2013/05/01 - 2013/05/02
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frau.himmelさん
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今年もドレスデンを訪れました。
昨年、アウグスト強王の寵愛を一身に受けたコーゼル伯爵夫人の悲しい生涯を知り、もう少し詳しく知りたいと思いました。
そして、駅まで行ったのに、時間がなくてスゴスゴひき返したソルブ人の街パオツェンにも行きたいし・・。
ドレスデンは見所が多くて、何度でも訪れたい街です。
ところで、今回の移動はジャーマンレイルパスではありません、ザクセンチケットです。
2人で25ユーロ。
安いのも魅力ですが、それ以上に魅力的なのが、市内交通(市電、バス、地下鉄)にも乗れること。
もちろんライプチヒ、ドレスデン両方に有効です。
今回ライプチヒでは使いませんでしたが、ドレスデンでは大活躍してくれました。
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私たちの乗るドレスデン行きREが入線してきました。
ライプチヒ発2時3分、ドレスデン中央駅着は3時半。
約1時間半の乗車時間です。 -
今日はザクセンチケットを使います。
これは市内交通にも使えて便利です。
ジャーマンレイルパスでしたら、市電やバス、地下鉄など別途購入しなければならないので面倒ですね。
いくらのを買えばいいかとか、どこまで買えばいいのかとかいろいろストレスですし。 -
列車はガラガラで4人席を1人づつ占有して、ぼーっと車窓を眺めていました。
列車は、菜の花畑がどこまでも続く長閑な平地を走っています。
けだるい午後の昼下がり、さっきアウアーバッハス・ケラーでいただいたワインが効いたのか、睡魔に襲われます。 -
眠気を覚ましてくれたのはこのかわいい女の子。
さっきからチラチラとこちらを見ています。
きっと東洋人が珍しいのでしょうね。 -
そしてとうとう私たちのところに遊びにやってきました。
私たちにとっても格好の遊び相手、というか女の子に遊んでもらって楽しく過ごしました。
これが後に功を奏したのです。 -
ここはドレスデン郊外ラーデボイルオスト駅。
懐かしいなー。
昨年、ここから蒸気機関車レグニッツグルント鉄道に乗って、モーリッツブルク城に行ったのでした。
私たちは今回、ドレスデン・ノイシュタット駅で降ります。
もうすぐです。 -
ノイシュタット駅は、駅全体が工事の真っ最中で、私たちの列車は、駅からかなり離れた端っこの高いホームに到着しました。
下に下りるには物凄い階段を、重たいスーツケースを持って降りなければなりません。
途方にくれていると、さっきの女の子の父親が現れて、私たちの荷物を1個ずつ降ろしてくれたのです。
よかったーーー!
車内で女の子とお友達にならなかったら、助けてもらえなかったでしょうね。
彼らも大きな荷物と自転車、ベビーカーがあり、それに小さな子供連れですから、普通だったら私たちの荷物どころではないものね。
有難う、私たちのかわいいお友達! -
そこから大回りして、駅前にたどり着いたら何だか物々しい雰囲気。
パトカーや機動隊を乗せた装甲車、それに大勢の野次馬・・。
何があったのでしょうか。 -
市電もみんな止まっているようだし・・。
タクシーを捕まえてホテルまで向いました。 -
今回のホテルは「NH ドレスデン」。大型ホテルです。
4泊で196.8ユーロ、1泊当り50ユーロしないのです。
難点は旧市街ではないこと。観光にはちょっと不便ですが・・・。 -
お部屋も広々として使い勝手もとてもいいです。
もちろん、個別に取りましたのでこれを1人で使います。
ただ朝食は付いていません。 -
ホテルのフロントで、フラウエン教会までの交通経路を教えてもらいました。
ホテルの前から路面電車停留所リストシュトラーセまで歩いて、3番でシナゴーゲで降りればいいと・・。
その最寄のリストシュトラーセ駅が遠い遠い!
次からは乗換えが1つあるけど、ホテルのちょっと先にある停留所を使うようにしました。 -
電車代はザクセンチケットで無料です。
フラウエン教会にやってきました。
実は今夜ここでコンサートがあるのです。
当日券がまだ残っていればいいな。
教会の窓口で聞いたら、チケットは別なところで販売していると・・。 -
道を探し探し、尋ね尋ねて、教えられた場所にやってきました。
だけど閉まっています。
もう一度フラウエン教会に引き返します。 -
どうしてあの受付、もう閉まっているところを教えてくれたんだろう!。
ライプチヒの街歩きで疲れた足を引きずりつつ、愚痴の一つも言いたくなります。 -
もう一度受付で聞いたら、当日券は6時からここで発売すると。
それまで教会の中でしばし休憩を。
もう足がパンパンです。
ところが何だか人が多いなと思ったら、なんとミサが始まったのです。
司教さんの荘厳な言葉とパイプオルガンの素晴らしい音色、そしてみんなで聖書の一節を歌います。
思いがけない素晴らしい経験でした。 -
ミサが終って、大勢の人々と一緒に外に出ます。
まさか、今夜のコンサートの他に、パイプオルガンが聴けるとは思わなかったので、凄く幸せな気分です。 -
夜8時からのコンサートのチケットは、Y子さんがミサを中座して買ってきてくれました。
-
コンサートの前に食事をしましょう。
ここは私が昨年捜し求めていたコーゼル・パレス。 -
ドレスデンを統治していたザクセン選帝侯、フリードリヒ・アウグスト1世(1670-1733)に寵愛されていたコーゼル伯爵夫人にゆかりの館です。
コーゼル夫人のことは別編でご紹介しますので、今はレストランの案内のみ。
とっても素敵なレストランです。 -
中に入ると美味しそうなケーキのショーケース。
目に入ったからには素通りはできません。
本当は夕飯の時間なのですが「ライプティヒのアウアーバッハス・ケラーでしっかり食べてきたから、今夜はケーキで夕食の代わりにしましょう」。
あっさり決定! -
お店の中も落ち着いた中にも華やぎがあって・・。
小さな子供もここでは紳士・淑女です。 -
ケーキとコーヒーが運ばれてきました。
ケーキ皿もコーヒーカップもマイセンです。
もちろん美味しゅうございました。
私のメモには、「コーゼルパレスお茶代8ユーロ」って書いてますので、意外と安いのですね。 -
テーブルにあった「5月のお奨めメニュー」。
クリームスープとメーン料理、それにデザートで24.5ユーロ。
この雰囲気でこのお値段、とてもリーズナブルです。 -
入り口に、ゆりの花がたくさん飾られた、コーゼルパレスを後にします。
2階は美術品の展示室になっているようです。 -
そして、いよいよフラウエン教会のオルガンコンサート。
いろいろ旅の下調べをしている時に5月1日の夜、ここでコンサートがあることを知りました。
なんとかこのコンサートを聴けないか、スケジュールを調整してこの日をドレスデンに持ってきたのでした。 -
この美しいパイプオルガンから流れ出る音色は、鳥肌が立つくらい感動で心が震えました。
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この素晴らしい感動の余韻をもう少し楽しみたい。
時間も9時を過ぎて暗くなっていますが、素敵なドレスデンの夜景を味わいまよう。 -
アウグスト橋からのドレスデンの夜景。
写真はブレブレで情けないものですが、
でも大丈夫、しっかり私の瞼の裏には、美しい旧市街の夜景が刻み込まれました。 -
5月2日
今日は、Y子さんのツヴィッカウに住んでいるメールフレンドとお会いする日です。
待ち合わせ場所は、ここテアター広場で10時に。
ちょっと時間があるのでその辺をウロウロ。 -
ゼンパーオーパー。
ワーグナーもこのゼンパーオーパーとは深いつながりがあります。
1841年、完成したばかりのゼンパーオーパーで、それまで失意だったワーグナーの「リエンツィ」が初演されました。
それが大成功を収め、1843年より、ドレスデン国立歌劇場の指揮者としての職を得ることができました。
その後、ワーグナーの作品はドレスデンだけでなく各地で上演され名声は上昇していきます。
しかし、1849年、ドレスデンで起こったドイツ三月革命の革命運動に参加し、ワーグナーはドレスデンから追われる身になります。
そして、リストのいるワイマールやスイスに助けを求め、その後リストの娘コジマと仲良くなりバイロイトへと、繋がるわけですね。 -
宮廷教会と右の塔はドレスデン城
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宮廷教会
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ここには大勢の人々、いったい何なんだろうと思っていました。
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ここは観光バスの発着所だったのですね。
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ドレスデン市内観光バスも停まっています。
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車体いっぱいに描かれたドレスデン観光名所。
上にはその他のツアーの宣伝。
車体で一身にドレスデンを背負っているといった感じですね。 -
ここ、イタリアニッシェス・デルフヒェンの前で待ち合わせです。
10時になってツウィッカウのお友達のGご夫妻が見えました。
Y子さんとは、半年振りの再会です。
お互いにとても嬉しそう。 -
中に入ります。
素敵なレストランですねー。 -
壁の絵がなんてきれいなんでしょう。
この色合い、絵柄、私の好みですね。 -
中も素敵だけど、せっかくだからエルベ川が見える席にと・・。
-
あらほんと!
エルベ川に手が届きそう。 -
船上レストラン兼劇場「テアター・カーン」が見える席に座りました。
お友達は、ツウィッカウから朝早く出ていらっしゃったとのこと。
有難うございます。 -
トイレに立ったら、壁に歴史的な写真がずらりと飾ってありました。
ここはずいぶん歴史あるレストランのようです。 -
DDR時代のことも。
第二次大戦でドイツが敗戦し、分割統治の結果ドレスデンはソ連に統治されることになりました。
さて、コーヒーも美味しかったし、お話も楽しかった。 -
これからGご夫妻は、私たちを車であるところに連れて行ってくださるとのこと。
駐車場まで20分ほど歩きますが大丈夫ですか?って。
ドレスデン城、左に君主の行列がちらりと見えます。 -
ここは文化宮殿。
大きくてだだっ広くて、東ドイツ時代の社会主義の建築ってのが良くわかりますね。 -
極めつけはこの絵。
いかにも社会主義っぽくて、労働者万歳!って絵かしら。
でも私、こんな絵嫌いではないです。 -
アルトマルクト広場。
正面に見える塔は、聖十字架教会。 -
アルテマルクト広場では、春のお祭りのような催し物をやっていました。
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アルテマルクト・ギャラリー。
大型のショッピングセンターです。 -
あちらにはフラウエン教会が見えます。
足の長いG夫妻の後を、写真を撮りながら、足の短い私は必死に追いかけます。 -
プラーガー通り
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プラ−ガー通りのアーケード。
ドレスデン一の繁華街です。 -
ツェントルムギャラリー。
2009年にオープンしたばかりの大型ショッピングセンター。
カールシュタット(デパート)や、ミューラーなどのスーパーや、メディア・マルクト電気量販店も入っています。 -
そして、社会主義時代の建物を利用した2つのイビス・ホテル。
-
モニュメント。
何度かドレスデンには来ているのに、ここを通ったのは初めて・・。
きっと物珍しくて、キョロキョロしながら歩いていたと思います。 -
ドレスデン駅に着きました。
G夫妻は、2002年の洪水で、駅のホームまで水に使ったのよ、という話をしてくださいました。 -
まだまだ歩きます。
駅を通り抜けて、出てきたところはフリードリヒ・リスト広場。
これはMarie-Gey噴水だそう。
マリー・ガイという人が何をした人なのかわかりません。 -
ユキヤナギがびっしり花をつけていました。
並んで歩いているGさん夫に、この花は日本にもありますという話しをしました。 -
鳥の巣の木(私が勝手に付けた名前)。
この木はいつ見ても面白いと思うのです。
ところで、この広場の名前になっているフリードリヒ・リストとは?
検索をかけたら、私の2009年のライプチヒの旅行記が引っ掛かりました(笑)。 -
これがそう。
(2009年の旅行記より)
ライプチヒ駅にあったこの胸像は、歴史派経済学者フリードリヒ・リストです。
この広場は彼の名前が付いているのですね。
駐車場に着きました。
さあ、車に乗せてもらって、これから郊外にドライブです。
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この旅行記へのコメント (4)
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- ペコリーノさん 2013/09/24 16:50:41
- なつかしいドレスデン
- frau.himmelさん、こんにちは。
ドレスデンの旅行記、始まりましたね。
フラウエン教会のコンサート、素敵でしょうね。私も行ってみたいです。
それにチケット代が8ユーロって、とってもお得ですし。
駅前の通りは私にとってはとても懐かしい風景です。イビスホテルの向かいのもうちょっと駅に近いpullanに泊っていたので、この通りは良く歩きました。懐かしいです。駅の裏まで行くのでしたら、トラムを使って、駅までいくという方法もあったのですけどね。車で来ていらっしゃるG夫妻がチケットをお持ちでなかったんでしょうね。
さて、そんな懐かしいドレスデンも、今年の6月の洪水はかなり浸水したとの話を聞きました。02年の洪水のお話をされていましたが、今年の場合はどうだったのか、少し気になるところです。
ペコリーノ
- frau.himmelさん からの返信 2013/09/25 15:28:20
- RE: なつかしいドレスデン
- ペコリーノさん こんにちは。
返信遅くなってごめんなさい。昨日飲みすぎて、久しぶりに二日酔い・・
さっきまでボーっとしていました(笑)。
ペコリーノさん、イビスホテルの近くにお泊りでしたか?
あそこに2軒のイビスホテルがあるのは知っていましたが、見たのは初めてでした。
いつも駅からは仰るようにプラーガー通りはトラムで通り過ぎていましたので、あんなに素敵な商店街があったとは、しかも駅から凄く近かったのですね。
フラウエン教会のコンサート、素敵でした。8ユーロのチケットでしたが、80ユーロくらいの感動を味わいました。
この後、聖十字架教会でも合唱コンサートを聞くことができました。
鳥肌が立つくらい素敵でした。
せっかくペコリーノさんに、ドレスコードなど教えていただいたのに、それが必要なコンサートにはとうとう行けず仕舞い。
でも、これでも私たちには満足・満足。
音楽っていいですね。
あそうそう、今回の洪水でも、随分長いこと、列車などの不通区間があったようでした。
ほんとにあの雨凄かったですものね。
ペコリーノさんや、あの時期あの方面にいらっした方の旅行記を見てそれを改めて思いました。
himmel
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- norisaさん 2013/09/23 14:49:34
- 優雅なディナーとコンサート
- frau.himmelさん
こんにちは。
さすがにドイツ通だけあって素晴らしいレストランとコンサートをご存知ですね。
やはりレストランは雰囲気で味が変わります。
ここはさすがに往年の貴人の雰囲気がありますので次回には予約したいです!
そして、フラウエン教会でコンサートがあるとは知りませんでした。
ここも次回要チェックです(いつになるかーー)
今回の旅行は失敗談がないのが唯一の欠点(笑)ですが、とても参考になります。
そのうちドイツの旅行解説書を出版されたらいかがでしょう!!??
norisa
- frau.himmelさん からの返信 2013/09/25 15:11:50
- 二日酔いで頭がぼーっとしています
- というわけでもないですが、わが目を疑ってしまいました。
norisaさんに返信したはず(確信!)なのに、なんでないの?
私には珍しくその日に返信したのに。
ではあの返信はどこに行った??
まだ酔っているのかしら・・・
でも、いずれしろごめんなさい。
私たちの旅は決して優雅なんてものではありません。
あの、公爵夫人のレストランは素敵なところでしたけど、私たちがいただいたのはコーヒーとケーキ8ユーロ。
後から、あのレストランやっと探して行ったのに、24.5ユーロのコース料理を食べてくれば良かったかなーと後悔しました。
それに、フラウエン教会のコンサート代も8ユーロなんです。
安いですね。でも感動は80ユーロくらいありました。
norisaさんは、私たちの2,3ヶ月後にドレスデンにいらっしゃったのでしたね。
やはり、ブダペストやチェコなどと同じようにリベンジしたい街ですか?
そうでしょうね。(ごめんなさい、勝手に頷いて・・)。
私も何度でも行きたい街、戦争で瓦礫になって、再建された町並みと思えないくらい古色蒼然としていて、世界遺産取り消しに遭ってもちっとも魅力を
失わない街だと思います。
私の旅行記より、norisaさんのお次はどこだろうってそっちが気になります。
理科系の方って頭が固い方が多いと思っていましたのに、norisaさんはとても柔軟な方。とっても話しやすいのが嬉しいです。
himmel
でも、どこに行ったんだろう・・・(笑)
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