2013 東北ぶらり旅（2） 遠野②

2013/09/07 - 2013/09/08

7泊8日の東北ぶらり旅、遠野での2日目です。まずは「ふるさと村」へ行き、五百羅漢や卯子酉様をみつつ、道の駅へ。雨が降ったりやんだりの天気でしたが、長閑な遠野をのんびり楽しみました！


【全日程】
1-2日目 岩手(遠野) フォルクローロ遠野泊
3日目 岩手(盛岡) ホテルパールシティ盛岡泊　
4-5日目 秋田(乳頭温泉) 休暇村乳頭温泉泊
6日目 宮城(作並温泉) ゆづくしSalon一の坊泊
7日目 山形(山形・米沢) 知人宅泊
8日目 福島(田村)

エリア 遠野(岩手)

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

遠野2日目の朝。残念ながら雨が降っています。
むむ、またレンタサイクルは駄目だなぁ。

ホテルで簡単な朝ごはんを食べつつ、今日はどこに行こうかなぁと考える。

まだ観光施設の共通券も、すでに料金以上には使っているものの二つ残っています。ホテルにあった資料を見て、駅前10:28発のバスでふるさと村に行くことにしました。
ふるさと村を経由するバスの路線はいくつかあるらしく、合わせると1時間に一本くらいはあるみたいなので安心。資料に観光施設の発着時間と料金がまとめられていたので助かりましたー。

バスの時間まで1時間以上あるので、また街中を散策します。
こんな木の歩道になっている区画もあったり、ちょっと歩くのが楽しい。

左は商店、右は旅館のようです。
ネットでホテルを探したけれど、小さな旅館や民宿も沢山あるみたいで、どこも清潔そうに見えたので、そういうところに泊るのも楽しそうだなと思いました。

昨日も来たむかし物語の館付近にある、「蔵の道ギャラリー」を覗いてみました。こちらは無料ですよ。

展示は多くないけれど、かわいい昔話の絵が。

お。水木しげるのサインだー。

ここは・・・どこだったかな？なんか蔵みたいなところだった気がします。無料でちょっと見ることができるところがちょこちょこあるので、忘れてしまいました。

雨も降っているので、ちょっと早めに駅に戻ってきました。昨日は気付かなかったけど、シルバニアがお祭りやってました。ご存知ですか？シルバニア。私はまさに子供時代にこれで遊んでいたので、たいそう懐かしかったですよ。

お。これは「遠野物語めぐり号」かな？遠野の観光名所は駅から半径12キロくらいに点在しているのですが、これに乗ると効率よく巡れるみたいです。私は旅において効率のよさにはあまり興味がないのですが、時間がないけどいろいろ見たい方には便利ですよね。

カッパの交番前で、しばしバス待ち。

路線バスで25分、500円でふるさと村に到着しました。
駅からは12キロらしいですので、さすがの私も歩いたりはしませんよ。自転車だったら来たと思いますけれど、けっこう坂なのでちょっと大変かも。

まずはビジターセンターを通って入村です。ライブラリーやレストランなどはこの中にあり、無料で、ここを通り抜けるときに料金(520円)を払います。私は共通券を利用。

ビジターセンターを抜けて、橋を渡って見学エリアへ。

さらに集落へは「マヨイガの森」を抜けていきます。もうこの辺りだけでも楽しいですね。

川もあるし。

そうそう、私がさしている河童模様の「カッサくん」、いろいろな観光施設にある貸し出し用のものです。気軽に借りれるし、これを持っていたら観光客だって分かるし、いいですよね。

私は折り畳みの雨具も持っていたのですが、建物のなかを見学するときに閉じるのが面倒なので、村内をまわるのにビジターセンターでお借りしました。長靴もありましたよ。

あ、ひょうたんー。ひさしぶりに見たなぁ。

雨が降っているので、植物もキラキラです。

まずは「大工どん」のおうちにお邪魔します。

こちらにはお祭などで使う、わら人形が展示されていました。通常は「等身大」に作るそうですが、これは3メートルあるのでとても等身大とはいえないですね・・・全体だけでなく局部も等身じゃないようですが・・・

最近、こういう「村」っぽい施設って多いですが、ここは特によく作ってある気がします。なんといっても立地がちょっと山間にあり、村外の景色も素晴らしいのと、交通量も少なく静かなのがいいですね。

川だけでなく池もあって、水辺のお花もいろいろ咲いています。

睡蓮とか。

これは・・・私が見分けのつかないアヤメ・カキツバタ・菖蒲のどれかですね。夏のお花と秋のお花、どちらも咲いているんだなぁ。

広い村内には、曲がり家がいくつもありますよ。

農具が展示してあったり。実際に村内の農作業に使っているそうです。

かまどには火が入って、煙していました。

もちろんどのお宅にも囲炉裏も。

おや！実際に馬がいるではないですか。曲がり家ってこういうことですね。同じ屋根の下に厩もあるという。

おこんにちは〜。そんなに人が好きなわけではないと思いますが、おとなしくて鼻先を撫でさせてくれました。

秋らしく萩の花も。

つゆ草も咲いています。

あら〜、また馬がいました。

こちらの子はお食事中。見ているとモリモリ食べているんですけど、目を離すとこっちを覗いている、シャイな子でした。

村内には「こびるの家」という軽食処もあります。こびる、って小昼でオヤツのことだそうです。

ちょうど11時半頃で小腹が空いていましたので、お邪魔することにしました。

注文して、他のお客様もいなかったので、外の景色を見ながらお座敷でゴロゴロ〜。いやー、これは落ち着く。

オヤツっぽいものもいろいろありましたが、私は小昼ならぬ昼食で、おにぎりセット(560円)を注文しました。出汁のきいた薄味のひっつみと味噌焼おにぎり、どちらもとても美味しかったですよ！食べ終わっちゃうのが寂しいくらいに。
こちらのお母さんは料理上手とみた！ほかにも焼餅とか出来たてで美味しそうだったなぁ。すぐには食べられなくても買えばよかったかも。

お腹も程良く満たされ、散策再開。
あれ？これって何の実だっけなー、確か食べれるんだよなー。

田畑もひろーい。

これは「バッタリ」という、どうやら田んぼに獅子落としの要領で水を入れる仕組みのようです。初めてみましたー。

曲がり家だけではなく、水車小屋とか炭焼小屋、さらに蕎麦打ち・木工・陶芸など、事前に予約すれば体験ができるところもいくつかありました。

いやぁ、なかなか素敵なところでした！

2時間半ほどふるさと村で過ごし、バスで駅まで戻ります。帰りのバスは来たときとは異なり、松崎町のほうをまわる路線だったので、また違う車窓を楽しめましたー。

さて。まだ時刻は14時前。雨も止んできたようですし、3キロほどのところにある五百羅漢あたりまで歩いて行ってみることに。
お、さすが岩手。牛乳が小岩井だ！

ふるさと村からのバスで早池峰バスセンター前まで乗っていけば近かったのですが、それだと帰りが分からなくなりそうだし（なにしろ本数からいって帰りもバスがあるとは限らないのです）、やはり運動不足も兼ねて徒歩です。

写真は道中にあった多賀神社。

法華題目の碑をすぎると、バスセンターがあり、

五百羅漢への登り口のある愛宕神社まではすぐ。駐車場もあります。

五百羅漢の前に、卯小酉様も覗きます。

恋愛の神様で、赤い布を左手だけで結ぶと縁結びになるんですって。
結びまくってますね。

さて、五百羅漢へ向かいます。

急でもないし足場も悪くないけれど、ひと気もないし、山って感じです。

くまー。うん、いかにも出そうな雰囲気です。この掲示を見る前に、熊鈴つけちゃったもの。

なんかちょっと怖くなってきちゃったぞ。

五百羅漢に到着しました。写真では平地みたいに見えますが、そこそこ傾斜のある山中です。この先はトレッキングシューズとか履いていないとあぶないかも。

飢饉に心を痛めた和尚が、自然の花崗岩に羅漢を彫ったんだそうです。苔生していていてあんまり分からなかったけど、たしかにいくつか、彫られたものがありました。

下りてきて、また地図とにらめっこ。
どうやら道の駅があり、ここからだと1キロほどのようなので行ってみることに。橋を渡って・・・

田んぼの中の道を、気持ちよく進みます。

道が高くなっているので、いい景色！

見えてきました、道の駅。

どうやら人気の道の駅のようです。人が沢山いらっしゃるので店内の写真はないですが、お土産ものっぽいものも、地元の農産物も、数多く。
日曜なのもあると思いますが、観光客ではなさそうな方々もお買物にたくさん来ていました。

レストランもありましたが、まだ夕食には早いし、軽食コーナーでオヤツをいただくことにします。

遠野ジェラードのダブル(350円)。森のなんとかというベリーのミックスと、桃にしました。サッパリしているけど果肉もシャリシャリ入っていて、おいしかった！

軽食コーナーの外はテラスになっていて、絶景かな絶景かな。

テラスの周りにはバラなどが咲いており、実もなってました。これもひさしぶりに見た気がするー。ビタミンＣたっぷりなんですよね、たしか。

さっき歩いてきた道も見えますよー。ね？気持ちのよさそうな道でしょう。

帰りも歩いて駅の近くまで戻ってきました。雨が止んだからか、昨日は見なかった猫たちがわらわらと。

かわええ・・・

お。こちらにも。

この猫、すごく人懐っこくて、あまり触らせてはくれないものの、ずっとついてきて可愛かったです〜。

河童より猫だな・・・

18時ごろ「まるまんじんぎす館」へ。一人だけどジンギスカン食べちゃうぞー。

写真は一人前の「シンプルセット」にあたるもの。普通の女性ならこれでも充分お腹いっぱいになるお肉の量です。
私はさらにいろいろな野菜などが付く「にぎやかセット」にして、美味しかったのでハーブ塩味のお肉も一人前追加。ウーロン茶を合わせても2千円ちょっとのお値段でした。ごちそうさまでした！

ホテルへの帰り道、「とぴあ」というショッピングセンターを覗きました。

「がんせ」という産直の売り場があったり。

地方のスーパーを見るのが好きなので、キクコーというスーパーも覗きます。そんなに地方色は感じなかったですが、さすが、ジンギスカンコーナーあり！

バケツで焼くとは聞いていましたが、スーパーの肉売り場に売っているとはー。

私は先のある旅ですのでジンギスカン用品は買えないので、飲み物とデザートを買ってホテルへ戻りました。

この旅行記へのコメント （2）

• タックさん 2013/09/22 21:48:26

  こちらも、ゆっくり楽しませていただきます。

  wataさん、こんばんは。
  
  東北1周間！、いいですねえ。
  ここまでの二日間、「さあ、どこ行こうか」的な
  のんびり一人旅、とても素敵です、羨ましいですね。
  
  それに「歩くの好きな方」の旅行記はほんと楽しいです、
  田んぼの畦道からの景色、さぞや実際はもっときれい
  だったでしょうね。
  
  静かな、そしてのどかな遠野の時間の経過が拝見している
  私の方へも伝わってくるようでした。
  
  東北の方はどなたも話し好きで、良い方が多いというのが
  私の6月「秋田」の旅での印象でしたが、
  いかがでしたか…。
  
  こちらも一日一話ずつ、ゆっくり楽しませていただきます、
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　タック。

  wataさん からの返信 2013/09/23 22:08:15

  RE: こちらも、ゆっくり楽しませていただきます。

  タックさま
  
  こんばんは！いつもメッセージありがとうございます。
  なんだかブラブラ歩いているだけの旅行記なのに・・・恐縮です。
  
  皆さんたくさん観光してらっしゃる旅行記が多いので恥ずかしいのですが、
  私はどうも、のんびりするタイプで。
  しかも基本一人で出かけた時のことしか書かないので、お散歩好きのマニア向けです・・・。
  
  あまり下調べもできずに出かけるので
  東北のかたもそうですが、いつも親切な皆さんに助けていただいています。
  私の経験だと東北と九州の方は、わりに話しかけてくれるような。
  
  乳頭温泉に行く前、タックさんの旅行記も拝見しました〜。
  ブナ林、新緑の時期にいらっしゃったんですよね。羨ましい！
  きっときれいなんだろうなとは思っていたのですが、
  あんなに広く遊歩道があったりするとは知らなかったので嬉しい誤算でした。
  
  これから秋も深まってきて、おでかけも楽しい季節ですね。
  
  wata