますが、めったにない機会なのでがんばって両方とも行こうということにしました。
初日は千畳敷カールの紅葉と中央アルプス最高峰の木曽駒ケ岳に登りました。夏の高山植物のお花畑とともに紅葉が美しいことでも超有名なところなので、平日にも関わらずロープウェイは大混雑でした。ロープウェイ頂上駅を降りると、そこには思わず息を飲むほどにすばらしい紅葉の絶景が広がっていました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
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家内の実家を早朝4時に出発。東富士五湖道路、中央高速経由で菅の台バスセンターに7:30に到着。ここから先は一般者乗り入れ禁止なので、専用のバスでしらび平に行き、駒ヶ根ロープウェイで千畳敷カールへというのが、今回のアクセスルート。
紅葉シーズンは駐車場もバスも大混雑するということでしたが、30分ほどの待ち行列でバスに乗り込むことが出来ました。 -
30分で、ロープウェイ乗り場があるしらび平に到着。ここから7分半で標高2612mの千畳敷ロープウェイ駅へ。
途中、日暮の滝など眺めの良いところを通過して行くのですが、満員でゴンドラの真ん中にたっていたため、外の景色はよく見えません。 -
イチオシ
駅から降りて外に出ると・・
ウォー!! 思わず叫び声が出るほどの錦秋の絶景が広がっている!!! -
ウワァー!! 秋天一碧の下、険しい岩肌の宝剣岳が聳えています。
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イチオシ
ナナカマドの赤、ダケカンバの黄色、ハイマツの緑、山肌の岩の白、青空と原色のような鮮やかな色彩が織り成す様は、まことに美しいとしか言いようがありません。
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ダケカンバの黄色がひときわ鮮やかです。
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朝日が山の斜面を斜めから照らしているので、山肌の立体感が際立っています。
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ロープウェイ駅の近くにある「駒ケ岳神社」
ひっきりなしに観光客、登山客がお参りしているので、人物が写りこまないように撮影するシャッターチャンスはなかなかやってきませんが、ようやくのことで撮影チャンス到来。 -
イチオシ
昨秋見に行った日光白根山、
(http://4travel.jp/traveler/genpak/album/10714618/)
栗駒山
(http://4travel.jp/traveler/genpak/album/10718310/)
の紅葉も見事だったが、千畳敷カールの紅葉は、それらに勝るとも劣らない見事な絶景です。 -
東側の山腹はダケカンバが密生していて、日光白根山の五色沼周辺の黄葉と情景がよく似ています。
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カールの真ん中付近は枯れ草の中にナナカマドが点在しています
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千畳敷ホテル(ロープウェイ駅に隣接して建っている)の東南側に移動すると、伊那谷を挟んで南アルプスの山々が並んでいます。
画面上辺中央のゴーストの下には南アルプスの後ろに富士山が顔を出しています。
うっすらと写っている伊那谷の街並みは駒ヶ根市です。 -
イチオシ
伊那谷には朝もやがたなびいています。
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千畳敷ホテルのビューポイントから千畳敷カール遊歩道の谷側の方を下っていき、剣ヶ池方面に向かいます。
画面中央に、木曽駒ケ岳に行く登山道の八丁坂が見えます。 -
東側斜面の一部を望遠で切り取ってみました。ダケカンバの黄色とハイマツの緑のコントラストがきれいです。
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剣ケ池まで降りてきました。小さな池ですが、透き通った水をたたえています。このあたりもビュースポットで大勢の観光客、カメラマン達が撮影にいそしんでいます。
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記念写真の定番スポットです。
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黄葉に包まれた千畳敷ホテル。こんなホテルに泊まってご来光や夕焼け、星空をながめることができたら最高ですね。
客室は16室しかなく、シーズン中は予約するのも大変そうです。 -
赤、オレンジ、黄色の紅葉、ハイマツの緑に白い岩肌がアクセントになっています。
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イチオシ
手前の枯れた草原の中にポツン、ポツンと立っている黒い枯れ花はコバイケイソウです。夏に来れば、この付近は一面の高山植物の花畑になっているはずです。夏にも再訪したいな〜
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イチオシ
宝剣岳とダケカンバ、ナナカマドのコラボ
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カール(日本語では圏谷)とは氷河が作り出したお椀のような谷のことで、千畳敷カールも2万年前に形成されたものだそうです。比較的たいらな谷底と周りの急峻な岩壁が特徴です。
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イチオシ
八丁坂を上る登山客の列が蟻のように小さく写っています。
これから、この八丁坂を上って中央アルプス最高峰の駒ケ岳をめざします。 -
千畳敷カール遊歩道から八丁坂に分かれる地点付近で撮影。ナナカマドの赤が鮮やかです。
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八丁坂中間点付近からの南アルプスの眺め。中央やや左のピークが富士山に次ぐ日本第2の高峰北岳(標高3192m)、その左側が仙丈ケ岳(標高3033m)、北岳の右隣が間ノ岳(標高3189m)です。間ノ岳の標高は第4位です。
富士山(標高3776m)の高さは、日本の山では別格なんですね〜 -
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仙丈ケ岳、北岳、間ノ岳。これら三山とも日本百名山に選定されています。
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剣ケ池付近を俯瞰します
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イチオシ
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もう少しで八丁坂を上りきります。次から次へと登山客が登ってきます。八丁坂は距離は短いですがかなりの急坂で、登山初心者の玄白夫妻にとっては、なかなかハードです。標準タイムは40分ですが、写真を撮りながら、かつ、こまめな休憩をとりながら登ったので一時間かかりました。
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最後の階段を登りきると尾根に出ます。
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八丁坂を登りきると広い尾根に出ます。このあたりが乗越浄土(のっこしじょうど)と呼ばれているところで、ここから、駒ヶ岳方面、駒飼ノ池方面、伊那前岳方面、宝剣岳方面への登山道が分かれています。
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東側の伊那前岳方面の山並み。見えている山は和合山で、前岳はその向こう側です。
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11時を過ぎて、少しガスが出てきました。
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乗越浄土を東側から見たところ。後ろの山小屋は宝剣山荘
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何かの石碑が建っています。
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中岳です。木曽駒ケ岳は中岳の後ろ側に位置しますが、ここからは見えません。
左の山荘は天狗荘で宝剣山荘のすぐ近くです。駒ケ岳付近には駒ケ岳頂上山荘、頂上木曽小屋と、狭いエリアに4つも山小屋があります。 -
天狗荘は修復工事をしていて、ひっきりなしにヘリコプターで資材を運んでいました。
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朝三時に起きて寝不足のせいか、我が奥方、八丁坂の登りでエネルギーを使い果たしたようです。ここで待っているというので、一人で駒ケ岳まで往復してきます。
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一人で駒ケ岳往復です。いつも2人一緒に歩き、奥方のペースで歩いているのですが、今回は一人だったため、知らず知らず、ハイペースになりすぎ、後半は少し足に来てしまいました。
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中岳への途中
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中岳頂上から一旦下ってから駒ケ岳頂上に向かって上り返します。駒ケ岳は急峻な宝剣岳に比べて丸いなだらかな山容で、おだやかな印象の山です。
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木曽駒ケ岳頂上。標高2956m。
宝剣岳より標高は高く、中央アルプス最高峰です。日本百名山にも選定されています。百名山で登頂を果たしたのは、これで6座目です。まあ、登山を趣味としているわけではないので百座すべてを踏破しようなどという野望はありませんが・・・
あいにく、ガスがかかって眺望が利きません。晴れていれば北側には北アルプスの穂高、槍ヶ岳など、西には御嶽山が見えるはずですが、残念・・・ -
山頂には駒ケ岳神社が建っています。3000mちかい高山の頂上にある神社としては、随分立派な造りの祠です。
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東側は、一瞬ガスが晴れて見通しが利きました。
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こちらもダケカンバの黄色が鮮やかな秋一色です。山腹に刻まれたむき出しの岩肌の白さとハイマツの緑のコントラストもきれいです。
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反対側は、なかなかガスが晴れません。かろうじて頂上木曽小屋が見えています。
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奥方が待つ乗越浄土へ戻ります。千畳敷カールがある南側にもガスが出てきています。
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ガスがたなびく紅葉の景色も悪くはありません。
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今回は、ほとんど近接撮影はしませんでした。ほとんど唯一のナナカマドのアップ写真です。
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千畳敷カール遊歩道の山側の道を通ってロープウェイ駅に戻ります。
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よく見るとナナカマドの紅葉も木の個性があるようです。このようにとても鮮やかな赤もあれば、少し痛んで褐色が混じっているような木、白茶けた色合いのものと様々です。
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なかには、葉が緑でこれから色ずくという晩生の木もあります。
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遊歩道の反対側から見下ろす剣ケ池
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帰りのロープウェイも大混雑で整理券を配っていました。整理券に記載された番号により、乗るロープウェイの便が指定されます。この日は3時前に乗り場に戻ったところ、3時間弱の待ち時間で5時半近くの便となってしまいました。
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だいぶ、日が傾いてきて、東側の山の斜面に宝剣岳の影が移っています。
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午後4時ごろには宿にチェックインするつもりだったのが、実際にチェックインできたのは6時半でした。
今宵の宿は駒ヶ根高原早太郎温泉郷にある「駒ヶ根高原リゾートリンクス」です。しらび平に行くバス発着所である菅の台バスセンターの近くです。 -
結婚式用のチャペルも備えたきれいなホテルです。温泉は単純アルカリ泉でさらっとしていますが、源泉掛流しは露天風呂だけで、内湯は加水循環させているようです。
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玄関を入ったところ
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フロント、ロビーの様子。奥がレストランになっています。外部から食事だけに来る客がいるので、レストラン内は浴衣禁止です。
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夕食、朝食ともバイキングでした。バイキング形式の料理にはいつも手厳しい評価を下し、宿の料理に一家言を持つ家内の評価も上々でした。
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アップル豚の岩塩グリル。さっぱりとして柔らかな肉質で、美味でした。最近はビーフだけでなく、ポークもブランド化がすすんでいますね。
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どうも、料理の写真はうまく撮れません。レストランに一眼レフを持ち込むのは気が引けるので、スマホでの撮影です。下手な写真は撮影機材のせいにしておきます。(盛り付けもヘタだという声が上がりそうですが・・・(^ ^);
明日は乗鞍岳中腹のエコーライン沿いの紅葉を見に行きます。
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この旅行記へのコメント (8)
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- 銭形幸一さん 2013/10/14 22:20:30
- 千畳敷カール、見事ですね
- ベストシーズンに行かれたんですね。
静岡に転勤して夏は北岳に登ろうと固い決意だったのですが秋には木曽駒ヶ岳に行こうと当初は思っていました。
結局、木曽駒ヶ岳は私の住む磐田からはアクセスがしづらいのと登山するには物足りないので荒川三山、赤石岳にしてしまいましたが。
秋の木曽駒ヶ岳は綺麗、との私の印象通りの旅行記です。
紅葉の名所ですから観光客が多いのは仕方がないことなんでしょうね。
去年紅葉の時期に谷川岳に行きましたがロープウェイ、ずいぶん待たされた記憶があります。
2013年紅葉名所巡り、(3)以降はあるのでしょうか?
楽しみにしております。
- 玄白さん からの返信 2013/10/15 10:08:43
- RE: 千畳敷カール、見事ですね
- 銭形幸一さん、おはようございます
今回の千畳敷カール、乗鞍エコーラインの紅葉はどちらもベストシーズンで見事な紅葉でした。これに勝る紅葉スポットで気軽に行けるところはそんなにたくさんはなさそうですが、事情が許すかぎり、近場の紅葉スポットを巡るつもりです。昨日、日帰りで安達太良山に行ってきたのですが、すでにピークを過ぎ、ピーク時に強風が吹き荒れて散ってしまったようでした。紅葉旅行記にはなりそうもなく、アップするのをためらっています。
玄白
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- こあひるさん 2013/10/12 12:42:20
- わ〜おぅ!
- 玄白さん、こんにちは!
こちらも・・・もう、わ〜お!としか言いようのないすばらしい眺めですね〜。
紅葉・・・街中で、お寺のかえでやイチョウなどの街路樹ばっかり見ているので、こんなに広大な紅葉風景・・・実際見てみたいな〜と思います。
でも・・・超混雑で3時間まちなんて・・・どうしてもムリかなぁ・・・。そもそも山歩きもムリだし・・・。
こういう山や高原の紅葉も、その場所によって、色々な特徴があるんですねぇ・・・。そういうことも玄白さんの旅行記を見ていてわかるようになりました。
こあひる
- 玄白さん からの返信 2013/10/12 14:35:02
- RE: わ〜おぅ!
- こあひるさん、こんにちは
山や高原の紅葉は、その地域の地形、気候の違いで生えている樹木の種類、生え方の違いがあって、個性があるのが面白いですね。今年見た草津白根山、千畳敷カールはどちらもナナカマドとダケカンバが主役ですが、脇役が熊笹とハイマツというように違います。風景としては印象が随分違います。
寺や庭園のモミジ、イチョウなどの紅葉も、それはそれで美しいものです。玄白も山の紅葉が終わったら、そちらの紅葉を見に行きます。なにせ、そちらは見るのが楽チンですからね。
玄白
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- hiro3さん 2013/10/12 05:58:42
- 感動モノですね!
- 玄白さん、おはようございます。
見事な紅葉を見せていただきました。伊那辺りをウロウロすると、目に飛び込んでくるのが、千畳敷カール。紅葉すると又、見事ですね。錦の絨毯を纏ったような色の競演が感激ですね。
平日でも、ロープウェイは混雑!休日は、トンデモナイことになりそうですね。
休日しか動けない自分にとっては、この時期、ハ−ドルが高そうですね。玄白さんの旅行記で楽しませていただきます。
乗鞍岳も楽しみです。
hiro3
- 玄白さん からの返信 2013/10/12 13:48:52
- RE: 感動モノですね!
- hiro3さん、こんにちは
いつも玄白の旅行記訪問、投票ありがとうございます。
千畳敷カールの紅葉は見事でした。混雑するのは当然という気がします。
だれもが価値ある絶景だと認めている証ですからね。
紅葉の本当のピークは以外と短く、千畳敷カールや涸沢カールは3〜4日しかないということを聞いたことがあります。
本当のピーク時に好天に恵まれたのは、とてもラッキーでした。
玄白
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- ひゅうひゅうさん 2013/10/11 22:58:02
- 絶景ですね!
- 玄白さん、こんばんは〜
千畳敷カールの紅葉は素晴らしいですね!
それに、紅葉の時期でもこれほどのお天気に恵まれるのもなかなかありませんよね。
夏の高山植物の時期に2度行きましたが、こんな風に変わるのですね。
本当に素晴らしい景色に感激しました。
一度目は時間の関係で中岳まで、2度目に駒ケ岳に登りました。
天候がそれほど良くなかったので、頂上の景色はこんなに見えませんでした。
駒ヶ根リンクスは私も気に入っています。
場所も良くて、スタッフも感じが良く、食事も美味しいですよね。
今度は秋に行きたくなりました。
明日は八ヶ岳方面に行ってきます。
ひゅうひゅう
- 玄白さん からの返信 2013/10/12 01:27:32
- RE: 絶景ですね!
- ひゅうひゅうさん、こんばんは
千畳敷カールは前後の日は曇りがちでしたが、この日は本当に天気に恵まれてよかったです。日頃の行いが良かったからでしょうか???(^ ^);
それは冗談として、見事な紅葉を満喫してきました。夏の高山植物の花が一斉に咲く時期もきっとすばらしいでしょうね。今度はぜひ夏に行ってみたいという思いが募っています。
八ヶ岳の旅行記楽しみにしています。気をつけていってらっしゃい。
玄白
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