初めての未知の国カンボジア ② ー プノンぺン・フランス時代の消滅しつつある美しい建築物

2013/07/09 - 2013/07/17

初めてのカンボジア ― 何もかも素晴らしく、興味あふるるものばかりでした。とりわけ関心を覚えたのは、フランス統治時代（1893～1949) に建てられた一連のフランス植民地様式の建物です。

フランス植民地様式建築は首都プノンペンにはかなり多く残されていますが、時代とともに姿を消しつつあるようで、なかには廃墟に近いものも多く、いずれ消滅するのではないかと思われるようなものもありました。

あちこち歩いていると、美しいフランス風の建物をまだまだたくさん見ることが出来ますが、建築様式に注目してみると、本国フランスとは異なる熱帯の気候を考慮した造りになっています。

エリア プノンペン(カンボジア)

滞在していたホテルのレストランからふと外を見ると、いかにもフランス風の建物が見え、思わずその建物を見に出かけてしまいました。

もう誰も住んでいない、廃墟に近いような建物でした。しかし、その造りは瀟洒で、かつては大変美しい建物であったことが想像出来ます。

中に入ると、入口にこのような女性像が二体あり、あまりにもその美しさに驚かされました。

鼻の部分ンが少し欠けていますが、それにしても美しいですね。

床のタイルもきれいに残っています。

入口の上部欄間のようなところには中国風のデザインが施されていますね。中国語の「喜」を２つ合わせた文字が見えます。

セントラル・マ―ケット（ Central Market) もなかなか特徴のある建物です。クリーム色のドームが青空に映えて、美しいです。

セントラル・マーケットの中に入ると、ドーム状の天井が高いのには驚きました。

街を歩いていると、いたるところでフランス植民地時代の古い建物を見ることが出来ます。崩壊寸前で朽ちて行くものもあれば、この建物のようにきれいに修復されて使われているものもあります。

小生が宿泊した FCC Phnon Pehn Boutique Hotel です。かっては「外国人特派員クラブ」だった建物です。

カーブを描いた建物が美しいですね。

フランス人建築家が建てた Central Post Office (中央郵便局）です。

正面入口です。

その内部です。中から入口を撮ってみました。

床に入口のドアの装飾が写っています。

建物の内部は回廊のようになったところがあり、白い色の壁が大変きれいです。

中央郵便局のすぐ前にある建物ですが、かなり古びた感じで、いつ頃建てられたものなのでしょうか。

一般の民家を見ても、どこかにかっての植民地時代の名残が見られます。例えば、２階のヴェランダの造りにその片鱗を見ることが出来ます。

２階のテラス部分の手すりに施された装飾がきれいですね。

プノンペン否カンボジアで最も歴史のあるホテル・Raffles Hotel Le Royalの建物です。1929年創業で、歴史上著名な人々が宿泊しており、一歩中に入ると伝統と格式を感じるホテルです。

ホテルの入り口ではこのような服装のドアマンがいて、慇懃に客を迎えてくれます。

入口に立つスタッフや廊下の造りに昔の植民地時代の名残を彷彿させます。

ここはロビーです。他のホテルにない伝統と格式を感じます。

２階廊下の一部です。

旧式の電話器が何気なく置かれていますが、勿論単なる飾りではなく、現在でも使われています。

サンルームです。

ホテルの奥の方に小さいながらも居心地の良いプールがあり、日中は誰も泳いでる人はいませんが、夕方になると何人か泳いでいる姿が見えます。

中央郵便局近くにリノべェションされた美しい建物があります。入口に Van's Retaurant という名前がでていますが、実はこの建物は150年もの歴史があります。当初、Indochina Bank （インドシナ銀行）の建物でしたが、その後1960年に Van一族の邸宅となりました。

木の陰に隠れて、よく見えませんが、立派な洋館が建っています。

手入れのよく行きとどいた洋館です。

プノンペン市内にはまだまだ沢山の植民地時代の建物がありますが、短時間では回り切ることは出来ません。再度訪れてまた探して歩いてみたいです。