2013/04/23 - 2013/04/23
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frau.himmelさん
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ヴィクトアーリエンマルクトでミュンヘン名物白ソーセージの朝食を摂ったあと、今回どうしても行きたかったアルテピネコテーク美術館へ向かいます。
この美術館には過去3度ほど訪れていますが、最初はツアーの短時間の自由時間で、次はあまりに広すぎて途中で気分が悪くなって、3度目は夫と一緒でゆっくり見れなかった…、などと一度として心ゆくまで鑑賞した~~という思いがないのです。
最近テレビで美術館特集など組んでいますね。
特にドイツの巨匠たちの番組は録画して何度も見ています。
そんなのを見るともう無性に行きたくなって…、ここのところ美術館訪問の旅がふえたのもそのせいかな?
ただ気がかりなのは、美術館に入ったら時間を忘れてうろつきまわる私のこと、少しは齢のことを考えればいいんですけどね。
それに拍車をかけるのが、フラッシュなしだったら写真撮影OKのこちらの美術館の制度、これってホントにいいですね。
今回も気に入った名画を何枚も撮りました。
その写真を見ながらお勉強するのも私にとっては楽しみなのです。
それらをボツにするのが忍びないので、出来るだけ写した名画を載せました。
独断と偏見とあやふやな翻訳の説明です。コメントは私の覚書と思ってください。
またいつもの如く写真技術が下手なのもご容赦ください。
コメントや写真を追加・修整したいので、工事中といたします。
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今日は1日、このパートナーターゲスカルテで回ります。
2人で10.4ユーロ、これでミュンヘン市内のSバーン、地下鉄、バス、市内電車に乗り放題です。
駅の券売機で買えます。
紙幣は受け付けない時がありますので、コインを用意してください。 -
27番のトラムでピナコテークという停留所で降りました。
アルテ・ピナコテーク。
バイエルンの領主だったヴィッテルスバッハ家の膨大な美術品が所蔵されている美術館です。
歴代の王はヨーロッパの名画を精力的に集めてきました。 -
アルテピナコテークの向かいには近代名画を収集しているノイエ・ピナコテーク、また隣接するモダンピナコテーク(モダンアート美術館)などもあります。
これらの1日共通チケットが12ユーロ。日本に比べると安いですね。 -
まずはアルテ・ピナコテークへ。
入り口には大勢の人が集まっています。
1836年に開館した美術館。
19世紀のバイエルン王・ルートヴィヒ1世によって設立されました。
ルートヴィッヒ1世は、今までのヨーロッパのように美術品は王家の宝物としてでなく、広く一般公開することを目的として設立しました。 -
チケット売り場にも長蛇の列。
日本で人気名画が展示される時みたい。
ホントに珍しいんです、こんなに人が並んでいるのは。
チケットを買うだんになって、ノイエピナコテークは開館していないことを知ります。
ちょっとショック、半面ほっ!
じっくりアルテの方を楽しめますから。
アルテピナコテークだけだと入場料は7ユーロです。 -
広い館内は、初期ネーデルランド絵画、ドイツ絵画、イタリア・オランダ・フランドル・スペイン・それにフランス絵画の部屋に分かれています。
今回はそれに沿って掲示しています。
勘違い間違いなどがありましたらご許しください。 -
まず初期ネーデルランドの部屋。(初期ドイツ絵画も混入しているかもしれません・汗)
第1番に目を引いたのがこれ。
ヒエロニムス・ボス(1450ごろー1516)
「最後の審判」(断片)
いろんな画家が題材にしている「最後の審判」です。
大きな作品で、これはほんの一部だそうです。 -
マリヌス・ファン・レイメルスワーレ(1490-1568)「収税吏とその妻」
ルーブル美術館には、同じ題材のクエンティン・マセイスの絵があります。
フォートラ会員のベームさんとこの絵についてずいぶん話が弾んだことがあります -
マリヌス・ファン・レイメルスワーレ(1490-1568)「公証人」
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Pieter Aertsen(1505-1575)、「市場の風景(部分)」
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Hans Schoepfer(1505-1569)、「Geschichte der Susanna」
スザンナの物語?
スザンナといえばあの入浴しているところを長老たちに覗き見されたあのスザンナでしょうね。
スザンナを題材とした絵はここでもいくつかご紹介します。 -
Lucas van Valkenborch(1535-1597)、「バベルの塔」
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題名が見えなかった。
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ドイツ絵画の部屋。
歴代バイエルン王が収集したドイツ絵画の収蔵品はものすごい。
特に、アルブレヒト・デューラーや、アルトドルファーの絵画はテレビでも放映していたので興味を持って鑑賞しました。
そのほか宗教画や歴史画なども数多く展示してありました。 -
まずはなんといってもドイツルエネッサンス絵画の大巨匠 アルブレヒト・デューラー(1471-1528)、
「自画像」
真正面を見据えた顔を描くのはキリスト以外はご法度だった。
デューラーがタブーを犯して描いた、自身をキリストになぞらえた作品。 -
アルブレヒト・デューラー(1471-1528)、「四人の使徒」
四人の使徒とは聖ヨハネ、聖ペテロ、聖パウロ、聖マルコのこと。
そのころ起こった宗教改革に対してデューラーはマルティん・ルターを支持した。
聖ヨハネが持っているのはルターが翻訳したドイツ語の聖書。
作品の中で自らの意思表明をした作品。 -
アルブレヒト・デューラー(1471-1528)、「バウムガルトナーの祭壇画」
中央はキリストの降誕 左:聖ギオルギウス 右:聖エウスタキウス -
アルブレヒト・デューラー(1471-1528)、「キリスト哀悼」
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アルブレヒト・デューラー(1471-1528)、「聖ヨセフと聖ヨアヒム」
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アルブレヒト・デューラー(1471-1528)、「Oswolt Krel」
左:クレル家の紋章を持つ小人?、右:妻の実家エーゼンドルフ家の紋章を持つ小人 -
アルブレヒト・アルトドルファー(1480-1538)「Maria mit der Kind in der Glorie」。
光輪の聖母子像? -
アルブレヒト・アルトドルファー(1480-1538)
「イッソスの戦い・アレキサンドロス大王の戦い」
紀元前330年のイストスの戦いが主題となっている。
16世紀のバイエルン公ヴィルヘルム4世の依頼によりアルトドルファーが特別に描いた歴史画大作。
この絵の中には2000人以上の人物が描かれているそう。 -
アルブレヒト・アルトドルファー(1480-1538)
「レーゲンスブルク近郊のヴェルト城を望むドナウ風景」
人物が入らない風景画を初めて描いたのもアルトドルファーだそうです。 -
アルブレヒト・アルトドルファー(1480-1538)
「水浴するスザンナと石打ちに処せられる二人の長老」
下では水浴をしているスザンナを覗き見している二人の長老が、上のバルコニーでは石打ちの刑に処されている長老、と2つの物語が同時に描かれている。 -
アルブレヒト・アルトドルファー(1480-1538)
「聖母マリアの誕生」
イエスの母マリアの誕生を祝して、天使たちが輪になって踊っているさまが面白い。
アルトドルファーはレーゲンスブルクの資産家で市議会でも活躍した権力者だったそうです。 -
ルーカス・クラーナハ(1472-1553)、「十字架のキリスト」
クラナッハの絵は意外と少なかったような。
この人もヴィッテンベルクで権力者だったし、リーメンシュナイダーはヴュルツブルクの市長でしたね。
ドイツでは、著名な芸術家が権力の座に就くことが多いですね。 -
ルーカス・クラーナハ(1472-1553)「Die Heilige Anna Selbdritt」
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ルーカス・クラーナハ(1472-1553)「ルクレティア」
古代ローマの伝説上の女性だそうです。 -
ルーカス・クラーナハ(1472-1553)
「磔刑のクリストの前にひざまづくブランデンブルク枢機卿アルブレヒト」 -
ルーカス・クラーナハ(1472-1554)「アダムとイブ」
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マティーアス・グリューネヴァルト(1475-1528)、
「嘲笑されるキリスト」
グリューネヴァルトといえば、「イーゼンハイムの祭壇画」で有名ですね。 -
マティーアス・グリューネヴァルト(1475-1528)
「聖エラスムスと聖マウリティウス」 -
「聖顔布を持つ聖女ヴェロニカ」
ヴェロニカは、伝説上の聖女で聖書には登場しない。
イエスが十字架の重さに喘ぐのを見かねて歩み寄り、イエスの顔の汗を拭った。
その時、不思議なことに、この布にイエスの顔が写ったという。 -
ドイツの歴史画、祭壇画は大変充実していました。
真剣に鑑賞している人々 -
祭壇画
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祭壇画
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Hans Pleydenwurfe(1420-1472)、「Die Flugel des Altars」
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ミヒャエル・バッハー(1435-1498ころ)、
「教父祭壇画」
四人の教父(聖ヒエロニムス、聖アウグスティヌス、聖グレゴリウス、聖アンブロシウス)たちの有名な一場面だそう。 -
ミヒャエル・バッハー(1435-1498ころ)「受胎告知」
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ミヒャエル・バッハー(1435-1498ころ)「マリアの死」
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「嬰児虐殺の場面」ですね。
ユダヤの王ヘデロは、イエスの誕生が自分の権力を危うくすることを恐れ、兵士に嬰児を皆殺しにさせた、という物語。
イエスはエジプトに逃げて無事でした。 -
Jan Polack(1480-1519)、
「Lantfried, Waldram und Eliland, die Stifter des Klosters Benediktbeuern」
司教たちでしょうか。 -
ハンス・ブルックマイア(父)「聖ヨハネと祭壇画」
左:聖エラスムス 中央:聖ヨハネ 右:聖マルティヌス -
ドイツといえばやはり歴史肖像画、私にとって興味ある分野です。
ハンス・ヴェルチンガー( )
「バイエルン公ヴィルヘルム4世(1508-1550)」
ヴィルヘルム4世はビール純粋令を制定した人。
この人のおかげでドイツでは美味しいビールが飲めるのですね。 -
ハンス・ヴェルチンガー( )
「ヴィルヘルム4世夫人マリア・ヤコベア」 -
「バイエルン公アルブレヒト5世(1528-1579)」
彼は上のヴィルヘルム4世とマリア・ヤコベアの息子です。 -
バーセル・ベーハム(1502-1540)
「プファルツ選帝侯オットー・ハインリッヒ(1502-1559)」 -
館内はものすごく広いです。
名画鑑賞はまだまだ続きます。
長くなりますので、続きは第2部で。
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この旅行記へのコメント (2)
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- norisaさん 2013/06/05 10:48:34
- フラッシュなしならOK!!
- frau.himmelさん
こんにちは。
名画鑑賞三昧、いいですねー。
ただし、お書きになっているようにかなり疲れますよね。
歩き、そして立ち止まる体力と、鑑賞し、右脳も左脳もフル回転している頭脳力の両方がーー。
そして、欧米に良くある「フラッシュなしなら撮影OK」制度=これは日本の美術館、博物館も見習うべき!、のおかげでさらに時間を要しますね。
しかし、楽しみの疲労なので贅沢なものです(笑)
さて、アルブレヒト・デューラー「自画像」はさすがの迫力です。
そして、びっくりしたのがアルブレヒト・アルトドルファーの「水浴するスザンナと石打ちに処せられる二人の長老」です。
題名はややこやしいのですが、この時期の絵画でこれほど明るく広がる空や背景空間を表現した作品は珍しいような気がしますーーー。
続編が楽しみです。
norisa
- frau.himmelさん からの返信 2013/06/06 15:10:43
- RE: フラッシュなしならOK!!
- norisaさん こんにちは。
いつも見ていただいてありがとうございます。
そうなんです、美術館・博物館に入ると時間を忘れてしまって・・
写真撮り放題だとなおさらです。
人も少ないし、座り心地のいい椅子が随所に・・。
名画を鑑賞しながらまったりとできる、最高に贅沢なひとときです。
> そして、びっくりしたのがアルブレヒト・アルトドルファーの「水浴するスザンナと石打ちに処せられる二人の長老」です。
> 題名はややこやしいのですが、この時期の絵画でこれほど明るく広がる空や背景空間を表現した作品は珍しいような気がしますーーー。
norsaさん、この絵ご存知でしたか?
私もテレビで見て、とても興味がわきました。
惜しむらくは写真が悪い事。
せっかくの名画なのに、なんかゴチャゴチャとしか見えなくて・・。
1つの画面に2つの物語、スザンナが入浴している場面(足浴しているようにしか見えません・・)と、それを覗き見した長老が石打ちの刑に処されている場面、が描かれてるのですが・・。
この写真ではそれがはっきり見えません(泣)。
アルトドルファーはレーゲンスブルクの都市計画にも参画した人物らしいですね。
あの素晴らしい建築物、きっと理想郷を絵画で表現したのですね。
また続きも見てください。
himmel
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