2013/06/14 - 2013/06/15
263位(同エリア2134件中)
ころっつさん
東京に1泊2日で出張。出張を無事終えて、関西からあまり行くことのない小江戸のまちなみと季節の花・あやめを愛でる旅をしました。
第1弾は、小江戸の代表、埼玉県川越を訪れた旅記です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 交通手段
- 私鉄
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西武鉄道沿線での出張を終え、新宿線を北上し、本川越まで。平日夕方5時過ぎに本川越駅に着いたので、駅から北上し、小江戸と呼ばれるまちのまち歩きを開始します。5分も歩くとマンションが林立する中、古いまちなみの面影が登場しました。
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東京西部から電車で1時間足らずということで、日帰り観光地として首都圏の人々には馴染みが深い場所のようですが、関西人の私からは、埼玉の衛星都市はなかなかアクセスしない場所。都会の中にまじった古い家々が残っていることに何だか違和感を感じます。関西であえていえば、富田林か?
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川越は江戸の北西に位置することから、江戸を守る城下町として造られ、近郊の商業都市として大いに栄えました。しかし、明治時代に入り、大火により商人町が焼き尽くされ、以降に建てられた黒壁や蔵風の石造りの建物が、今に歴史を感じさせるまちなみを形成しています。
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平日の夕方ということもあり、通勤客や学生が駅に向かってたくさん歩いています。そんな都会の通りの中に古いまちなみが並んでいます。ここは大正浪漫通りと名付けられています。
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駅から歩いて10分ほど、大正浪漫通りの終点にあるのが、擬洋風石造りの川越商工会議所の建物です。元々は銀行として使われていたもので、国登録有形文化財ともなっています。
川越商工会議所 名所・史跡
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西に進むと、蔵造りに建物が立ち並ぶメインの中央通りに出ました。
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道横にあるまちなみを案内するマップを参考に巡ります。
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明治の大火の後に歴史風情を今に伝える川越の家々は建築されました。漆喰・黒壁で、立派な瓦屋根を持つ重厚な蔵造りの建物が多く点在しています。
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こちらは金物・刃物を販売するお店。のこぎりをあしらった看板が掲げられています。
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川越のシンボルとなっている「時の鐘」。現在も1日に何回か時を告げるため、鐘が鳴っており、当時の環境庁主催の「残したい日本の音風景100選」に選ばれたことが、サインとして掲げられていました。
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ちょうど時代を感じさせる昭和な車も通りました。
「時の鐘」は、江戸寛永年間に当時の川越城主が建てたもので、現在の鐘楼は、明治の川越大火の後に再建されたものだそうです。 -
時の鐘がある路地は石畳舗装になっています。
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中央通りに面する「蔵造り資料館」。明治の川越大火直後に、火事に耐えうる建物として、当時の煙草卸商が建てたもので、見学用施設として活用されています。すでに開館時間を過ぎていたため、中には入れませんでした。
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当時のたたずまいを感じさせる建物。重厚感がある扉が付いた窓があります。
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都市部の真ん中にいるとは思えない町家が通りの両側に整然と立ち並んでいます。
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郵便局もレトロな建物に。
明治に入り、東京では既に耐火建築として、レンガ造りや石積みの近代的な建物が造られており、大火の後に川越商人たちはそれを参考にしつつ、伝統的な蔵造り建物を造りました。
東京に似ていますが、独特の建物が立ち並ぶ、それが小江戸といわれるまちなみの所以となったのでしょうか。 -
蔵造りの建物が多い中にも、少ないながら木造の町屋もあります。
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全国各地に小京都はありますが、小江戸と呼ばれる町は関東近辺にあるのみです。その小江戸と小京都の違いは…小京都に多い木造の昔ながらの町屋に比べて、いかにも重厚感がある建物が立ち並ぶまちというのが、小江戸のイメージのように思いました。
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屋号も昔ながらのものが掲げられ、歴史を感じさせるまちなみ景観の演出に役立っています。
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中央通りからは電柱も撤去されているので、すっきりとした通りの景観となっています。
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小江戸川越のまちのイメージを大切にした黒壁が路地にもあります。
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川越は、蔵を倉庫としてでなく、店舗を蔵造りとしたことに特徴があるそうです。大火を経験したので、店舗までを蔵造りにして、火事が発生した際の類焼を防ぐことを目的としています。
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そして単なる蔵造りだけでなく、鬼瓦などの装飾も随所にちりばめられており、魅力的な建物となっています。昔からの商人の多くが財をなしていたことがうかがえます。
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駅に戻って歩いていきます。
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赤味がかった色の石造りの建物は旧山吉デパート。昭和初期に建築されたもので、川越にある老舗百貨店・丸広の当初の店舗です。
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マンションが林立する中に、レトロなまちなみが息づいています。
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川越の老舗菓匠・亀屋の本店。袖蔵を持つ土蔵造りです。
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江戸時代から続く、川越を代表する菓子屋のようで、市内を中心に県内各地に店舗を持っています。
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亀屋本店の裏にある山崎美術館。亀屋の主人が収集した絵画が土蔵の館内に展示されています。
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美術館の道向かいには、小江戸・川越を象徴するような黒壁・蔵造りの存在感のある建物がありました。帰りは東部東上線で都心に戻ります。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ぺでぃまるさん 2013/09/13 23:45:46
- やっぱ渋い
- ころっつさん、こんばんは〜
やっとおじゃまできましたが、川越も佐原も渋いですね〜
重厚な蔵の雰囲気が、木造の多い西の雰囲気と違いますね。
私は高岡に行った後なので、川越が気になりましたね。
人の少ない時間帯なんでしょうが、落ち着いた雰囲気でいい感じ。
日帰り旅行圏って地元にお金が落ちないで大変でしょうが、維持していってもらいたいもんです。
ぺでぃまる
- ころっつさん からの返信 2013/09/27 06:58:15
- RE: やっぱ渋い
- ぺでぃまるさん、おはようございます。
おかげさま?の多忙と体調不良が続き、4トラ久しぶりの訪問です。お返事が遅くなり申し訳ありませんでした。
川越は少し遅い時間帯でしたので、土産物屋などは閉まっていましたが、まちなみ歩きはしっかり楽しめました。東京近郊でアクセスがよいこともあり、休日には多くの人でにぎわうのでしょうね。
高岡にも行きたいなあ…。
高岡では伝建地区が2箇所ありますが、3箇所目が指定の準備中らしいです。
また、訪問して旅記を読ましていただきます〜。
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