2013年　シャモニー旅行　シャモニの町とホテル付近

2013/07/29 - 2013/08/05

シャモニーに６泊滞在しました。

とにかく行きたかったのがエギーユ・デュ・ミディ、ラック・ブランの２か所だったので、２日あれば見ることも可能ですが、山の天気は気まぐれです。ここまでやってきてモンブランを見ずに帰るのは悔しいです。万が一雨が続いたらと考えて６泊することにしました。
ところが出発する前に見た天気予報では滞在中はずっと晴れ続き。
これは期待できるかもしれない。
そう思って期待に胸をふくらましてやってきたシャモニーでした。

エリア シャモニー(フランス)

• 旅行の満足度: 5.0

• 旅行の手配内容: 個別手配

期待に胸を膨らませてジュネーブ空港に着いたはいいが、外は無情の雨でした。
さてどうやってシャモニーに行こう。
最初はマルティニ経由で行こうかと思いましたが、路線が一部工事中で途中でバスに乗り換えなければなりません。となると乗り換えが３回です。
これはあまりにめんどくさいです。
と言って、フランス国内を通る路線でも乗り換えを３回しなければなりません。
空港からシャモニーに直行する国鉄バスは乗り場が分かりません。
さて、どうしましょう。
思いあぐね、観光案内所に聞くと、私営のミニバスがあるとのこと。
これだと直接ホテルに行ってくれるみたいです。
値段も３５ユーロでそんなに高くはありません。
じゃあ、これで行こう。即決でチケットを買いました。
１３時出発と言うことで、それまで空港のベンチに座って待ちました。
時間が来ると乗客は自分も含めて８人。
言わば、乗合タクシーみたいな感じです。
乗客を一人一人、目的地で降ろし、最後に自分が予約しているホテルまで送ってくれました。
ホテルはシャモニーのから４ｋｍほど離れたレ・プラの村にあります。

写真はホテルのバルコニーからの雨の風景。
晴れていればモンブランが見えるはずです。

ホテルの名前はLablador。
ホテルのホームページには鹿のマークが描いてあったので、ずっと鹿のことかと思っていたのですか、発音すればラブラドール。
犬のことなのでしょうか？
帰国して調べてみるとカナダにラブラドール州と言う州があるそうです。
オーナーの出身がカナダなのか、オーナーのペットの犬の種類をつけたのか？滞在している間に聞けばよかったのですが、未だに謎です。
ただ部屋数は少なく、家族経営のような温かさがあってとてもいいホテルでした。

ベランダからはゴルフ場が見えます。

これが晴天の時のホテルのベランダからの眺めです。
このベランダに座っているだけでも幸福感を感じます。

ホテルの部屋です。
８月のシーズンで朝食付きで１６０ユーロです。
モンブラン側ではないともっと安くなります。

部屋はそこそこの広さはあります。
セーフティボックス、ミニバーなど（と言ってももっぱら近所のスーパーから飲み物を買ってきて冷蔵庫で冷やして飲んでましたが）もあって、快適に滞在できます。

これが浴室。
トイレは別の場所にあります。

ガラスでできたシンク。
センスは良いですが、すぐ汚れてしまい、掃除が大変だろうなと思いました。

ホテルのロビーです。
窓の向こうにジャグジーがあります。
天気が悪かったらジャグジーにつかろうと思って水着を持参してきましたが、運良く一切水着の出番はありませんでした。

これがホテルの外観です。
いかにも山荘と言う感じです。

ホテルの隣にゴルフ場の建物とその隣にはホテルと姉妹提携しているレストランがあります。

ゴルフ場から見たホテルです。

ちなみに朝食の写真は撮りませんでしたが、（そもそも朝６時過ぎくらいから行動する日が多く、朝食は３回しか食べませんでした）種類はパン数種にチーズ、茹で卵、ヨーグルト、ハム程度でそれほど充実はしていません。
もっとも大半の人がルームサービスで自分の部屋のベランダで朝食を取っているみたいでした。その場合はコーヒーとパンとジャムと言う完全なるコンチネンタルブレックファーストのようでした。
ですから朝食の種類がないのも仕方がないのかもしれません。
アルプスと言ってもやはりここはフランスですね。

これが前庭から見たホテル。
左側が本館で、右側は家族で滞在するためのアパートメントホテルのようでした。

ホテル隣接のゴルフ場からはドリュが良く見えます。

ゴルフ場のバンカーとドリュ。

この建物がホテルの姉妹レストランです。
ミシュランに記載されているだけあって、（ただし星ナシ）高級で味もサービスもいいレストランでした。

地元の人がここで結婚披露宴をするようで、滞在している間に２回も結婚披露パーティーが行われていました。

ホテルから歩いて５分もかからない場所にフレジュール行きのロープウェイ乗り場、そして３分くらいの所に有名なレ・プラの教会があります。
ドリュを背景にした構図はレ・プラの村を代表する景色で、絵葉書にもなっています。

ドリュは東側にあるので、光線状態は午後のほうが圧倒的に素晴らしいです。

教会の前には花壇などもあって、一見長閑そうに見えますが、実際は道路の真ん中に建っていて、結構車の量が多いです。

ガイドブックに載っていた写真を見た時は閑静な場所にあるのかと思いこみ、かなり憧れていましたが、実際は・・・・・
でも、光線状態、天気でさえあれば誰が撮っても良い写真が撮れる場所です。

縦にして取ってみました。

昔は縦の写真を良く撮ったものですが、コンピューターで写真を見るようになってからは縦写真はめっきり減りましたね。
外国の方でしたが、他所の人に写真を撮ってもらおうとして、その人がカメラを縦にして取ろうとしたら、慌てて横で撮ってくれとお願いしていました。

レ・プラの村からシャモニーの町までは歩いて４０分くらいです。
行きは歩き、ハイキングで疲れた帰りはバスで帰っていました。

シャモニー市街に流れる川と朝のモンブラン。
光線状態は朝が一番いいと思うのですが、朝早くだとまだ陽の光が街まで届かず、山だけが白く光ってしまい、あまり良い写真は撮れません。

もう少し時間が経った方が良い写真が撮れるのですが、この時は朝の方が絶対に良いと信じ込んで撮っていました。

有名なバルマとソシュールの像。
バルマが何を指しているかと言うと・・・

勿論、モンブランを指しているのです。
確かジャック・バルマと一緒に最初にモンブラン登山をした人はミシェル・パカールだったはずなのに、これではソシュールが最初に登頂したように誤解する人も出てくるんじゃないでしょうか？

パカールの像は一人だけ離れて立っているみたいです。
何故一人だけ離れて立っているのか不思議でしたが、当時パカールはバルマに背負われて登頂したというデマが流れ、功績はバルマ一人のものになったようです。（実際にパカールは雪で目が見えなくなり、バルマに手を引かれててシャモニーの町に帰ったとか）
後に名誉回復し、登頂２００年祭の１９８６年にやっと銅像が立ったそうです。

町の中心、モンブラン広場です。

モンブランのアップです。

町にあるカジノとその上に聳えるシャモニー針峰群。

モンブランも見事ですが、針峰群と森のコントラストも見事です。

有名なサンミッシェル教会。
背景の山は赤い針峰群の一つでしょう。

裏に回ると教会の鐘楼とシャモニー針峰群の姿が見えます。

市内の川には美しい花が飾られています。

花壇に飾られた花々とモンブラン。

大変美しい構図の写真が撮れます。

シャモニー針峰群の下にシャモニーの国鉄駅があります。

駅前に小さな教会があります。

駅を背にして右手にはタクシーの乗り場。

左手には国鉄バスの乗り場があります。
ここから近隣の小さな村やジュネーブ、クールマイユールへのバスも出ます。

シャモニーの町からレ・プラとは逆の方向に行くとガイヤンの池があります。
町からガイヤンの池までやはり歩いて４０分くらいです。
バスも出ていますが、散歩気分で歩くのにちょうどいいです。

ガイヤンの池に向かう途中で出会った馬。
シャモニーは完全なリゾートの都会になってしまったといえ、郊外に出ればこんな長閑な風景に出会えます。

４０分程歩くとガイヤンの池にぶつかります。

逆さモンブランを映すのは大変ですが、ここに来れば池とモンブランと言う風景が手軽に見ることが出来ます。

ただし、後ろは車の往来が結構ある道路です。

池の向こうの森の裏には電車が走っているみたいです。

でもここにいれば静かで美しい風景が楽しめます。

オフシーズンでラックブランに行くロープウェイが動いてない時、ラックブランへのハイキングはちょっとつらいと思っている方、そんな時にはこの池は手軽で行ける良い代替の場所になるのではないでしょうか？

ぎりぎりで逆さモンブランも映りました。
これは昼に行ったためさざ波がありましたが、朝早くならあまり風もなく逆さモンブランを映すことが出来るかもしれません。